魔法少女育成計画 己の大切な人を生かしたい   作:紀野感無

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感想が、3件も…
ありがたいです。

感想でもあったのですが
主人公の魔法は応用力が広いです。

そして、ミナエルの魔法を腕だけに使えた理由を教えておきます。
とは言っても自分の考えですが

あくまでもミナエルの魔法は、【自分の体全体】と認識しているものを変化させるもの
と自分は考えてます。
魔法を使う際は無意識に全身を【自分の体全体】と認識しているもの、と考えていますので。
だから、ミヤビは腕を強引に全身と認識することによってミナエルの魔法を腕だけに使えた。

と言った感じでしょうか。
あくまでもミナエルの魔法の本質からはズレてはいないつもりです。

と、前置きが長くなりました。
それではどうぞ!


3話

クラムベリーさんに特訓してもらえることになってから早三日。

 

チャットでは皆賑わっていた。主にファヴへの文句で。

 

私は、アドバイスされた通りできるだけ多くの魔法少女……特に強そうなウィンタープリズンやラ・ピュセル、リップルなんかと手合わせをしてみようと思ったが、なぜか全員に避けられる。

不思議に思ってチャットを見てみるとウィンタープリズンから僕を除いた全員に警告されていた。

【レプリカは危ない】と。

珠やスノーホワイトは庇ってくれていたが。

 

だから、どうしたものかと考えていた時、急遽ルーラに呼び出された。

 

いつもの古ぼけた寺にいくと、すでに僕以外の全員がいた。

 

「来たわね。それじゃあ、今回魔法の端末がアップデートされたわけだけど。それにより魔法の端末間でマジカルキャンディーを移動させることができるようになった。これが何を意味しているか、お分かり?」

 

と、開口一番にそんなことを聞いて来た。

正直どうでもいいことなのだが一応考える。が……答えは一つしかないようなものだろう。

 

「たくさん持ってる子が少ない子にキャンディーを分けてあげましょう?」

 

最初はたまが言った。が、ルーラは「0点!」と言い捨てた。

ふーん、じゃあお前には分けなくていいのか。なるほど。

 

「チームを組んでその中でキャンディーをやりくりしろ、とか?」「ああ、それ正解っぽい。お姉ちゃんマジクール」

 

と、ピーキーエンジェルズがいうがルーラはこれにも「30点!」と言い捨てた。

 

「スイムスイム、あなたはどう思う?」

 

と、ルーラに聞かれたスイムスイムは黙って首を横に振った。おそらく、わからない、という意味だろう。

 

「本当にバカしかいない。どいつもこいつも馬鹿ばかり。レプリカ、あなたは?」

 

「……キャンディーの奪い合いをしろ……」

 

「そう、100点よ。これは運営からのメッセージ。相手の許可がなくても魔法の端末を奪ってこっちの端末に送ればいい。すでに実験済」

 

ふーん、だから?まさか誰かから奪うわけ?

 

「そ、そんなことをしても……いいのかな?」

「バカ犬は黙ってろ。いまさら倫理的な理由なんて必要ない。これは必然だ。それじゃあ、あなたたちは私の指揮下で働いてもらう。ねむりんの後を追いたくないならせいぜい頑張りなさい」

 

「具体的に何をする気……?」

 

と、私が聞くと不敵に笑って来た。

 

「シンプルにいく。キャンディーを一番溜め込んでいるであろうスノーホワイトを襲って奪う」

 

……そうきたか。

 

「あの……」

「なんだ」

 

僕が手を挙げるとルーラが不機嫌になった。だが、これは言っておきたい。

 

 

 

 

「私、この作戦が終わり次第、ルーラ組を抜けさせてもらいたいんです。たまと一緒に」

 

 

 

 

すると、ルーラはさらに不機嫌になったが堪えたらしく聞き返してきた。

 

「それは、なぜかしら?」

 

「それは言えませんが……私はたまと2人での行動の方があっているんです。それに……ルーラにとってたまはお邪魔ならいる必要もないとは思いますが」

 

「ダメよ」

 

「もちろんタダで抜けるわけじゃないです。

まず、今回の報酬は私は無しでいいです。

それに、たまに手を出さないと約束してくれるなら、私はあなたのどんな命令にも今後従うことを誓いましょう。たとえ、それが()()()()()()()()誰かを殺せだろうが」

 

それをいうと、ルーラは驚きの顔を見せた。だが、まだ渋っている。なんで驚いたか?

