IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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今回の話の中盤で遊戯王ネタを行います
語弊がある部分も多いですがよろしくお願いします


第5話

ティナが作戦会議のため食堂に付くと、そこには谷本と鷹月、鏡の3人がいた。

何時もならそこに夜竹と相川の二人も居るが今回は居ない。

 

「あれ、相川さんと夜竹さんの二人はどうしたの?」

 

彼女がそう尋ねると谷本が

 

「今さっき先生に呼び出されて職員室に行ったよ。生徒会長決定戦のエントリーじゃないかなぁ?」

 

「エントリー?貴方たちは行かなくてもいいのかしら?」

 

彼女の答えにティナがそう言いかえす。

ティナは参加しないがこの場に居る谷本、鷹月、鏡の3人は参加すると聞いており訓練もしている

エントリーならば彼女たちも行く必要があるはずだとティナは思っているすると鏡が

 

「あの二人はあれだよ。自分に合った武器を企業から借りるからその手続きだと思うよ。」

 

「成る程…」

 

IS学園で行われる生徒会長決定戦は次期学園最強を決める戦いと言う事もあり訓練機で参加する生徒は企業から送られてきた武器を使用することが出来る。

そして生徒はこれらの武器を使用する場合、事前に届け出る必要があるのだ。

企業から送られてきたものではなく打鉄やリヴァイヴのように元々備え付けられ居る武器の身を使うのであれば面倒くさい手続きを取る必要はない。

ここにいる3人は機体に備え付けられている武器だけで戦うとティナは判断する。

恐らく武器を借りる手続きに行った生徒の中には訓練機で出場する鈴も入っているのであろうともティナは思う。

 

「成る程ね…で貴方たちは相川さんたちの帰りを待っていると」

 

「そう言う事…やっぱコレ入れた方が…」

 

ティナの言葉に鏡がそう言いかえす…が半ばうわの空で机の上で何かを考えている

その様子を見ていた谷本と鷹月は

 

「ナギちゃん…よくそんなもの持ち込めたねぇ…私も持ち込もうかなと思ってたけど躊躇ったものを…」

 

「趣味どうこう言うよりよく今まで織斑先生にばれなかったよね。見つかったら速攻没収は確定なのに…」

 

彼女たちは苦笑いしながらそう言う。

鏡の見ている物に注目するとそれはカードのような物であった。日本人の彼女たちにとってみればそれは有名な物なのだがイギリスの、しかも魔術師であるティナにしてみればそれは見慣れないものであった

 

「鏡さん…その茶色や緑のカードは何…?」

 

「あー、ハミルトンさんは初めて見るのかな。これは遊戯王カードって言うものだよ…正式な名前はちゃんとあるんだけど面倒くさいから遊戯王カードって私は呼んでる。」

 

そう、鏡が現在机の上に広げている物は世界的にも有名なカードである遊戯王OCGで使用するカードだ。本来の呼び名は存在するが、鏡のように遊戯王カードと呼んでいる人々が多い。

ISの登場により女尊男卑となってしまった現在でも勢いは衰えず最近では女性でも人目を気にせずに買えるようになったとかで人気が上がっているのだとか…とはいえ一部のマナーの悪いプレイヤーは年々増加していると言う問題も発生している。

 

するとそれらの一部を見たティナが

 

「似たような文字が多いわね…全部征竜って付いてる…でも竜の色が違う…(赤、青、緑、茶。四大元素の火、水、風、土に対応させてるのかしら…一部属性と色が対応してないけど、まぁお遊びだしいいのかしら?)」

 

彼女のカードのイラストを見ながらそう告げる。そこに描かれていたのは竜が多くその中でも先の4色の竜が彼女の目に留まった。これは彼女が魔術師であるからこそ反応したのであろう。

するとそれを聞いていた谷本は

 

「忌々しいドラゴンめ…早く禁止になればいいのに…」

 

彼女は小さくそうつぶやく。

するとその光景を見ていた鏡は彼女から視線を逸らしつつ

 

「まぁそんな感じ。どう?ハミルトンさんもこの大会がひと段落したら一緒にカード見に行く?」

 

「検討しておくわ…」

 

ティナがそう言いかえす。

作戦会議を行う予定がすっかり脱線してしまっている。

その事に気が付いているのは彼女と鷹月だけであり二人は苦笑いしている。

 

そんな雑談を繰り広げていると相川と夜竹の二人が戻ってくる

 

「お待たせー」

 

「ごめん遅くなった」

 

彼女たちはそう言いながら席に着く。

すると鷹月が彼女たちに

 

