我が騎士団に新しい倉庫が実装されました 作:くりおね/八千草
"狭い倉庫に押し込められたイチゴとアブラナ触れ合う肌何も起こらないはずがなく…"
に端を発した発言をメモ帳にまとめ、そこから表現を肉付けして補間していったものです。
よって、これは一種の合作に近く、
何が言いたいのかというと、エロいのは私のせいじゃありません!ということです
「イチゴー。イチゴー。……全く、一体どこに行っちゃったのかしら」
アブラナは同期の花騎士で、幼馴染の親友でもあるイチゴの姿を求めて、ブロッサムヒル騎士団の本拠地の砦内を探し回っていた。
「団長も居場所を知らないどころか、なんだかよく分からないこと言ってるし」
そう独りごちながらアブラナは先程の団長執務室でのやり取りを思い出していた。
「団長、いるー? イチゴの姿が見えないんだけど、知らない?あの子と私で、今日ちょうど当番なのよね」
「アブラナ…イチゴはね、100Gになったんだ」
「は?」
「そう、華麗に咲き誇る彼女たちも姿を消すことはある……絆という名の結晶を残してね」
「……言ってる意味が全くわからないんだけど、とにかく団長はイチゴの居場所、知らないのね?」
「そうだな……イチゴがどこへ行ってしまうのかそれは私にもわからない」
「……?そう、まあ知らないならしょうがないわ」
今日の団長の言うことはなんだか意味不明なことだらけでアブラナとしてはもう話を切り上げようと思っていたのだが最後に一つ引っかかっていたことを聞いた。
「……100Gって?」
「ああ!……いや、深い意味はないんだ」
やはりアブラナには訳がわからないのだった。
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「参ったわね……早いとこ、騎士詰め所の整理と掃除、済ませなきゃいけないのに」
今日は討伐任務はない。しかし午後からはいつもより比較的遅い時間ながらも、訓練の予定が入っているのだ。
「イチゴー。イチゴどこー」
訓練の時間が遅いこともあり、砦内に人はまばらだ
たまに人は居ても、アブラナと同様にちょっとした雑用がある者が多く、一応尋ねてみてもイチゴを見てはいなかった
(うーん。どうしたものかしら、あと探していないところといえば食堂とか、武器倉庫とか……)
そんなことを考えながらふと足を止め、顔を上げる
「ん、あれ?」
すると、廊下の向こうに見覚えのない新しい部屋が増築されているのを見つけた
「えっと、これ……何だっけ……たしか新しい倉庫が増えるとかなんとか そんな話だったような……中身は、武器や防具でもない、緊急用の食料でも、資料庫でもないって団長、言ってたわよね」
では何をしまっておく倉庫なのか、肝心なところは覚えていなかった。
「……こんなところにいるわけ、無いわよね」
そう言いつつも若干の胸騒ぎと期待感があり、そっと倉庫を覗いて見るアブラナ
ぱっと見渡した限りまだ新しい倉庫なので、見えるのは空っぽの木箱がいくつか積み上げられているのみだった。
しかし、結構広い。 木箱の陰や仕切りの奥などを一つ一つ見ていくのは結構手間がかかりそうで、
やはり声をかけながら探していくのが良さそうだ。
「イチゴいるー?いたら返事を……きゃっ」
物陰の先、少し進んだところでふいに何かにつまずきかけた
「えっ……嘘」
「……アブラナちゃん?」
「ホ、ホントにいた……もう、何やってるのよイチゴ!探したんだか……」
そこにはロープでぐるぐる巻きにされ、身動きが取れないイチゴの姿があった。
「ど、どうしたのイチゴ!一体何が……」
「よくは覚えていないんだけど……後ろから誰かに不意を突かれて、気がついたら、こう、されてたの」
「そ、そう……でも、無事でよかったわ」
ロープはきつく結ばれているようでイチゴは涙目だ。ツインサイドアップに結った艶やかな髪も、床に転がされていたためか少し乱れて、イチゴの濡れた頬にまばらにかかっていた。
その頬やスカートから覗く華奢な太ももの白い肌を倉庫内の淡い光がかすかに照らしていた。
(こ、これは……)
ごくり、といつの間にか溜まっていた生唾を飲み込む。
普段のアブラナなら気づいたはずだった。なぜ窓が遠くに一つしか無い倉庫内に微弱な明かりがあったのか……
どこからともなくイチゴを照らす怪しげな光はアブラナを普通ではない状態にしていた。
「ああ、でもアブラナちゃんが来てくれてよかったぁ」
イチゴはまだアブラナの異常に気が付かない。 涙で潤んだままの瞳でまっすぐにアブラナを見つめる
それがアブラナの胸を異常に高鳴らせていた。そのままじりじりと、吸い寄せられるようにイチゴに近づいていく
「アブラナちゃん、早く、ロープを」
「ああ、そう……そう、ね 早くロープを……んっ!」
「ア、アブラナ……ちゃん?」
こうなると、イチゴにも分かった。
明らかにアブラナの様子がおかしい。顔は紅潮し、息も早く荒くなり、苦しげに感じられた
「ど、どうしたのアブラナちゃん……!?具合が悪いの……!?いったいどう……むぐぅ!」
心配して声を上げるイチゴのつやっぽい唇を、アブラナは口で塞いだ
「むぐぅ……んっ……んんっ、あ、アブラナ……ちゃん?」
アブラナの頭は高揚感でぼんやりとしていた。心臓は破裂しそうなほどに動機を繰り返し、