スノーホワイトの魔法を使ってみたんだ。

すると聞こえてきたんだ。

 

(カラミティ・メアリへ復讐するための肉の壁が減ったら困る)

ってね。だから、あえてさっきのような言い方をした。

 

「最後に、毎週、必ず全員が最下位にはならないようにキャンディーを全員にお配りします…。それでもダメですか?」

 

最後のだめ押しをいうと、ピーキーエンジェルズは「マジ?」「やった、これちょー楽じゃん」

と言い、スイムスイムは無言だった。

ルーラも数秒考えを巡らせて……

 

「わかった。いいだろう。許可する。ただし……もし約束を破ったらどうなるかわかってるんでしょうね?」

 

()()()()()約束はきちんと守りますよ。ご心配なく…。あとそちらも約束を破らないでほしいです」

 

「わかってるわよ」

 

 

 

 

 

 

「ね、ねぇ。ミヤビちゃん。あんな約束しちゃっていいの?」

 

「いいの、珠を生きながらえさせるためだし。そのための僕の労力なんて惜しくない」

 

「で、でも、ルーラたちと一緒の方がいいんじゃないの?」

 

「まあ、それはあるかもね。でも……わたしはルーラたちと一緒よりは2人行動の方が生存率は高いと思う。大丈夫、僕を信じて」

 

「う、うん……」

 

と、ルーラに指示された鉄塔の近くに向かう。

 

「あの……」

 

するとその途中にスイムスイムに話しかけられた。

突然くるのはやめて。キャラの切替をするのは意外とめんどくさいんだ。

 

「何……早く持ち場に行かないと怒られるよ……」

「協力してほしい。ピーキーエンジェルズも知ってること……」

 

 

 

 

 

「………」

「どう?」

 

……これは、またとないチャンスじゃないか?

 

「うん……いいよ……」「え⁉︎」

「ありがと……」

 

スイムスイムはルーラのもとに行ったんだろう。

 

「……」

「み、ミヤビちゃん?」

「珠……やっぱり、抜けた方がいい。いま確信した」

 

 

 

 

 

「さーてと、………やるか」

 

ラ・ピュセルが鉄塔に走って行っているのを見て、僕はスイッチを入れる。

 

「ピーキーエンジェルズ、言った通りお願いね」

「あいさー」「りょーかいしましたー」

 

僕は、鉄塔から少し離れたところで陣取る。

ピーキーエンジェルズは鉄塔に飛んでいく。

たまはすぐそばの茂みに隠れてもらった。

 

「……スイッチを入れろ。学校で珠を……守った時のような」

 

そんな事をブツクサ言っているとピーキーエンジェルズがこちらにきてラ・ピュセルもそれを追いかけてきた。

だから、僕は予定通り……。

 

「お、これはラッキーな場面……」

「えっ⁉︎」「お姉ちゃん、新しい奴現れちゃったよ!どうする?」

「レプリカ⁉︎」

 

「やぁ…ラ・ピュセル。久しぶりだね…。それに……ピーキーエンジェルズか。だとすると……ルーラやスイムスイムも近くにいるかな?」

 

僕は、ピーキーエンジェルズ達とは仲間でないような素振りでいう。

 

「ねえ、あいつからもキャンディー奪っちゃえばいいんじゃね?」「いいねーお姉ちゃんマジクール」

「レプリカは……こいつらの仲間ではないのか。でも、何の目的だ」

 

「私は……キャンディーなんていらない。私はただ…ラ・ピュセル。君と戦ってみたいだけ。私が……強くなるために…」

 

以前話した時にラ・ピュセルは言っていた。

 

自分の能力を思う存分出して見たいと。強い相手と戦って見たいと。

 

なら、僕という同じ立場の魔法少女がいるなラ・ピュセルはきっと食いつくだろうと思った。

 

 

それで正解だった。ラ・ピュセルは剣を構えた。

上のピーキーエンジェルズも戦おうとしてきた。

そうするように言っておいたから。

 

 

「……」「……」「へへー」「どうやろうかー」

僕とラ・ピュセルが無言で睨み合ってる中ピーキーエンジェルズだけは未だにヘラヘラしている。

そこからは早かった。

 

