マガジン片手に転生   作:うたまる♪

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基本的に評価は気にしていないんですけど、評価が極端すぎてびっくりしています。


レーティングゲーム前半

視界が白くなったと思ったら知らない場所に居た…………なんてことは無く、普段と何ら変わりないオカルト研究部の部室だった。

 

 

「あれ、部室?転移が失敗したのか?」

 

 

「そう言うわけではないよ。外を見て見るんだ、イッセー君」

 

 

木場の言葉を聞くと同時に僕も部室の窓を見て見る。いつも通りの駒王学園の校舎が見える。そこに空があればの話だが。

 

 

『皆様、今回の審判役を担う事になりました、グレモリー家の使用人グレイフィア・ルキフグスでございます。此度は我が主サーゼクス・ルシファー様の名の元、ご両家の戦いを見守らせていただきます。今回は―――――――――』

 

 

アナウンスから先程の銀髪メイドであるルキフグスさんの声が聞こえる。アナウンスでは今回の会場説明とルールのようなものが説明される。へぇ~、この場所は駒王学園のレプリカなんですか。だから空が見えないんですねー(棒)。よくわからないけどそう言う設定だろう。そして、僕には関係の無い事だけど、こっちの陣営の兵士(ボーン)昇格(プロモーション)するには相手側の本陣である新校舎に行く必要があり、相手側は此方の本陣である旧校舎に行く必要があるっと。

 

 

「これをどうぞ、通信機です。耳に付けてください」

 

 

姫島さんから光る赤い球みたいなものを渡されるこれが通信機なんだ。随分ファンタジーなモノなんだね。こういうのってアニメや漫画だけの話じゃないのかって思ってたよ。まさか実現しようとするなんてね。

 

 

僕は始めは必要ないと言ったが半ば無理やり渡される。とりあえず、渋々だが、通信機と言われる赤い球体を耳に付ける。これって爆発しないよね?

 

 

ゲームの終了時間は夜明けまでらしい。大体5時間もこの戦闘があるのか。結構長いな。それまで僕は無事に生き残らないといけない。それも異能を使わずにだ。下手な力を使って同類と思われ目を付けられるのは勘弁してもらいたい。

 

 

開始の合図と同時に動き始める―――――――――

 

 

 

――――――なんてことは無く、椅子に座り紅茶を飲み始める部長さん。何?やる気あるの?

 

 

その事に兵藤が質問をしている。どうやらレーティングゲームは長時間かけて行われるらしいが、そんなこと知ったことではない。こっちは初心者、相手はプロ、本当に勝つつもりがあるなら時間を大切にし、少しでも勝率を上げるために罠でもしかけるべきだ。何?部長さんは慢心でもしているつもりかな?そうだとしたら本当に馬鹿としか言いようがない。向こうには今までの経験則や戦闘経験がある。例え今回の会場がこっちのホームグラウンドだとしても、相手には大した問題ではない。話を聞く限り、レーティングゲームの会場はランダム、つまり相手からしたら初見の場所での戦闘はさして問題はない。そこのところ分かってないでしょ。

 

 

「それじゃあ、貴方はイッセーと小猫が体育館で相手の目を引いている間に多目的ホールに向かい、そこから前庭に出て新校舎に回り込んで頂戴」

 

 

十数分ぐらいたってやっと指示が出る。それも明らかに捨て駒としての指示。兵藤と塔城さんが目を引くじゃなくて明らかに僕が目を引きつける役目じゃないか。隠れる場所の無い多目的ホールまでの道のり、それも単独行動、明らかに狙ってくださいって言っているようなものだ。単独行動自体はこちらからしたら好都合だけど、その指示は非常に不快だ。

 

 

「わかりました。それじゃあ、行ってきますね」

 

 

でも僕には関係の無い事だ。助っ人の僕は指示に従うだけだ。今回のオーダーは新校舎に回り込むだけ。敵と交戦しろとまで言われていない。それに時間指定も受けていない。なら僕はのんびりと向かうだけだ。

 

 

僕はゆっくりとした足取りで旧校舎から出る。さて、暫くは森があるから見つかる危険性は低いからいいけど、現状は余りよくない。此方の行動が遅くなったせいで、すでに相手の勢力がこの森まで来ている。気配の感じからして三人程度。

 

 

僕は舌打ちをしたい気持ちを抑えながら気配の強い方向を避け、迂回しながら森を進行する。すると三つの気配が一つの気配と衝突したことで停滞する。気配の感じからして木場だろう。おそらく木場と敵が交戦状態に入ったとみるべきだ。

