魔法少女育成計画 己の大切な人を生かしたい   作:紀野感無

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今回はリスタート編。
なんか色々とアイデアが思い浮かんでくる(面白いとは言っていない)

リスタート編も、少しずつですがオリジナル展開も加えていきます。
原作の方の本編には全く影響されないですが。

それではどうぞ


8話

侍風の魔法少女を、両腕、顎、肋数本まで砕き、確実に戦闘不能まで追い込み、足を持ってプフレたちのところに戻った。

 

「……あれ?()()()()()……。……まあいいか」

 

アリスの魔法で傷を治しながら、斬られて倒れていた地球防衛軍みたいなのを探すも、居なかった。

 

そうしてるうちに、隠れてたやつらが全員出てきた。

 

珠もペチカとチビメイドと一緒に出て来た。

 

「…ねえ、夢ノ島さんはどこアルか?」

 

「知らないよ……」

 

「…っ!」

 

えーと……たしか、にゃんにゃん、とかいう名前だっけ?そいつが私の持っている侍風の魔法少女を睨みつけていた。

今にも殺す、みたいな勢いだったけど途中からプフレに制されていたけど。

 

「…レプリカ、これでは話し合いというものができないと思うのだが?」

 

「殺さず、って言ったのはお前だろ…。だから、要望通り殺さずに、仕留めた」

 

「なら、治したまえ。無論全てとまでは言わん。喋れる程度にまででいい」

 

「やだね……。あとは、そっちが勝手に、やれ……」

 

侍の持っていた刀を放り投げ、私は珠たちの元に戻る。

あの場には、プフレ、シャドウ…なんたら、にゃんにゃんとチビメイドが残った。

 

まあ、皆さんの私に対する反応は三者三様で、怯えてる者もいれば無表情の者も、敵対視しているのもいる。

 

「……ま、(あいつ)は、もう()()だろうね……」

 

もう、何人、何十人、何百人と、魔法少女、人間、動物関係なしに死へ(いざな)って来たから、なんとなくわかる。

 

それに、珠を狙った時点で、そいつの『死』は確定してる。

 

「とはいえ…」

 

私が何かに向かって歩くと、そっちにいた魔法少女が、全員避ける。壁際に座ってもたれかけると、珠とペチカ以外の全員が私を避けるような場所へ立った。

 

「(いや、まあいいけど…正直うっとおしいな。言いたいことあるなら言えばいいのに)」

 

何かを言われていたが、眠たいというのと、久しぶりに、魔法を複数使用したので、疲れていたから、目を閉じて聞き流していた。

珠とペチカが何かを言ってくれてはいたけど。

 

本当に、珠は優しいね。あんなことをした私をかばってくれるなんて。

 

 

ズガァァァン!

 

 

そんなときに、めちゃくちゃでかい音がなった。

 

音の方向を半目で見ると、プフレやにゃんにゃんとかがいた場所で、廃ビルが突き刺さっていた。

 

「……やっぱり、死んだね」

 

それを見て、侍風魔法少女が死んだということを直感的に確信した。

やっぱり、私のカンは当たるらしい。

死ぬかどうか、に関してだけど。

 

「(…ま、珠に悪影響を及ぼさなければなんでもいいや…。寝よう)」

 

 

 

 

 

 

 

「…ヤビちゃん。ミヤビちゃん。起きて、ミヤビちゃん」

「ん……。どうしたの?珠」

 

「あ、あのね…」

「今後のことについて、リーダー同士で話し合いをするということになったんだ。それで、そちらのリーダーはレプリカだ、というふうになっていてね。君以外はもう集まっている」

 

「…ああ、なるほど。どうも…」

 

大きなあくびをすると、不謹慎だと思ったのか、……えーと、クリンケイル?だっけ?そんな名前のやつには睨まれ、珠は苦笑いをした。

 

「(……別に、話し合うことなんか、ない気がするけど、まあいいか…)」

 

 

 

 

予想通り、話し合いの内容は大したことじゃなかった。

これ以上の犠牲を出さずにゲームをクリアするためには、協力が不可欠、ということが言われ、そこからは皆があーだこーだ言っていた。

協力する気も、あまりなかったため、右から左へと聞き流していたが。

 

「私はこれで失礼するよ。すまないが、まだやることがあるのでね」

 

話し合いの最中に、プフレがそう言って早めに退場し、それに続いてチビメイドが、あの死体になった奴を探したい、とのことで抜けてった。

 

