嬉しいです!
「疲れた…」
「お、おつかれ…ミヤビちゃん」
疲れた。本当に疲れた。
なんだあのルーラとか言う超偉そうにしてる魔法少女。
完全に自分が上だと思ってやがる。
まぁ、魔法だけ見たら強いけど。
「はぁ、珠はよくあんなのと一緒にいれるね」
「え?えーと、私1人だと何もできないし…それにルーラ怖いから…」
うーん、結構本気で怯えてる。
……近いうちに珠と一緒にあのチーム抜けるように掛け合ってみるか。
ほぼ100パーセント通らないと思うけど。
「ま、暗い話は置いておこう。珠、そんじゃ始めよう」
「う、うん。けどいいの?」
「いいのいいの。さ、かかってこーい」
言い忘れていたが今は山の中だ。
何をするかと言うと、魔法少女としての肉体がどれだけ強いか、って言う実験。
これでノーマルな銃とか持ち出されて調子乗ってたら死にました、じゃ笑えないしね。
実験といっても石を投げつけてもらったり、木をへし折って見たりなどいろいろした。
結論から言うと、人間が作ったり自然のままのものだったりでは傷一つつかない。
便利だねぇ。
〜1ヶ月後〜
そこからは、しばらく新人らしくルーラには従っていた。
が、苦痛以外での何にでもなかった。
ただ、仕事を与えられ、やれと命令され、マジカルキャンディーとやらを集めさせられる。
なぜ珠以外からの人間から命令されなければならないのか。
いや、珠は命令なんてことはしないが。
改めてわかったが、ルーラは自分の力を過大評価しすぎているし他人を過小評価しすぎている。
あと、個人的な感想だが戦闘に関してはおそらく私の方が上だ。
魔法少女とはいえ、元が人間だ。だから人間の反射速度を超えることはできない。
もう一つ、ルーラはピーキーエンジェルズにもかなり嫌われている。
解散しルーラが去ったあとにすぐさま毒を吐いていた。
にしても、ルーラに怒鳴られなかった日はなかっただろうか?いや、ないな。
そんな自問自答をしつつルーラのしゃべっていることに耳を傾け(ているふりをす)る。
「ん、そろそろチャットの時間か。それじゃあ、これにて解散。あとは各自勝手に入れ」
「「はーい」」「はい…」「わかった…」
と、ルーラの言葉により解散し全員がチャットに入る。
なにやらファヴが今回のチャットは必ず参加しろと通達が来たんだ。
なんの話だ?
〜チャット室〜
☆クラムベリーさんが魔法の国に入国しました
☆マジカロイド44さんが魔法の国に入国しました
☆スイムスイムさんが魔法の国に入国しました
☆トップスピードさんが魔法の国に入国しました
マジカロイド44:どうもデス
トップスピード:ちーっす
クラムベリー:♪
☆スノーホワイトさんが魔法の国に入国しました
☆たまさんが魔法の国に入国しました
☆ねむりんさんが魔法の国に入国しました
☆レプリカさんが魔法の国に入国しました
スノーホワイト:こんばんは!よろしくね!
スイムスイム:よろ
たま:わんっ
レプリカ:たま、わんって……。あ、みなさん、こんばんは。それとスノーホワイト、先日はどうも…
スノーホワイト:いえいえ、あれくらい
☆リップルさんが魔法の国に入国しました
トップスピード:珍しいのが来てんなー。
たま:え?レプリカちゃん、スノーホワイトと何かあったの?
