これは、もし無印編がもっと上手く立ち回れたら、レプリカがやり直せたら、そんな願望が詰まった物語です。
本編とは一切関係がありません。
それではどうぞ。
☆レプリカ
うん、とりあえずまぁ、現状を確認しよう。
魔法少女の上司にとある作業をやれ、と命令され、言われるがままに山にきて、作業を始めた。
まあ、簡単に言うと僕と彼女---魔法少女の『たま』----と一緒に山にある大量のゴミを埋め立てると言った仕事なのだが、たまに大穴を開けるよう頼むと、誤って僕のいる所までの大体直径10メートルくらいの大穴を開けてしまい、見事に転落。そして追い討ちと言わんばかりにゴミではなくなぜか結構でかい岩が落ちてきた。
なんでかは知らん。
完全に避けることができず、下半身が岩に潰された。
土が柔らかかったおかげで潰れることはなく土の中に体が埋まっただけなのだが。
そして、さらに真上の土が一気に崩れ、文字通り生き埋めになった。
なんでこんなにも不幸なのか。
と、そんなことを考えていると、ます下半身の上に乗っかっていた岩がどかされ、その後に
「……色々と痛い」
「ご、ごめんね…。レプリカちゃん」
「いや、いいよ…。怪我はないから」
持たれて逆さまになった状態で、まず目の前の犬を擬人化したような格好のたまが謝ってきた。
まあ怒ってもないんだけど。
ていうか泣きそうになってるたま可愛い。
「ああ…そちらのお二方も、どうも…」
降ろしてもらった後に、振り返りながら言うが僕は固まってしまった。
なぜなら、それはスノーホワイトとラ・ピュセルだったから。
☆レプリカ
「えーと、私がスノーホワイト。こっちはラ・ピュセル」
「ラ・ピュセルだ」
「どうも……私は、レプリカ」
「た、たま、です…」
「「「「…………」」」」
なにこの状況。お見合いか何かですか?
誰一人話そうとしない。
「……レプリカ」
「…何?というか、私たちこの仕事終わらせないと……果てしなく、めんどくさいことに、なるんですよ…」
「なら、それが終わった後、話をしたい」
「……そうだね、たまを、ルーラの元へ帰した後でいいなら…」
「ああ、感謝する」
「あっ、なら私たちも手伝うよ」
ラ・ピュセルに話す約束をされた後、スノーホワイトがそんな提案をしてくる。
「……まあ、手伝ってくれるのなら…止めは、しませんけど…。たまも、それで大丈夫?」
「うんっ」
珠が元気に頷いてくれる。
「それじゃあ、……始め、ましょうか」
さっきの土砂崩れによって埋まってしまったため、もう一度珠に大穴を開けるようにお願いをした。
今度は十分に離れたので落ちることはなかった-------代わりに、珠が落っこちた。
それをスノーホワイトが助け、全員で上がった後、どうやって積み上げたのかわからないゴミの山を穴の中に放り込む係と、刻んだり、砕いたりして細かくする係に分かれて作業した。
主に僕とラ・ピュセルが後者。珠とスノーホワイトは前者を担当した。
作業効率は、単純計算で2倍なため、2時間くらいはかかるんじゃないかと思っていたものは、1時間くらいで終わった。
「…ふぅ、こんなものかな…?」
最後に、これまた大量の土で埋めて仕事は終了。
今日くらいはあのクソやろ……ゲフン。あのリーダーは怒らないんじゃないだろうか。
「どうも…スノーホワイト。ラ・ピュセル。手伝ってくれて、ありがとう」
「あ、ありがとうございます!」
「いえいえ、これくらい。困ったときはお互い様ですよ」
「そうそう。それに……ああ、いや。何でもない。それじゃあレプリカ。いいかな?」
「……ああ、なんか話す、みたいな約束してたね……」
少しの間思案した後、考えをまとめて、口を開く。
「…はい、わかりました。じゃあ、珠。先にルーラとの集合場所に戻ってて、くれる?私は、用事ができたから遅れる、って伝えておいて…」
「うんっ、わかったにゃ」
にゃ、って。珠、キャラ設定間違えてるよ。でも可愛い。
と、そんなことを思ってたら珠はいつのまにか走って消えていた。
「……これ、スノーホワイトもいるの?」
「え?あ、ああ、そうだな……」