そして、この場には私と…なんたらテイルと探偵風魔法少女だった。

私に関しては動く気力もあまりないからだけど。

 

「…我々はどうする?」

 

「……別に、好きにしたらいい。私からしたら、協力しようが、しないだろうが、どうでも、いい」

 

「わ、私は…協力できるならしたほうがいいと…」

 

テイルの言葉に私が返した後、探偵が私の様子を伺いながら恐る恐る、と言った感じで返答した。

 

「…そう、だね。プフレの後に抜けたやつにも言っておけばよかったかな?…二人とも、私について、少しだけ教えておいて、あげよう。たぶん、君たちの生死にも関わってくるから…」

 

「「?」」

 

疑問符を浮かべていたが、構わずに言葉を続ける。

 

 

「……まず、私の中での、守る優先順位。

最初に、【珠】。これは、何があろうと、揺るぎない。

その次に、【ペチカ】。

その次に、【私と手を組んでいるもう1つのパーティメンバー三人】。

で、その次が、【その他大勢】。

というか、別に私は、珠からのお願い(特別な事情)が絡まない限りは、その他大勢を助ける気なんか、ない。

だって、弱い奴が、悪いだから。実力がないせいで、死んだのなら、それはそいつの責任。いつだったか、私の目の前で、何も考えずに魔法をうちはなって、跳ね返されて死んだ奴がいるけど、それもそいつの自業自得。ちゃんと、調べるか何かすれば、良かっただけなはずなのにね。

…ああ、あの時助けなかった理由は、まあどうでもよかった、っていうのもあるし、そもそも私の魔法で治せる、とは言っても、それは使う対象が生きているときだけ。だから、メイド(きみ)たちが助けを求めても、助けなかったのは、もうなおしたところで手遅れ、だとわかっていたから。死んだ奴に、魔法を使っても、外見が治るだけで、生き返らないから。

 

…話が逸れたね。

次は、私の目的。

まず第一に、【珠の生存】。

第二に、【ペチカの生存】

第三に、【私の生存】

これだけ。いや、厳密には、何をしてでもやるべきことがあるけど、それは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「ゲームのクリア、は?」

 

「そんなものは、どうだっていい。とにかく、珠が生きてくれたら、正直にいうと、ペチカも、私も、君たちも、死のうが、死ぬまいが、どうでもいい。

ゲームクリアも、他の誰かがやってくれれば、それでいい。

 

……ただ、現実でやるべきことをやるためには、生き延びないといけない。そのために、何をしてでも、珠を、ペチカを、生きながらえさせる」

 

「……1ついいか?」

 

テイルにそう言われたから、無言で頷いた。

 

「なぜ、ペチカもなんだ?何としてでも生きる、というのなら、なぜペチカまでそうも守ろうとしてるんだ?…生きるためなら、ペチカも、私たちも、見捨てればよかったじゃないか」

 

「……なぜも何も、私自身にマスターから課せられたルール?罰?があるからね。マスターには、【三人以上のパーティを組め。パーティメンバーが一人でも脱落した時点で、失格】って言われてる。……まぁ、このゲームが終わり次第、マスターは、何があろうと殺すけど…。……それじゃあ、話は、終わり。

 

そうそう、協力関係とかどうでもいい、とは言ったけど、私自身としては、珠以外の誰一人として、()()()()()()()()()()()()()()。まだ把握してないだけで、精神に作用してくるような魔法を使われてないとも限らないからね…」

 

さてと、珠たちの元へ戻ろうか。

 

そういや、今日でまた現実に戻れるのか。もう時間感覚狂ってくるな。

 

 

 

 

 

 

 

 

〜???〜

 

「…ここどこだ」

 

目を覚ますと、どこかわからん場所にいた。

おかしいな。ゲームが始まる前は大人しく隠れ家にいた気がするんだけど。

 

辺りを見渡すと、どこかの街なのはわかるが、どうも見覚えがない。

 

「…記憶まで壊れ始めたかな?」

 

マスターにここに転送された、じゃなくてそれを考える辺り、僕は末期だと思うね。

 

「とりあえず朝になるまで適当に散策しようか」

 

 

 

 

 

閑話休題(数十分後)

 

 

 

 

「……あれ?おかしいな」

 

散策がてら、私を見つけた魔法少女が狩りに来てくれないかな、とか思って歩き回ってると、奇妙なことに気がついた。

 

