ようこそ実力至上主義の教室へ 【捻くれ者の主人公】 作:修羅シュラ
裁判が始まってからずいぶん時間が経った。
俺は心の中で裁判開始だとか言ってたけど裁判俺しないんだよなぁ。
堀北には参加するとは言っていたが俺にはやることがある。
まあやることやりますか。
数日前、櫛田に呼び出されカメラの修理を手伝いが終わり寮に帰り、寝ようとすると櫛田からまた電話がかかってきた。
「夜遅くごめんね、比企谷くん。ちょっと聞いて欲しいことがあって」
なんだ嫌な予感がすごくする。私の犬になってとかなら歓迎だけどな、あ、嘘だよ!
「いや、大丈夫だ。んでなんだ?要件は」
「前に佐倉ちゃんが伊達メガネしてるって言ってたでしょ?それでちょっと気になって調べて見たらWEBアイドルやってるみたいなの」
「なに!?それはどこ情報だ!なんて調べれば出てくる!?」
「え、えー。ちょっとキモい」
おいなんで、この瞬間裏の姿になるんだよ。
いやあれだよ、天使の写真集とか歌があるとか言ったら見に行くでしょ?それだよそれ。
「リンク送っとくから勝手に見れば?じゃあ」
それだけ伝える櫛田は切ってしまった。
櫛田だから送られてきたリンクを見ると眼鏡をつけずにポーズを決めている可愛らしい女性がいた。確かに佐倉だった。
下の方にコメントが付いており見て見ると、みんなかわいいーとかマジ天使!とか呟いていたが一つのコメントだけ行き過ぎなコメントを見つけた。『 いつも君を近くに感じるよ』『今日は一段と可愛かったね』『目があったこと気付いた?僕は気付いたよ」
『ほら、やっぱり神様はいたよ』
これ以降にもコメントがあったが胸糞悪くなりそれより下は見ないで電源を切った。どいつもこいつもうざいやつばっかだな、くそったれ。
******
裁判は綾小路に任せて、やることするか。
俺は歩いてけやきモールまで来た。そのまま寄り道もせず、電化製品売り場に向かう。
すると佐倉のカメラいじっている、店員がいた。前に佐倉と一緒にカメラの修理を出したときにキモかった店員だ。
こいつが犯人だということはコメントを見た瞬間わかった。
だからこそ、今ここで潰す。
「すいませーん。カメラって直りましたか?」
店員は俺の声でビクついて、こちらを驚いた表情で見ていた。
「あ、あーもう少しで直るんだけど、もうちょっと待ってもらえるかな?」
「まぁ、それはいいんスけど。......雫の写真探してるんですか?」
店員は雫という言葉を聞き、驚いたのかカメラを落としそうになり寸前でキャッチした。
雫というのは佐倉がやってるアイドル名だ。
「し、雫?誰かなそれは」
「冗談キツイっすね、このコメント書いたのあんたでしょ?」
俺はこいつが書いたと思うコメントを見せる。そう一つだけ異彩を放っていたコメントだ。
店員は声が出ずに口をパクパクしていた。否定をしようとしたがここまでバレていて、否定しようにも否定できなかったのだろう。
下を向いて、終わったとか考えてるのだろうか、でも証拠がなければこいつを追放することができないから、俺はある嘘をつく。
「あ、言っときますけどあなたのこと尊敬していますからね?」
「......は?」
店員は訳がわからないのかうつむいていた頭を上げ俺の方を凝視していた。
「あ、通報されるとか思っちゃいました?違いますよ俺はあんたのことを尊敬してここに来たんですよ」
ここから俺は店員に見せていたコメントの画面を消し、ある場所に電話かけてポケットに入れる。
店員は喋らないため会話を続ける。
「この情熱的な愛、まさにドラマみたいでとても感動したんですよ」
「ほ、ほう。君にも伝わるか」
こいつは調子を良くしたのか、あっさり自分が犯人だと認めた。
まだ足りない。この一文だけじゃダメだ。もっと追い込む必要がある。
「あの僕、雫さんと同じクラスメイトなんですけど、住所も知ってるんですよ。知りたいですか?」
「ほ、本当かね!?ぜ、ぜひ教えてくれ!」
俺は一枚の住所が書いた紙を取り出し、ひらひらさせる。
自分でこんなこと言って虫唾が走るが、こらえて話を続ける。
「でもまだあなたがさっき見せたコメントの人だとまだ信用できてないんですよね」
「な、何言ってんだ!!それは僕のコメントだ!ほ、ほら!僕が書いたって書いてるでしょ!?」
