ようこそ実力至上主義の教室へ 【捻くれ者の主人公】 作:修羅シュラ
次回で無人島編完結となります。そして無人島編が終わったら、船の中での【恋する乙女の堀北!ドキッ!ドキッ!不器用なデート!】をお送りしたいと思ってます。八幡をデートに誘う回を書きたいと思ってます。ここで堀北の可愛さを存分に出せたらいいなと思っております。
私は恋というものを経験なんかしたことはなかった。
恋とは私とは無縁の関係で、ずっと兄さんの姿を追い続けるのかなとそう思い続けていた。実際兄さんには憧れる。幼少期の頃はいわゆるなんでもできるお兄ちゃんといったところで、小さい頃の目標で今でも目標にしている。けど、これは恋とは違うと思っていた。昔は恋と錯覚したこともあったが、今なら断言できる。恋ではないと、そして私は比企谷くんに恋していると............。
比企谷くんを気になり始めたのは、水泳のときだった。水泳で胸の傷や、筋肉の発達。高校生としては筋肉量が多い気がしたが、私の見間違いかもしれない、しかし胸の傷。あの傷はなんなのだろう。まるで拷問を受けたような............。いえ、今はいいわ。そしてAクラスに上がるための協力関係を築いた。
そしてだんだん比企谷くんのスゴさがわかった気がする。テストのこともそう、須藤くんの事件もそう。全部知らん顔で、功績なんて全くいらないように感じた。そんなやり方が今思い返せば、いやではなかった。逆に好きだった。自分の功績のおかげで勝った!など言う人は中学の時でたくさん見てきた。そして、それを見るたびに嫌悪感を抱いた。だからそんなやり方が好きだった。誰だって認められることは喜ぶはず、けど私は兄さんだけでいい。話が脱線してしまった。
そして私に大きな事件が起こる。櫛田さんと比企谷くんが夜一緒にいるところを見た。私はすぐさま草むらに隠れた。私が隠れた草むらの場所が遠かったのか、まだ話が聞こえたない。そして聞こえたのは、
「どうして、私に手伝ってくれないの?堀北に振り回されてうんざりしてんじゃないの?」
その言葉が聞こえた瞬間、またこれか、と納得してしまった。またこれと言うのは、中学の時陰口を言われると言うことは、しょっちゅうあった。比企谷くんも櫛田さんもそう言う人物だと思ってしまった。けど比企谷くんは、違かった。
「まあうんざりしていないと言うと嘘になる。けど俺は案外堀北のことも気に入っていたのかもしれないと言うのが本音だ」
私はこの一言が聞こえた瞬間に、自分の脳みそが、グワンと揺れた気がした。こんなことは言われたことはなかった。人間はいい方向に進むなら、嘘の一つでも言っておくものだが比企谷くんは嘘を言っている気がしなかった。なんの根拠話もないけど、そんな気がした。これが大きな事件だ。
そこから比企谷くんのことを気になり始めたことは言うまでもない。部活を作って、それで無人島で助けてくれた。
そして気づいてしまった。
生まれて初めての恋をしたことに。
******
「そう怒るな。俺にも事情があってお前を軽く下に叩きつけたんだ。あまり痛くなかったろ?」
「はぁ、はぁ............」
伊吹は息を切らしているようで、手を膝において体で呼吸しているようだった。俺はというと、あまり体力を使わなかったので息はきらしておらずそのまま平然に立っている。堀北はというと顔を先ほどよりも赤くしてボーっとしている。まあ俺にはそれが都合がいいからいいけどな。
「二つほど、お前にお願いがある」
「何が目的?」
俺の言葉のせいで伊吹に警戒させてしまった。
「一つ目は大したことじゃない。お前らのボスに合わせろ」
「はぁ!?」
「悪いなこっちも急ぎの用事なんだ。早めに案内を頼む」
伊吹は警戒しながら、口を開く。
「嫌だと言ったら?」
「そのまま帰る」
俺は伊吹の答えに即答した。そりゃそうだ、合わせてくれないというならば、会うのは難しいだろう。こんな広い無人島を探すなんて無謀以外に何がある。
「いいよ、案内してやるよ」
なぜかわからんが、案内してくれるようだ。まあ案内しなかったらしなかったらで、こっちにも考えがあったんだがまあいいか。
「堀北、あとでそっちに行くから少し遅れる」
俺は堀北に遠回しにメッセージを送る。これが堀北に伝わらなくても、綾小路が伝えてくれるだろう。
俺と伊吹はもっと中心の方へ歩いて行った。
******
「おい、龍園来てやったぞ」
伊吹が大きく声を出すと茂みから、不潔そうな格好で出て来た男。そう龍園だった。
「呼んでねぇ客も来ているようだな。誰に断って呼んだ?」
俺は龍園と伊吹が喋っている中で、周りを見渡した。すると見覚えのないスキンヘッド頭がいた。
「おい、そこにいるのは誰だ?」