進んでも進んでも、()()()()()()()()()()

 

「うーん、今度は誰の魔法だろ。こういうタイプの魔法を持ってる人で有名どころは魔法の国(むこう)が勝手に使い切ってくれてるから、…うん、わからないな…。まあでも……関係ないけど」

 

精神に作用、もしくは結界とかそういう類のものに対しては、もう対策はできる。ゲームの中には持って行けなかったけど。

 

「……えーと、37番と49番だっけ?」

 

現実とゲームの世界を行ったり来たりしてるから、現実でかけておいた魔法の効力が切れてるかどうかすらわからなかったけど、どうやら杞憂だったらしい。

 

「なっ⁉︎」

 

「うん、大丈夫らしいね…。さてと、誰かは知らないけど、死ぬ覚悟は…できてるよね……?」

 

49番-----【1日に一回だけ何でも解除できるよ】の魔法で、自分に、自分以外からかけられてる魔法を消し、念のため37番----【10回までなら何からでも守られるよ】の魔法をかけた。

 

精神系か、強制的な空間の中に閉じ込める系かは定かではないけど魔法を強制的に解除すると周りの景色が変わり、すぐ後ろにはその魔法をかけていたであろう魔法少女が。

あ、結局知らない場所なのは変わらなかったけどね。ベンチに座ってた。

 

「(逃げなきゃ…!)」

「逃げちゃ…ダメだよ」

 

魔法の壁を創り出し、後ろにいる奴を囲い逃さないようにした。

今度はその壁を操作し、そいつの体にピッタリの形にし、身動きを取れなくした。喋ってもらわないといけないから首から上だけは開放してあげてるけど。首から下は土人形のように土がビッシリとつけ固めた状態に。変な姿で固定された時ほど力を出しにくいことはない。

さらに一応念のため、10分限定だけど魔法を封印させてもらった。

 

「さて…と、正直に、答えてね?」

 

ポケットの中から折りたたみ式の、小刀(と言うよりは、魔法で作り変えてコンパクトにたためるようにしたもの)を取り、首に当てる

 

「もし、嘘を言ったなら…3回目で君の首を、斬る。

まず1つ目。君はどこの所属かな…?」

 

「わ、私は…外交部門所属、そこのエース魔王パムから……」

 

はい、嘘一個目。

考えてることが聞こえるっていいね。嘘かどうかすぐわかる。

 

だから、刃を数センチ、食い込ませてやった。

 

「……〜〜!!」

 

「で、本当は誰から?言っとくけど、私は、君の心が読めるから、嘘かどうかはすぐわかる…」

 

「……っ、しょ、所属は外交部門ですけど、す、スノーホワイトからの依頼です。私は、ほんの少しだけ彼女にお世話になったことがあって、その時のツテで、【レプリカを一時的なものでいいから安全にしておいて】、と言われて…。で、でもスノーホワイトは【私からってことは内緒にしてて】と言われてたので……」

 

「ふーん……。それじゃあ、次の、質問。…名前と、魔法を答えて。ああ、魔法に関しては、詳細まで、詳しくね……」

 

あ、ちなみに言うと、姿に関しては何も見ずに今の格好にしたので全くわからん。

 

「わ、私の名前は、メイズ。ま、魔法は【特別な空間を作ることができるよ】で、です。こ、この魔法は、文字通り、特別な空間を任意の場所に作ることができます。完璧に作るには、半日ほどかかります。でも、作ることさえできれば、特殊な魔法を使われない限りは、外部からは何をされても安全な空間を作ることができます。それを、守りたい人や、もしくは自分を巻き込んでやれば、大体は安全で過ごせます。つ、作り出した空間は、特殊な魔法を使われて消されない限りは、4日間は、何があろうと無事なはずです」

 

今度は嘘はついていなかった。

 

「じゃあ…3つ目の質問。君、いつから私に魔法をかけてた…?ついでに言うと、誰から私の場所を教えられた?」

 

「き、昨日の夜11時ごろです。その頃には、貴女はもう寝ていたので、これなら、と。あ、貴女の居場所については、スノーホワイトに頼まれた後、探してたら魔法の端末に身元不明の人から貴女の場所が記載されてるメールが来て…。駄目元できたら本当にいて……」

 

今度も、嘘はついていないらしい。

ゲームの時間はほとんど影響されないことを考えると、珠を探したけど見つからなくて、諦めて寝た後かな?

