ソードアート・オンライン-君と共に在るために-   作:ちぇりぶろ(休載中)

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今回からシリーズ第1弾です。
衝撃の展開ですので期待していてください。

では、どうぞ!



【10】幻想の世界

 現在のレベル

 

 タクヤLv.78

 ユウキLv.76

 ジュンLv.72

 テッチLv.71

 タルケンLv.70

 ノリLv.69

 シウネーLv.69

 

 

 2024年03月11日 13時18分 第47層 フローリア 街道フィールド

 

 ユウキ「…きゅーけーい!!」

 

 ジュン「だはぁ!疲れたぁ!」

 

 ジュンは勢いよく倒れ、体を自由にさせる。

 オレの修羅スキルの練習を始めてもう2ヶ月近くになる。

 あれから、多少なら抑える事が出来るようになったがまだまだ実用段階には程遠かった。

 

 タクヤ「…」

 

 シウネー「どうかしましたか?」

 

 タクヤ「…いや、なんかもう少しで何か掴めそうなんだが…その何かがわからん…」

 

 オレの修羅スキルはあれから調べた結果やはりオレだけのユニークスキルだった。

 だが、発動させたら自我を失って暴走…。

 果たしてそんなスキルが他にあるだろうか…。

 

 ユウキ「今は出来る事をやるしかないよ!タクヤ!!」

 

 タクヤ「ユウキ…。それもそうだな」

 

 この2ヶ月で最前線は56層にまで進んだ。

 その間にも色々の事があった。

 35層の北部にある迷いの森で"竜使い”と呼ばれているビーストテイマーのシリカを助けてやったり…ユウキには何故かその間ずっと冷たくされたり…今思い返しても意味が分からなかった。

 

 

 ──────────────────────────────

 

 

 シリカ『また今度一緒にクエストに付き合ってもらってもいいですか?』

 

 タクヤ『あぁ、オレでよかったら付き合うよ…』

 

 ユウキ『…』

 

 シリカ『ありがとうございます!楽しみにしてます!

 それじゃあ私はここで…』

 

 ユウキ『…』

 

 タクヤ『…どうした?』

 

 ユウキ『…別に』

 

 

 

 

 ───────────────────────────────

 

 今ではユウキも普通の状態だが、2,3日はあれが続いた。

 あの時のユウキはマジで怖かったです。はい…

 

 ピコーン

 

 タクヤ「メッセージか…。誰からだ?」

 

 メニューウィンドウを開いてみるとどうやら差出人はキリトのようだ。

 内容を見てみるとどうやらクエストの誘いだった。

 だが、最後に一文に1人で来るように指示されている。

 

 タクヤ「なんだぁ?…行ってみるしかないか…。悪ぃ!

 今日はここまでにしてもらえると助かる…」

 

 ノリ「どっか行くの?」

 

 タクヤ「ちょっとキリトに呼び出されてな…」

 

 ユウキ「じゃあ、ボクも行くよ!」

 

 タクヤ「いや、オレ1人で来いって行ってるから…すぐに戻ってくるから!じゃっ!後でな!!」

 

 そう言い残してキリトの待つアルゲートまで足を運んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2024年03月11日 13時45分 第50層 アルゲート エギルの店

 

 タクヤ「おじゃまー」

 

 エギル「いらっしゃい!…ってなんだ、タクヤか…」

 

 タクヤ「なんだとはなんだ…」

 

 エギル「オレは客には媚びを売るが知り合いには売らんのでな!」

 

 タクヤ「あっそ…それでキリトは?」

 

 エギル「あぁ…2階にいるぜ」

 

 オレはエギルに礼を言いつつ2階へと上がった。

 2階の物置兼キリトの隠れ家に入るとキリトがいた。

 

 キリト「悪いな…急に呼び出しちゃって…」

 

 タクヤ「そう思ってんなら呼び出したりしないで欲しいな…

 修羅スキルの練習で体がだるいんだから」

 

 キリト「まだマスターするには時間がかかるのか?」

 

 タクヤ「正直、マスター出来るかどうかも怪しい…」

 

 闘拳スキルだけならもうマスターしているし、実戦でも充分に仕える所まで来ているが修羅スキルに関してはお手上げ状態である。

 

 タクヤ「で、用ってなんだよ?