「私は近くで待ってるよ。ラ・ピュセル、あの細かく砕く作業の時、かなり無理してたでしょ?だから、送っていくためにもこの近くで人助けしてるよ」
と、今度はスノーホワイトがどこかへ行った。
「(さて…と、どうやってあしらおうかな)」
☆ラ・ピュセル
思いがけずに、レプリカと再会ができた。
でも、スノーホワイトにも気を使わせてしまって二人きりにしてもらったというのに、互いに何も言葉を発することはなかった。
いや……できなかった。言いたいことがあるのに、身体がレプリカのあの、なんとも言えない恐怖、のようなものを覚えていて、口がうまく動かなかった。
「……で、ラ・ピュセル。私に、何の用……?」
「っ、それは……その…」
「用があるなら……さっさと言って。…もし、私が君にやったことに関して謝って欲しいとかなら……謝る気は、ない」
「そんなことは、望んでいないさ。あの件は僕が弱かっただけのことなんだから。……僕は、君に言われたことについて、考えてみたんだ。力の伴わない正義は、正義じゃない。そんなことは……わかってるんだ」
そのことを言うと、レプリカは何のことかわからない、と言った顔をして、しばらく考え込んでいた。
「……もしかして、私が言ったこと?……それなら、別に気にする必要なんて、ない。適当に、言葉を組み合わせて言っただけだから…。深い意味なんて、ない。ただあれで撤退してくれたらいいな、程度で言ったものだから…」
「え…?じゃあ。最後に僕が気絶しかけた時に言ったのは…?」
「あれで戦意喪失してこれ以上僕のやることに首を突っ込んでこなくなったらいいな、って感じでどっかで聞いたことある言葉を並べただけ。もう何言ったか覚えてすらないし」
「えぇ……」
あれだけ考えてきたことが全て無駄だったかと言われたような感覚に陥り、思わず声を漏らしてしまう。
「……私は、魔法少女という括りの中に限らず、ニンゲンという生物の中でも、さらに異常な精神を持っている者だと、自覚してる。さらに加えて、私は信念というものを何1つ持ってない。そんな奴の言う事を真に受け取るなんて、どうかしてるんじゃないの?」
「い、いや、そうは言っても……とても、言葉に重みがあったから…」
「そりゃあ、どっかの偉人とかアニメとか、どっかの名台詞系な知識からもってきてるんだから……」
「えぇ…」
な、なんか、全身の力が抜けたような、そんな感じがした。
「……それに、男と女の価値観なんて、違うに決まっている。
遠回しに拒絶をされ…
……あれ?いま、変な言葉が聞こえた気がする。
「れ、レプリカ、いま、なんて…?」
「…?君に、僕の価値観なんて理解できない…」
「いや、その前!」
「……??女である君に…「僕は男だっ!」……はい?」
これ以上、勘違いをされても困る……いや、スノーホワイト以外には知られてはいけない事なんだけど。
同じ
「……ラ・ピュセル。もしかして、私のせいで頭おかしくなった?」
「いや、なってない。……周りには、誰もいないか」
周りを3回くらい確認し、僕とレプリカ以外誰もいないのを確認し、僕は変身を解いた。
魔法少女ラ・ピュセルから、人間の岸辺颯太へ戻った。
「…」
「ほら、男、だろ?」
「……ごめん、ちょっと脳の処理が追いつかない」
うん、僕も君をみた時同じような感じになったから、気持ちはわかる。
「……その姿は、君を気絶させた時に、一度見た。……ただ、男装をしてただけなんじゃ…」
「いやいや、違う違う。正真正銘の男。僕の名は岸辺颯太」
「……考える事を、放棄しよう。うん、そうしよう…」
「おいおい…」
「…そう、だな。…君も、男、か。ファヴが言ってたもう一人、は君か。ま、
すると、驚くことに、レプリカからすると、そのことは大したことではなかったらしい。
「…で、まさかとはとは思うけど……要件って、それだけ?」
「え?い、いや……。…とりあえず、ラ・ピュセルに戻って、と」
魔法の端末を操作し、ラ・ピュセルに変身する。
「……」
「レ、レプリカ?どうかした?」
「いや、男のくせしてよくそんな露出度の高い格好にしたな、と」