 

 

僕は今のうちに森を進行しテニスコートに向かっていく。

 

 

森を抜けるとそこには何の遮蔽物も無いテニスコートが見える。僕は一際強い気配を感じ、森から出ることを躊躇ってしまう。倒せない相手ではないと思うけど、問題は場所だ。上から感じる強烈な気配、僕はその気配の感じる方向に視線を向けると、そこには背中に翼を生やして宙に浮かんでいる破廉恥な格好をしている女性がいた。

 

 

「………相手の人も残念な人だったのか」

 

 

僕は頭を抱えたくなった。やはり類は友を呼ぶと言う言葉は嘘でもなんでもないんだな。部長さん、相手は貴方に相応しい婚約者だと思いますよ?

 

 

「あっ、塔城さんと兵藤。そんな無防備な状態で外に出ると――――――」

 

 

突如、塔城さんが爆破した!やっぱり地雷が仕掛けられていたのか!?

 

 

僕は慌てて、周囲に地面が掘り起こされた跡が無いか確認する。おそらく大丈夫だろう、そう言う跡はここら辺には見られない。

 

 

「小猫ちゃん!」

 

 

兵藤が塔城さんに駆け寄るが

 

 

「問題ないです。触らないでください」

 

 

そこには両手をクロスして防御態勢をとる塔城さんが見えた。

 

 

何、そんな両手をクロスするだけであの爆発を防ぐって君の耐久値はどうなってんの?模擬戦の時も思ったけど、馬鹿みたいな耐久値に加え、馬鹿みたい威力の拳、何か危ない薬でもやってるんじゃないんだろうね?

 

 

僕はとりあえず今のうちに気配をできる限り消しながらテニスコートを通り過ぎ、プールの更衣室に逃げ込む。流石にここまで来たら問題はないだろう。疲れたし、少しここでサボるとしよう。

 

 

 

 

 

――――――休憩中――――――

 

 

 

 

 

 

『ちょっと!今何処にいるの!?』

 

 

暫く休憩もといサボっていると通信機から怒声が聞こえてきた。

 

 

「そう怒鳴らんでください。こっちも相手に見つからないように新校舎を目指している所なんですから」

 

 

『見つからないようにって、少しは相手の気を引くような行動をしてくれないと戦力が集中してしまうじゃない!』

 

 

わおっ、露骨に囮になれって言ってきたよ。どんだけ追い詰められてんだよ。相手側が脱落したってアナウンスは聞こえたけど、こっちも戦況はあまりよくないのかな?回復役がいるから問題ないって言ってたじゃん。

 

 

『隠密行動じゃなくていいから前庭に躍り出なさい!相手の隙をついて王を取るの!』

 

 

無茶苦茶なこと言い始めやがったよこの人。大局が悪いから時間稼ぎに僕をスケープゴートにするつもりだよ。その間に態勢を立て直すつもりか。わかってはいたけど、つくづく、損な役割と言うか、軽んじられていると言うか。

 

 

「わかりました。できる限り()()()やってやりますよ」

 

 

言い終え僕はゆっくりと立ち上がる。正直、流石にイラときた。だから凄い嫌がらせをしてやる。部長さんは時間を稼いでほしいという事が分かった。なら、僕はその真逆なことをやってやろうじゃないか。

 

 

僕は今回異能は使わないつもりだった。でももういいや。流石にイラってきたし、ちょっとくらい使ってもばれだろうし、躍り出ろと言ったのは部長さんだ。なら、やってやろうじゃないか!

 

 

僕は更衣室を出てそのまま前庭まで一直線で向かう。その間に敵に見つかろうと知ったことではない。前庭まで行き、そのまま新校舎の中に入ってやる!

 

 

僕は数人の敵を引きつけながら新校舎の中に入る。まだ新校舎の中に連れてきた敵は入ってきていない。中に居るのは(キング)だけ。しかも、王は三階に居る。それならあまり問題はないだろう。新校舎の構造は頭の中に入っている。三つの条件はクリアされている。でも失敗すると僕も死にかねない。でも彼ならこういうだろう。

 

 

「ギャンブラーにとってそれは最高の興奮(スパイス)だ!」

 

 

僕はゆっくりと指をなぞる。

 

 

空間切断(SEVER)

 

 

瞬間、新校舎は崩壊していく。

 

 

 

 

 

 

 

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