マガジン片手に転生   作:うたまる♪

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ぶっちゃけ感想が多すぎてびっくりしている作者。
そして書き方が安定してなくてどうしよう……ってなってます。
活動報告にアンケートを設けましたので、よければ見ていってください。


なんてこった

まだ朝日が昇る前の時間帯。そんな時間に白銀は起床する。

 

 

「ん~~!久しぶりにあんなに運動したから身体がバキバキだな」

 

 

白銀は身体をほぐすために軽いストレッチをする。ボキボキとなる骨の音が聞こえるが、今はそれも心地いい。

 

 

さて、何故こんな時間帯に白銀が起きたのかと言うと勿論

 

 

「さて、学校に向かう準備をしないと」

 

 

学校に行くためである。昨日は日曜日と休日だったが、今日は月曜日、週の始まりだ。祝日でもなんでもない平日だ。当然、学校はある。

 

 

この別荘は駒王町から少し離れた場所にあり、駒王学園まで徒歩で一時間ほどかかる。バイクがあればもっと時間を短縮できるが、この男が免許を取りに行くはずがなく、持っているはずもなかった。すなわち、彼は此処から一度自宅に戻り、学園に向かわなけらば行けない。

 

 

「さて、こんなしょうもない事に異能使うわけにはいかないし、速く出ないと」

 

 

確かに異能『絶対空間』を使えばここから自宅まで一瞬で移動することは可能だろう。しかし、此処から自宅までの移動距離分、生命力を消費することになるのだ。原作でも捜し者は長距離の移動に異能は使用していない。その事もあり、白銀は長距離の移動に異能は使いたくなかった。第一、『ロストしたらどうなるのか』っと言うのが怖く、異能は極力使いたくなかった。

 

 

白銀は寝癖を直し、寝間着から着替える。着替え終わるとまだ静かなリビングを抜け、玄関までたどり着く。靴を履き、外に出る。

 

 

「朝早く歩きながらマガジンを読むのも中々乙かもしれないな」

 

 

白銀はマガジン片手に静かな道を歩く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから学園で授業を受け、授業が終わり次第ジョギングスピードで別荘に向かった。するとかんかんに怒っていた部長さんがいた。

 

 

「なんで勝手にここから出って行ったの!」

 

 

何故か滅茶苦茶怒られた。

 

 

どうやら勝手にここから出て学園に向かったという事が良くなかったらしい。解せぬ……。正直、学園は出席日数もある。授業を抜けても学力にはさして影響は出ないが成績上の問題が出てくる。それは今後の就活に問題が出てくる。それは僕も困るわけだから授業に出たのになぜか怒られている。

 

 

「いえ、流石に授業を休むと色々まずいので」

 

 

僕は至極当然の事を言うが

 

 

「私達だって学園を休んでいるのよ!それにもかかわらず貴方だけ勝手に抜け出すなんて!」

 

 

いや、休んでいるのは主にそっちの問題のせいであって、僕には関係ないんじゃ……

 

 

「イッセーやアーシアだって頑張っているのに自分だけ抜け出すなんて恥ずかしいと思わないの!」

 

 

相変わらずの上から目線にイラッと来るが、僕はそれを抑え反論する。

 

 

「確かにそう言われると痛いですが、元々僕はオカルト研究部に所属している訳でもなく、助っ人として来ているんですから、僕の言い分だって聞いてくれてもいいと思うんですが」

 

 

「ふざけないで!ここに来ている時点でみんなと一緒よ!貴方だけを特別扱い何て他のメンバーに示しがつかないわ!」

 

 

「確かにそうかもしれませんけど、僕は特に理由を知らされずにここまで来ているんですよ。そんなに切羽詰まっている状況なら、僕にも多少説明してくれてもいいと思うんですが」

 

 

僕が此処に来た理由は塔城さんに言われ頼まれた?からだ。大方、オカルト研究部に大きくかかわっていることは兵藤、木場の言葉でわかった。しかし、根本までは理解できない。

 

 

「そう言えばそうだったわね。いいわ、なら説明してあげる」

 

 

こうして部長さんが今回の出来事の発端を話し始める。

 

 

なるほど、つまり親同士が取り決めた政略結婚が嫌だった部長さんは、婚約を拒否した。そして、代案として今回レーティングゲーム?って言うバトルをすることに決まった。そこで部長さんが勝てば婚約は解消、負ければ即婚約という事か。聞くところによると相手はそのゲームのプロでこっちは未経験者らしい。そこでハンデとして10日間の準備期間が設けられ、助っ人を一人呼ぶことができる。

 

 

以上、今回の全貌を聞き、頭の中を整理して出た判決は僕には一切関係ない、そして協力する義理が一切ないという事が分かった。

 

 

「わかった?今の私達では苦戦は必須、勝つことは中々難しいの。けど貴方が助っ人として参加してくれるなら勝率が格段に上がる。イッセーたちもこの合宿で実力が上がっていけば更に勝率は高くなる。だから私は貴方を助っ人として選んだの」

 

 

ふーん、すっごい上から目線だけど言いたいことはわかった……彼女は馬鹿なのか?