 わざわざそんな事聞くために呼びつけたんじゃないんだろ?」

 

 キリト「あぁ…最近攻略組の奴らが何人か失踪…もしくは…」

 

 タクヤ「…死んでいる…か…」

 

 キリトが頷く。

 このソードアートオンラインの世界には暗黙のルールが存在する。

 1つは自身のHP全損…

 そして、もう1つがプレイヤー同士の殺し合いだ。

 だが、それを承知で、または現実では死んでいないと考えているヤツらはプレイヤーを襲い、コルやアイテムなどを盗んでいく。

 その行為を行ったプレイヤーのカーソルはオレンジになり、街などにもはいれなくなるのだが…。

 

 タクヤ「キリト…お前…これが笑う棺桶(ラフィン・コフィン)の仕業だって…そう言いたいのか?」

 

 キリト「否定は出来ない…。もしかしたら、違うかもしれないが攻略組を殺れるプレイヤーは少なくとも…殺し慣れている()()()()()()()()だけだ…」

 

 プレイヤーがプレイヤーを殺すとカーソルはオレンジになるが、一定の人数を殺すとそのプレイヤーのカーソルはレッドとなり、街はおろかモンスターのヘイトも通常の倍以上かせいでしまうのだ。

 そして、この世界でレッドプレイヤーが集まって出来たギルドが1つある。

 それが笑う棺桶…ラフィン・コフィンだ。

 アイツらはルールの穴をすり抜け次から次へと新たな殺害方法を編み出していった。

 

 タクヤ「…この事は他のヤツらには伝えているのか?」

 

 キリト「いや…まだタクヤと被害に合った聖竜連合だけだ…」

 

 聖竜連合と言えば20層辺りからボス戦に参加し出したギルドだったハズ。

 だが、あまりいい噂は耳にしない。レアアイテムの為なら何だってするとかなんとか…。

 

 タクヤ「早めに手を打った方がいいな…。

 アスナにこの事を説明して血盟騎士団から攻略組に呼びかけてもらおう。あそこが一応攻略組の中じゃトップだからな…」

 

 キリト「え?…アスナにはオレがメッセ送らなきゃダメか?」

 

 タクヤ「は?当たり前だろ…お前以外誰がいるんだよ」

 

 キリト「最近のアスナってなんだか話しかけづらいんだよなぁ…

 攻略会議の時もちょくちょくぶつかるし…」

 

 タクヤ「アスナがキツイのはお前だけのような気もするけど…とにかく、アスナには伝えておいてくれよ!」

 

 キリト「わ、わかった…」

 

 タクヤ「用はそれだけか?

 オレもギルドのみんなにこの事を伝えてぇから帰らせてもらうぜ…」

 

 キリト「あっ!それともう1つ…。これは単なる質問なんだけど…」

 

 タクヤ「?」

 

 キリト「…お前、最近誰かに跡をつけられてるような感覚はないか?」

 

 タクヤ「いや…特にないな。それがどうしたんだ?」

 

 キリト「ないならいいんだ…。」

 

 これ以上は特にする事もなく、オレはフローリアへと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2024年03月20日 13時10分 第56層 迷宮区 ボス部屋前

 

 あれ以降攻略組のメンバーが失踪する事件は落ち着き、今日…56層のボスに挑戦する。

 

 ユウキ「じゃあ!みんな!今日も頑張ろー!!」

 

 スリーピング・ナイツ「「「おぉぉっ!!」」」

 

 タクヤ「…」

 

 オレは1つ疑問を抱いていた。

 攻略組に警戒を呼び掛けた瞬間から失踪事件はなくなった。

 アルゴと彼女が信頼している情報屋数人で伝達してくれた。

 もちろん一般プレイヤーにはこの事は知らされていないはず…。

 対応が早すぎる…。

 

 タクヤ「もしかすると…」

 

 オレはある1つの仮説を見つけた。

 この中に…レッドプレイヤーに繋がっている奴が…いる。

 

 ユウキ「タークヤっ!!」

 

 タクヤ「おわっ!!?」

 

 いきなり後ろから驚かされ、変な声が出てしまった。

 

 ユウキ「タクヤ…さっきから怖い顔してるよ?

 ほらほら!笑顔笑顔!にぃ〜…//」

 

 タクヤ「…はぁぁぁ。お前はホント…バカだなぁ…」

 

 ユウキ「なっ!?バカとはな…」

 

 タクヤ「でも、それがお前のいい所だ…。おかげで緊張もとれた」

 

 ユウキ「た…タクヤ…///」

 

 オレはユウキの頭を撫でながら扉に目を向けた。

 

 タクヤ(「今その事を考えたって仕方ねぇ…今はボスを倒す事だけに全神経を張り巡らせねぇとなっ!!」)

 

 ヒースクリフ「では行こう…。解放の日のために…!!」

 

「「「おぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」」

 

 オレ達は一斉にボス部屋へと突入した。

 全員が入り切ると扉は閉まり、部屋が明るくなる。

 そして、目の前に岩石が集まり巨大化していくと目が光り咆哮を上げた。

 

 ヒースクリフ「血盟騎士団と各ギルドのタンクはボスの防御に回れ!!」

 

 ヒースクリフの指示と共にタンクのテッチも前線に飛び出す。

 

