とある魔術の事象選択《オールセレクト》   作:ロッソネロ

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ようやく第2話投稿…。お待たせしました。
あとできれば感想お願いします!


セレクト2

オレは早くも土御門と落ち合う場所にいる。土御門の野郎が指定したのは第七学区にある学園都市唯一の教会。

 

確かに学園都市に来たての時、始めて寮やスーパー以外に行ったのがこの教会だったなァ。土御門曰く、この教会はミクロ単位でイギリスにある教会を真似て造ったらしい。確かに、外装も内装も本場イギリスと全く変わらねェ。ただイギリスにある教会とのデカい違いは魔術的記号が一切存在しねェこと。なんでも魔術と科学の領分を冒さねェよォにしたらしい。

 

教会に着くなりオレは一番前の長椅子に座る。時間が時間なだけに教会にはオレ以外誰もいねェ。まァ科学の総本山たる学園都市だァ、元々来るヤツも少ないだろォよ。

 

しばらく待ってると教会の扉がギィィ…と開いた。振り返らずともそれが土御門の到着ってのはわかった。

 

「お前が時間前に来てるとは珍しいな鬼やん。明日は槍でも降りそうだな」

 

到着するなり喧嘩売るったァいい度胸してやがる。覚悟はできてんだろォなァ。

 

「早速本題に入ろう。俺もお前と世間話できるほど暇じゃない」

 

そりゃこっちの台詞だァ、クソッタレ。テメェと世間話なんざこっちから願い下げだっつゥの。

 

「的は非合法な武器をスキルアウトに売りつける武器商人。ここ最近多発している事件に使われた銃がコイツの扱うものと一致した。スキルアウトの方は風紀委員に任せて俺達は調達場所から潰す」

 

スキルアウト相手にコソコソ商売して小遣い稼ぎかよ。くだらねェ…。

 

「またかよ。懲りねェ連中も多いな。で、報酬は?」

 

学園都市に来てすぐオレは暗部っつゥ非正規の組織に入った。そっちの方が情報が手に入り易いと思ったからだァ。だけど一番の理由は楽な仕事でデカい金が入るから。別に銭ゲバっつゥ訳じゃねェが金はあり過ぎて困ることはねェからな。

 

「内容の割には悪くない額だ。というかお前いつの間にそんな金に執着するようになったんだ?」

 

「テメェに関係ねェだろ。要らねェこと聞いてんじゃねェ」

 

「まぁ話したくないならいい。それより鬼やん、俺達もコンビ結成して随分経つ。どうだ、コンビ名的な何かを付けてもいいんじゃないか?」

 

ハァ? 何言ってんだコイツは。コイツは時々訳わかんねェことを言う。

正直名前とかどォでもいいっつゥのが感想だァ。

 

「名前なんざ要らねェだろ。俺達の関係なんざ明日…イヤ、今日で終わるかもしれねェのによォ」

 

「こういうのはノリぜよ鬼やん。そうだなぁ…『グループ』ってのはどうかにゃー?」

 

グループってたった2人しかいねェじゃねェか…。正直なんでもいいけど。

 

「もォ勝手にしろよ…。どォでもいい」

 

本当にどうでもいい。けどオレは、このグループがいずれとんでもねェ組織になる。そんな気がした。

 

 

 

 

☆ ☆ ☆

 

 

オレは路地裏にある古びた廃屋の前に立っている。大抵のヤツならボロボロの臭ェ建物としか思わねェが、オレみてェな闇に住むヤツが見れば別の印象を受けるだろォな。

 

オレは特に警戒せずドアノブを回す。廃屋の中は同じ建物とは思えねェぐらい豪華だァ。小洒落たバーみてェにカウンターもあり、棚にはいかにも高そォな酒が大量に置かれている。正直趣味悪ィ。

 

「いらっしゃい」

 

オレが入ってきたのに気付いたのかカウンターの奥から1人の野郎が出てきた。歳は明らかにオレより上、傍から見りゃ好青年って印象だな。

 

「随分と高ェもん揃えてんじゃねェか。いい趣味してやがる」

 

「わかるのかい? お客さんもなかなか見る目があるね〜。今日は気分がいいから気に入ったのがあれば持って帰ってもいいよ?」

 

要らねェよボケ。オレは未成年だっつゥの。つーか酒は好きじゃねェんだよ。

 

「悪ィが遠慮しとく。こんな高ェの持って帰ったらツレに何言われるかわからねェ」

 

「そうかい。じゃあそろそろ商談といこうか」

 

野郎がカウンターにあったスイッチを押すと酒が置かれてる棚がスライドして姿を消した。

なるほど、随分とコッチも凝ってんじゃねェか。さっきまで棚があった場所には様々な種類の銃が並んでやがる。

 

「……コッチの方もいい趣味してんじゃねェかァ。よくこれだけ集めたなァ。どっから仕入れた」

 

「悪いけどそれは企業秘密ってヤツだ。にしてもお客さん、随分若いけど酒にも銃にも詳しいね〜。実は警備員〈アンチスキル〉とかってオチはやめてくれよ? 流石にそれは笑えないからさ」

 

警備員か…。そっちの方がテメェにはマシだったのかもなァ。

 

「それはねェから安心しろ。それより試し撃ちがしたい。後から不良品ってわかったらそれこそ笑えねェからな」

 

手元にあったハンドガンに弾を込めてオレは言った。

 

「地下に射撃場があるよ。気が済むまで試してきてくれ」

 

「イヤ、どォせなら生きて人間がいい。おっ、丁度いい的があんじゃねェか」

 

オレは野郎に銃口を向ける。慣れてやがんのか、それともタチの悪ィ冗談だと思ってやがるのか、野郎は相変わらずヘラヘラしていた。

 

「ハハハ、お客さん冗談キツいよ〜。人間撃ちたいなら外に行ってくれ」

 

「悪ィけど、冗談じゃねェぜ? テメェみてェなクソ野郎はそれぐれェしか使い道がねェんだ」

 

オレは殺意剥き出しの目で野郎を睨む。

 

一瞬空けられた間。野郎はオレが本気だっつゥことに気付いたのか、すぐさま腰から銃を引き抜くとオレに銃口を向けた。だが、遅ェ。欠伸が出るぐれェになァ。

 

次の瞬間、オレは的確に野郎の脳テンをブチ抜いた。こんな雑魚相手に聖人の力を使うなんざあり得ねェ。雑魚は雑魚らしく、一発でヤられんのがお似合いだァ。

 

「終わったぜ、土御門。あとの作業はテメェがやれ」

 

仕事を終えたオレはすぐに土御門に電話をかけた。

必要悪の教会時代からそォだが仕事の後の後始末はオレの管轄外だァ。んな細けェ作業は雑魚にやらせりゃいい。つーか面倒臭ェ。

 

『相変わらず仕事が早いな鬼やんは。お疲れさん、あとのことは任せてくれ。もう帰ってもいいぞ』

 

言われなくたってそォする。あとお疲れさんとか言うのやめろ。寒気がするから。

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