俺は龍園や伊吹から警戒をとかずに、スキンヘッドのやつに問いかけた。するとそいつはゆっくり奥の茂みから出てきた。
「誰だこいつは。龍園なんで俺の知らない客を呼んだ」
「俺だって呼んでねぇ。伊吹が勝手に連れてきただけだろ」
俺の目の前では、そっぽ向いている伊吹と苛立っている龍園と俺に警戒をとかないスキンヘッドがいる。
そして伊吹が俺に問いかける。
「で、ここに来て何がしたかったの?」
「いや別にな、敗北者の顔を見てやろうと思ってな」
俺は腐った目がより引き立つようにより悪質に、より悪党に見えるように振る舞った。
「敗北者ぁ?笑わさんじゃねぇよ。どっちが敗北者だぁ?」
「お前だよ。えっと名前なんだっけ?」
その言葉にイラついたのか、龍園は今でも襲いかかってくる気満々だ。
「あとスキンヘッド。お前は邪魔だから帰っていいぞ。Cクラスのボスザルにまんまとはめられた野郎は帰って結構だ」
「なに?」
これで俺の評価は最低になったことは確実だが、俺にもやるべきことがある。カラカラに乾いた喉を誰にもバレないようにゴクリと音を立てる。
「お前あれだろ?DクラスとBクラスのリーダーを教えてくれとかそこのやつに頼んで、交換条件としてポイントを支払うみたいな条約にしたんだろ?」
図星だったようで、スキンヘッドの顔が強張る。やっぱりか、だったら俺の仮説はあってるようだな。
「どうした?図星か?」
俺はさっきより口調もゲスい声を出す。結構きついものがあるなこれも。
「おい、葛城一応カードは見せたんだ。契約は無効はないよなぁ?まあ多分リーダーは鈴音じゃなくなったけどなぁ。あととっとと消えろ。お前が聞き耳立ててないかどうか調べるために伊吹もお前と同行させる。」
龍園は葛城にカードを投げつけながらそう言った。
なぜ俺が伊吹から奪い取ったカードキーを龍園が持っているのかというと、伊吹を下に叩きつけた時に、立った時に見えるように伊吹の方に投げ捨てて置いた。それで、伊吹は龍園と合流した時に渡したんだろう。
そして葛城と伊吹は森の奥まで消えて行った。
「で、なんだよ。二人きりにして、なんかあんのかよ?」
「クククッ!お前ほんとおもしれぇなぁ!俺をここまで本気にさせるなんてお前ぐらいだぜ」
「まあ、俺は全く本気は出してないけどな」
「次だ、次の特別試験でお前を潰してやるよ」
龍園は俺に指差して、そんなことを言った。まあ龍園は負けっぱなしは趣味じゃねぇ!!って言う、十文字くんみたいなタイプなのでこんなことを言ってくるだろうなとは思った。
けど俺は構わずに少し笑いながら、ゲスい声で口を開く。
「やってみろ」
俺は次なる戦いへ準備を進めないといけないな。
そう思いながら俺と龍園は背中を向けながら逆方向へ帰っていった。
******
「堀北ちょっと移動するぞ。歩けるか?」
オレは堀北に声をかけ、立つように促す。
「ん、比企谷くん?」
「悪かったなオレは八幡じゃない」
堀北は八幡じゃなくオレだということに気づいて心なしかガッカリしているようだ。
「綾小路くん?」
「ああ、ちょっと移動するが、歩けるか?」
「ちょっと待って、比企谷くんは?なぜあなたが?」
堀北は混乱しているようで、立つと早々にオレに寄りかかったようだ。これは熱のふらつきだろうか、それとも安堵だろうかオレにはわからないが、歩きながら説明したほうがよさそうだ。
「時間がないんで、歩きながら説明するぞ。八幡は『あとでそっちに行くから遅れる』そう言ったんだろ?この意味に含まれるのは、『お前は船に戻ってリタイアしろ、あとは俺がなんとかする』っていう意味だ」
雨が降っていたので、足場が悪い場所を歩きながら進んで行く、オレは堀北の腕を持ちバランスをとりながら進んで行く。
ちょっとカッコつけて八幡の言葉を変えてしまったが、まあ大丈夫だろう。あとで処理するのは八幡だし。
「ちょっと待って、比企谷くんは私にリタイアしろと言っているの?」
「あぁ、オレもそうするべきだと思う。その体調のまま続けるのは無理だろ」
堀北はオレに掴まれている、腕を振り払って一人で立って見たがすぐにバランスを崩し倒れそうになるところをオレが支える。
「おい、無理するな。あと八幡からの伝言だ。『お前はもう無理するな、あとは俺がやっておく』だ、そうだ」
こんなことは一言も言ってながったが、オレがそう告げると。堀北は「そう、比企谷くんがそういうなら」とか言いながら先ほどよりも顔を赤らめながらそう答えた。
「とりあえず先生のところに向かうがいいか?もう少し歩くぞ」
「ええ、これ以上比企谷くんに迷惑をかけるわけにはいかないから」
堀北はオレが見てない間に相当強くなったようだ。何があったか知らないが、これなら使えそうだ。
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