 ヒースクリフ「他の者は背後に回り込み関節を狙え!!」

 

 オレ達も指示に従い、背後へと回り込む。

 

 ユウキ「いくよぉぉっ!!」

 

 ユウキは関節部分に剣撃を浴びせるがダメージは僅かにしか減っていない。

 

 ユウキ「かったいなぁ〜!ノリ!!スイッチ!!」

 

 ノリ「あいよ!!」

 

 ユウキとノリがスイッチしてスキルを発動させる。

 両手斧最上位ソードスキル"ダイナミック・インパクト”

 

 グガァァァァァァァァァッ

 

 タクヤ「よしっ!ダメージが入った!!」

 

 ボスは部位破損を起こし動きが止まった。ここでオレは一気にボスの頭部へと駆け上がった。

 

 タクヤ「闘拳スキル…発動!!」

 

 オレの両手からエフェクトを撒き散らし、その拳をボスに叩き込んだ。

 ボスもオレを振り落とす為なりふり構わず暴れている。

 

 タクヤ「おとなしく…してろぉっ!!!!」

 

 闘拳スキル"双竜拳”を発動させ、ボスの頭蓋を割った。

 

 ヒースクリフ「よし…全隊突撃ぃ!!!!」

 

「「「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」」」

 

 ボスがダウンしている所を全員ソードスキルで終わらせにかかった。

 ボスもなす術なくHPは全損し、淡い色のポリゴンへと四散した。

 

 

 Congratulation

 

 

 

「「「よっしゃあぁぁぁぁぁぁっ!!!!」」」

 

 ユウキ「タクヤ!!みんな!!お疲れ様っ!!」

 

 ジュン「リーダーもなっ!!」

 

 テッチ「いつもタクヤの攻撃受けてるから手応えを感じなかったよ」

 

 タクヤ「テッチ…今それを言うか?」

 

 ノリ「まぁまぁ!勝ったんだしいいじゃんよー!!今日は飲むぞー!!」

 

 タルケン「ノリはいつだって飲んでるじゃないですか!!」

 

 シウネー「ふふっ…あっ…タクヤさん!」

 

 シウネーがオレを呼ぶと隣にはヒースクリフが立っていた。

 

 タクヤ「…お疲れ様です…」

 

 ヒースクリフ「素晴らしい戦いぶりだったよ、タクヤ君…。

 それが噂の闘拳スキルか…。なるほど、おもしろい…!」

 

 タクヤ「で…なんか用か?」

 

 ユウキ「た、タクヤ…!その言い方は…」

 

 ヒースクリフ「いいんだユウキ君…。

 彼と私の間柄はこれが丁度いいんだ…。時に、タクヤ君…君にはまだ隠している力があるね?」

 

 タクヤ「!!?」

 

 オレはその言葉に驚いていた。ギルドのみんなとキリト、アルゴにしか知らない修羅スキルをどうしてこの男が知っているのか…。

 

 ヒースクリフ「君がいつも40層のフィールドでギルドメンバーと何かしていると言うのを小耳に挟んでね…少し気になったんだ。

 あぁ…別に深い意味は無い。言いたくなければそれでもかまわない…」

 

 タクヤ「あぁ…ちょっとみんなで闘拳スキルの熟練度を上げている最中を見られたんだな…まだ、使いこなせてねぇからな…」

 

 一瞬間を置いてからヒースクリフはそうか、と言ってオレ達の前から立ち去った。

 

 タクヤ「…」

 

 ユウキ「よ、よし!帰って祝勝会でもしよっか?」

 

 シウネー「い、いいですね!じゃあ、どこかのレストランを貸切ます?」

 

 ユウキ「ううん!せっかくマイホームがあるんだから今日はボクが腕に よりをかけちゃうよ〜!!」

 

 ジュン「いぇーい!!ユウキの料理美味いからなー!!」

 

 ノリ「酒もストックしてるしそうと決まれば早速帰ろー!!」

 

 ユウキ「ほら!タクヤも行こうよ…!!」

 

 タクヤ「…あぁ」

 

 こうしてオレ達は57層へと到達したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2024年03月20日 18時30分 第47層 フローリア マイホーム

 

 オレ達は57層到達記念の祝勝会を開いていた。

 毎回毎回よくもまぁ飽きないものだ…と思いながらもオレもそれなりに楽しんでいる。

 今日はレストランではなく、ユウキの料理スキルが腕を奮っていた。

 あと少しで料理スキルもカンストするそうだ。

 今でも充分に美味しいが…。

 

 テッチ「も、もう飲めない…」

 

 ジュン「こいつ…バケモンかよ…」

 

 ノリ「なんだよテッチ!ジュン!もうギブかい?だらしないねぇ!アッハハハッ」

 

 タクヤ「よっしゃ!次はオレが相手だ!」

 

