晴れ時々光の槍
僕の新しい人生が始まってはや1週間
僕はこの世界の倫理がよくわからなくなってきた
僕のクラスには問題児が三人在籍している。
運動万能、爽やかスポーツ青年、かと思いきやその身体能力の全てを女子の撮影もとい盗撮に注ぐ男、松田!通称『セクハラパパラッチ』
頭脳明晰、眼鏡をはずすと戦闘力が激減する謎の能力を持つ。しかし、そのメガネには女子の体型を数値化することができる摩訶不思議な力がある、元浜!通称『スリーサイズカウンター』
運動能力、頭脳共に平凡の一言に尽きる。だが、その想像力は侮ることなかれ!超重度のおっぱいフェチであり、想像力豊かな事をいい事にありとあらゆる女子に対し妄想をすることのできる男、兵藤!通称『おっぱい魔人』
三人合わせて変態三人組と言う付けられたくもない異名を持つ学校きっての(悪い意味で)有名人だ。彼らはたびたび女子に猥褻行為を働いているにも拘らず、退学は愚か謹慎処分にもなっていない。僕にはこの世界の倫理観が分からない。この世界では盗撮やセクハラ行為はそこまで重く見られていないのか?
そして残念なことにそんな三人組と僕は頭の中にあるデータ上では友好関係があるらしい。幸い、僕自身はその三人組と一緒に行動することこそはないが、一緒に居るとマガジンを読むには騒がしく、度々艶本を勧めてくることから早々に退学するか、行動の自粛を願っている。
そんな変態三人組である兵藤に最近彼女ができたらしい。その事について松田と元浜が『世界の法則が乱れている!?』『神は死んだ!?』等の言葉を吐いていたが、僕にとって至極どうでもいい事だ。クラスメイトが誰と付き合おうと、退学しようと僕には関係のない事だ。所詮高校のしかもさして親交も無いクラスメイトだ。そんな事より僕はマガジンの方が大事だ。
そんなこんなで今日の授業も終わり下校準備にかかる。
帰り際に兵藤の彼女さんとやらとすれ違った。世間一般的に見れば彼女は美女と言う部類に入るのだろう。そう言えばこの学園にも『二大お姉様』と呼ばれているのがいたな。まあ、さしあたって興味が無いんだけど。とりあえず、兵藤の彼女さんとやらの事はどうも好きになれない。ああいうニコニコしている奴ほど腹の中に一物抱えていることが多いし、簡単に信用することはできない。これ、僕の経験則ね。
ま、兵藤の彼女さんなら僕には関係ないし、彼女さんに兵藤が利用されていたとしても僕には関係ない事だし知ったこっちゃないけど。
それよりもマガジンだ。最近は過去のマガジンを読み直したりしていて忙しい。最近はRAVE、GTOを懐かしいなぁ~っと思いながら読み進めている。改めて見てこんな作品もあったなぁ~だったり、そう言えば当時はこれにハマってたとか思い出に浸れる。
そう言えば、バイト先を無事見つけることができた。バイト先はちょっとおしゃれなカフェだ。バイト先を見つけたのは本当に偶然だった。マガジンを読むのに静かな場所を探していたら偶々この場所を見つけた。一先ずそこで飲み物を注文し、マガジンを読んでいるとこれまた偶然一枚のチラシが目に入った。それがこのカフェのバイト募集だった。僕はすぐさま履歴書を書き応募した。幸い人数不足だったらしく、すぐに採用をもらう事が出来た。今日は週に二回あるバイトの出勤日だ。
「いらっしゃいませぇ」
僕はできる限りやる気と笑顔を見せながら接客をする。自分の事に無頓着な僕だがどうやら容姿は女性受けしやすい顔らしい。この店はスイーツ押しの店で女性客が多い。笑顔で接客しているとお客さんも機嫌よく席に着いて注文をしてくれる。
「どうも」
「あ、いらっしゃーい」
来店されたのは学園で一つ下の後輩である塔城さんだ。彼女はこの店をよく利用してくれるリピーターの一人だ。
「新商品でいい?」
「それとベイクドチーズケーキ、ホットカフェラテ」
「了っ解」
僕は注文を受け、厨房の中で新商品の製作に取り掛かる。
「はい、お待たせさん。フルーツ三昧イチゴムースチョコムースのビックホイップ三昧パフェです」
僕は正直注文する人がいないだろうと思っていた商品をテーブルに崩れないようにゆっくり乗せる。テーブルに置かれたパフェに目を輝かせる。個人的には見ているだけでお腹一杯、胸焼けしそうなのだが、それを平然と食べる彼女は糖尿病にかからないか少し心配になる。
「イチゴムースとチョコムースが絡み合って絶妙なハーモニーを奏で、綺麗に盛り付けられたフルーツたちはムースのしつこさを打ち消しさっぱりとしたフルーティーな味わいを醸し出す。これは最高の逸品ですね」
毎回の事で思うが、普段はすごく寡黙なのに事デザートに関してはすごく饒舌になるのは何故だろうか?いや、僕もマガジンの事になると周りが引くくらい饒舌になるけどさ。それにしてもこの小柄な身体の何処にそれだけのデザートがはいるんだろうか?胃の中ブラックホールにでもなってんのかな?