レプリカ:ちょっとね…すこしお話しさせてもらっただけ。
スノーホワイト:そうそう、ラ・ピュセルと一緒にね
☆ラ・ピュセルさんが魔法の国に入国しました
ねむりん:どもども
マジカロイド44:コンバンハ、レアキャラデス
ラ・ピュセル:よろしく頼む
レプリカ:あ、ラ・ピュセル、この前はどうも…
☆ルーラさんが魔法の国に入国しました。
☆カラミティ・メアリさんが魔法の国に入国しました
ルーラ:よろしく
☆シスターナナさんが魔法の国に入国しました
☆ウィンタープリズンさんが魔法の国に入国しました
シスターナナ:こんばんはみなさん。よろしくお願いいたします
ウィンタープリズン:どうも
☆ミナエルさんが魔法の国に入国しました
☆ユナエルさんが魔法の国に入国しました
カラミティ・メアリ:(使用が禁止されている言葉です)
ユナエル:ハーイ
ミナエル:いぇーい
☆ファヴさんが魔法の国に入国しました
「どうも…リアルで会ってから2週間ぶり……ですかね。お二人とも元気なようで何よりです…」
「そういうレプリカはあった時とあんまり変わらず不健康そうだな」
「本当だね。ちゃんとご飯食べてる?」
「食べてますよ…私だって人間なんですから」
と、スノーホワイトとラ・ピュセルと話す。
前に一度会ったことがあるというのは、スノーホワイトの【困った人の声が聞こえる】という魔法のせいだ。
いつものルーラ組で解散したあと、その日はルーラに自分の性別を勘付かれそうだったのだ。
だから急いで帰っている中思ってしまったのだ。
【たま以外の魔法少女に男ってバレたら困る】と。
それがまぁ見事にスノーホワイトにキャッチされちゃいまして。
いろいろと話を聞かれてるのに対し焦りまくってなにも言わずに逃げ出しちゃいました。
だから、僕は前に言った通り山の中で心中してやろうと思ったんだけど、スノーホワイトとラ・ピュセルによって阻止されちゃったのよ。
そこからはスノーホワイトに諭され、そのまま人生相談的な感じになっちゃいまして。
あと、驚いたことはファヴの言っていた1人目の男の魔法少女はラ・ピュセルだった。
……正直、男があのカッコは恥ずかしくないか、とか思ったりしたのは内緒。
僕?僕は基本的に露出は押さえてあるもので。
余談だけど、スノーホワイトの【困っている人の声が聞こえる】っていう魔法もコッソリコピーさせてもらいました、何に使えるかは知らないけど。
ファヴ:えー、新しい17人目の魔法少女については来週から入ってくるぽん。今日話すことはその子にも関わりがあることなんだけど…
よしどうでもいい話を聞いててもあれだし改めて僕の周りの情報整理をしておこう。
現在僕たちのいるN市で活動する魔法少女は16人、新規魔法少女が追加されるから来週からは17人になる。
……たかが一個の都市なのにヤケに多くない?
ファヴ:広いN市とはいえ、これはおおすぎるぽん。魔法の源となる魔力は土地に依存しているぽん。このままだと魔力の吸い上げを加速しちゃって土地の魔力が枯渇しちゃう。だから………
魔法少女の数を
そこからは大ブーイングだった。
だけど、私は正直どうでもよかった。珠さえいれば魔法少女だろうが無かろうがどうでもいい。
ファヴ:この魔法少女チャットは1週間に一回開かれてるぽん。週に一度、このチャットで脱落者を1人発表して、翌週また1人、というように9週間で9人に引退してもらうぽん。その週でマジカルキャンディーが一番少ない魔法少女が1人ずついなくなっていくぽん。
これはあくまで僕の見解だが。
人間というのは絶対的な力を持った時、その優越感に浸ってしまった場合、それを手放すことができない動物だ。
だからこそ、ファヴに正面切ってやめる、なんてことは言えないんだろう。
ファヴ:それと魔法の端末がバージョンアップしたからそれも見ておいてくれぽん。連絡は以上ぽん。それじゃ、また1週間後に。
連絡を聞き終わり、ぼくは普段通り冷静を装いチャットからログアウトした。
「さて……たまのもとに行こうか。いろいろと相談しないと」
ちなみに、ルーラ組としてはすでに解散状態だ。
だから、単独行動もオッケーなはず。
ぼくは、全速力でたまの元に走っていった。
それから一週間は魔法少女の目撃情報が多く寄せられまとめサイトはとにかく賑わっていた。
「リップル?なに見てんの?」
リップルの頭の上から声がした。
見なくてもわかる。こんな流暢に話しかけてくるのは1人しかいない。
だから、見上げもせずに端末を見続ける。
「ああ、まとめサイト見てんのか。みんな頑張ってっからなー。とくにスノーホワイトとレプリカはすごいな。1人でどんだけ働いてるのかっつう」
白い魔法少女と銀色の魔法少女の目撃情報はとくに多かった。
2人とも、身近な小さいことをコツコツとやっているようだった。
「……」
「リップルさー、すげーその2人のこと気にしてるよな。とくにスノーホワイトの方。ライバル?」
リップルは鋭く舌打ちをする。水を差されたのが気に入らなかったのか。
「リップルのライバルはカラミティ・メアリだと思ってたわ」
「誰のせいだと……」
そんな言い合いをしながらリップルとトップスピードはまたキャンディー集めに精を出していった。
「ふぅ、これでいくらだ」
僕は端末を見る。
そこには3万5890という数字が記されていた。
「ミヤビちゃん凄いね。私なんかまだ950だよ」
「しょうがないよ。私は学校サボってやってるし。何なら珠もする?」
「いや、いいや。また怒られそうだし……」
まったく、心配性だな。あの家族や教師のことだから珠は学校に行こうが行かまいが御構い無しなのに。
まったく、優しいというか何というか。
そういうところが好きなんだ。
「あ、ミヤビちゃん。ルーラが……」
「知らん、無視無視。あんなのに従うよりは自分でやったほうがマシ」
僕が学校をサボってまでキャンディー集めをしている理由はごく単純。
珠に魔法少女はやめたくないと言われたからだ。
だから。僕はキャンディーを集める。
ファヴに頼めばキャンディー譲渡はできるのは確認済みだ。
「あ、ミヤビちゃん。早く来い!って」
「はいはい、行きます。いくからそんな泣きそうな顔しないで」
「う、ごめん…」
「それで?お前たちのキャンディーをいくら稼いだか報告しなさい」
いつもの廃れた神社に入るなりルーラは僕たちに聞いてきた。
「私たちは〜」「2人で28〜」
「はぁ⁉︎2人で28ぃ⁉︎使えない」
「「うぇ」」
ピーキーエンジェルズは28か
あれ?そんな助けた時の報酬って少なかったっけ?