 ノリ「おっ!飲み比べじゃ負けないよっ!!」

 

 ユウキ「タクヤぁ!がんばってぇ!!」

 

 オレとノリで飲み比べを開始した。たまにはこういうのも悪くない。

 1樽開けたところだっただろうか。

 ノリはグラスじゃ少ないと言い出し、樽ごと飲み始めた。

 これに感化されたオレも樽ごといくが、予想以上につらかった。

 途中でオレは降参して飲み比べはノリが制した。

 

 タクヤ「…うぷ。気持ちわりぃ…」

 

 ユウキ「もう…!無茶するからだよ」

 

 ノリ「アッヒャッヒャッヒャ!タクヤもまだまだだねぇ!ヒック…」

 

 シウネー「ノリも飲みすぎよ…」

 

 タルケン「…もうここまでにしておいて下さい」

 

 ノリ「嫌だァ!まだ飲むんだァ!!」

 

 ノリから酒を没収した2人はジュンとテッチの介抱にあたっている。

 2人も相当飲まされていた為、今日は早めに休むよう勧められ自室へと向かった。

 

 ユウキ「タクヤも今日は休んだら?」

 

 タクヤ「そうだなぁ…ヒック…風に当たってからにするよ…」

 

 ユウキ「んー…心配だからボクも付き添うよ!シウネー、タルケン!

 3人の事任せてもいいかな?」

 

 シウネー「はい。こっちはなんとかしておきますね…」

 

 タルケン「ほら!ジュン、テッチ!

 行きますよ…って、ノリはいつまでしがみついてる気ですか!?」

 

 ノリ「酒〜…酒返せ〜…」

 

 ノリはまだ飲み足らないらしく、タルケンの裾から離れようとはしなかった。タルケンもノリを引きずりながら2階へと上がっていった。

 

 

 sideユウキ_

 

 ボクとタクヤはテラスに出て夜風にあたっていた。

 風は冷たく火照った体を冷ますにはちょうどいい冷たさだった。

 

 タクヤ「…ふぅ…」

 

 ユウキ「どう?楽になってきた?」

 

 タクヤ「ん…ユウキ…」

 

 ユウキ「なぁに?」

 

 タクヤ「ちょっとだけ…もたれ掛かってもいいか?」

 

 ユウキ「…どうぞ」

 

 するとタクヤはゆっくりボクの肩にもたれ掛かってきた。

 酒の匂いはあまりしない。タクヤの匂いがする。

 正確には匂いなどはしないのだが、今はそんな感覚がボクとタクヤを包み込んでいる気がする。

 

 タクヤ「…こうしてると落ち着くな…」

 

 ユウキ「ボクに癒しアロマみたいのが出てたりしてね…」

 

 タクヤ「そう…かもな」

 

 ボクはタクヤの髪を撫でながらこの時間がいつまで続けばいいなとかんがえていた。

 これからも…おじいちゃんおばあちゃんになってもずっと一緒にいれたらな…と。

 それが今のボクにとっての幸せであり生きがいなのだ。

 

 タクヤ「ユウキ…」

 

 ユウキ「…タクヤ…」

 

 タクヤ「…好きだよ…いつまでも…一緒に…いよう…」

 

 ユウキ「…うん。ボクも…好きだよ…愛しています…」

 

 この日の空の景色をボクは一生忘れないだろう。

 この世界が虚構の存在だったとしても…今ボクたちの生きているこの世界がボク達にとっての本物なのだから…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 sideタクヤ_

 

 

 2024年03月21日 15時58分 第50層 アルゲート 転移門前

 

 この日オレはある用で50層の転移門前に来ていた。

 

 タクヤ「…」

 

 アルゴ「何をそんなしかめっ面になってるんダ?」

 

 タクヤ「どわっ!!?背後からいきなり声かけんなっ!!」

 

 オレの背後から忍び寄ってきたアルゴが反省の色がない笑顔で現れた。

 

 アルゴ「まぁまぁ…それもオレっちの楽しみの1つなんだヨ。

 ケチケチすんナ!」

 

 タクヤ「それに付き合わされるオレの身にもなってくれ…」

 

 アルゴ「ニャッハハハッ!!…んで、今日は一体何の用なんダ?」

 

 タクヤ「あぁ…アルゴ…。例の攻略組の失踪事件なんだが…」

 

 アルゴ「なんだそれカ…。それならオレっちも調査している所ダ…。

 これはゲームクリアにも繋がるから特別にタダで教えてやるヨ」

 

 アルゴの目つきが変わった。事は結構でかいという証だ。

 

 タクヤ「頼む…」

 

 アルゴ「…最初の犠牲者が出たのが35層の迷宮区ダ。ちょうどオレンジギルドをタク坊とキー坊が監獄に送った日だナ」

 

 偶然か…それは今は置いておき、話の続きを聞いた。

 