「うぉぉぉ!」

「⁉︎」

 

ラ・ピュセルは持っていた剣を突如巨大化させ振るってきた。

それに驚き僕とピーキーエンジェルズは慌てて避けた。

 

そしてラ・ピュセルはそばにあった建物の壁を伝い空にいたピーキーエンジェルズを叩き落とした。

そして、2人ともあっけなく戦闘不能になった。

 

「……」

「さて、これで邪魔はない。思う存分やれる」

 

なるほどね。わざわざ狙いやすい僕じゃなくて天使を狙ったのはそういうわけか。

 

「いいね……その心意気。でも………油断しすぎ」

 

僕は、たまの魔法を発動させラ・ピュセルの足元に大きな穴を作った。

 

「なっ、落とし穴⁉︎」

「上の天使を落とした後にそのまま私を狙うべきだったね…」

 

なす術なく落ちていくラ・ピュセル。それを確認し私はゴム鉄砲を取り出す。

カラミティなんたらの魔法で強化済みだ。

 

土煙が晴れたところで撃ち抜いてやろうと構える。

 

「くっ…」

「わぁ、便利だね。その魔法」

 

持っていた剣を穴の中で巨大化させつっかえ棒の役割にしたらしく、ラ・ピュセルは落ちていなかった。

そして、穴の中から飛び出し小さくした剣をまた構える。

だが、そんなことは関係ない。僕はラ・ピュセルの手を狙いゴムを撃つ。

 

武器を見て軽く見ていたのか、避けようとしなかった。

けど、それがゴム鉄砲という弱い武器にしていた狙いだ。

 

「っ!」

「はい、しっかりこっちを見よーねー」

「がはっ!」

 

ラ・ピュセルの手からはいとも簡単に剣が弾かれた。

その隙を僕が見逃すわけもなく即座に懐まで近づいて足払い、からの体勢を崩したところをなぐりとばす。

 

「ねぇ、ラ・ピュセル。本気を出してよ……。でないと、殺すよ?」

 

「ああ、すまない。レプリカ。僕は君を甘く見ていたらしい。これからは……本気でやる」

 

と、言いながら立ち上がってきた。

 

「ほら…きなよ」

「ああ!」

 

ラ・ピュセルは走ってこっちに向かってきた。

それに対応するように左腕を刃のない刀に変える。

 

「はあぁ!」

「⁉︎」

 

剣で切りつけると思ったがそれは違ったらしい。

ラ・ピュセルは剣を投げつけてきた。

それをとっさに避ける。

 

「っ!」

「うまく虚をついたつもりなんだけど…防がれるなんてね」

 

近づいてきていたラ・ピュセルはさっき投げたはずの剣を持っており振りかぶってそのままおろしてきた。

それを変化させている左腕で防ぐ。

 

「そりゃどうも……けど、残念ながらもう時間切れらしい……。もうすこしやりたかったんだけどな……」

「なに?」

「さてと…ラ・ピュセル。はやくスノーホワイトのところに戻らないと。危ないよ」

 

その言葉と同時にラ・ピュセルの顔が蒼白になる。

 

「まさか、足止めが目的か!」

「さぁ、ピーキーエンジェルズはそうかもしれないけど私は違う…。単純に強くなりたいために戦いたかった。それだけ」

 

そして、ラ・ピュセルは全力疾走をした。鉄塔まで。

あえて僕はそれを見逃した。

なぜなら、どうせまたすぐに会うことになる。

 

 

 

「たま……」

「み、ミヤビちゃん、大丈夫?」

 

隠れていた珠が不安そうにでてくる。

 

「うん、大丈夫。天使の2人は?」

「ユナちゃんとミナちゃんも大丈夫だって」

「そう…。たま、先に戻ってて。僕は……やることがある」

「う、うん…ちゃんと戻ってきてね」

「もちろん」

 

 

 

 

 

 

 

「やぁ……スノーホワイトにラ・ピュセル」

「っ!またレプリカか」「今度はなに!」

 

2人は、すぐに見つけることができた。

 

「落ち着いてください……別に私は今あなたたちとやりあうつもりはないですよ…。ただ、これを……」

 

