IS~科学と魔術と… 番外編   作:ラッファ

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第7話

日付は9月20日

今日はいよいよ生徒会長決定戦の組み合わせが発表されることもありIS学園は午前中から非常に慌ただしい。

現在の時刻は午前8時30分で大半の生徒は朝食を終え、トーナメントに向けて機体調整をするなりアリーナで模擬戦などを行っている。

そしてティナ達はとアリーナの使用は午後からの為、現在は整備科の人達と共に当日機体をどのようにすれば良いのかと言う事を話していた。

訓練機で参加する以上、専用機のように設定したままと言う訳には行かないため自分がどのように調整された機体を使いたいのかと言う事をより正確に伝える必要があるのだ

 

「そうなるとこれ以上エネルギーを割り振る事は出来なくなるから防御面はかなり怪しくなるよ」

 

「攻撃を受けたら終わりって事ですよね…」

 

そのように話しているのは夜竹と整備課の生徒だ。夜竹は大剣を使用するため機体の速度を重心的に上げて貰うよう話しているが、彼女のプランを実行するためにスラスターに相当のエネルギーを割り振る必要があるのか防御面がおろそかになると言う欠点を指摘しているのだ。

ちなみに彼女たちを担当している整備課の生徒はなんと夜竹の中学時代の知り合いと言う事もあり直接頼み込むことが出来たのだ。

彼女の名は片山美玖IS学園ではテニス部に所属していることからセシリアとも多少の面識が有ったりする。彼女は人柄もよく、1年生の鷹月や谷本、相川達ともすぐ馴染んだのだ

そして人柄だけでなく整備の腕も確かであり成績は学年2位である。

 

そしてティナは彼女から整備のノウハウの少々学んだためそれを生かし簡単な作業をさせて貰ったのだが…

 

「(これはかなり厳しいわね…術式組んだり結界張る作業と同じくらい難しいわよ…ここまで精密な機械作業は向いてないのかしら私…アドバイスは得意なんだけど…)」

 

そう思いながら整備に集中する。彼女はこの作業を術式の構成と思い慎重に作業を進める。

とはいえ行っている作業はごく簡単な物でありモニターと機体のセンサーを接続し作業状態を見やすくすると言う作業だ。いわばパソコンとUSBを接続しデータを読み込むのと同じ作業だ

結界が得意と言う事もあるのか手先は器用であり、配線がずれてエラー発生なんてことにはならない

 

ちなみにティナが担当しているのは鷹月と谷本で相川と夜竹を片山が担当している。ちなみにこれも独占と言うのではなく時間が来たら交代と言う形の為公平性が守られている。ちなみに担当者を決めた方法はじゃんけんの為、特にこれと言った問題は起こらなかった。

 

そうして整備をしていると交代の時間になった為ペアが入れ替わる

とはいえ連続でやると整備をしているティナと片山が疲れるためしばらくの間休憩を取る事にした。

 

そうしていると片山がティナに

 

「どう?初めて機体を触った感覚は?装着するのとはまた違う感覚じゃない?」

 

「思った以上に緊張しますね」

 

ティナがそう言いかえすと彼女は笑いながら

 

「そうだろうね。実際私も整備課に入った当初は緊張しすぎて手が震えてたよ。変なとこ触ってIS壊したらどうしよう…ってね。緊張してなかったのは虚ちゃんだけかな…私の覚えてる限りだと。」

 

彼女がそう言うとティナは不意に

 

「そうなんですか…ちなみにミスって機体を壊したらどうなるんです?」

 

「んー、故意にやったんじゃなければ簡単な始末書書いてお終い。まぁ最初のころは先生が付いててくれるからめったな事は無いけどねー」

 

そんな事を話しているとあっという間に休憩時間が終わったため彼女たちは再び整備を始める。

片山は鷹月と谷本の機体の整備を、ティナは今度は接続ではなく相川と夜竹の機体のデータをキーボードを使い解析しどのような状態にしたいのかと言う事を正確に聞き出していた。

