ソードアート・オンライン-君と共に在るために-   作:ちぇりぶろ(休載中)

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ということで40話目に突入です。
妖精剣舞編もいよいよ終局!
長いような短いような…不思議な感覚です。


では、どうぞ!


【40】憤怒の化身

 2025年05月12日 15時00分 山岳フィールド

 

 リーファとストレアの前にキングが現れ、徐々に近づいてくる。

 

 ストレア「リーファ!作戦通り信号弾よろしく!!」

 

 リーファ「分かりました!」

 

 すると、リーファは初期風魔法の"風斬舞(スライサー)”を上空へと放った。

 上空に目標もなく飛ぶ魔法はやがて派手に散った。

 

 キング「…」

 

 ストレア「さぁ!いくよ〜!!」

 

 リーファ「はい!!」

 

 ストレアとリーファが剣を構えキングに迫る。

 キングも背中の両手剣を抜き、迎撃に入る。

 ストレアの両手剣がキングを捉え、迷わず振り下ろした。

 だが、キングも両手剣でそれを受け止め、ストレアを軽く押し退けた。

 

 キング「…どうした女。その程度か?」

 

 ストレア「そんな訳ないじゃん!!」

 

 体勢を崩された事を利用して両手剣を大きく振り回す。

 そうする事で生まれた遠心力を利用して、両手剣の勢いと体勢を戻すのがストレアの狙いだ。

 勢いよく放たれた両手剣がキングに襲いかかる。

 

 キング「…」

 

 咄嗟に後退してストレアの攻撃を躱すがそこを背後に回り込んでいたリーファの風魔法が捉える。

 

 リーファ「いけぇっ!!」

 

 まず、確実にダメージを与える為、威力より速さを重視した魔法を放つ。

 それが狙い通りキングの右肩を大きく抉った。

 ダメージ量では1割程度だが、あのキングから先制攻撃を取れたのは2人にとって大きなアドバンテージだ。

 

 キング「…ほう」

 

 キングは自身のHPを見て悔しがるどころかむしろ不敵な笑みを零し、リーファとストレアに視線を移す。

 

 リーファ&ストレア「「!!」」

 

 途端に2人は何か見てはいけないようなモノを見てしまったという不安感に包まれた。

 

 リーファ(「な、なに?…この感じ」)

 

 ストレア(「すごく…恐い…」)

 

 気づけば2人は身体を震わせながら剣や魔法の照準が定まらなくなっている。

 

 キング「次はこちらの番だ…」

 

 来る…。

 そう確信していても体は未だに硬直が続いている。

 2人の奥底に小さな不安や恐怖が生まれてしまっているからだ。

 瞬間、2人の前からキングが姿を消した。

 

 リーファ&ストレア「「!!?」」

 

 辺りを見渡してもどこにも姿が見えない。

 逃走は考えにくいが一瞬、リーファは逃走したんじゃないかという疑惑が頭の中で思い浮かべてしまった。

 

 

 

 

 

 

 キング「気を抜くなよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 リーファは目の前の光景に遅れながら困惑していた。

 

 リーファ(「あれ?地面が上に…」)

 

 ストレア「リーファ!!」

 

 リーファ「!!?」

 

 見えていた光景は確かに天地が逆になっていたが、何故そうなったのか。

 リーファはその事を再度思い出す。

 背中には剣閃が刻まれた跡がくっきりあり、HPを確認すると既にレッドゾーンに差し掛かっていたのだ。

 

 リーファ「嘘…?」

 

 地面に叩きつけられたリーファは勢いを殺せずそのまま転がっていく。

 何をされたのかイマイチ理解出来ないまま、なんとか立ち上がるが膝が笑ってしまってまともに立つ事すら出来ない。

 

 リーファ「あ、あれ?」

 

 ストレア「大丈夫!?リーファ!!」

 

 リーファ「だ、大丈夫…です…」

 

 明らかにそうは見えないストレアはリーファに駆け寄ろうとするが、キングがその目の前に立ち塞がる。

 

 キング「次はお前だ…」

 

