マガジン片手に転生   作:うたまる♪

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評価が凄い事になってる!?

でもそんなの関係ないね!

殴り書きなんだから当然の事さ!

そこのところ分かって読んでくださいね!


レーティングゲーム後半

リアス・グレモリーの対戦相手であるライザー・フェニックスの本陣である新校舎。その本陣が支柱を失い崩壊が始まった。

 

 

「な、何だ!?」

 

 

突然の出来事に動揺するライザー。当然だ、何の前触れもなく突如校舎が崩壊し始めたのだ。如何に冷静な人物でも大なり小なり動揺はするだろう。

 

 

「リアスめ、まさか俺を生き埋めにするつもりか?」

 

 

ライザーはリアスが自分を倒す手段として校舎諸共倒壊させようとしていると考えた。確かに如何にフェニックスが不死であろうと生き埋めにされれば暫くは行動不能となるだろう。悪くない考えだ。

 

 

「だが甘いな、リアス!策と言うのは看破された瞬間から、すでに策とは言わないんだよ!」

 

 

ライザーは右腕を天井にかざす。すると右腕から大きな火が迸る。その火力は校舎の天井を突き抜け一つの火柱を作る。

 

 

「ハハハッ!我がフェニックスの炎は、この程度の障害など全て燃やし尽くす!考えは悪くなかったが、それだけだったな!」

 

 

ライザーは高笑いをしながら背中に炎の翼を展開し、上空に滞空する。

 

 

勿論、リアス・グレモリーにそんな考えは一切なく、白銀の独断で行ったことだ。そして、白銀自身も相手がこの状況を打破するであろうという事は予測済みだった。残念ながらライザーは白銀の手の上で踊らされているに過ぎない。元々白銀が校舎を破壊した目的は他にあった。

 

 

一つ目が大将であるライザーを早々に引きずりだし、リアスに蹴し掛ける事。本陣が無くなった以上、ライザーは本陣を守護する必要性が無くなった。そして、本来(キング)が自ら敵地に攻め込むのは愚かな考えだが、今は違う。現在のグレモリー陣営は態勢が整っておらず、戦況的には圧倒的な不利な状態にある。対してフェニックス陣営は味方こそやられてはいるが、それでも少しづつ敵の牙を削りに来ている。例え味方の半数がやられていたとしても数は五分五分、だが疲労や傷はグレモリー陣営の方が圧倒的に多い。どちらが有利かは明白だ。

二つ目は本陣を倒壊させ、無くしたことだ。むしろこちらが本命だったと言ってもいい。このレーティングゲームはチェスを模した戦闘だ。仲間にそれぞれ駒の特性が与えられ、その特性を生かせるか生かせないか、それだけでも勝敗の大部分を占める。その中でも大きく戦局を動かすものが兵士(ボーン)昇格(プロモーション)だ。状況次第では一瞬で不利な状況を覆すことができるほどの力があるのが昇格。

ここで一つ問題だ。もし昇格するために必要な場所がすでに消えてなくなっていたとしたらどうなると思う?チェスで言う昇格するための最深部の空間だけ綺麗になくなったと想像してもらえればいい。勿論、昇格をすることはできない。白銀の仕返しによってグレモリー陣営の兵士、兵藤一誠はこの試合中、昇格することができず、常に兵士としての戦いを強いられることになった。唯の兵士では他の駒、兵士はともかく騎士(ナイト)戦車(ルーク)との戦闘は大きな負荷が加わることになるだろう。

 

 

これが白銀からのささやかな仕返しだった。

 

 

「さて、そろそろお遊びにも飽きてきたところだ。そろそろ決着をつけるとしようか」

 

 

ライザーは眷属を連れ、リアスたちが待ち構える旧校舎へ向かって行った。

 

 

リアスもまさかここまで敵が進行速度を速めてくるとは思っていなかっただろう。時間を稼ぐための囮として白銀を使い、運が良ければライザーを打倒してくれるかもしれない。できなかったとしてもライザーも手負いの身、兵藤と協力できればライザーを攻略することができるはず、と考えていたリアスからしたら堪ったものじゃないだろう。何せ、時間稼ぎを頼んだにもかかわらず、むしろ進行速度を速めてくるとは夢にも思っていないのだから。

 

 

さて、当の本人である白銀はどこにいるかと言うと

 

 

「あぶなぁ~、もうすぐでミンチになってた」

 

 

崩れた新校舎の瓦礫の隙間の中でひっそりと息を潜めていた。この倒壊に巻き込まれるか巻き込まれないかは正直、運の要素が強かった。白銀は新校舎が倒壊する中、素早い身のこなしで瓦礫を掻い潜り、一番瓦礫が振らない場所を割り出し、そこに隠れていたのだ。

 

 

「もう二度とこんなギャンブルはしたくないな」

 

 

白銀は本来こういったギャンブルは好きではない。どちらかと言うと確実性のある事しか手を出さない男だ。だが今回は今まで溜まっていたストレスが小爆発を起こし、そんな事など視野の外に叩きだしていた。その結末がこれだ。