 アルゴ「パーティを組んでいた仲間からの情報なんだが、少し目を離した隙にいなくなったらしイ。

 ギルドに先に帰っているのかと思ったがその男はまだ帰ってきていなかっタ。

 以後、その男がギルドに帰ってくる事はなかったそうダ」

 

 タクヤ「そいつは…やっぱり…」

 

 アルゴ「…黒鉄宮の生命の碑に名前が消されていタ」

 

 攻略組のプレイヤーを一瞬でその場から連れ去り…殺した。

 そんな芸当が出来るのはやはりレッドプレイヤー…

 

 タクヤ「笑う棺桶(ラフィン・コフィン)の仕業…か?」

 

 アルゴ「まだ断定するには早いが、2件目の事件もやはり一瞬の隙を狙われていル。同一犯であり、殺し慣れているプレイヤーの仕業としか言いようがないナ…」

 

 タクヤ「そうか…。

 もし、奴らだったらいよいよ本格的に動き出したって訳か…」

 

 アルゴ「タク坊も気をつけてくれヨ?今じゃ攻略組でもトップクラスの実力者なんだかラ。頼んだゼ…拳闘士(グラディエーター)さん!」

 

 確かに、今攻略が滞るのは痛いし……ん?

 

 タクヤ「ぐ、グラディエーター?」

 

 アルゴ「なんダ?知らないのカ?

 この前のボス戦でタク坊、武器も何も使わないで拳で暴れ回ったんだロ?

 それを見たプレイヤーがまるでコロッセオで戦う剣闘士を剣じゃなくて拳にして呼んでたんダ!」

 

 タクヤ「んなっ!!そんなあだ名付いちまったのかよ!!」

 

 アルゴ「ついでに言うと、ユーちゃんも"絶剣”なんて呼ばれてたナ…。

 絶対無敵とか空前絶後って意味らしいゾ!」

 

 一体いつの間にそんなあだ名が付いてたんだ。

 そう言えばキリトも"黒の剣士”とかアスナは"閃光”とか"攻略の鬼”とか呼ばれていたような気がする。みんな苦労してるんだな…。

 

 タクヤ「と、とりあえずサンキューな…。また何かあったら教えてくれ…。その時はちゃんとお代払わせてもらうよ…」

 

 アルゴ「おウ!そん時はふんだくってやるからかくごしろヨ〜

 じゃあまたナ!タク坊…ユーちゃんにもよろしく言っといてくレ」

 

 アルゴはそそくさと人混みの中へ紛れて行った。

 

 タクヤ「…ふぅ。今日は攻略も休みにしたし、暇だからフィールドにでも出て素材調達しに行くかな…」

 

 オレは転移門を使いフィールドへ向かった。

 50層のフィールドは草原エリアが多く、特にこれと言った所もない平凡なフィールドで南部にちょっとした森や洞窟があるぐらいだ。

 

 タクヤ「森にでも行くかな…もしかしたら何か見落としてる物があったりするし…」

 

 オレはひとまず南部の森へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2024年03月21日 18時10分 第50層 森林フィールド

 

 タクヤ「…特に何もなかったか…」

 

 オレは森でモンスターを狩りながら奥へと進んだがこれと言って珍しいものはなく、時間も時間なのでホームへ帰る事にした。

 

 タクヤ「…」

 

 誰かにつけられている…。前にキリトが言っていた事がオレにも起きた。だが、索敵スキルには何も引っかかっていない。

 単にオレの気のせいか、つけている奴の隠蔽スキルがオレより高いのかのどちらかだ。

 

 タクヤ(「カマかけてみるか…」)

 

 オレは警戒を解き出口へと歩く。やはり、何かいる…。

 スキルではなくオレの第六感(シックスセンス)がそう囁いている。

 オレは懐に隠し持っていたピックを握り機を伺う。

 

 タクヤ(「…今っ!!」)

 

 オレは茂みに投擲スキル"スローシュート”を発動させ、ピックを投げる。

 

 タクヤ「ちっ!当たりかよっ!!出てきやがれ!!」

 

 茂みからフードの男がオレに襲いかかる。

 オレも剣で応戦するがなかなかに手強い。

 

 タクヤ「てめぇ!何者だ!!」

 

 フードの男は応えず片手斧でオレに攻撃を続ける。

 

 タクヤ「…あっそ。喋んねぇなら力づくでも聞きだすまでだ!!」

 

 

 

 

 

 

「そうはいかねぇぜ…」

 

 

 

 

 タクヤ「!!?」

 

 木の幹から飛んできた短剣がオレの右腕に刺さる。

 短剣の柄に糸が括られており引っ張られた。

 

 タクヤ「くっ」

 