 ストレア「何言って…」

 

 瞬間、意識を根こそぎ刈り取らんとする激しい衝撃がストレアを襲う。

 

 ストレア「がっ…」

 

 ストレアの腹部に剣閃を入れられ、リーファと同じように岩場に叩きつけられた。

 

 リーファ「す、ストレアさん…!!」

 

 キング「…はぁ…」

 

 キングは一息置き、ストレアへと近づく。

 リーファも助太刀に入りたいが体が完全にキングを拒んでいる。

 

 リーファ「動いて…動いてよ…!!」

 

 ストレア「くっ…」

 

 ストレアも衝撃による一時的行動不能(スタン)が発生してしまい、キングから逃げられない。

 そして、とうとうキングの射程範囲の内側にまで侵入してしまっていた。

 赤の光沢を光らせながら両手剣の剣先がストレアに向けられる。

 

 キング「貴様…プレイヤーじゃないな?」

 

 ストレア「だったら…何…かな?」

 

 キング「人間の真似事をして楽しいか?」

 

 ストレア「!!?」

 

 キングの声が痛くストレアの心に響く。

 自分はAI。確かに、人格プログラムが組み込まれているストレアだが赤の他人からしたらNPC…つまりは人間ではないのだ。

 それが笑ったり泣いたり怒ったりとまるで人間のように振舞っていたらどんな気分になるだろうか。

 

 キング「不愉快だ。たかがプログラム如きが人間のマネをするなど…」

 

 キングの一言でついにストレアは涙を流した。

 そう思う人間も少なからず存在する事は理解していた。

 今はまだ人間とAIの間に大きな壁がある事も理解していた。

 だが、少なくてもストレアの周りにはそう思っている人間はどこにもいない。

 キリトやアスナは同じAIであるユイを本当の娘のように大事にしている。

 リズベットやシリカ、リーファだって一緒にカフェでお茶したりしてくれる。

 クラインやエギル、ホーク、カヤトは一緒に冒険に連れ出してくれる。

 そして、タクヤとユウキはストレアにとってかけがえのない大切な人だ。

 他の全てを失おうともあの2人だけは絶対に守り抜くと誓った。

 彼らが身を呈してストレアを救い出してくれたように。

 

 ストレア「…」

 

 キング「涙?…それもプログラムの1つか…。くだらんな」

 

 

 

 

 

 

「くだらなくなんかない」

 

 

 

 

 

 

 

 キング「!!」

 

 

 上空から凄まじい速さで両手長柄がキングに迫ってきた。

 それはキングの足元に突き刺さり、それを放った影を上空に見つける。

 

 

 

 

 

 

 

 カヤト「その人は…僕達の大切な仲間だ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 キング「お前は…確か…」

 

 リーファ「カヤト君!!」

 

 カヤトの登場にリーファは笑みを零すが、ストレアは項垂れたまま反応がない。

 カヤトは闇魔法の暗雲世界(クラウドスモーク)を放ち、周囲に煙幕を張った。

 

 キング「ちっ…」

 

 さすがにこの視界の悪さで迂闊に動く事が出来ないキングはその場に立ち往生する羽目になった。

 だが、それはリーファやストレアも同じだ。

 視界が暗闇に閉ざされた今、唯一動けるとすれば闇妖精族(インプ)であるカヤト以外いないだろう。

 種族特有の能力として暗視効果に長けているカヤトならこの場でも自由に動けるハズだ。

 カヤトはリーファとストレアを抱いてキングから身を隠す。

 

 カヤト「2人共、大丈夫…じゃないですね」

 

 リーファ「ありがとうカヤト君!