 

 

相手はそのゲームのプロなんでしょ?にもかかわらずこっちは未経験者しかいない。そんな状況で本当に勝てると思ってるの?しかも準備期間が10日間って時点で終わっていることに気付いてほしい。10日間で未経験者がプロに勝てるならそのゲームのプロは世界中に溢れているはずだ。そこは助っ人云々ではなく、準備期間をどうにかして延長させる交渉から始めるでしょ、普通。しかも助っ人を僕にする時点で可笑しい。そこは自分の伝手を使ってもっといい人選をするべきだ。

 

 

正直に言おう、勘弁してください。

 

 

僕は一度受けた話を途中で投げ出すのは嫌いだ。だけど今回は違う。はなから負けの決まっているような戦いに僕が参加する必要はない。ましてやこの人に恩や感謝がある訳でもない。

 

 

「すみません、僕は降りさせてもらってもいいですか?」

 

 

「何言っているのかしら?」

 

 

部長さんの表情があからさまに歪む。でも、僕はこれ以上付き合うつもりはない。

 

 

「はっきり言わせてもらいます。こんな出来レースに付き合いたくありません」

 

 

「それは私達が負けるとでも言っているつもりかしら?」

 

 

いや、逆に勝てる要素が何処にあるの?

 

 

「失礼ですが、勝算なんてものが何処にあるんですか?」

 

 

「ッ!確かに今はわずかな可能性に縋ることしかできないかもしれない。でも10日間の準備期間を使えば戦局を変えることができる!」

 

 

だからどこにその根拠があるんだと聞いているんだけど?

 

 

「具体的には?」

 

 

「こっちには回復系の神器(セイクリッド・ギア)を持つアーシア、神滅具(ロンギヌス)赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』を持つイッセーがいる!それに雷の巫女とまで呼ばれる朱乃、剣技に優れ、上位に位置する神器(セイクリッド・ギア)を持つ祐斗、怪力を持つ子猫、そこに貴方が加われば勝率は確固たるものになる!」

 

 

よくわからん言葉が度々聞こえたけどまあいいか。この話でそのレーティングゲームとやらがどういうものなのかよくわかった。要は喧嘩みたいなものか。神器(セイクリッド・ギア)とやらはよくわからんが、二つ名を持つ姫島朱乃、剣技(笑)に優れている木場祐斗、怪力(マジ)な塔城小猫、よくわからんものを持っているが喧嘩をしたこともなさそうなアーシア・アルジェント、超ド級の変態兵藤一誠、これで勝てるって舐めてんじゃないの?それどんなプロ?

 

 

「つまりこれが根拠だってことですか?」

 

 

「ええそうよ、どうかしら?」

 

 

まあ勝てると思ってるならいいんじゃない?僕には関係ないし。でもさ

 

 

「それでも僕は降りさせてもらいます」

 

 

「何で!」

 

 

嫌なんでって言われてもさ。

 

 

「たとえ勝率が高かったとしても()()()()()()相手に背中を預けて戦う事ができるはずがないでしょ?それに見知らぬ人の為に怪我をするかもしれない危険性を負いたくないですし」

 

 

「ぐッ!それは私達の事が信用できないって言うの?」

 

 

「逆に突然襲い掛かってきた貴方を如何信用しろと?」

 

 

「あれだけの力を見せた相手を警戒するなって言う方が無茶だと思うけど?」

 

 

あれだけの力?木場を倒した時は力を抑えたから大丈夫だと思ったんだけど、もしかして、部長さんも僕が呼びだした奴が見えたりとかするのか?いや、それは無いはず。だって乱丸も僕以外に見えないって言ってたし。でも絶対見えないとは言ってなかった。悩ましいところだな。まあ、この話はおいおい考えていけばいいか。

 

 

「まあ、信用云々はおいておいて、本来なら僕は手伝いたくないですが、今回ばかりは手を貸すという事にします」

 

 

「そうしてくれると私も助かるわ」

 

 

「ですが一つ約束してください。これ以上、僕に関わらないでください。正直、生活に支障が出ていて迷惑です。これができないのなら僕は協力しません」

 

 

「……貴方を野放しにしろと言うの?」

 

 

「野放しも何もそっちから手を出してきましたよね?僕は静かに暮らしたいだけなんです。今回は手を貸しますが、今後は僕を放っておいてくれませんか?」

 

 

これが承認できないなら僕は今すぐ帰らせてもらう。塔城さんには悪いが、約束はなかったことにさせてもらう。

 

 

部長さんは少し考えた後、返事を返す。

 

 

「………いいでしょう、私とて貴方を信用できない、でも今は少しでも戦力が欲しい。()は貴方に関わらないと約束してあげる」

 

 

よし!これで僕は今後平穏に暮らすことが出来る!

 

 

僕はその後、部長さんと別れて意気揚々と塔城さんの訓練に合流した。

 

 

 

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