 何も出来ずオレはそのまま地面へと仰向けで倒れてしまった。

 先程まで交戦していた男も慣れた手つきで両腕を背中て結ばれ、身動きが取れなくなってしまった。

 

 タクヤ「くそっ!!離しやがれ!!ゴラァっ!!」

 

「おーおー…怖いねぇ。流石は攻略組だ…」

 

 タクヤ「!!てめぇら…まさか攻略組を殺し回ってる…」

 

「そうさ!オレらだよ…どうだい?少しは恐怖心っていうのが出てきたかい?」

 

 タクヤ「てめぇら…絶対ェただじゃおかねぇからな…!!」

 

「…ふ、フッハハハハっ!!」

 

 男は突然腹を抱えて笑い始めた。笑い終えるとオレに近づきこう言った。

 

「やっぱサイコーだわ…拳闘士(グラディエーター)タクヤ…!!」

 

 タクヤ「お前は救いようのねぇクズだがな…!!」

 

「オレの見込んだ通りの男だ…。なぁ…オレの仲間になんねぇか?」

 

 タクヤ「!!?…ふざけんなよてめぇ…。誰が殺人者どもの仲間になるってんだ!!その腐った脳みそ洗って出直して来やがれ!!」

 

「そう来ると思ってたよ…。But!これを見てもそう言えるかな?」

 

 男はそう言って仲間から記録結晶を受け取るとそこには驚くべきものが写っていた。

 

 タクヤ「!!」

 

「やっぱ、攻略組のトップクラスともなると()()()()が広いねぇ…。オレ達にとっては羨ましい限りだよ…」

 

 記録結晶の中にはユウキやスリーピング・ナイツのメンバーにキリト、アスナ、エギル、クライン…攻略組ではないシリカやアスナと一緒に写っているピンク色の髪の女の子の姿まであった。

 

 タクヤ「…お、お前らぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

「暴れるんじゃねぇ!!」

 

「黒の剣士に閃光、絶剣か…。他にも攻略組が何人かいるなぁ…。

 お前を殺っちまった後はコイツらで遊ぶのも悪くねぇかもなぁ…」

 

 タクヤ「そいつらに指1本でも触れてみろっ!!

 オレがてめぇらを1人残さず殺してやるからなっ!!!!」

 

「おーこわっ!Because今のお前に何が出来る?」

 

 男は不気味な笑みを浮かべながらオレに言ってくる。

 キリトだけじゃなく、他の仲間の所にもいたのか…!!

 

「まぁ、まずは自己紹介といこうじゃねぇか…。

 オレはPohってんだ。よろしく兄弟ブラザー…」

 

 タクヤ「Poh!!?…お前が笑う棺桶(ラフィン・コフィン)のリーダーの…!!」

 

 Poh「That'sright!お前がオレらの仲間になりゃあコイツらは今まで通り普通に生きていられるんだぜ?」

 

 タクヤ「…なんで…オレなんだ…?」

 

 Poh「なんで?…そりゃあ、お前がオレと似てるからさ

 あっちじゃ人を殺しちまえばブタ箱行きだ…。

 だが、この世界は違う!!法やルールに縛られない自由に殺人が出来る世界だ!!オレが望んでいた夢がここで叶えられちまったよ!!

 最高にCoolでExcitingな世界だ!!茅場晶彦はオレの神とも言える!!

 オレにこんな世界を与えちまったんだからなぁっ!!!!」

 

 狂っている。オレンジギルドを見た事があるが、こいつのは比べ物にならねぇ程…別次元の狂気だ。

 

 Poh「…で、どうすんだ?オレの仲間になる気はあるのか?」

 

 今ここでコイツを取り逃せばコイツらは確実にみんなに牙を向く。

 ここで抑えるにしても、相手が10人も…しかもレッドプレイヤー相手に特攻なんて出来ねぇ…。なら、オレはどうする?

 

『タクヤ…!』

 

 頭にはユウキの声が響いていた。

 いつも側で支えてくれたユウキは今はいない。

 ユウキをコイツらなんかに良いようにされては絶対にならない。

 オレがみんなを…ユウキを守らなくては…。

 

『殺せ…』

 

 タクヤ「!!」

 

 頭で別の声が響く。

 

『憎め…殺せ…』

 

 やめろ…。

 

『根絶やしにしろ…』

 

 やめてくれ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

『それがお前の存在理由だ…』

 

 

 

 

 

 

 タクヤ「うがぁぁぁぁぁぁあぁぁっ!!!!」

 

【一定の数値に達しました。"修羅”スキルを発動します。】

 

 オレの体に赤黒いエフェクトが立ち込め辺りに撒き散らす。

 

 Poh「これが…噂の修羅スキルって奴か!!」

 

 タクヤ「皆殺しだ……っがぁ!!?」

 

 Poh「!?」

 