 でも、信号弾上げてこんなに速く来れるなんて思わなかったよ!」

 

 キングとの戦いの前に上空に放った魔法はキングの対策として仲間内で決めていた合図だ。

 キングに遭遇した者は上空に自分の種族の魔法を放つ事にしようと。

 

 カヤト「たまたま近くにいましたからね」

 

 リーファ「そう言えばホーク君は?…もしかして」

 

 カヤト「まぁ…ご察しの通りです」

 

 リーファにホークの旨を伝えて2人のHPに視線を移した。

 HPを確認しても2人共既にレッドゾーンに入っており、後一撃でも攻撃を受ければリタイアする。

 

 リーファ「ストレアさん!!ストレアさん!!」

 

 ストレア「…」

 

 リーファが必死に呼びかけてもストレアは何一つ反応を示さない。

 

 カヤト「ストレアさん…」

 

 リーファ「何なのあの人!!言いたい放題言って…!!」

 

 カヤト「…煙幕も直に晴れます。2人はここにいて下さい。

 後は僕がやりますので!」

 

 リーファ「無茶だよ!!2人でもまるで歯が立たなかったのに…。

 もうちょっとしたら応援が来るからそれまで…!!」

 

 リーファが言い終わる前に煙幕が晴れ、カヤトはリーファの静止を聞かず、岩陰から身を現した。

 

 キング「…小賢しいマネを」

 

 カヤト「お気に召しませんでしたか?

 なら、ここからは僕が相手をしますのでそれで勘弁してください」

 

 カヤトはアイテムウィンドウから新たな両手長柄を装備して、キングに剣先を向けた。

 

 キング「貴様は…楽しませてくれるのか?」

 

 カヤト「戦ってみてからのお楽しみにというヤツですよ」

 

 カヤトが両手長柄を振りかぶり中距離(ミドルレンジ)からの攻撃を繰り出す。

 キングはそれを空中に飛ぶ事で回避し、上空から両手剣を振り下ろす。

 それを両手長柄を軸に受け流し、キングとの一定の距離を保つ。

 

 カヤト(「あの両手剣が兄さん達の言ってた物か…。

 なら、あれにすら触れちゃやばいかもしれない…」)

 

 あの両手剣に何かプログラム的細工を施しているのだとすれば、一撃たりともダメージは負えない。

 今の所、両手長柄に特に変化は見受けられない。

 リーファとストレアは一太刀浴びているがステータス的に異常は見られない。

 何にせよ要注意な事には変わりはない。

 カヤトはさらに距離を取り、魔法の詠唱に入る。

 

 キング「…」

 

 そうはさせまいとキングが両手剣で地面を叩き、瓦礫をカヤトに浴びせる。

 

 カヤト「…遅い!!」

 

 瓦礫が当たる前にカヤトの詠唱は終わり、影魔法"強奪(スコッチ)”を発動させた。

 この魔法は対象プレイヤーの装備品をランダムに一定時間の間使用不可能にするものだ。

 これであの両手剣が奪えれば勝機が見えてくる。

 

 キング「それが…小賢しいと言っているんだァっ!!!!」

 

 両手剣で辺りを薙ぎ払い、剣圧がカヤトを襲った。

 するとカヤトの発動させた魔法が強制的にキャンセルされた。

 

 カヤト「なっ!?」

 

 魔法の強制終了なんて聞いた事がない。

 出来ても魔法の詠唱を邪魔する事ぐらいだ。

 

 リーファ「やっぱりお兄ちゃん達の推測は当たってたんだ…!」

 

 カヤト(「魔法はもう通用しないか…。

 物理攻撃もあの両手剣のカラクリを解かない限り封じられたまま…」)

 

 はっきり言ってカヤトにはもう打つ手は残されていない。

 魔法も効かない、武器での攻撃も危険度が未知数。

 加えてキングはまだ本気を見せてはいない。

 

 キング「小細工が通用するとでも思ったのか…?」

 

 カヤト「試してみない事には分からないでしょ?」

 

 キング「…いちいち癇に障るヤツだ」

 

 瞬間、キングはカヤトの前から姿を消す。

 この動きはリーファとストレアを瀕死に追いやったものであった。

 

 リーファ「あれは…!!気をつけて!!