「それに関しては突っ込まないで欲しい……。僕だってコスチュームを変えれるものなら変えたいよ…」
「ふーん…」
と、またレプリカは何かを考えるような仕草をしていた。
「(……)」
けど実は何も考えてなかっただけという。
閑話休題
「レプリカ、君は、なんであの男子生徒を殺す…じゃなくて、後ろから刃物で脅そうとしてたんだ?」
僕は、気になっていた事を聞いてみた。
レプリカ---淡雪ミヤビについて、スノーホワイトに教えてもらった。
僕も、小学校の頃の噂は一度は聞いたことはあった。
当時、ある一人の女子をいじめていたグループが突然学校に来なくなったのは、淡雪ミヤビが何かをした、というのを。
でも、所詮噂は噂と、気にしてはいなかった。
でも小学生の頃、スノーホワイトは淡雪ミヤビと同じクラスになったことがあり、その時に、淡雪ミヤビはある一人をバカにした相手に対しては異常なまでに怒る、という事を聞いた。
けれどもそれ以外では、勉強もできるし、スポーツもそこそこできる。他人付き合いもいい。そんな人だったとも聞いた。
もう、答えなんて僕の中で出ているも同然だった。
でも話を聞かなければわからないこともあるのではないだろうか。
「……なんで、と言われてもね。あいつらが、珠を、いじめたから、だけど?」
やっぱり…。
「でも、もしかしたら、ただからかっただけかもしれないじゃないか」
「からかう?女子の方は珠をトイレの中に閉じ込めて、何かをしようととしてたらしいし、男子の方に至っては、セクハラまがいのことをしようとしてた。最初に何かを言われて断った結果らしいけどね。それに、私があいつをタコ殴りにする前、本当はあいつらが、珠を教室に閉じ込めて、何かをしようとしてた。さらに言うと、あいつらは、私のいないところ----私が、先生に呼ばれた時に、蹴飛ばしたり、髪を引っ張ってたりしてたらしい。これが、いじめじゃなかったら、何だというんだ?」
「…っ、確かに、それはいじめだ」
「でしょう?別に、私のやってることが正当性があるか、正義があるか、と言われたらないだろうね。でも別に、私は正当性なんてどうでもいい。大事なものを守れない正義なんてものも糞食らえだ。
ただ、私は……僕は、珠を守れたら、それでいい。あの子が、笑ってくれるのであれば、それだけで十分だ。そのためなら、他人が死のうが、重傷を負おうが、家族が壊れようが、骨折しようが、社会的に死のうが、……
君が、男である、という事実も、あの子に関わらないというのなら、どうでもいい」
「でも!それにしたってあまりにもやりすぎじゃないか!あんな…顔の骨が折れるまで殴るなんて。先生や親にでも言えばいいじゃないか!」
「先生?親?そんなもの、生まれてこのかた、一度として信用なんてしたことがない。そんなことは、小学生の頃に試したさ。でもあのゴミどもは、助けるどころか、
それを話すレプリカの顔は、無表情だったが、言葉には明らかに怒り、憎悪が含まれていた。
「……なら、
「…は?」
「僕も、珠を守ってやる、って言ったんだ」
そんな言葉が、思わず出ていた。
「………。何が、目的?」
「目的なんて、ないさ。…いや、あるにはあるな。君に、これ以上の罪を犯して欲しくない」
「…悪いけど、信用が、できない。昔に、そんなことを言って結局裏切ったやつを、知ってるから」
「ああ、今は信用してくれなくていい。信用してもらえるよう、行動で示すから」
レプリカは、心底驚いたような表情になり、またしばらく考え込んだ。
「あのスノーホワイトとペアを組めるくらいだから…信用ができる?いやでも…」
しばらくブツブツと何かを言った後、顔を上げて、こっちを見た。
「……いいよ、ラ・ピュセル。守れるものなら、守ってみなよ。先に言っておくけど、絶望をするだろうね。なんせ、珠の味方なんて、僕以外誰一人としていない。……そう、誰も、ね。君のお願い通り、しばらくの間は、荒っぽいことはやめよう。でも…万が一、珠を見捨ててみろ。その時は、君を、殺す」
「ああ、望むところだ」
内心、ガッツポーズをしてしまったが、レプリカの言葉が引っかかった。
味方が誰一人、いない?