「ごちそうさまでした」
そんな適当なことを考えている間に食べ終えちゃったよこの子。あの量をこの短時間で食べ終えるとかどうなってんのこの子。
「締めのモノをお願いします」
「はいよ」
僕は彼女に言われるがまま、厨房に作っておいたベイクドチーズケーキとホットのカフェラテを持っていく。
「ありがとうございます」
塔城さんは締めのデザートはゆっくりと食べる。それについて一度聞いたところ、本人曰く『最後はゆっくりと食べたい』らしい。個人的にあれだけの量を一気に食べるのは身体に悪いと言いたいが、あくまであちらがお客様でこっちは唯の従業員だ。意見を述べるのはおこがましい。と言うか、要らん関係は持ちたくない。
「じゃあ、僕はもう上がるから。塔城さんはごゆっくりどうぞ」
「お疲れ様です。後、今日のデザートもおいしかったです」
「そりゃどうも」
僕は社交辞令に返事を返し、制服から着替え帰宅準備に取り掛かる。
「お先に失礼します」
「お疲れさま、明後日もよろしくね」
僕はマガジンを片手にスーパーへ向かう。最近食材を買いに行ってないから買いだめしにいかないと。えっ?料理ができるのかって?ハハハ、愚問だな。自炊できるなら食費がかなり浮くだろ?じゃないとお金がもったいないからね。
―――――――買い物中―――――――
やっぱりタイムセールが終わってたのが残念だったけど、いい買い物ができた。これでしばらくは買い物に行かなくて済むだろう。
もう辺りが暗くなってきたな。そう言えばFAIRY TAILのセリフでこういう言葉があったな。
「『真夜中に僕のゆがみは極限状態になる』」
確かミッドナイトのセリフ、若干マガジンが光った気がするが気のせいだろう。そう言えば、さっきから空にピカピカしたモノが飛んでるけどあれは何だろ?
私の名前はレイナーレ、至高の堕天使となる存在。この駒王町で私はアザゼル様やシェムハザ様から寵愛を受けられる様な至高の堕天使になって見せる!そんな私が至高の存在となるためには不確定要素は全て排除しなければいけない。邪魔なものは片っ端から消す。あのエロガキの持つ
私が歩いている人間に向かって光の槍を投げようとした瞬間
ある言葉が紡がれる
「『真夜中に僕の歪みは極限になる』」
私にはその言葉が不気味に感じ、すぐさま光の槍を投擲する。私の光の槍は中級悪魔でさえ殺しうる。下等な人間如きには耐えられるはずがない一撃だ。私が投擲した光の槍は寸分たがわす人間に向かって放たれ人間に吸い込まれていく。そして―――――――
――――――光の槍の軌道が突如変化した
「っ!?」
光の槍は人間に向かっていたにも拘らず突如軌道を変え何もない上空に消えていく。
私は突然出来事に驚愕しながらも続けて光の槍を投擲していく。しかし、その攻撃は全て人間に当たることはなく途中で軌道を変え、夜空に消えていく。
私は何度も何度も光の槍を投擲するが、結果は変わることはなかった。私が光の槍を投げ続けている間、あの人間は此方を一度も見向きもしなかった。私にはそれがまるで『相手をする価値もない』と言われているようで是が非でも殺してやろうと躍起になるが、すぐに冷静になる。
これほどの使い手が私達に敵意を向けてきた時、私達の損害は目も当てられなくなるだろう。何しろ攻撃が一切通じないのだ。どういった
私は冷静に考え、あの人間を殺すのはやめてやった。下等な人間如きに時間を費やすのは至高の堕天使になる私がすることではない。見逃してやったことを感謝するといいわね!
読んでくださってありがとうございます。