 キングは超高速でカヤト君を攻撃する気だよ!!」

 

 

 

 キング「遅い…」

 

 

 

 カヤト「!!」

 

 カヤトの背後に現れたキングは両手剣を迷わずカヤトの胸を貫かんと放たれた。

 

 カヤト(「このままじゃ間に合わないっ!!」)

 

 体全体で避ける暇はなく、両手剣の軌道も変えるには時間が無い。

 

 カヤト「なら…!!」

 

 両手長柄を握り直し、振り返った遠心力をバネにカヤトの両手長柄がキングの心臓部分を捉えた。

 

 キング「!!」

 

 初めてキングの表情に変化が起きた。

 今までキングは全ての敵を一撃必殺または完全勝利という形でしか倒した事がない。

 反撃に入る者など1人もいなかったのだ。

 だが、この大会…いや、少し前からそのキングを脅かすプレイヤーに次々と出会った。

 

 キング(「コイツもか…!!」)

 

 両手剣と両手長柄が互いの心臓を穿たんと同時に放たれてどれくらい経過しただろうか。

 周りの体感時間はほんの一瞬であろうが、キングとカヤトからしてみればこの決着がつく寸前がゆっくり流れる時の中にいる感覚に陥っている。

 だが、決着はつく。

 もう止める事の出来ない矛は命を絶つ為にまっすぐ進んでいるのだから。

 

 

 

 リーファ「!!!?」

 

 

 

 カヤト「…」

 

 

 

 キング「…」

 

 

 

 互いの心臓には互いの矛が深々と心臓を貫いている。

 心臓を突かれればこの世界では即死効果が付与され、一瞬でゲームからログアウトされてしまう。

 だが、2人はログアウトされる事なくその場に立ち尽くしている。

 

 キング「貴様…」

 

 カヤト「…」

 

 カヤトはほんの少し体勢を崩し、即死には至らなかったものの一気にレッドゾーンにまでHPが落ちていた。

 対するキングはHPこそグリーンのままだが、体中に痺れをきたしているようだ。

 

 カヤト「この武器は一定確率で相手を麻痺出来るんですよ…。

 まぁ、この場面で当たってくれるとは思いませんでしたけど…」

 

 キング「…!!」

 

 麻痺状態のキングから両手剣を奪い、距離を置く。

 

 カヤト「あなたの力の秘密がこの両手剣にあると踏んでるんでしばらく預かりますね?」

 

 リーファ「す…すごい…。凄いよカヤト君!!」

 

 カヤト「リーファさん!!この両手剣を…」

 

 瞬間、カヤトは何かに取り憑かれたかのように動かなくなった。

 

 リーファ「カヤト…君…?」

 

 キング「…お前には過ぎた代物だ」

 

 すると、両手剣はひとりでに動き始めキングの右手へと戻っていった。

 同時にカヤトの意識も戻り、奪ったハズの両手剣がない事に驚く。

 

 カヤト「…なんですか?今のは…」

 

 キング「お前には関係のない事だ。

 毎日を平和に暮らしているお前にはな…」

 

 カヤト「…」

 

 カヤトはその場にゆっくり立ち上がり、再度キングに向き合う。

 キングの麻痺も効果が切れ、軽く腕や足を動かし問題ないと言わんばかりに超高速でカヤトに迫った。

 

 カヤト「くっ!!」

 

 あまりの速さに攻撃を受け流すだけでも難しい。

 正確に言えば受け流しきれず徐々にダメージが蓄積していた。

 

 キング「ほんの暇つぶしにはなった…」

 

 カヤト「それはよかった…!!」

 

 既に満身創痍なカヤトにこれ以上の戦闘は危険だ。

 だが、キングは意外にもカヤトから距離を取り両手剣を地面に突き刺した。

 

 カヤト「!?」

 

 キング「楽しませてもらったお礼に1つヒントをやろう…」

 

 カヤト「ヒント?」

 

 キング「この両手剣は()()()()()()()()()()()()()()だ」

 

 カヤト「される…予定?」

 

 予定という事なら何故今この場にその武器があるのか疑問に思った。

 さらにキングは話を続ける。

 

 キング「だが、これには致命的な欠陥があった。

 それを見つけるや否や実装は見送られ、データもブラックボックスの中へと封印された…」

 

 カヤト「何を言って…」

 

