魔法少女育成計画 己の大切な人を生かしたい   作:紀野感無

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はい、13話 アニメだともう最終回過ぎてます
アニメと同じ話数で終わらせようと思ってたのになぁ……

今回で、リップルを狙うようになるまでの部分が終わります。

あ、そうそう。自分の活動報告にて、restartをしてほしいかどうかのアンケートをしてるので、どんどんください。

それではどうぞ


13話

「どうも…お待たせしました」

「はい、待ちくたびれましたよ」

 

クラムベリーさんのいる山の小屋まで行くとピアノを力強く弾いていた。

 

そして、立ち上がり共に外に出る。

 

「さて、レプリカ」

「はい?」

 

「今日の特訓ですが…………

 

 

()()()()()()で行きますよ」

 

「は……?」

 

 

 

 

 

 

 

☆ハードゴア・アリス

 

「あ、危なかった……」

 

ギリギリ、本当にギリギリ死を免れた。

まさか、変身している状態で殺されかけるとは思ってもいなかった。わずかな意識で集中し、魔法少女になれたため、なんとか生きることができた。

 

「レプリカ……なんで」

 

姿のないレプリカに問うが答えなど帰ってこない。いや、帰ってこなくてもわかる。あれは……

 

「他の人のために……自分を犠牲にしようとしてる?」

 

あの言葉や行動からはそう感じた。

アニメでよくある、主人公を奮い立たせたりするために自ら悪役になる、そんな人なのかと思った。

 

「……レプリカを追わないと…」

 

けど、それを差し引いてもレプリカは危険だ。なら、止めなければならない。魔法少女として

 

戦って勝てるかと言われたら、正直勝てないと思う。けど、止めに行かないといけないと思った。

 

だから行く。

 

ハードゴア・アリスは、全速力で、レプリカの向かった方向---森へ向かって走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

☆レプリカ

 

「か……はっ……」

 

「ふむ、やはり特訓を始めた頃とはもう別人ですね。今ではこうも魔法まで使わされる。しかも、私の魔法までコピーしていたのですね」

 

やばい、かなり一方的だ。スイムスイムやアリスに圧勝できたからって調子に乗ってた。

 

「早く立ちなさい。この程度じゃ終わりませんよ?」

 

「っ!」

 

ウィンタープリズンの魔法で壁を出し僕とクラムベリーとの視界を遮る。

それこそすぐに破壊されるが時間を稼ぐだけでよかった。

 

後ろに跳び距離を稼ぐ。そして、跳びのく直前につけておいたクラムベリーさんの足元の傷にたまの魔法を使い穴を開ける。

 

が、そんなものは意味はなかったようですぐさま接近していた。

 

「くっ!」

「ふふふ」

 

肉弾戦が始まった。けど、圧倒的にクラムベリーさんが有利だ。

何より、体へのダメージが大きい。

アリスの魔法を使おうにも、その隙すら与えてくれない。

 

 

右腕、左腕をミナエルの魔法で様々な武器に変えながら戦おうとしたが、そんなタイムロスの多い戦い方で勝てるのとは思えない。

 

だから、クラムベリーさんとやりあうときは、何か一つの魔法に集中しないといけない。

 

僕が選んだのは……クラムベリーさんの魔法だ。

 

 

 

 

 

が、ニセモノがホンモノに敵うわけもなく

 

 

 

 

 

 

「………」

 

僕は、地に這いつくばってしまった。目の前には、クラムベリーさんがいる。

 

「はあ、レプリカ。あなたはそんなものだったんですか」

 

「……だからどうしたんですか?別に、私は……あなたに見捨てられても……文句は言うつもりはありませんよ」

 

「いえ、見捨てるつもりもあまりありませんが……もし、このまま弱いままなら……そうですね。暇つぶしに

 

 

他の魔法少女でも狩りますか。……手始めにたまあたりを」

 

 

ズガァン!