今度は機械作業ではないため、さっきよりも作業をスムーズに進めていた。鷹月と谷本の二人にこれを行わなかった理由は彼女たちは相川や夜竹のように機体の調整に細かい事を求めなかったためどうすればいいか悩んでいたところ、片山が今後を考え先の作業を提案したのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

休憩を終え彼女たちが整備を行っているのとほぼ同時刻、IS学園の校門前に帽子を被った一人の女性が立っていた。その右手の中指には指輪がはめられている

 

「さーて、久しぶりやなIS学園。ほな挨拶がてら職員室に向かいますか」

 

彼女はそう言いながらIS学園の敷地に入ると職員室をめざし歩いていく。すると途中で

 

「ちょっと、そこの貴方学園の敷地は関係者以外立ち入り禁止よ!!」

 

そう言いながら学園内を警備していた女性教員と鉢合わせになる。

教員は彼女を不審者と認識したのか携帯電話を取り出し職員室に連絡を取ろうとすると女性は

 

「あー、そうやったな、スマン。すっかり忘れておったわ…許可書は無いんやがこれで勘弁してくれまへんか?一応身分証明書やで?」

 

頭を掻きながら女性教員に身分証明賞を見せると教員はそれを確認すると、今度は別の意味であわてながら

 

「あっ…あなた…どうしてここに!?今は海外遠征中のはずじゃぁ…!?」

 

「遠征は一昨日までや。本当なら昨日顔見せたかったんやが眠くてなぁ…あんた見た所新人の教員やろ?うち知ってる人…山やんかエドちゃんおらへん?山やん生徒会顧問やし難しいやろか…?」

 

「最高責任者の織斑先生じゃなくて…ですか?」

 

「うち、あのセンセ苦手やねん。あっこれは内緒やで」

 

女性はそう言うと教員も一応納得したのか職員室に連絡を入れる。

そして10分ほど話していると教員は電話を切り

 

「今職員室に連絡を入れました。二人とも今日は学園にいるそうです。護衛も兼ねて私が案内します」

 

「そかそか。ここに来るの卒業してから初めてやし、二人ともいて良かったわ。と言うかほとんど顔ぶれ同じなんやろな。新人さん…結構入ったんやろか…?」

 

「新人は私入れて3人です」

 

「おぁーそうなんか。ほな行きましょか」

 

女性はそう言いながら教員と歩みを進める。この女性一応有名人なのだが会う生徒会う生徒誰も彼女に気が付かない。せめてお客さんぐらいの認識で挨拶をしてくる位だ。

すると教員は女性に対し

 

「しかし誰も貴方に気が付かないなんてびっくりです。私も気が付かなかった一人ですが…」

 

そう言うと女性は

 

「仕方ないで。今あったのは一年生、織斑センセなんて高い壁が身近におる以上、うちなんて気が付かんて。あのモンド・グロッソ二連覇やで。大してうちはモンド・グロッソより規模が小さい世界選手権でベスト4、最高で準優勝。認知度は向こうが上や。それにうち今の3年生が入学した時に生徒会長やで。1年生が知らなくて当然や」

 

女性は笑いながら手を振る。それを聞いていた教員は苦笑いしつつ

 

「ベスト4って言っても参加する大会全部ベスト4常連なんですから凄いと思いますよ…」

 

そう彼女が言う世界選手権はモンド・グロッソに比べると規模は小さいがそれでも大多数の国が参加する世界的な大会でありそのすべての大会でベスト4常連なのだから彼女のすごさが伺える。

それでも一年生が彼女に気づかないのは身近に千冬がいることが大きいだろう。

 

そして教員は彼女に

 

「それで今日はどのようなご用件でIS学園に?」

 

「んー、まぁちょいと思う所があってな。内容は企業秘密や」

 

彼女たちはそのような話をしながら職員室をめざし歩いていくのだった

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