病気のボクを無気力系天使が迎えに来た事案について 作:麻蒼青鹿
・・・だれかに読んでもらえるのだろうか。
自己紹介見てあげてね!
嫌な人はここを!ここを見るのじゃ!→@uni_sima
いつみても変わり映えしない、狭い病室。
朝っぱらからうるさい蝉の声をも遠ざける厚く外を望めない磨りガラスが、まるで世界から隔離されていることを体現するように僕の視界を阻む。
この重い窓を開けることは、僕の点滴が刺さった細い腕では到底叶わない。
そんな味気ない日常に、唐突のイレギュラーが現れた。
ノックもなしにドアが開かれたのだ。
「どーもー。」
無機質な真っ白な病室に、同じく無機質な感情の読めない少女の声が響いた。
いやに気の抜けた声のする方に首を向け―目を奪われた。
声と同じ感情を感じさせない顔は、澄んだ黒曜のような瞳の下に色濃く隈を湛えている以外どこをとっても芸術品のように美しく、真っ白い髪の毛と作り物のように小さな身体は人形のように華奢だ。
ふわりとしたシンプルな真っ白いノースリーブのワンピースを着ていることも相まってかなり神秘的だ。
「…えっと・・・?」
驚きと感嘆が入り混じり、いや、それ以前に声を出す機会がほとんどないため、声がうまく出なかった。
「んー?うまく聞こえないー。」
ぽかんとする僕の様子を意にも解さず、すたすたと僕の前に足を運ぶと、ぐいっと顔を近づける。
「なぁ、なんていったんだ?采(、)都(、)。」
吐息すら聞こえる距離で名前を呼ばれた。
「あ・・・え、えっと・・・」
看護婦さんくらいしか女の人を見ることがないが、それでも並はずれた美少女から至近距離で見つめられ、さらに口が回らなくなる。
「だからなんなのー?ねーえ?」
心なし不服そうにさらにずずいと前のめりでずずいと顔を近づけてくる少女からたまらずうつむいて視線を外す。
―そして見てしまった。
彼女の着た真っ白なキャミと胸元との隙間からちらりとのぞく
控えめな胸を。
「あ・・・あ・・・」
ただでさえ茹っていた頭にさらに血が上り、意識が遠のく。
鼻のあたりから温い液体が垂れてきた気がする。
「ちょっとー?なんで鼻血なんて・・・あ。」
どうやら鼻血を出したらしい僕の視線を不審げにたどった末に、少女は無表情をさらに固めた。
そして次に顔を赤くし、ぶるぶると震えてから右手をすっと持ち上げて―
パッチィン
そんな音とともに今度こそ僕の意識はシャットダウンしたのであった。
「・・・うん?」
麻酔から覚めるのとも眠りから覚めるとも違う、ふわっと浮き上がるような感じで意識を取り戻す。
なんとなく周りを見渡すと、見慣れない少女が腕を胸の前で抱きながらこちらを軽く睨みつけていた。
「・・・目、さめたのー?」
気が抜けながらも嫌に非難を滲ませた声色で問われ、次の瞬間、気絶するまでのいきさつがフラッシュバックした。
再び顔が熱くなるのを感じると、それを見ていた少女が無表情を壊さないまま小さくため息をついた。
「思い出したっぽいねー。変態采都ー。」
うっと言葉に詰まる僕を見ながらさらに少女は畳み掛けてくる。
「大体さー、会ったときからじとーってあたしのこと見つめちゃってさー?胸見ただけで鼻血は出すしさー。」
「うわぁああああ!もうやめてっ頼むから!」
若干裏返った声で叫んで布団に突っ伏する。
「うわっいきなり大声出さないでよーっ耳が痛いじゃないかー。」
耳を押さえつつ抗議してくる少女に思わず反論する。
「だ、だってしょうがないだろ?!部屋にいきなり見たことないようなきれいな女の子入ってきて、近くでいきなりな、名前いきなりよばれて・・・あれ?」
そこまでまくし立ててふと疑問を覚えて少女に向き直る。
「そういえば僕の名前なんで知ってたの?」
「・・・ふぇっ?!」
「え?!」
気が抜けたような今までの声と違う感情の乗ったかわいらしい声におもわず声を上げてしまう。
「ど、どうしたの?」
口を慌ててふさぐ少女に問いかけると、ぼそっとなにかをいってから「な、なんでもないしーっ」と明らかに取り繕ったような声が返ってきた。
「な、名前を知ってたのはー、あなたがあたしのお客様だからー」
「お客様?」
特に客になった覚えもなく、聞き返すと、少女は調子を取り戻したように「じゃじゃーん」と、すこし茶色を帯びたファンタジーっぽい紙を取り出した。
広げられた紙には事細かにいろいろ書いてあったが、最後の数行に僕は目を奪われてしまった。
『本日付にて上記人物、綾瀬采都を病死として天界は召還すべし。』
・・・感想とか欲しいなぁ・・・くださいぃぃぃ