自分の携帯を慌てて取り出し自分が書いたものだと証拠を出して来た。これでこいつは終わりだ。そろそろチェックをかけるか
「ほんとですね、じゃあこの紙を渡しますよ」
「うおおおおぉぉぉぉ、やったやった!雫ちゃんの住所だ!!」
さすがにキモすぎる。こんなにキモい人物を初めて見たというくらいキモい。
しかし先ほどの歓喜が消え、焦りに変わっていったのがわかった。
「お、おいこ、これって本当に雫ちゃんの住所なのか!?」
「いえ、違いますよ。けやきモール、一階にあるサービスセンターですよ」
「どどどどどど、どういうことだ!!!」
この学校のサービスセンターは有能で、けやきモールのことならなんでも相談できる場所となっている。例えばカタログを持って来てこの商品を入荷してくれとか頼むと入荷してくれたりする。
もちろん店員についても相談可能だ。けやきモールにあるコンビニの店員の態度が悪いなどクレームをつけたりすることもできる。
だからこそサービスセンターに電話した。裁判が開始して、10分ほどだった時、サービスセンターに電話すると、証拠が欲しいと言われたため、俺はこうして電話をかけた。
「俺は一度もこれが雫ちゃんの住所だなんて言ってないぞ。ただ雫ちゃんの住所を知ってるって言っただけだ」
「俺を、騙したのか!!」
「まあ、結果的にそうなりますね」
店員は俺の方にカウンターから出て来て俺の方に来て俺の胸ぐらを掴んだ。
「お、お前、ふざけやがって!け、けど証拠はないんだ。俺がここを追放される心配はない」
俺はまだ理想を抱いているので、現実を突きつけるために胸ぐらを掴まれながらポケットに手を入れ携帯を取り出しスピーカーモードをオンにした。
「もしもし、で、結果はどうですか?」
『そうですね、決定的な証拠を手に入れたのでストーカー行為と認めましょう。今そちらに向かいますので、少々お待ちください。ご迷惑をおかけしまして申し訳ございません。今後ともけやきモールをよろしくお願いします』
それだけ告げて電話は切れた。
けやきモールをよろしくだと?けやきモールよりららぽーと作れ!ショッピングでもららぽーと、小腹が空いたらららぽーと、デートでもららぽーとなんだぞ!てかリア充は死ね。
店員は胸ぐらを離し、フラフラしながら後ろに下がっていった。
理想を抱いたまま溺死しろ。とはこのことだな。人間は理想を抱いてそこに向かい、目指し生きていくものだ。理想が叶わないものや、目の前で消えていったときの絶望は半端ないものだろう。だからこそ、目の前で失いたくないから、努力するものもいれば、人を蹴落とし目指すものもいるだろう。こいつは努力するものに入るのだが、努力する方向が間違っていたのだ。いや理想が間違っていた。
方向が違えど、破れていったときの行動は2つだ、絶望するか、新たなる理想を見つけるか。
「こ、この野郎!!!」
右手を上げて俺に殴りかかって来た。
俺はそれをひょいとかわし、相手の左手を掴み、その左手を後ろに回しそのまま上にあげる。相手の左腕は少しでもあげれば骨折するだろう場所まで持っていって止める。
「お前は努力する方向を間違えていたんだよ。俺はいつだって理想は変わらない。けど俺の性根はもう腐っている。それは治せない、お前のようにな、けどお前の理想には決定的な間違いがある」
【自分の欲望のためなのか、それとも人のためなのか】
「お前はどっちだったんだろうな。俺の理想は...」
そのまま話しながら左手を上にあげる。店員の左腕はミシミシ音をたてていることだろう。俺はそのまま...
「ダメ!!」
俺は横から来た飛んで来た人物に抱きとめられ腕を離す。
その時に黒スーツを来た人物が店員を連れていく。
俺は正気に戻る
ベェー、人の骨折ろうとしてたのかー、ベェー。
俺を止めた人物を見ると佐倉であった。
さすが天使!俺を止めてくれたのはやっぱり天使だったか!!
「だ、ダメだよ比企谷くん、そんなことしたら」
いきなり飛びついたことが恥ずかしかったのか、声がだんだん小さくなっていた。
「すまん、正気じゃなかった」
「けど、ありがとう。私を守るためにやってくれたんだね」
うわーなにこの笑顔、浄化されるぞまじで天に帰っちゃうぞ!
月に変わってお仕置きされちゃう!!