「…そうだね、念のため、保険もかけておこうか。……適当な、棒は……あったあった。ラ・ピュセルよ、レプリカの名の下に告げる。------しろ」
「え?」
レプリカが木の棒を持って、僕を指し、小さく何かを言ったと思うと、急に、体が動かなくなった。
「さて、と、ラ・ピュセル。今、君の体には、魔法をかけた。どんな魔法を使ったかは、教えないけど、効果くらいは教えてあげよう。君は、約束を破ったら、スノーホワイトを、
「なっ⁉︎」
「別に、いいよね?君は、約束を守って、僕に信用させるよう、行動で示すんだろう?だったら、なんの問題もないはず」
「でも!スノーホワイトまで巻き込むなんて…」
「僕が、君のことを信用に足るニンゲンだと思えたなら、魔法は解除してあげるよ。信用に足るニンゲンだと思えなくても、約束を破らなければ、いいだけだ。…簡単な事だよね?ラ・ピュセル?」
「……〜〜っっ!!」
「そうだね、手始めに…明日守りきってみなよ。その様子を見て、決める。僕は、学校には、行かないから。精々、頑張りなよ?ラ・ピュセル…いや、岸辺颯太。…ああ、もう動いてもいいから」
レプリカは、そう言うと山を駆け下りて何処かへ消えてしまった。
それと入れ違いにスノーホワイトが戻ってきた。
「……?そうちゃん、どうしたの?大丈夫?」
「え?あ、ああ。大丈夫だよ。スノーホワイト」
開幕一番に心配された。
その後は、どんなことを話したか、と聞かれたが、こんなことに巻き込むわけにはいかなかったから、秘密にしてしまった。
素直に、言っていれば、あんなことにはならずに済んだかもしれないのに。
「(まずい…どうすれば…)」
「ねぇ、何がまずいの?そうちゃん?」
「ひっ⁉︎」
なんでこんなことになったのか。
なぜスノーホワイト-----小雪にこんなにも冷たい声を当てられているのか。
すぐそばには顔を真っ赤にした珠と、慰めているレプリカが。
本当に…なんでこうなった。
〜時は少し戻り約束をした翌日〜
☆淡雪ミヤビ
「痛って…ちっくしょ。容赦なく殴りやがって…」
ラ・ピュセルと約束(?)をした翌日、休むと伝えると、義母と義父には殴られ蹴られ、と散々だった。
珠が行った後だったから見られずに済んだものの。
義母曰く、『頼むから厄介ごとを引きこすな』だそう。
まあ、休む=僕が何かをやろうとしてるってことなのは合ってるけど。
「……この傷を
と、あれはもう燃えて二酸化炭素とその他諸々になってるんだから考えるだけ無駄か。
改めて傷を見返すと、全身打撲の痕、腕には引っかき傷。
左目付近で少し傷ができているし、鳩尾も殴られたせいか、何回か吐きそうになった。
と、そんなことは
「さて、と。ラ・ピュセルの様子を見に行こうか」
ようやく(三年越しくらい?)魔法少女育成計画の新刊出ましたねぇ!
今回もどんなドロドロした…おっとやめておきましょう。
友達やら先輩にまほいくを勧めてるんですがイマイチ布教できない悲しさ。
ちゃんと鬱展開なの隠してるんですけどね。
どうも1〜2話目で展開を察してしまうそうで。
(その後のドロドロした殺し合いが好きなんで口が裂けても言えない)
ほか近い作品だと魔法少女サイトだったり。あの辺のおかげもあって察してしまうそうですね。
バトル系作品として伝えればいいのかな?うん、そうだ!それで行こう!
みなさんも是非周りに布教しましょう
読んでくださりありがとうございます
レプリカについて(本編には全く影響しません)
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好き(受け入れられる)
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嫌い(受け入れられない
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どちらでもない