マガジン片手に転生   作:うたまる♪

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こんな長文を書くつもりはなかったんだ。


何時の間にかこれだけ書いていた。


批判の嵐!


息抜きで書いているだけだから勘弁してね!


捜し者は何ですか?

翌日、僕はいつも通り6時に起床、朝食を作りながら昼食の弁当を作る。どうでもいい事だが僕は、朝食はお米派だ。

 

 

僕は身だしなみを最低限整え、制服に着替え、バックの中に今日の時間割に従った教本が入っていることを確認する。よし、準備完了。時計の針は7時30分良いぐらいだ。そろそろ学園に向かうか。

 

 

僕はいつも通りマガジン片手に家を出た。

 

 

「でさ~、夕麻ちゃんと今日デートに行くんだよ!」

 

 

「イッセー、貴様ぁ~!?」

 

 

「我らモテない同盟を裏切り、あまつあの娘とデートだとぉ!?」

 

 

「わはは、悪いな諸君!俺は一足先に行ってるぜ!」

 

 

教室に入るとやたらめったら騒いでいる馬鹿が三人。その三人を除く、他のクラスメイトの大半が鬱陶しそうに迷惑そうな表情で遠くから、遠くから見ていた。大切なことだからもう一度言うぞ?遠くからあの三人組を眺めていた。

 

 

正直放っておいてもいいが、それだと僕の快適な読書時間に支障をきたす。非常にひっじょーに関わりたくないのだが、今回は介入させてもらおう。

 

 

「そこの社会不適合者トリオ、もう少しボリュームを下げてくれ。読書に支障をきたす」

 

 

「白銀!お前はイッセーが美女とデートに行くことが羨ましくないのか!?」

 

 

松田よ、男の嫉妬は見苦しいだけだ。それと僕はさしてあの女に興味はない。例え美女だ何だ言われていたとしても棘の無い薔薇は無いんだから。

 

 

「俺はこいつがすごく妬ましい!今の俺ならこいつを殺すことができる!?」

 

 

元浜よ、そんな藁人形と蝋燭を用意しながらこちらを向かないでくれ。正直気味が悪いなんてもんじゃない。ほら、周囲の女子たちもすごく引いているじゃないか。

 

 

「松田、僕は兵藤が誰と付き合おうが至極どうでもいい。元浜、そのオカルトグッズを速くしまうんだ。正直、今の君たちに近づきたくない」

 

 

「くっ、イケメンの貴様には俺達の気持ちなどわかるまい!」

 

 

「そうだそうだ!いつの世も俺達には不遇な扱いを強いられるんだ!」

 

 

はい?僕がイケメン?あ~、そう言えば僕の容姿って女性受けしやすいんだっけ?正直自分の容姿にそこまで頓着してないから至極どうでもいいことなんだけど。

 

 

「勘違いしているようで悪いけど、人の容姿が優れているかは自分で決める物じゃないし、容姿目当てで近づいてくる人間は碌なものじゃないよ。それに僕は今まで彼女とかいたことない」

 

 

「お前の言葉全てに軽い悪意を感じるよ!」

 

 

「居る居ないじゃなくて、作れる作れないとでは大きな違いがあるんだよ此畜生!」

 

 

「わははは!悪いな白銀!俺は一足先に大人の階段に昇らせてもらうぜ!」

 

 

兵藤がそんなことを言っているが、正直僕からしたら高校生の間に性行為をすることにメリットを感じられない。むしろデメリットの方が大きいと考えられる。もしも相手の女性が何かの間違いで妊娠してみろ。こっちは責任取らないといけなくなるんだぞ。そうなると学校も通い続けることは難しくなる。それに安定した収入も無く、就職もできていない状態で結婚とかバットエンドまっしぐらだ。そんな事になるリスクを背負いながら性行為をする事に僕は一切魅力を感じられない。

 

 

「そうか、一つだけアドバイスをするとしたら避妊はちゃんとしなよ」

 

 

僕がそう言うと教室で『キャアァァァァ!』と言う絶叫が響きわたる。何?僕何か可笑しいこと言った?

 

 

「ちょ、し、白銀。あの、もう少し、な?」

 

 

「何、僕は間違ったことは言ってないけど?」

 

 

松田、君は何をそんなに狼狽えているんだ?

 

 

「もう少し言葉を、な?オブラートに、な?」

 

 

元浜、君も何を言っているんだ。普段から卑猥な言葉を発しまくっているのに今日はどうした?

 

 

「お、おう。わかったよ白銀。ちゃんとその、あれはするからな!」

 

 

兵藤、君もどうしたんだ?そんな分かりやすく狼狽して。

 

 

「まあいい。とにかく君達は静かにしていてくれ。いいね?」

 

 

僕は最後に忠告だけして自分の席に座る。さて、マガジンの続きでも読むか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起立、礼!」

 

 

さて、今日も授業が終了した。授業が終了すれば学園にもう用はない。いつもの場所でゆっくりマガジンを読もうとするか。

 

 

僕はバイト先のカフェに向かい歩きだす。その途中に兵藤の彼女さんに会うと何故かぎょっとした表情でこっちを見られた。まるで僕の事を警戒するような表情だった。兵藤が警戒されないのに僕が警戒されるって………。何故か、いやすごく複雑な気分だ。

 

 

僕はバイト先のカフェで飲み物を注文し、マガジンを読み進める。

 

 

嗚呼、この時間は僕にとって何物にも替え難い至福の時間だ。もういっそ、このまま時が止まればいいのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

楽しい時間はすぐに過ぎてしまう。もう夕方だ。もう夜の帳が落ちようとしている。そろそろ帰って夕食を作らないと。

僕は会計を済まし、店長に挨拶をしてから自宅に向かう。そのスタイルはいつも通り片手にマガジン、歩きスマホならぬ歩きマガジン。最近はこのスタイルが癖になっているな。やはり転生特典のマガジンは最高だ!これを選んでよかったと心の底から言える。あの時の御老人!本当にありがとう!