「最初は怖かったんだよ比企谷くん、あの人と手を折ろうとしてたから」
「いや、不安にさせたみたいで悪かった。てかいつ来たんだよこっち」
「えーっと比企谷くんが一枚の紙を出したところかな」
マジか、本当に悪いところ見せたな。
っとあと聞きたいことあったんだった。
「なあ、裁判どうなんだんだ?もう終わったのか?」
「そ、それなんだけどCクラスの人が裁判を取り消ししたらしいんだ」
「.........」
綾小路のやつうまくやったな。多分綾小路のやり方だと目には目を嘘には嘘を、って感じだろうな。
俺と似たような方法だな。
「そうか、佐倉が勇気を出して写真を出したおかげじゃないか?」
「え、わ、私なんか全然役になってないよ!ずっと足引っ張ってばっかだったし、もっと早く申し出ておけばよかったなんて今更後悔してるもん」
「いや、それでも助かったと思うぞ。俺が須藤の代わりにお礼を、ありがとう佐倉」
佐倉は顔を赤くしてフラフラして走って帰っていた。
え、天使さん帰っちゃんですか?サイゼでお茶とかしませんか?ほらサイゼにも天使いるし。
******
俺はそのまま寮に向かいすぐに寝ようと思ったが、堀北が寮の前に立っていた。
俺は会釈だけしてエントランスに入ろうとしたが、回り込まれた!
「ちょっと話があるんだけど付き合ってくれないかしら」
「......俺の部屋でいいか?もう疲れてるんだ」
「あなた、今までなにしていたの?まあ、いいわじゃあ行きましょうか」
ちょっとはためらいというのを覚えないのかお前は。
スキルポイント使って習得しろ
******
「で、話って」
「Aクラスに上がるための作戦会議よ」
堀北はいつも通りベットに座り話し出した。
てかそれ俺のベッド俺のベットに座っていいのは天使ともう一人のマイエンジェル小町ちゃんだけだから。
「前に先生が言っていたろ、2千万ポイント集めればいける」
「それは2つ目の方法よ。クラスポイントを集めてAクラスに上がる。それが真の実力者だと思うわ」
「なに言ってんだお前。どっちも狙うのが真の実力者だろうが、どちらか一つの可能性を捨てて真の実力者なんて言ってんじゃねぇ、プライベートポイントを集めながらクラスポイントも貯める。それが一番いい方法だろうが」
ヤベェつい熱くなってしまった。まあそれはいいか、茶柱先生が言っていたが2千万ポイントを集めてAクラスに上がった人物はいないという、けど無理ではない、それが重要である。
「じゃあ方法があるの?」
「まあ、あるにはある。三年間で貯められるかもしれない方法が......聞きたいか?」
今で出て一番ゲスい顔をしているような感じが出ていたので堀北がマジで引いてるのを見て俺は内心超傷ついたが話すことにしたが、堀北が口を開く。
「聞きたかったのだけれど、あなたはなぜここまでしてくれるの?」
堀北は真っ直ぐ俺の方を見て、真顔で答えた。
「あなたは、非協力的な態度をとりながら手伝ってくれる。私にヒントを与えるために現場に行って防犯カメラをつける作戦を思いつかせたのもなにが目的?本当にあなたは何がしたいの?」
堀北は一度も噛まずに俺に告げた。
多分俺の行動が気がかりなんだろう。相手の目的が見えない、だからこそ怖い、いや堀北場合は知りたいに分類されるのか。
俺は今思っていることを答える。
「ただの気まぐれだ」
俺はただ自分の願いのために、
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「よかろう、申請を許可する。私が部活の顧問になろう、部室は2階の空き教室を使え」
「では行きましょうか、比企谷くん」
「ちょっと待て、俺入るなんて言ってないぞ」
「なに言ってるのあなたが提案したことでしょ?あなたが入ることは必然的じゃない」
俺は堀北にある提案をした。部活を作ること、そこでお金を取ること。なんかどこぞのヤクザみたいだがちょっと待って欲しい。
俺が提案したのは依頼を受けて、その依頼の難易度によってお金をもらうということだ、いわゆる解決部という感じだ。
「ほら行きましょう、比企谷くん。解決部を作りましょう」
「へいへい」
こいつはなにを言っても意見を変えないことがわかった。
俺は堀北の後をついて行きながらため息を吐いた。
あと言ってなかったな俺は、自分の欲望のためだ。
俺の理想はこれから先もずっと変わらないだろう。
夢を見た。
俺が目指していた総武高校に入り、交通事故にあい、ぼっち確定し、捻くれまくって先生に無理やり、なんだっけなんかあったような気がする。まあいいか今は俺のことが優先だ。俺は俺が大好きだからな!
もしかしたらまたこの夢を見るかもな。そうしたらちょっとメモをしておこう。
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よしよし、次から無人島きたーー。やっとここまできましたぜ!みなさんお待たせしました!
まあ来週からテスト一週間前だから投稿できないかもだけどご了承ください!まあサボって投稿するかもだけど。
あとテスト期間中にFate見に行くんでよろしく!
では、また!