 瞬間、両手剣が刺さっている地面から赤黒いエフェクトが立ち込め始めた。

 

 リーファ「何あれ!!?」

 

 キリト「リーファ!!」

 

 リーファ「!!…キリト君!!アスナさん!!それにみんな!!!」

 

 そこに遅れて到着したキリトとアスナ、カストロとアストラがこの状況を見て困惑している。

 

 アストラ「なんですか?あれ…?」

 

 カストロ「魔法でもないようだが、あんなの見た事も聞いた事もない」

 

 キング「フン…。雑魚どもが集まってきたか…」

 

 さらにエフェクトは強さを増し、キングとカヤトを包み込む。

 

 キリト「カヤト!!」

 

 キリトの叫び声も虚しくカヤトは完全に赤黒いエフェクトに飲み込まれてしまった。

 

 ユイ「ストレア!!どうしたんですか!?しっかりしてください!!」

 

 キリトの懐から姿を現したユイがストレアに近づく。

 

 アスナ「どうしたの?」

 

 リーファ「キングに何か言われたみたいでそれからずっと呼びかけてるんですけど全然反応がなくて…」

 

 アスナはストレアの顔をのぞき込むがそこには何も感じられなくなったストレアの姿があった。

 

 ユイ「!!…そ、そんな」

 

 キリト「どうしたユイ?」

 

 ユイ「ストレアの…人格プログラムがダメージを受けていて…このままじゃストレアが消えてしまいます!!」

 

「「「「!!!!」」」」

 

 リーファ「そ、そんな…ストレアさん!!しっかりして下さい!!」

 

 何度も呼びかけるがストレアに反応はない。

 

 キリト「どうすればストレアは元に戻るんだ?」

 

 ユイ「人格プログラムを修復すれば、通常通りの会話は出来ますが…その核となっている感情プログラムをストレア自身が攻撃している為…何とも言えません…」

 

 アスナ「感情プログラムを自分で攻撃?」

 

 ユイ「人間で例えるなら自己嫌悪です。

 自分はだめだ。全ては自分のせいだ。あの時自分がこうしていればと、自身を否定し続けた結果ストレアの感情プログラムにダメージを受けていると予想します…」

 

 ユイは涙混じりにアスナに説明する。

 アスナはユイを優しく抱きしめた。

 元々、ユイとストレアはSAOでプレイヤーのメンタルをケアする為に造られたプログラムだ。

 言うなれば彼女らは姉妹にあたる。

 姉であるユイが妹であるストレアを心配して涙を流すのは当たり前の事だ。

 

 キリト「くそ…」

 

 アスナ「…ユイちゃん。タクヤ君とユウキに連絡出来る?」

 

 今は大会中の為、プレイヤー同士でのメッセージのやり取りを禁止されているがAIであるユイなら警告モードでこちらから状況を伝えられるかもしれない。

 

 ユイ「分かりました…。やってみます!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2025年05月12日 15時40分 廃墟都市フィールド

 

 廃墟都市にいたタクヤとユウキはガンとロックを倒し終え、信号弾の上がった地点に向かおうとしていた。

 

 タクヤ「もうここには敵はいねぇな…。

 こっちは急いでんのに…ったく」

 

 ユウキ「信号弾が打ち上がって40分経つよ。早く行かなきゃ!」

 

 タクヤとユウキが廃墟都市を後にしようとすると、2人に警告モードでメッセージが入った。

 

 ユウキ「警告モード?」

 

 タクヤ「これって通話じゃなくて留守電みたいなヤツだよな?」

 

 ユウキ「うん。とりあえず聞いてみようよ」

 

 タクヤは警告モード申請を承諾させ、メッセージを再生する。

 

 ユイ『タクヤさん!!ユウキさん!!』

 

 ユウキ「あれ?ユイちゃん?」

 

 ユイ『今の状況を説明します!

 現在、謎のエフェクト内にキングとカヤトさんが交戦中です!!