 

 

さて、帰り路のショートカットコースに公園がある。僕は時間短縮によくこの公園を横断している。さて、いつも通り近道近道っと。ん?珍しいな、この時間に誰か公園にいるのか?

 

 

―――――――自動防御装置(オートディフェンダーシステム)発動!―――――――――

 

 

また、マガジンが光ったような………

 

 

あり?意識が………とお………の、く……

 

 

 

 

 

 

 

 

「あは、あはははははははははは!」

 

 

やった!無事に不確定要素だったガキを殺す事ができた!兵藤一誠、貴方の事は忘れないわ。だってあなたとデートをしたお陰であの目障りな人間を殺す事が出来たんですもの!やっぱり下等な人間風情が私達の脅威になるはずがない!さあ、後はアーシアが来るまでグレモリーを刺激せず、見つからないようにしているだけ。それだけで私は至高の堕天使に至りアザゼル様やシェムハザ様から寵愛を授かることができる!

 

 

「じゃあね、一誠君。貴方とのデートは初々しいままごとのようで楽しかったわよ?」

 

 

私は気分が高揚する中、ふと、考えた。何故、あの人間は攻撃を逸らさなかったのだろうか?昨夜、私の攻撃をいとも簡単に逸らしたにも拘らず、今回は攻撃を逸らす事なく、私の一撃をその身に受けた。

 

 

何故?

 

 

私の中で疑問が膨らんでいく。

 

 

本当にあの人間は死んだのか?

 

 

いや、死んだはずだ。唯の人間が私の光の槍を受けて生きていられるはずがない。ただ(・・)の人間?そう考えた瞬間、言いようもない悪寒が私を襲う。

 

 

「ククッ、クハッ!ハァ――――――ハハハハハハ!」

 

 

う、嘘だ!私の光の槍を受けて胸に大きな風穴が空いたはずだ!私達堕天使でも立つこともできない致命傷のはずだ!

 

 

私のそんな常識を覆すように目の前の人間は高笑いをしながら立ち上がる。それだけならまだよかった。しかし、目の前の人間は光の槍によって貫かれた胸の傷が、ゴポコポっと言う音と共に再生していくではないか!おかしい!あの人間の神器(セイクリッド・ギア)は防御系統、または何かを逸らしたり曲げたりする能力だったんじゃないの!明らかにあれは異常だ!あのレベルの治療はそれこそアーシアの持つ神器(セイクリッド・ギア)程治癒に特化していないとできないはずだ!

 

 

そんな考えを他所に目の前の人間は高笑いを終える。その瞬間、私の中の警戒信号がかつてない程鳴り響く。

 

 

ヤバイ!ヤバイ!

 

 

身体の震えが止まらない。今まで感じたことない程恐怖しているのが分かる。たかが人間風情にここまで恐怖するのは馬鹿げていると思う。だけど、私の本能が言っている。あれには勝てない。逃げることも許されない。そんな存在なんだっと。

 

 

「何がどうなって俺がここにいるのかはわからないが、気に入った!最高の気分だ!」

 

 

目の前の人間は冷酷で、それでいて残酷な瞳でこちらを見据えてくる。私は翼を広げ、その場から離脱しようとする。あの人間も結局は人間だ。翼のある私が空に逃げれば追ってくることはできない。そう考えた。いや、考える事で逃げていた。

 

 

――――――目の前の現実から

 

 

「漆黒の翼か、気に入らねぇ」

 

 

私が羽ばたこうとした瞬間、背後からあの人間の声が聞こえる。いつの間に移動したか、何故私の後ろにいるのか、そんな事はどうでもよかった。ただ、目の前の存在は私を逃がす気はないことが分かった。そして、私は此処で死ぬことが。

 

 

目の前の男はニヒルに笑いながら拳を私に振り下ろす。その拳は私では目視することも敵わない程の速度だ。私はなす術もなく、気が付けば公園の噴水に叩きつけられていた。そして全身を襲う強烈な痛み、おそらくあの拳は全力ではない。私が死なないように手加減された一撃だろう。

 

 

「ククッ、その翼は見せかけか?とろくて欠伸が出る」

 

 

その言葉には嘲笑や嘲りが籠っていることが分かった。だけど今の私には、その言葉に対して言い返す力もなかった。たった一度人間に殴られただけでこの様だ。下等だの人間風情だの言っておきながらこんな体たらくだ。自分の惨めさに涙が出てくる。

 

 

「裁きの時間だ。悪には悪を!」

 

 

私はその言葉を最後に死ぬのだろうと思った。だが、運が良いのか悪いのか、兵藤一誠のポケットから魔力が放出され、魔法陣が形成されていく。あの魔法陣はグレモリー、か。

 

 

「あ”、なんだ?」

 

 

突然の出来事に目の前の人間に隙ができる。私は全身を襲う痛みに耐えながら上空に飛び上がる。今なら逃げられる。そう確信できた。あの人間の興味は既に私ではなく、あの魔法陣に移っていた。なら今更私を殺そうとしないはずだ。

 

 

私は痛みと恐怖に押し潰されそうになりながら、急いで拠点に向かう。少しでも、一秒でも速く、あの場所から離れるように。

 

 

 

 

 

 

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