 

 

何かを陥没させたような音が鳴り響く。鳴り響くその前にクラムベリーはレプリカから距離をとった。

 

「クラムベリー?あなた、いま、なんと?」

 

「おお、怖い怖い。いえ、ただ貴方が弱いままなら、別の魔法少女を狩る、と言っただけですよ?」

 

「へぇ、それは、私に、喧嘩を、売っていると?」

 

「そうかもしれませんし、違うかもしれませんね。言えるのは貴方が弱いままなら他の魔法少女が犠牲になる、ただそれだけです」

 

 

 

どうやら、僕の周りの奴らはとことん僕を怒らせたいらしいな。

 

 

 

「ナラ、とことんヤッテヤルヨ。文句は言わせねえよ?」

 

「言うつもりなど、ハナからありません。……やはり、貴方はそれくらい壊れたほうが……面白みがある!」

 

クラムベリーは、狂気に満ちた笑顔を、ぼくは狂気に満ちた怒りのこもった笑い顔をする。

 

 

 

 

 

先手は、僕だ。

足元にあった石に対しカラミティの【武器の強化】の魔法を使う。

ただの石にも使える理由は、ぼくが石を()()()()()()()()()からだ。

 

ミナエルやラ・ピュセルの魔法----いや、この調子だと全ての魔法にも共通しているのかもしれないが、魔法をかける際に使用者が【何をどう認識しているか】が鍵になる。

 

僕は、石を強化し蹴り飛ばす。それと同時にクラムベリーの魔法を使い音速---とまでは言わないがそれでもかなり速い弾速で撃ち出す。

 

それに驚き慌てて避けられる。

 

今度は突撃をする。スイムの魔法を使いながら。

目の前まで来ると顎に向かってアッパーをされたがスイムの魔法によりそれは効かない。

 

スイムの魔法を解除し、ミナエルの魔法をつかい右手を銃口に変える。そして、()()()()()()()()()()()()使()()()()()()()()()()()()()()()使()()

 

血を弾丸として撃ち出す。ただの銃を強化しただけでビル程度なら易々と破壊できるほどの威力を得られる。それが、魔法の武器だったら?

 

血の弾丸は、撃たれた瞬間に砕け散ったかと思うと、まるで散弾銃のように周囲に広がり破壊する。

 

予想外の攻撃の連続にクラムベリーはただ避けるだけだった。避けられないものは音の振動で弾を破壊され距離を取られる。

 

「いってえ……。けど、痛いだけだ……」

 

 

 

魔法2種類以上の同時使用。

これは、前にも言ったかもしれないが、使えないわけじゃない。ただ、それによるリスクがあまりにも大きすぎたから使わなかっただけだ。

 

具体的には、頭がはち切れそうなくらい痛くなる。そして、全身が筋肉痛みたいなよくわからない痛みに襲われて動けなくなる。

 

けど、それはアリスの魔法を同時使用することにより解決することが今わかった。

 

この、明らかなオーバーヒートによる現象も()と無理やり認識することで気にする必要はなくなった。

けど、気にする必要がないだけで、激痛はある。

 

おそらく、アリスの魔法なしにやっていたら数分……いや、数秒と持たないだろう。

 

 

 

少し、連続して撃つのが遅い気がしクラムベリーをウィンタープリズンの魔法で壁を出し囲う。

 

視界を遮った隙に右手を再び変化させる。散弾銃のような撃ち方ができ、かつ連射機能もそこそこあるタイプに。

カラミティの魔法も再度掛け直す。

 

そして、構える…

 

「……?」

 

壁をすぐに壊して来るとおもったがそうではないらしい。

しばらく様子を見てると…

 

「こちらですよ?」

「⁉︎」

 

後ろから声がした。

 

殴って来ようとしていたので、スイムの魔法を使い無効化した。

が、拳が透過すると同時に吹っ飛ばされた。

 

「(音の爆発を起こされたか…)はっ!」

 

けど、ただ吹っ飛ばされる訳にはいかない。

 

ミナエルの魔法も、アリスの魔法も解除せず右手から五連続で銃弾をぶちまける。

 

が、これも音で破壊される。

 

あれがある限り銃じゃ無理か……?

 

 

……いや、そうでもないか?