「どう?良い武器は借りれそう?」

 

その問いに対し二人は

 

「うん。テスト品の銃を4種類借りることが出来たよ。性能は似たり寄ったりだけどね」

 

「私は大剣を借りたわ。強度もあるし結構いい武器だと思うよ」

 

射撃が得意な相川と格闘が得意な夜竹の二人が自信満々にそう告げる。

それらの武器が届くのは早いものは明日にも届くと言う。この事から企業側も人気のありそうな武器はいつでも送れるようにしていたのであろうとティナは思う。そして彼女は二人に

 

「武器の申請…結構人いたのかしら?」

 

「うん、二組の凰さん、4組の更識さん、後上級生の人たちもいたよ。話を聞く限りだとウェルキン先輩とかは今年は違う武器で良く見たいだよ」

 

相川がそう告げる。

すると谷本が

 

「いよいよって感じだね。組み合わせは…明日発表だっけ?」

 

「そうそう、明日の午後12時ちょうどに掲示板に発表されるんだよ」

 

彼女の問いに鏡が答える。

予定としては組み合わせが発表されその後最終調整を行い、トーナメントに突入と言う流れだ

 

その後そして彼女たちも雑談を終え、トーナメントに向けての話し合いを始めるのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして彼女たちが話し合っているのと同じくIS学園の生徒会室でもトーナメントに向けて最終調整を行っている人たちがいる。

それは

 

「よし、組み合わせは出来たな。後はコイツを発表するだけ…っと」

 

そう言ったのは3年の専用機持ちのダリル・ケイシー

彼女も生徒会メンバーと協力し今大会の運営に関わっていくのだ

 

「新聞部と、放送放送委員長にも仕事の依頼をかんりょうしましたー」

 

そう言ったのは生徒会書記の布仏本音

彼女は姉の指令を受け(姉の虚が彼女を事務仕事に関わらせないように優しく諭した)放送委員や新聞部に実況の依頼や試合結果の発表を依頼し、機材の調達を行っていたのだ。彼女は事務仕事は苦手だが交渉術には優れているため、こうして各方面にお願いをしに回っていたのだ

 

「会場周辺の警備は私達教師部隊が行いますのでご安心ください…と言いきれないのが悔しいですが万全を尽くします」

 

そう言ったのは生徒会顧問の山田真耶。

彼女もまた今回の行事の成功を誰よりも強く願っている人物である。

全ての行事に乱入され中止にされていることもあり彼女としても堪忍袋の緒が切れたのであろう。

 

するとその様子を見ていた本音の姉の虚は

 

「今回に関してはなんとしても成功させる必要がありますからね。次期生徒会長にふさわしい人が現れるよう最善を尽くさなくては…!!」

 

彼女の言葉に対しダリルは

 

「そういえばさ、虚ちゃんは誰が優勝すると思う。お世辞なしで」

 

「そうですね…実力的に言えば専用機持ちなんでしょうが…何とも言えませんね。彼女たちは”強い”ですがそれだけです。”力だけで見るなら”彼女たちで上位を独占するでしょう。ですがそれだけです。優勝には程遠いです。お嬢…楯無前会長を見ていた私はそう思います」

 

「私も同感だ。専用機で出る連中は確かに強い。各国の候補生と最新鋭機。負ける訳がない、だけどそれだけだ。連中はそれ以外の事に気が付いてない。私やフォルテ、楯無もそうだがまぁ国を背負う以上それなりの責任があるからこの判断も間違っちゃいないんだがな、連中はそれ以上に大事な事を忘れてるよ。」

 

「そうですね。専用機で出る彼女たちはこの大会でそれに気づいてくれるといいんですが…」

 

ダリルの言葉に真耶も言葉を付けたす

彼女達3人は専用機で出場する箒、ラウラ、シャルロット、セシリアの実力を見込んではいるがそれだけである。それ以上の事では注目していない。すると本音が彼女たちに

 

「お姉ちゃんはトーナメントでモッピー達が優勝するのは不可能だって思ってるのー?」

 

「私はそう思うわ…けど専用機持ちの子たちに言ったらだめよ」

 

「どうしてそう思うのー?」

 

「そうね…力だけが全てではないのよ。軍や国を背負うのならそれだけでいいのかもしれないけどここはIS学園。力だけで優勝は無理よ」

 

彼女は本音にそう告げる

彼女たちの言葉の真意が分かるのはもうすぐである

 

舞台は出る人がスポットライトを浴びるが、そうではない裏方が居て初めて舞台は成立する

出場者だけではなく彼女たちもまたこれから始まる戦いに備えているのである。

 

 

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