 

 

「ま、失敗しなかったからいいか」

 

 

結局のところ、結果が良ければ良しなのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「校舎が倒壊した!?」

 

 

新校舎が倒壊したことに驚愕するリアス。突然の出来事に驚きはしたが、その口角はゆっくりと上がっている。

 

 

この時、リアスは新校舎が倒壊したのは白銀とライザーの戦闘の余波であると推測した。そして、白銀は着実にライザーを追い詰めていると。当然リアスは白銀が不死のフェニックスに勝てるなどとは思ってもいない。多少剣技に秀でていたとしても不死であるライザーを倒せるとまでは考えていなかった。リアスの中での白銀は自分に反抗的な男、実力は多少あると言う認識でしかない。初めからリアスは白銀がライザーを倒すことを期待していない。むしろそれは望んでいない。リアスの考えでは白銀がライザーを疲弊させ、そこに自分たちが総攻撃を仕掛けライザーを倒す。これがリアスの思い描いていたシナリオだった。これにより自分たちはフェニックスを倒したと言う実績が付き、自分は婚約も解消できる。我ながら最高のシナリオだと自負しているリアス。

 

 

しかし、その作戦には致命的なまでに欠陥がある。そのシナリオの大前提は白銀がライザーと闘うという事にある。もしも、白銀がライザーと戦闘を行わなければライザーは万全の状態でリアスとの戦いに臨める。勝敗はわかりきっている。プロと素人、どちらが有利かは明白だ。

 

 

そんな可能性を一切考えていないリアス。白銀を囮にすることで、リアスの眷属は全員が合流できている。後は進むだけだ。

 

 

「さあ、可愛い下僕たち!私達の力を見せる時よ!」

 

 

リアス・グレモリーは自信満々にライザーの本陣、新校舎に向かう。

 

 

そこに待っているのは完全なる敗北だと知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃白銀は倒壊した新校舎の瓦礫の隙間の中である問題に見舞われていた。新校舎が倒壊したことによりできた小さな密室空間、そこに白銀は居るのだが、現在進行形で絶賛ピンチだった。

 

 

「やばい……酸素が足りない」

 

 

そう、小さな密室空間の酸素が底をつき始めたのだ。

 

 

「流石にまずい。このままじゃ酸欠になる」

 

 

白銀は慌てて隙間が無いか探し始めるがそんなものがある訳がない。あるなら酸素が不足するはずがないのだから。

 

 

「マジでやばい、死ぬ死ぬ死ぬ!?」

 

 

そう言う無駄な言葉が酸素を奪っていることに気づかない白銀。普段見舞われない非常事態に絶賛混乱中だった。それはもう端から見たら滑稽極まりないほどの慌てぶりだ。

 

 

「そうだ!異能で瓦礫を吹き飛ばせばいいじゃん!」

 

 

もはや白銀に正常な思考能力はなかった。今まで周囲に異能の存在が露見することを恐れ使用を控えていたにもかかわらず、あっさりと異能の使用に踏み切る。

後に白銀はこういった。

 

 

―――――――――気が動転していた。本当はそこまでやる気はなかったんです

 

 

っと。

 

 

白銀は半ば錯乱に近い状態で瓦礫に向かって手を翳す。

 

 

空間激圧殺(DEEP PRESSER)!」

 

 

瞬間、凄まじいと言う言葉すら生ぬるい程の威力のナニカが空間を軋ませる。その威力に瓦礫は粉々に砕け散り、レーティングゲームのフィールドは軋みを上げる。

そして、道は開かれた。

 

 

「酸素だぁ~!」

 

 

白銀は瓦礫を勢いよく駆け登る。目的は唯一つ、酸素の充満している地上だ。

 

 

少しでも早く、酸素を補給するために。白銀はこの合宿で鍛えた身体能力をフルに活用し地上に走る。可士太郎がその光景を目撃していたら膝を落とすことは間違いないだろう。そして、白銀は勢いよく地上に飛び出した。

 

 

「酸素がおいしいぃぃ!」

 

 

白銀は充満する酸素を噛み締めながら改めて酸素の大切さを実感した。

 

 

勢いよく地上に飛び出した白銀はそのまま慣性に従い地面に落ちる。

 

 

「ぐへぇ!?」

 

 

「ん?」

 

 

そして、何か踏みつけた。

 

 

白銀は若干柔らかい地面の感触に違和感を覚える。なぜか周囲にはたくさんの人たちが集まっており、その視線は唖然としている。その中で塔城の表情は唖然ではなく、呆れなのだからびっくりだ。白銀は恐る恐る足元を見て見る。そこに居たのは―――――――――

 

 

「し、死ぬ……助けてくれぇ………」

 

 

――――――――――ほぼ瀕死状態の火の鳥だった。

 

 

「どうなってんの?」

 

 

白銀はまたやらかした事に遅まきながら気が付いた。

 

 

 




最後のオチがこんなのになってしまい申し訳ない……
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