突然投稿を停止するかもしれませんが、どうかよろしくお願いします。
意識が浮上してくる。目の前の景色が徐々に開けてくる。
……ココハ……ドコダ?…………
それは、心からの疑問。
ワタシハ……ダレダ?……
それは、心からの自問。
……私は……何のために生まれてきたのだ!!!
「ハイ、カットォォォォ!!!
何!?なんでミュ○ツー!?てか死んだから!!絶賛死亡中だから!!」
「いや、言ってみたかったもので(笑)
ウ~ン、やっぱ死んじゃったかー」
トラックに轢かれたわけでも、死神に魅入られた訳でもなく、俺が味わったのは、頭の中で『プツンッ』と張っていたものが切れた音と、直後の虚脱感。
一人暮らしをしていた俺にとって、誰かが丁度いいところに来てくれる訳でもなく、唯々意識が薄れていくのを感じる永遠のような時間。
あぁ、俺は死ぬのか~、なんてことを思いながら、最後にテレビを消すような音が聞こえて、俺の視界はブラックアウトした。
そして……
気づけば、よく分からない空間にいた。
何かこう……グニャグニャっとした、絵の具を水に溶かさず混ぜたような場所。
上も下も、左も右も分からないような所に目の前の老人は立っていた。
「あ〜ゴホンッ!……えっと、今の状況は分かるかの?」
「テンプレ乙」
「……うん、分かっておるようじゃの」
おおっ!っつーことは、夢にまで見た神様転生っすか!!
ってことは特典か~……何にしようかな~、バーサーカーとかも良いな~。
あっでも狂化は嫌だから狂化でも操作できるようにしt……
「言っておくが、一つだけじゃぞ」
なん……だと……
一つか……じゃあ……ん?
「そう言えば、どこに転生させるんですか?」
「ん?言っておらんかったかの。お主がこれから逝くのは
『リリカルなのは』
という世界じゃ」
………………。
終わったーーー!?!?
「ちなみに転生者多数」
死んだーーー!?!?
「おしまいじゃん!!即効で死んじゃうじゃん!!」
「安心せい、ほかの奴らも特典は一つだけじゃ」
「いや、安心する要素がどこにあんの!?
あそこ原作がヤベェじゃん!!主人公が砲撃魔じゃん!!
チェンジで!速攻チェンジで!!」
「転生先の変更は認められておらん。諦めることじゃな」
あぁ、死ぬ前のお母様。
息子は新しい人生を前に、死を覚悟致しました。
「…………もう、
……もうこうなったら、思いっきり満足するしかねぇ!!!
俺は!!
『OVERMANキングゲイナー』から!!
ゴレームを選択するぜ!!
これが俺の特典だぁぁぁ!!」
「ではこれから転生してもr
「あっでも人ぐらいのサイズで、
着ぐるみみたいな感じにしてください」
……いいじゃろう。準備は良いな!!」
「よっしゃぁ!!ドンとこいやぁ!!!」
「では第二の人生を楽しむが良い!!逝って参れ!!」
直後、ドンッ!!という衝撃とともに、
俺の意識は、再びブラックアウトした……
「ゴレームか……多分これじゃろう。
にしても、随分とマイナーなのを選ぶんじゃな。
オマケでこっそり付け足しといてやろうかの……」
チュンチュン……チュンチュン……
「ん、朝か……」
目覚めれば、砂が巻き上がる丘の上……って訳でもなく、
普通のベッドの上にいた。
さっきまでの記憶もあることから、転生は成功したんだろう。
とにかく現在の状況を確認しよう。
転生前の俺は、もう大学を卒業していたのだが、
今の俺は小学生ぐらいのようだ。目線がやけに低い。
「っと、名前を確認しとかないとな」
そう言いながら俺は机の上に転がっているものを物色し始める。
ふと、目にとまったのは教科書。これなら名前ぐらい書いてあるだろう。
「フーン、南原(ナンバラ)健二(ケンジ)っていうのか……ん?
ナンバラケンジ……
ケンジナンバラ……
『ケ』ン『ジ』『ナ』『ン』バラ……」
……流石に無理があったかな?そんなわけないか。
一応名前も確認し終えたことだし、それじゃ、第二の人生を楽しむかな。
「っと、特典の確認を忘れてた」
っよし!じゃあやってみるか!!
「来い!ゴレェェェム!!!」
カッ!!!
部屋の中を閃光が満たし、自分の体が覆われていくのがわかる。
閃光が収まったところで、自分の体を確認する。
―青とも黒ともつかないツヤのある装甲
―腕は思ったよりも細め?
―後ろには後光のようなフォトンマット?
……気づけば俺は、胡座をかいて浮かんでいた。
「嘘だろ?……これって……これって……
アンダーゴレームじゃん!!!」
母さん、どうやら神様は意地悪のようです……。
ってことはマサカ……!?
ドタドタドタドタ!!!
急いで俺は駆け下りる。
幸いこの家は実家と全く同じだったようで、本能のまま手洗い場へと向かう。
鏡に己の顔をうつす。
「…………ケジナンじゃん!!!!!」
俺は鏡に拳を叩き込んだ。
―みぎゃぁぁぁぁ!!!
―うるさいよ健二!ってアンタ何してんの!?
―母さん!?手がぁ!手がぁぁぁぁ!!
―馬鹿やってんじゃないよ!
ほら!とにかく病院に行くよ!!