 

「……じゃあ、最後の質問。

 

………いい?よく聞いてよ?

 

()()()()()()()()()、どっちが好きな方を選びなよ」

 

「えっ…」

 

「ん?聞こえなかった…?今か後か、好きな方を選べ、って言ってるの…。私の魔法については、知らされてなかったんだろうけど、大体予想付いてるんでしょ?悪いけど、魔王パムとスノーホワイト、リップル、ハードゴア・アリス以外の魔法少女に私の魔法を知られるわけにはいかないからね…。記憶処理でもいいけど、めんどくさいから」

 

おお、いい具合に混乱してるね。

死にたくない、とかどうすれば助かる、とか色々考えてることが流れ込んでくる。

 

「あと…10秒。それ以内に答えないなら……今殺す」

 

「…っ、ま、待ってください!お願いですから…」

 

「…8………7………6………」

 

「お、お願いです!まだ死にたく…」

 

「5……4……3……」

 

あ、もうパニクって来た。何考えてるかすらわからなくなって来てる。

 

もう少し、かな?

 

「2………1………」

 

「あ…後で!後でお願いします!」

 

「……ふーん、後、がいいんだ」

 

「(とにかく、今生き残って、どうするかは後で考えなきゃ……)

 

「…ヤダね。今、殺す」

 

聞いた意味?そんなものはない。ただの遊戯みたいなものだし。

 

おお、いい具合の絶望の顔。いいね、後もうひと押し、かな?

 

「じゃあ…ね」

 

うるさくなりそうだから、土を動かして口もうごかせなくし、首を斬り落とすため、持っていた刃を勢いよく振った。

 




少しだけ補足しておくと、今現在のレプリカの使える魔法は本人が使える使えない(要はどんなものかわからない、もしくは覚えていない)関係なしだと、80〜90種ほど。
でも、使えるもの、要はどんなものか覚えているものは50種類ほどです。

そして時系列についても少し補足、というか整理をしておきます。

クラムベリーの試験終了後、魔法の国によって監視の下、魔王塾へ入塾。
以後、卒業まではずっと通い詰め。

卒業後は外交部門と人事部門の仕事を行ったり来たりするように。

仕事が珍しく何もなかったから岸辺颯太の墓参りついでに、なんとか許可を取って珠と再会。

その時に珠の記憶が戻る。その後はほぼずっと珠と活動を共に。

しばらく経った後、人事部門関係の者と名乗る十人ほどの魔法少女に、勧誘されるも即答で断る。

実力行使をして来たため返り討ち(その時に珠を人質に取られていたため容赦などなし)

その時に、色々と不名誉な称号獲得。
その頃から汚れ役が回ってくるようになった(珠を脅しの材料として使われるというおまけ付き)

その頃からは珠との連絡すら断つ。

しばらく経った頃、魔法の国の上層部は、汚れ役をやらしていた癖してレプリカに危機感を抱き、プフレ経由でレプリカに呪いをかける

以降人事部門の裏の仕事中心にする。要は、立場が悪くなりそうな相手や、いきていると面倒な奴の掃除。

そしてまた不名誉な称号獲得
この頃には名誉とか賞金?などの様々な目的で襲いかかってくる魔法少女が増加。もちろんスノーホワイトも含まれる。

(ここからは、前に書いた追想の場面)

一ヶ月に一度の岸辺颯太の墓参りの日にスノーホワイトとまた戦う。

この時にスノーホワイトからはもう、あまり敵対視はされなくなった。

呪いを解くために、お願い(脅迫)をしまくって、【1日に一回だけ、なんでも解除できるよ】の、魔法を獲得。
レプリカにとって運のいいことに、魔法の効力は、24時間限定で、過ぎると解除する前に戻るはずが、ずっと解除されたままになっていた。

今までの鬱憤を晴らすためにプフレ&シャドウゲールの家を襲撃。

流石に殺すと後々面倒になるのは分かりきっていたため、殺さずに脅しだけをして撤退する。

なりを潜めて、隠れてひっそりと生きているところへ、キークが現れ、ゲームへ強制参加。

以降リスタート編1話につながる。


……なにか矛盾を見つけたらご報告をお願いします……。


読んでくださりありがとうございます

レプリカについて(本編には全く影響しません)

  • 好き(受け入れられる)
  • 嫌い(受け入れられない
  • どちらでもない
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