 オレは意識が飛ぶ寸前に自分の頭を地面に叩きつけた。

 多少のダメージが入るが暴走するよりはマシだ。

 修羅スキルを無理やりキャンセルして暴走を食い止める。

 

 タクヤ「ハァ…ハァ…ハァ…」

 

 Poh「おいおいおいおいおいおい…。何しらけてんだよ。

 もっと楽しくやろうぜ!!兄弟!!」

 

 この力に頼ってコイツらを殺しても何の意味もない。

 

 Poh「兄弟…お前ェ何か勘違いしてんじゃねぇか?」

 

 タクヤ「なん…だと…?」

 

 Poh「怒りや憎しみは誰だって抱えてんだぜ…?それがでけぇかちいせぇかの差だろうが。本能に従え…。それが生き残る唯一の道だ…!!

 …さて、仲間になるのか…ならないのか…決めてもらうじゃねぇか…」

 

 タクヤ「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 sideユウキ_

 

 

 2024年03月21日18時50分 第47層 フローリア 転移門前

 

 ユウキ「遅いなー…」

 

 アスナ「そろそろなんじゃない?アルゴさんの所に行ったんでしょ?」

 

 キリト「まぁ、気長に待とう…ってあれ?雨が…」

 

 ボク達はタクヤに用があって来たキリトとアスナと一緒に転移門前でタクヤの帰りを待っていた。

 すると、雨が降ってきてしまった。

 

 アスナ「どうしよう?傘とか持ってきてないんだけど…」

 

 キリト「オレもだ…。まさかここで雨に出くわすとは…」

 

 ユウキ「…」

 

 なんだろう…。妙な胸騒ぎがする。もしかして…タクヤの身に何かあったんじゃ…!

 そんな事を考えていた矢先だった。

 転移門が起動し中からタクヤが現れた。

 

 タクヤ「…」

 

 ユウキ「よかったぁ…。

 帰りが遅くなるならメッセ飛ばしてくれてもいいのに!」

 

 アスナ「本当だよ!!ユウキがどれだけ心配してたかわかってるの!!」

 

 キリト「お、落ち着けってアスナ…。

 タクヤも悪気があった訳じゃないんだから…」

 

 ボクがタクヤに近づこうと歩み寄った時、タクヤは剣を抜きボクに向けた。

 

 ユウキ「え?」

 

 キリト&アスナ「!!?」

 

 タクヤ「…それ以上近づくな…」

 

 なんだかいつものタクヤと様子が違う。

 ボクは一瞬、考えたがそれはすぐに答えをタクヤが出してくれた。

 

 タクヤ「…オレは…ギルドを抜ける事にしたよ…」

 

 ユウキ「な、なんで?」

 

 キリト「どうしたんだ?タクヤ、冗談がきついぞ…」

 

 アスナ「冗談でもユウキに剣を向けるなんて…」

 

 ユウキ「タクヤ…?何…怒ってるの?」

 

 タクヤ「オレは至って普通だし、怒ったりもしてない…。

 ただ抜けたいだけだよ…ユウキ」

 

 ユウキ「どうして…タクヤはそんな事…言わないもん…」

 

 知らず知らずの内に涙が溢れていた。

 タクヤは優しくて…強くて…ちょっと鈍感だけど…頼りになる…ボクの…。

 

 タクヤ「いい加減気づけよ…オレがお前みたいなガキとずっと一緒にいる訳ないだろ?」

 

 ユウキ「…え…」

 

 キリト「タクヤ!!」

 

 アスナ「あなた!!自分が何言ってるかわかってるの!!」

 

 タクヤ「ピーピーうるせぇなぁ…てめぇら…それ以上喚くんなら…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 殺すぞ?」

 

 違う…。こんな事言わない…。

 ボクの知ってるタクヤはこんな事言わない。

 それでも現実は目の前の男がタクヤだと証明させられる。

 ボクがタクヤを見間違える訳がない。

 あんなに一緒に…いつも隣で見てきたボクが…タクヤを…見間違える訳…。

 

 キリト「お、お前…」

 

 タクヤ「…薄汚ねぇビーターがオレに話しかけてんじゃねぇよ」

 

 すると、目の前に一筋の光がタクヤに迫る。

 その高速の剣技から"閃光”と言われているアスナのソードスキル。

 細剣ソードスキル"リニアー”

 タクヤの胴を捉えた剣先は真っ直ぐにタクヤに貫く。

 

 パァァン

 

 アスナ「!!?」

 

 何が起きたのか見えなかった。アスナの剣は真っ二つに折られていた。

 タクヤの手には青白いエフェクトを纏わせ折った剣先を捨てる。

 剣がポリゴンへと四散するのを確認してアスナ拳を1発浴びせた。

 

 アスナ「きゃっ」

 

 キリト「アスナっ!!大丈夫か!!?しっかりしろ!!!」

 