 パパやママも何とか中に入れないか試していますが、まだ侵入には至ってません…』

 

 タクヤ「あのバカ…!!1人で戦うなって言ったのに…」

 

 予想よりも戦況は悪いようだ。

 カヤトの実力を低く見ている訳ではないが、キングとはいわばイレギュラーな存在だ。

 常識が通用するとはとても思えない。

 

 ユイ『そして、ストレアなんですが…今、命の危険に晒されています…』

 

 タクヤ&ユウキ「「!!?」」

 

 ユイ『キングに何か言われたようなのですが、今ストレアは自身の核である感情プログラムを自ら攻撃しており、このままではストレアが消滅してしまいます!!』

 

 ユウキ「消…滅…?」

 

 タクヤ「…」

 

 ユイ『これは私からのお願いです…。

 どうか…どうか妹をもう1度助けてください!!!!

 きっとあなた達ならストレアも心を開いてくれるハズです!!!!』

 

 そこでメッセージは終わっていた。

 タクヤとユウキは何も言わず、信号弾の上がった地点へ全速力で向かう。

 

 

『ユウキ〜これすごい美味しいよ〜!!』

 

 

 ユウキ(「ストレア…。ダメだよまたいなくなっちゃ…!!」)

 

 

『ありがとう…。私がプログラムであっても仲間として…家族として見てくれてとても嬉しかったよ…!』

 

 

 タクヤ(「もう2度と…お前を暗い闇の中になんか行かせねぇ…!!

 もう…あんな思いはしたくねぇ…!!」)

 

 

 2人の中で浮かんだのはストレアとの記憶。

 天真爛漫を体現したその振る舞いはタクヤ達にどれだけ元気を与えただろうか。

 辛い時も悲しい時も何かと世話を焼きたがるストレアにタクヤとユウキはいつも救われていた。

 

 タクヤ「あいつは…ストレアは…絶対ェ消えさせねぇ!!

 あいつは…オレとユウキの娘は…オレ達が助ける!!」

 

 廃墟都市の出入口である長いトンネルをくぐり抜けていると、タクヤとユウキの前にズームとワードロンが現れた。

 

 ズーム「へっへっ…奴らの仲間だなぁ…!!俺様の毒の餌食に…」

 

 瞬間、ズームは上空へと蹴り上げられそこをユウキが心臓に剣閃を穿つ。

 ズームが一瞬で残り火(リメインライト)になったのを呆然と見ていたワードロンをタクヤが心臓を貫き呆気なく2人を倒した。

 まるで道にあった石を知らずに蹴り飛ばしたようにタクヤとユウキに2人の記憶はもはや存在していない。

 今はストレアを救う事を優先しなければならなかった。

 こんな所で時間を食う訳にはいかない。

 

 タクヤ「ユウキ!!目標地点までどれくらいだ?」

 

 ユウキ「飛んでいったら後10分で着けるよ!!」

 

 ようやくトンネルを抜け出し、翅を羽ばたかせストレアの元へと全速力で空を駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2025年05月12日 15時40分 山岳フィールド

 

 赤黒いエフェクトに包まれたカヤトはまず、ここがどこなのか考える。

 先程まで戦っていた山岳フィールドではない事はすぐに分かった。

 周りには赤黒いエフェクトが膜のようなものを張っており、周りには白い床とキングの姿があるだけだ。

 

 カヤト「何をしたんですか?」

 

 キング「もう少しお前と戯れたくなっただけだ…。

 久方振りに強い奴に出会えたんでな」

 

 両手剣を地面から抜き取り、カヤトに迫る。

 

 カヤト「そっちは武器持ちで、僕は丸腰って…なかなかハードですね」

 

 両手長柄はエフェクトに包まれた際に弾かれ、予備の武器もなく、完全に得物を失っている状態だ。

 

 キング「武器がなくても戦えるだろ?」

 

 カヤト「…」

 

 すると、カヤトは一息ついて慣れ親しんだ構えを取る。

 

 キング「その構えは…空手か?」

 

 カヤト「武器がない以上、素手で戦うにはこれが1番なんですよ…」

 