「104…」
「おぉー」「スイムちゃんさすがー!」
「偉い!」
おお?ルールが褒めたぞ。
「と、言いたいとこだけど」
だけどそれは違ったらしい。
「私は124よ。ほら、レプリカとたまは」
「……
「え、えーと……720です」
「へぇ、無能のくせになかなかやるじゃない」
「まぁーレプリカちゃんは」「スノーホワイトと1.2を争うくらい働いてるもんねー」
「いいこと?」
おっと、リーダーと自称しているルーラ様のお話だ(棒読み)
「私のチームから誰1人として脱落することは許さないからね」
と、言い終わると同時にスイムスイムが背を向けて外に出る。
「あれ?」「帰っちゃうの?」
「もう遅いから……」
「発表見ないの?」「ま、どうせトップはスノーホワイトかレプリカだろうけど」
ああ、ピーキーエンジェルズは気楽でいいねぇ。
あ、成績発表だ。とりあえずチャットに入るか。
〜チャットルーム〜
ファヴ:今週のトップはー、スノーホワイトだぽん♪2位はレプリカだぽん。惜しくとも僅差でレプリカは負けちゃったぽん
その発表とともにスノーホワイトはルーラを除く全員から賞賛されていた。
ファヴ:そして、今週一番少なかったのは、ねむりんだぽん。
ふーん、ねむりんか。ま、どうでもいいか。
ねむりんはルーラ組を除く全員からお別れの挨拶をされていた。
ファヴ:それじゃ、さよならだぽん
そして、あっさりとねむりんのアバターはチャットルームからも削除された。
それはあんまりだ、と皆から言われていた。
だが、それもすぐに収まり1人、また1人とログアウトしていった。
そして、僕とクラムベリーだけが残った。
「……ファヴ」「ファヴ、質問があるのですが」
と、僕とクラムベリーの声が重なる。
「……」「いえ、お先にどうぞ」
「はいはい、どうしたぽん?」
「ファヴ、一つ聞きたい。魔法少女としての資格を奪われるとどうなる。お前、そこを言ってないよな?」
もう、レプリカとしてのキャラは作っていない。いまは淡雪ミヤビとしてファヴに聞く。
「あなたも同じ疑問でしたか」
「クラムベリーさんも?」
「ええ、しかしこれなら私が聞く必要はありませんね」
と、言いながらクラムベリーは演奏を始める。聞いていて心地いいな。
「魔法少女の資格がなくなった人は死んじゃうぽん」
「それは、魔法少女として死ぬという比喩的な意味?」
「
と、あっさりとファヴは言いのけた。しかし、どこかでそんな感じのことは思っていたしそのおかげか割と冷静だった。
「あれ?意外と冷静ぽん?」
「ああ、別に予想していなかったわけじゃないし。そんだけだよ。ありがと」
「どういたしましてだぽん♪」
そして、ファヴは消えていった。
意外と冷静なミヤビ。
プロローグでちゃんと説明できていなかったのですが、あることをすることにより魔法を他人に使える
と、いうミヤビの魔法ですが。
クラムベリーやリップル、カラミティ・メアリなどのような魔法ではなく
スノーホワイトのような魔法の効果を共有させる、といったほうが正しいです。
読んでくださりありがとうございます
レプリカについて(本編には全く影響しません)
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好き(受け入れられる)
-
嫌い(受け入れられない
-
どちらでもない