 

 

僕は、再度変化させている散弾銃(右手)に血の弾を込める。

 

そして、()にカラミティの魔法を使う。

 

「はあっ!」

 

撃ち出す。それと同時に、音の振動を弾に纏わせる

 

クラムベリーは、対処の方法を学んだのか、最小限の動きで弾を破壊しようとしていた。

 

「ニィッ」

「なっ⁉︎」

 

うん、予想通りだ。

 

音で破壊して来るなら、こっちも音で相殺してやればいい。

それに、カラミティの魔法で強化しているからどちらにしろ、先ほどの威力じゃ壊れない。

 

クラムベリーは、油断していたため、全てを避けれる訳もなく、左腕に2発、右足の太ももに3発、腹に1発食らった。

 

「まだ……油断は……し……」

 

あ……れ?

 

頭が、体が、思うように動かない。

 

「ああ、アリスの魔法は痛みなんかまで消える訳じゃないからか……」

 

どうやら、僕の体は本当のオーバーヒートを起こしたらしい。

アリスの魔法のみを集中して使うが、治る気配は一向にない。

 

「ま……4つ同時とかだとそりゃこうなるか…ゲホッ」

 

咳をすると、かなり多くの血がその場にぶちまけられる。

 

「(内臓がグチャグチャかな…)」

 

と、そんなことを考えてる暇はない。

 

アリスの魔法を、内臓(なかみ)に使いながらクラムベリーの元へ歩く。

 

そこには、生き絶える直前のように見えるクラムベリーがいた。

 

「すいません、クラムベリーさん。今治し……」

「い…え、いりま…せん…よ」

 

と、さすがに訓練をしてくれていた人を殺すのも嫌だったから治そうと思い額を合わせようとすると、クラムベリーさんが手で制する。

 

「なぜ…ですか」

 

「これは…ただ私の油断から起こったことです。私の自業自得です…。だから、治す…ひつ、ようはありません」

 

と、笑いながら、言われる。

 

「そう…ですか」

 

「最後に…」

 

「?」

 

「私がいつもいた小屋に、あなた向けの【贈り物】が入った箱があります。私が、おそらく初めてする、贈り物だと思いますので…大切に」

 

「………はい」

 

返事をすると、笑いながら、クラムベリーさんは目を閉じた。

 

「ありがとうございました、師匠」

 

そう最後に言って、僕はその場を後にした。

 

 

 

 

 

『クラムベリー』

 

眠りかけていた意識を、()()()マジカルフォンから出てきたファヴによりむりやり起こされる。

 

「…………なん…です。せっかく、良い心地で終われそうなところを…」

 

『本当にどうしちゃったぽん?こんなの、クラムベリーじゃないぽん。ファヴの知っているクラムベリーは、もっと残酷で、非常で、冷酷な音楽家だったはずぽん』

 

「そう……ですね。なんと言いますか……情が移ったのでしょうね……。何しろ……初めての【弟子】だった……ので」

 

『そう言うものなのかぽん?』

 

「そういうものなんでしょうね……」

 

ああ、体の芯が冷たくなっていくのがわかる。けど、不思議と暖かい。

周りにあふれている血のせいもあるだろうが、何より、最後に自分の弟子……いや、()()と戦って終われたことが何より心地よい。

 

「では……長い付き合いでしたが、さようなら…」

『さよならぽん』

 

そして、意識は寝る時のように気づかないうちに消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………これか?」

 

小屋に行くと、言われた通り箱が置いてある。

 

「えーと、外套に、薬に、………紹介状?」

 

紹介状をみてみると、

 

「『魔王パム』?………え?クラムベリーさんの師匠?今度はその人のところに……?あと、合格ってなんのことだ。それに………」

 

なんだろう、この、僕たちが配られたものと形状の違うマジカルフォン?らしきもの。

 

開いたり閉じたり色々していると

 

『おめでとうぽん♪』

 

ドゴォン!

 

おっと、いけない。ファヴの声で反射的にこれを思いっきり地面に投げつけてしまった

 

『いきなり何するぽん』

 

「うっせえよ。お前はズタボロにするって決めてんだよ」

 

『まあまあ、落ち着くぽん。とりあえず話を聞いてくれぽん(マスター用端末壊されるとまずいけど壊し方知らないし良いように扱えるぽん)』

 

「………へぇ、この端末を壊すとまずいのか」

 

『え?なんで知ってるぽん⁉︎』

 

「スノーホワイトの魔法」

 

『ちっ……やっぱりコピーはチートぽん。ま、けどだからと言ってどうするぽん?』

 

「破壊するだけ」

 

『残念ながら魔法少女の力じゃ壊れないようにできてるぽん』

 

そんな言葉なぞ耳に入るわけもなく、僕はひたすら壊すために行動した。

 

 

 

 

〜5分後〜

 

周りは、小屋の跡などほぼなくなっていた。原形をとどめていないほど破壊されていた。

あ、箱はちゃんと避難させてるよ?