 むしろカヤトにとってはこれが本来の戦い方と言っていいだろう。

 モンスターや多人数のプレイヤー相手には武器を使った戦闘スタイルが好ましいが、対人となれば話は別である。

 プレイヤースキル重視のALOで体術スキルを取るのはそう珍しくない。

 だが、それはあくまで補助的な意味で取っているプレイヤーが多数だ。

 ホークのように、体術スキルを極めたプレイヤーは稀なのだ。

 

 カヤト「ホークさんに習っておいてよかったぁ…」

 

 カヤトは地を蹴り、キングに突撃した。

 HPが既にレッドゾーンに入っているカヤトにとって後手に回る方が戦況は悪化しかしない。

 ならば、背水の陣の構えで突っ込むしか攻撃手段が残されていないのだ。

 キングの懐に入る為、不規則な緩急をつけて撹乱する。

 

 キング「ほう…」

 

 キングは両手剣を振り回すが全て躱され、反撃を貰ってしまう。

 HP的に余裕のキングは焦る素振りを見せずひたすら両手剣を振り回す。

 

 カヤト「数撃てば当たる…ですか?当たりませんよ?」

 

 背後に回り込んだカヤトに千載一遇のチャンスが訪れた。

 両手剣を振り下ろした瞬間の僅かな隙を捉え、拳を強く握り、一閃する。

 

 キング「…!!」

 

 確かな手応えを感じたカヤトはふとキングの顔に目線を移す。

 そこには不敵な笑みを浮かべたキングの姿があった。

 

 カヤト「なっ…」

 

 キング「油断するなと…さっきも言ったハズだが?」

 

 何か嫌な予感に駆られ距離を置こうとするが、体が動かない。

 原因を調べてみると足の甲に短剣が突き刺さっていた。

 力づくで抜こうとした瞬間、顔面に強烈な一撃が入った。

 

 カヤト「がっ…」

 

 後ろへ倒れそうになるのをキングが服の胸ぐらを掴み、倒れる事を許さない。

 

 キング「この空間じゃどんなにダメージを受けようともHPが1以下になる事はない。これから俺の気が済むまで相手をしてもらおうか…!!」

 

 カヤト「ぐっ…!!」

 

 さらに一発顔面に拳がめり込む。

 どういう訳か殴られる度に痛みが現実のものへと変わっていく。

 

 キング「ペインアブソーバー機能を少し弄った。

 これでここでの痛みは現実となる。いつまで持つかな?」

 

 キング「ど、どうやって…そんな事…を…」

 

 カヤトの問いに答える事なく、キングはただひたすら自身の欲求を満たす為にカヤトを殴り続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 キリト「くそっ!!ビクともしない!!」

 

 キリト達は赤黒いエフェクトで作られたドームを壊そうと試みるが武器の耐久値が減るだけで傷一つつけられない。

 

 アストラ「魔法も全然効果ないです!!」

 

 カストロ「…どうすれば」

 

 キリト達がドームの破壊を続けている頃、リーファとアスナ、ユイはストレアに声をかけ続けていた。

 

 アスナ「ストレアさん…」

 

 リーファ「どうして…こんな事に…」

 

 ユイ「…」

 

 すると、ドームに異変が生じた。

 ドームは自ら亀裂を入れ始め、中から2つの影が姿を現した。

 

 キング「…フン」

 

 カヤト「…」

 

 キリト「カヤト!!?」

 

 キングはカヤトをゴミを捨てるかのようにキリトに放り投げた。

 間一髪の所でカヤトを受け止めたキリトはカヤトの顔面を見て恐怖した。

 

 キリト「カヤ…ト…?」

 

 アバターはどれだけ傷付けられようが、元の姿から変わる事はない。

 だが、カヤトの顔面は所々データが残留しており、既に原型を留めていなかった。

 

 キリト「…っ!!」

 

 キリトはカヤトを抱え、アスナ達の所まで歩く。

 ゆっくりと寝かしつけ、リーファに回復魔法の準備に取り掛からせる。

 

 リーファ「そんな…カヤト君まで…」

 

 リーファは回復魔法を掛けながら両目に涙を滲ませていた。

 HPが全壊したところでカヤトの傷も綺麗に消えている。

 だが、もう大会を続行するのは無理だろうと誰もが思った。

 