ただ目の前のイチゴが愛おしくてたまらず、その唇を貪るように奪うことに幸福感さえ感じていた。
「イチゴっ……!イチゴぉ!」
「アブラナちゃん……正気に、うぷっ……戻って!こんなの、んっ おかしいよ……!」
なおもアブラナは激しくイチゴを求めていた。
白い首筋に裏から左手を回し、イチゴの肩ごと抱えるようにしてぎゅうと抱きしめる。 右手はスカートから伸びる腿の感触を舐めるようにして味わおうとする。 そしてなおも切なげな吐息を漏らすイチゴの唇を、頬を、耳を、首筋を、アブラナは代わる代わる口づけしていった。それに連れてイチゴも顔を……むしろ全身を、次第に紅潮させていった。
「アブラナちゃん……アブラナちゃん!もう…ダメ、許して……お願いだから……!」
イチゴはさらに涙目になり、とうとうしゃくりあげ始めてしまった。
イチゴを泣かせてしまった。その事実に更に興奮しかける心を、一瞬の理性が駆け、アブラナの動きが止まる。
「あぁ……イチゴ」
「アブラナちゃん……ひっく……アブラナちゃん……!」
「ごめんね……イチゴ」
「アブラナちゃん……元に、戻ってくれたの……?ひっく」
「ううん、ごめんねイチゴ。やっぱりあたし、止まれそうに……ないわ。もう……引き返せないところまで……!」
「あ、あぁ……!」
再びアブラナの手がイチゴに伸びる。
今度はもっと奥までイチゴを味わい尽くそうと、取り戻しかけた理性を自ら手放して……
――その瞬間、ふっと それまで二人を照らしていた光が消えた。
「えっ」
それと同時、アブラナの胸の中に今まで消えていた罪悪感がのしかかり急速に、落ち着きを取り戻していった
「ひっく……ひっく」
「イチゴ……」
イチゴをこんなにも泣かせて怯えさせてしまった。そんな自分がまたイチゴに触れてしまっていいのか?
アブラナはしばらくの間逡巡し、手を伸ばすのをためらっていたが やがて意を決し
イチゴを慰めるようにその頭にぽんと手をおいた
「ごめんね……ごめんなさい、イチゴ 怖がらせちゃったわね」
「ひっく……ううん、アブラナちゃんは、怖くなんか無いよ。 だってとっても……優しいから。 でも、さっきまでのはアブラナちゃんじゃなくて……別の誰かになっちゃったみたいで……ひっく……それが怖かったの」
「もう、馬鹿ね……」
(優しいのは、イチゴの方じゃない)
心のなかでそう呟くと、そっとイチゴの頭をなで、乱れた髪を下ろして整えていった。
そして、先ほどとは全く違う愛情を持って、もう一度イチゴをぎゅっと抱きしめた。
「本当に、無事でよかったわ、イチゴ」
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例の倉庫は、魔力を持った特殊な物資や、魔法生物などを保管、飼育するためのものだった。
そこになぜイチゴが捕らわれていたのかというと、やはり発端は団長だった。
本来なら魔法生物を倉庫に入れても大丈夫かテストするはずだったのが団長の命令ミスか、はたまたそれを受け取った部下のミスか、花騎士をしばらく保管するという話にすり替わっていたらしい。
イチゴをさらった張本人も直接その命令を受け取った部下だという。
(誰だかわかったら一度はっ倒してやるわ)
その贖罪として騎士団員詰め所の整理清掃、それに新倉庫の品物の再調査は団長が自ら行うこととなり、一応事は収まったのだった。
「やれやれ、騎士団長が倉庫掃除をしなきゃならないとはねぇ」
「誰のせいだと思ってるのよ、誰の!」
「それは、うん、そうだな。 アブラナと、それにイチゴには大変な迷惑をかけた。今度改めて何か埋め合わせをするよ」
しかし……と団長は続ける
「倉庫にそんな危険なものがしまってあったかなあ、まぁもともと魔力を持った品だし気をつけなくちゃあな」
「そ……そうね、アレは、色んな意味で……危険だったわ」
あまり具体的な話をするわけにもいかないので色んな所はぼかして伝えてあるため、"危険性"が十分伝わったかは分からないが、再調査でアレが何だったのかくらいは分かるだろう
「……アブラナ、もう一つだけいいか?」
「何よ?」
「実はなんかいいこともあったんじゃないか?イチゴとの絆がなんだか前より深まってるようにもみえるぞ?」
「い、いいことなんて無いわよ!こっちは大変だったんだから! ねぇ、イチゴ」
「そ、そうですよー! でも、悪いことばかりでもなかったかもしれないけど……」
ふ~ん、と団長は軽く首を傾げると
「まあいいさ、仲がいいのは何にせよいいことだ。これからもお互いによく見てやってくれ」
そう言った。
それを聞いた二人はしばし互いに見つめ合い
「もちろんよ」
「もちろんですよ~」
そう言い切ってみせるのだった。
序盤にある執務室での謎のやり取り、イチゴちゃん売却フラグは何だったのかというと
実際の書き込みはリレー形式だったので別人による方向性の違う書き込みが混ざるわけです
イチゴ―いないのー→彼女は売った とつなげちゃった人がいて、正直話しが全くつながらないので除外するのが普通だと思うのですが、団長の冗談としてあえて残してみました
だいぶ強引につなげたので結果団長がわけがわからない人物になっちゃいましたがこれはこれでありだと思います