 タクヤ「それはほんの見せしめだ…」

 

 キリト「…タクヤぁぁぁっ!!!!」

 

 ユウキ「待って!!!!」

 

 ボクは条件反射でキリトの前に立っていた。

 

 キリト「どいてくれユウキ!!あいつはアスナを…!!!!」

 

 ユウキ「…ボクが言うから!!!!」

 

 キリト「…っ!!」

 

 ユウキ「タクヤ…どうして…こんな事…」

 

 タクヤは無表情のままボクに言った。

 

 タクヤ「…さっきも言っただろ?お前みたいなガキと一緒にいてうんざりしてたんだよ。もう我慢の限界だ…」

 

 

『こうしてるとなんか落ち着くな…』

 

 

 ユウキ「…ボクの事が嫌いなったらなったでいい。

 でも、昔のタクヤは絶対に仲間を傷つけたりはしない!!!!

 タクヤは仲間の事を1番に考えられる優しい…!!」

 

 タクヤ「優しい…オレ?」

 

 ユウキ「!!?」

 

 タクヤ「…お前がオレの事をどこまで知ってんだよ。

 少し優しくしてりゃ図に乗りやがって…いつもカンに障ってた

 じゃあ、教えてやろうか?本当のオレって奴を…」

 

 瞬間、タクヤは目の前から消えた。

 

 ユウキ&キリト「「!!」」

 

 キリト「…!!ユウキっ!!後ろだ!!」

 

 タクヤ「おせぇんだよ…」

 

 背後に振り返ろうとした瞬間、強い衝撃が加えられた。

 ボクは衝撃に耐えきれず、10m程飛ばされた。

 

 キリト「ユウキっ!!…タクヤぁぁっ!!」

 

 ユウキ「う…」

 

 タクヤ「…」

 

 キリトはタクヤに攻撃を仕掛けるが、かわされてボクのように店に飛ばされてしまった。

 街のみんなもそれを見てこの場から立ち去っていく。

 

 タクヤ「…これが本当のオレだよ。

 誰であろうと心を折るまで殴り続ける。終いにはそいつを殺す…。

 殺したくて殺したくてウズウズしてるんだよ…。

 今まではてめぇらと一緒にいたせいでそれが叶わなかった…。

 だが、あるじゃねぇか…うってつけの場所が…」

 

 キリト「ま、まさか…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タクヤ「オレは…笑う棺桶(ラフィン・コフィン)のメンバーになった!!」

 

 右腕には笑う棺桶(ラフィン・コフィン)の証である刺青(タトゥー)が刻まれている。

 

 ユウキ「そ…んな…嘘…」

 

 タクヤ「ユウキ…まだオレに幻想を抱いてんのか?

 オレはもうお前らとは住む世界が違うんだよ…」

 

 ユウキ「タクヤは…そんな事…絶対に…」

 

 タクヤ「目障りだな…。このまま圏外に出て殺しちまうか…」

 

 キリト&アスナ「「!!!?」」

 

 タクヤはそんな事しない…。

 そう思っているのに何故…体は震えているのだろうか?

 怖い…タクヤが怖い…。タクヤが徐々にボクに近づいてくる。

 タクヤが近づくにつれて体の震えが強くなっていく。

 タクヤの手がボクに近づく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ユウキ「来ないでっ!!」

 

 

 

 

 

 

 タクヤ「…」

 

 タクヤの手はボクから離れ、転移門へと向かって行った。

 

 タクヤ「今日は見逃してやるよ…昔の好よしみでな。

 だが、次会った時は…殺す…」

 

 それだけを言い残し、タクヤは転移して行った。

 

『ずっと一緒にいよう…』

 

 ユウキ「…」

 

『あぁ、約束だ…』

 

 ユウキ「…」

 

『オレもお前の事…好きだ…』

 

 今までのタクヤとの記憶が鮮明に甦る。

 一緒にいろんな事をした。楽しい事…辛い事…苦しい事…。

 タクヤとの想い出はまるで渾然と輝く宝石のようだった。

 タクヤとずっと…いつまでも…一緒にいられると思っていた。

 いつかこの世界から抜け出して現実世界でも一緒に死ぬまでいられるなんて思っていた。

 それを今日…淡い幻想だとタクヤから告げられた。

 

 ユウキ「う…う…どうして…」

 

 アスナ「…ユウキ…」

 

 キリト「…」

 

 ボクはアスナの腕の中で声を殺して泣いた。

 何もかもが遠い幻想だったのだ。

 ボクはいつの間にかアスナの腕の中で眠りについていた。

 

 

 

 

 




どうだったでしょうか。
タクヤとユウキは決別してタクヤは笑う棺桶にはいってしまいました。
これからどうなる!?(←お前が言うな)


では、また次回!
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