 

「やっぱ壊れないか…」

 

『気は済んだかぽん?』

 

「んなわけがあるか」

 

さて、たまの魔法もカラミティの魔法で強化した銃でも無理だ。なら、どうする?

 

「(魔法少女の力じゃどうにもならない……。なら、魔法少女以外の魔法的な力なら壊せる?)」

 

『んじゃ。気が済んだことにしてもらうぽん。新しいマスター。今からは……』

 

ファヴが何かを言ってくるが聞く耳なんぞ持たない。

従来の試験はー、とか、面白くないからこうしたーとか色々と言ってる。

 

ん?魔法的な力?

 

「そうだ……スイムスイムの持ってた武器。あれならどうだろ…」

 

『えっ⁉︎ちょ、ちょっと待つぽん!』

 

と、端末を持ってスイムを殺した場所に行こうとすると、まあ面白いように慌てふためく。

色々と言ってくるが聞くわけないだろ。

 

「あったあった……って、あれ?」

 

あれ?なんでスイムの死体がない。

それに、つい最近、一度掘って埋めたような跡がある。

 

「誰かが埋めたのかな?物好きなことで」

 

まあ、目的の薙刀のような武器は手に入った。あとは

 

「そんじゃあ、クソマスコット。死んで」

 

『いやいや!ちょっと待つぽん!この端末を壊したら選抜試験が終われないぽん!それだとみんな死のリスクをずっと負うだけぽん!』

 

「しるか、お前を殺した後に普通の端末から運営に言って止めてもらうさ。聞き流してたからちゃんと聞いてなかったけど、お前は運営側に嘘をついてやってんだろ?なら運営にいえば止めてくれるだろ」

 

『チッ……あーあ、めんどくさい奴がマスターになっちまった』

 

「へえ、やっと素をだした?」

 

『レプリカ。いや、淡雪ミヤビ。一つ忠告をしといてやるよ』

 

「?」

 

『今までのキャンディーがなかったりした時の魔法少女の死はファヴが操ってたんだよ?いま、たまにしたらどう……』

 

「あ?」

 

『そもそも、この試験の終わりが3人以下、な時点でそこは変えられないんだよ。ファヴを殺したところでその過程は変わらない。どう足掻こうと3()()()()()()

 

「………」

 

『そんで、クラムベリーがお前は合格者にしちゃったから後2人しか枠はねえ。この意味がわかるか?』

 

「なるほど、つまりは、()()3人まで減らせって言いたいわけ?」

 

『別に、そこまでは言わない。ただ、このゲームの進行を進めてくれってだけだ。そしたら、お前の言うことを一つ聞くよ』

 

「へぇ、脅しながら交渉?なかなかな手を使うね」

 

『褒められても嬉しくねえよ』

 

「そうだな…僕と、たまと、()()()()()()()に手を出すな。そんだけだ。それを守るならお前の望み通りにしてやるよ。残り3人まで減らす?いいよ、やってやるよ。そもそも、この殺し合いを終わらせるのに、4人までは消すつもりだったしな」

 

『おお、話が早くて助かるぽん』

 

と、突然口調が戻った。

 

正直言うと、怒りしかないが、たまに手を出されては困る。なら、僕はこいつのいいなりになってやるしかない。

 

「そんじゃあ、今残ってるのはたまに僕にスノーホワイトにリップルか…。あ、ちょうど4人か。ならリップルを狩れば終わりか」

 




ファヴ、生き残りに成功



というか、脅しでもしないと死ぬので当たり前の選択ですよね。

前書きでも言ったことなのですが、
restart編をやってほしいかどうか、というアンケートをしています。
それによりミヤビ達をどうするかが変わってきてしまうのです。
よろしくお願いします


読んでくださりありがとうございます

レプリカについて(本編には全く影響しません)

  • 好き(受け入れられる)
  • 嫌い(受け入れられない
  • どちらでもない
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