ところでライザー戦で主人公はどういう立ち位置にしようか悩んでます。
1:普通に戦う。
2:指揮官のように指示を出す
どれがいいと思います?
一日目の合宿も無事終え、食事の時間がやってきた。当然の事だが、食事は用意されておらず、自炊をしなければいけない。白銀刃夜は現在、黙々と食事を作っていた。自分の食事とオカルト研究部6人分の食事を。
納得できぬ……
そんな気持ちを抱えながら白銀はトントンと包丁で人参を切っていた。
白銀は塔城と訓練を終え、別荘に帰宅した。今回の訓練は白銀にとっても塔城にとっても互いに収穫ありの有意義な時間だった。白銀自身は余り強さに頓着していないが、成長速度は群を抜いていた。白銀は知らないことだが、自分の能力はマガジンで呼び出した人物の能力を使う事ができるっと白銀は考えているが、それは唯の副産物でしかない。本来の力はマガジンで呼び出した人物の全てをトレースし、それを自身の糧にすることだ。それは身体操作能力や異能だけでなく、その人物が持つ才能までも吸収することができる。
さて、ここで問題だ。白銀は知らぬことだが、白銀は既に三人もの人物を呼び出している。一人はFAIRY TAIL『ミッドナイト』、二人目はCODE:BREAKER『捜し者』、三人目は我間乱『伊藤乱丸』、いずれのキャラも作中屈指のキャラクターだろう。その才能は計り知れない。故の急成長だった。すでに今の白銀刃夜は数時間前の白銀刃夜ではない。実力は数段どころではない程上がっていた。
塔城も白銀と組み手をすることによって、組手前より一段上のステージに上がった。それもこれも白銀の罵倒に近いアドバイスがあったからこそだろう。本人は罵倒しているつもりはないと否定するだろうが、第三者からしたら罵倒している様にしか見えないだろう。だがそれもあり、塔城も自身の短所を見つけそれを改善することが多少なりともできたのだ。
2人が別荘に着いたときには他のメンバーは誰も居ず、仕方なしに二人は何か話をすることにしたのだ。話の内容は互いの趣味であったり、普段は何をしているかだったりするのだが、その際に塔城が白銀の両親について質問したところ、すでに亡くなっていることを聞き、互いに気まずい雰囲気になったことは些細な事だろう。そして今日は自炊をしなければいけないと言う話を塔城から聞いた白銀は、自分の夕食を作る準備に取り掛かる。そこで別荘に帰ってきたオカルト研究部のメンバー。
「あら、貴方料理ができるのね。なら私達の分の夕食も頼むわね」
何故か全員分の食事を作ってくれと頼まれるが、流石に一人分と六人分とでは訳が違ってくる。それに異を唱えたが
「その食材は私達が調達してきた物よ。それを食べるならそれなりの事はやってもらわないと」
こうである。
確かに白銀は食材の費用は出していないが、ここまで運んでくるのに白銀も手伝っている。更に白銀は自身とは全く関係ないいざこざに巻き込まれ、来たくも無いのにここまで来ているのだ。普通ならある程度配慮があっていいはずだが、白銀に対する配慮は一切ない。これが友人だったら話が変わってくるだろうが、そうではない。白銀のリアス・グレモリーに対する印象は最悪に近く、できるなら関わりたくないと思うほどの人物だ。ランク付けをすると変態三人組と同じレベルで関わりたくなかった。
白銀は費用の問題なら一度家に帰り食事をとると言ったが
「そんなことする必要はないでしょ。貴方がここで私達の分も料理を作ってくれるだけで時間もあなたの食費も浮く。win-winだと思うけど?」
この瞬間、白銀だけでなく、近くに居た塔城まで固まる。
白銀は本気で帰ってやろうがと考えるが、横に居た塔城が服の裾をくいくいと引っ張る。
「白銀さん、私も手伝いますから」
白銀は塔城の頼みを無碍にできず、仕方なく6人分の食事を作ることになった。もしもあのまま帰ってしまえば、塔城はいろんな気持ちに押し潰されて泣いていたかもしれない。実際、塔城の中では白銀に対する申し訳ない気持ちと、恩人であるリアスへの忠誠、そんな恩人に対して申し立てすることができない弱い自分がぶつかり合い、泣き出してしまいそうだった。
そんな事で、白銀は塔城のサポートを受けながら黙々と料理をしていた。表情には出していないが、内心は全く面白くなかった。
そんな白銀を知っている塔城は酷く申し訳ない気持ちでいっぱいだった。自分の無理でここまで付き合ってもらっているのに、白銀に何か返すどころか、一方的に貸しを作り続けている。そんな現状に酷く悲しい気持ちになる塔城。
「塔城さんが気にすることはないよ。別に気にしてないから」
白銀はぶっきら棒に言いながら盛り付けを行っていく。
「今までこの量を作ったことが無かったから不安だったけど、何とかなってよかったよ」
「……何から何まですみません」
「あんまししつこいと怒るよ?」
今の白銀は塔城への義理で動いているだけだ。ここで頼みごとを放棄することは白銀にはできなかった。途中で何かを投げ出すことは嫌う白銀、それが人からの頼み事だとするなら特にだ。
とにかく、料理を作り終えた二人は皿を順次テーブルに運び始める。そこには既にオカルト研究部の面々が椅子に座り待っていた。
「意外と時間が掛かったわね」
「すみませんね、何分この量を調理することはないものですから」
表情にこそ出してないが、白銀の苛々、ストレスゲージ共に高まっていく。
「そう、ご苦労様。それじゃあ、いただきましょうか」
リアスの声と共に食事が始まる。暫くすると今日の反省会が始まる。
「さて、とりあえず一日が終わったけど、どうかしら?」
「つ、疲れました…」
「私もです……」
上から兵藤一誠、アーシア・アルジェントだ。共に戦闘経験や身体を動かすことをあまりしていない人物だ。
「さあ、まだ一日目ですので何とも言えないですわね」
明確な変化が無い事からそこまで変化が無いと言う姫島朱乃。
「僕は正直自信を無くしましたよ」
「あら、何かあったのかしら?」
木場の発言にリアスは話の続きを促す。
「正直、白銀君と模擬戦を何度もしましたが、次元が違いすぎる、僕の攻撃は全ていなされ、いつの間にか急所を取られてる。速さや力とかそう言う問題ではなく、純粋に技術で負けました。僕も多少は自信があったんですが、それが木端微塵にされましたよ」
木場は苦笑交じりに空笑いをする。それに興味を持つリアス。
「やっぱり私の眼に狂いはなかったわね。どうかしら、貴方も悪魔になってみない?」
突然の勧誘、しかし、白銀の返答は既にいや、最初から決まっていた。
「お断りします」
リアスからの勧誘を即座に切り捨てる。白銀からしたらそんな
「あら、寿命も増えるし、上級悪魔になれば自分の眷属を持つこともできるのよ?」
リアスは悪魔になることのメリットを挙げていくが、白銀はその話をどうでもよさそうに聞き流す。第一、それが本当だとしても、印象最悪の相手からそんな話を提案されても頷けるはずがない。
「申し訳ないですが、僕は悪魔とやらになるつもりはありません。それではご飯も食べ終わったのでお先に失礼します」
白銀は素っ気無く謝罪の口上を述べてから与えられた部屋に向かう。
その後白銀は入浴を済ませ、マガジンを読み、満足したのち就寝した。
こうして合宿の一日目は終了した、