と、僕は自分のマジカルフォンを差し出した。

 

「え?」「ど、どうしたの…?」

 

「ルーラには幾つ奪われました……?1万…?2万…?とりあえず、取られたぶんだけ私の端末から転送してください……」

 

「な、なぜそんなことを」「そうだよ!そんなことをしたら…レプリカが最下位になっちゃうかもしれないじゃない!」

 

「いいから…これはいくら命令されたとはいえ騙してしまった私からの謝罪も込めています。それに……()()()()()()()()()()()()ので大丈夫ですよ…」

 

 

 

口ではこう言ってるが

 

別に、罪悪感とかあったわけじゃない。

念のためとはいえ、珠を狙う可能性の出て来そうな相手からは、敵意を削いで起きたかった。

 

ただ、それだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

どうやら、あのあとルーラはすぐさま撤退していたらしい。

たまと一緒に寺に戻るとすでにルーラはいた。

 

「スイムはもともといくつ持ってた?」

 

ルーラはスイムに転送させたらしくキャンディーの数を確かめている。そこには、2914と記されていた。

 

「826個…」

「じゃあ、あいつひとりで2000も稼いでたの?」

「このキャンディーどうするの?」

 

ユナエルにたまが聞く。けど、僕を除くから5当分とかじゃないのかな?

 

「ええと、2000とんで88が今回ゲットした数でー」「それを5で割って417、あまり3」

「ミナユナちゃん、計算はやいにゃー。でも割り切れないね」

 

あれ?本当だ。割り切れない。どうすんだろ。

 

「いいや、割り切れる」

「「「え?」」」

 

と、そこでルーラが高圧的な態度で言ってきた。

 

「どうして5等分しなきゃいけない?2088を2で割って1044が私の取り分。あとの1044を2で割って522がスイムスイムの取り分。あとの522を3で割った174がユナエル、ミナエル、たまの取り分。ほら割り切れた」

 

その言葉とともに、寺の中がしんと静まり返った。

 

「文句ある?」

 

そして、睥睨した。

 

「与えられた仕事を満足にこなせなかった無能なバカが、自分の役割をきちんと果たした役に立つバカと、作戦の立案、さらに作戦実行時には最も重要な役割を持ったリーダーと。なんで報酬が同じだとともうの?馬鹿なの?ああ、馬鹿だった!それは知ってた。4人もいて足止めが満足にできたのがレプリカだけで、けどそれも短すぎるせいで作戦そのものが失敗しそうになったんだった。私が優しいから忘れてたわ。

 

己の分を知れ。馬鹿ども。罰が与えられないだけありがたいと思いなさい」

 

 

…………よし、きめた。ルーラはボコる。もうあんなやつの戯言を聞くのはたくさんだ。それに…たまをバカにしすぎだ。

 

そうきめてからの僕の行動は早かった。

ルーラに向かっていきなり跳躍し顔をなぐり寺の外に飛ばした。

そして

 

「スイムスイム、邪魔をしないでよ……?というか、そもそもそういう約束だからね…」

 

「わかってる……」

 

スイムスイムに改めて念を押した。

これは、スノーホワイトを襲う前に約束したことだ。

 

ルーラに何をしようと邪魔をするな、という約束をしただけだ。

 

 

「くっ……何するのよ!」

 

「散々たまをバカ扱いしてくれましたよね……ルーラさん。私は……もう堪えるつもりはないです…。どうせ最下位はスノーホワイトなんですから……殺さない程度に貴女を嬲ってあげます……。ああ、約束の件でしたらしっかりと守るのでご心配なく……。()()()()()()()()()()()()()()。ちなみに、謝るなら…今の内ですよ?」

 

「バカにバカと言って何が悪い」

 

だけど、ルーラは謝る気もなかったらしい。謝ればやめようかと思ってたけど。

それを聞き、私はまたルーラに向かっていった。




どうでしたか?

次はいきなりルーラvsミヤビの対決から始まります。
オリジナルストーリーも組み込んでみたいなーと思ってましたし、
なにしろミヤビが珠に対する暴言をいつまでもほっとくわけがありませんし。

いやー、楽しみですねぇ(ゲス顔)



読んでくださりありがとうございました。

レプリカについて(本編には全く影響しません)

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  • 嫌い(受け入れられない
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