IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第37話

京都の上空でレインとフォルテのペアに追い詰められたラウラは一つ息を吐くと

 

「セシリア!!」

 

近くにいたセシリアの名を呼ぶと同時に肩に装着された砲門か弾丸を放つ

フォルテが盾を持ちそれを防ぐと弾丸は爆発し付近に煙が立ち込める

 

「スモーク!!」

 

「こんなもので」

 

フォルテが驚き、レインはひるむことなく攻撃を行おうとするが、ラウラはスモークを放った直後に閃光弾を放ち爆発させたため一瞬、付近に強い光が走る

 

「ッ!!」

 

「チッ!!」

 

煙と光の二段構えにさすがの二人も一瞬ひるむ

その隙にラウラは距離を取り、セシリアも箒を強引につかみその場を離脱する

ラウラの予想ではある程度距離が取れると考えていたが、レインとフォルテの機体には何か対策がされていたのかラウラの予想よりも早くに回復し追撃態勢を整えていたのだ

 

「クソッ、回復が早すぎる」

 

「ボーデヴィッヒさん、どうしましょう?このままでは」

 

「おい、セシリア何を…!!」

 

三人はこのまま戦うだけのエネルギーと武装は残っていない

まさに絶対絶命と思われたその時であった

 

追って来るレインとフォルテの機体めがけ二発の弾丸が下から飛んでくる

それは空中で爆発したかと思うとロープが呼び出され二人の機体を空中で拘束する

 

そして彼女たちの機体に

 

「今の内です、こっちに降りてきてください!!」

 

少女の声が聞こえ、降下地点が表示されてきたためラウラ達はそれに従う

降下を確認すると再び拘束されているレイン達の元に一発の弾丸が接近し爆発すると付近には白い粉が立ち込める

 

「レーダーが…」

 

「生徒会長決定戦で使われてたジャミングボムって奴か…!!」

 

レインとフォルテの機体のレーダーが機能障害を起こす

正体は依然簪が使用したジャミングボムである事はあの場にいた二人は直ぐに理解する事が出来た

拘束が解けたころには3人の機体の反応が完全に消失したためレインとフォルテは完全に見失ったと言う事になる

 

「まぁ、とりあえず俺たちの勝利って事だ。」

 

「そうっスね」

 

二人はそう言い笑みを浮かべるとどこかに飛び去って行くのだった

 

 

 

 

 

 

 

一方先ほど撤退したラウラ達はと言うと

市街地から少し離れた場所にある民家にかくまわれていた

 

あの後ラウラ達は降下した後機体の展開を解き、近くにいた大人たちに誘導され車に乗り込んだ後、この場に来たのだ

途中箒は納得していなかったのか文句を言っていたが戦闘のダメージが残っていたこともあり直ぐにおとなしくなり、今は部屋の広間の隅で殺気を隠しながら耐えているという状況だ

三人は傷の手当てをされ広間で休んでいる

 

するとその場に一人の女性が入ってくる

見た目は30代前半から半ばと言ったところであろうか

 

「お疲れ様…と言うのは変ね。傷は大丈夫?」

 

女性からそう言われたためラウラは

 

「えぇ。先ほどはありがとうございます…あなたは…」

 

「紅芭 妃菜 (くれば ひな)と言います。都を守る暗部の一族であり更識家と協力関係にある一族でもあります」

 

彼女はそう名乗る

紅芭の一族は昔から京都を守る暗部であり当主は世襲制であるが最近では業務が増えてきており仕事を分担している

IS分野に関しては女性がそれ以外は男性が仕切っているが仕事の内容な事態によっては混合する事もある

そして更識家とは昔から付き合いがある一族でもあり有事の時には京都から更識家に支援に行ったり逆に更識家が支援を行う事もある

そして彼女は一つ息を吐くと少し砕けたような口調で

 

「ちなみに先ほどあなたたちに通信を入れたのは娘の芙蓉。今は付近の見回りに行ってるわ」

 

「そうですか…本当に感謝しています。そうだ、旅館に連絡を…」

 

ラウラがそう言った後、妃菜は

 

「その事なんですが…私たちの方から連絡を入れたけど、旅館の警備に行った者と連絡がつかないの」

 

「それは…どういう?」

 

「旅館内部と外側に警備の者がいるんだけど…両方と連絡がつかないの…通信障害なのか襲撃なのか分からないしこっちのツテを使って今様子を見に行ってもらっているわ。詳しい事が分かるまでちょっと休んでいなさい」

 

「分かりました」

 

ラウラはそう言うとセシリアのいる方を向くと彼女も大きくうなずく

同意したと言う事であろう

 

戦闘で敗退した3人だが現地の協力もあり生還したことが唯一の救いなのかもしれない

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