 キリト「…なんで」

 

 キング「?」

 

 キリト「なんで…ここまでする必要があった?」

 

 キング「…ただの興味本位だ」

 

 瞬間、キリトが踏み込みキングの懐へと潜り込んだ。

 

 

 

 キリト「うぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

 

 

 2本の剣がキングの体を斬り刻みつけていく。

 キングに反撃の隙など与えない。

 さらに回転が上がっていき、最早視認では困難なほど剣撃がキングに斬り刻まれていく。

 アスナはその姿を見て遠き日の記憶を呼び起こしていた。

 

 

 アインクラッド74層のフロアボス…青眼の悪魔(ザ・グリームアイズ)

 それをたった1人で2本の剣を自在に操りながら倒した"黒の剣士”の姿を。

 それを彷彿とさせる程の気迫を放ちながらキリトはキングを攻め続けていた。

 

 キリト「うぉぉぉぉぉっ!!!!」

 

 キング「くだらんな…」

 

 タイミングを窺っていたのかキングはキリトの2本の片手剣を完璧にパリィする。

 

 キリト「!!?」

 

 体勢が崩されながらもキリトの目はまだ生きていた。

 翅を羽ばたかせ無理矢理体勢を戻し、上段切りを繰り出す。

 キングはそれを両手剣で受け止めるが、遠心力が加わった上段切りはキングの体を芯まで響かせた。

 

 キング「っ!?」

 

 キリト「うりゃぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 間髪入れずキリトの猛攻が再開される。

 

 キング(「コイツ…!!」)

 

 キリト(「お前と戦いたいって…純粋に勝負したいって…そう思ってたのに…なんで…お前は…!!!!」)

 

 最初はタクヤを負かす程の実力に興味を持ったのが始まりだ。

 そして、予選に出る為のフィールド戦で初めて戦ってどこかに違和感を感じた。

 それから、タクヤとアルゴでキングについての情報を聞いた時、ガッカリしたのを憶えている。

 そこまでして何故力がいるのだとか、そんな上っ面な理由ではなく、本当の意味でキングと戦えないと分かった瞬間、キリトの中で何かが消えたのだ。

 そして、今そのキングと戦っている。

 だが、もう純粋に勝負がしたいとは微塵も思っていなかった。

 ストレアを、カヤトを傷つけた事に対する怒りだけがキングに剣を向ける原動力になっている。

 絶対に許さないと心の中で何度も叫びながら剣を振るっている。

 

 キリト「はぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 脇腹を抉り、左腕を斬り刻み、胸を貫く。

 既にキリトは目の前が見えなくなる程、キングに剣閃を加え続けている。

 それは仲間を傷つけた為、大事な娘を泣かせた為、そして、自分の非力さを否定する為、剣を振るい続ける。

 

 

 キング「つまらん…」

 

 

 

 キリト「え?」

 

 

 キングが両手剣を1振りしただけでキリトは岩壁に吹き飛ばされ、2本の剣は刀身を砕かれた。

 HPが一気にレッドゾーンにまで落ちてキリトは気づいた。

 

 

 キリト(「負け…たの…か…」)

 

 

 キリトの持てる全ての力を使い果たしてもキングには届かなかった。

 奥の手である二刀流すら敵わないのならキリトにキングを倒す勝算は0だ。

 キングが徐々にキリトに近づき、両手剣を逆さ持ちに握り変え、キリトの背中に突き刺す。

 

 キリト「がぁっ…!!?」

 

 アスナ「キリト君!!」

 

 アスナが魔法でキリトからキングを引き剥がそうとするが、キングに睨まれただけで魔法は強制的にキャンセルされた。

 

 アスナ「な、なんでっ!!?」

 

 キング「女子供はそこでじっとしていろ…。

 コイツはオレの獲物だ。邪魔するなら…消す…!!」

 

 アスナ「っ!!?」

 

 妙な圧迫感に苛まれたアスナは思わず膝を地につける。

 カストロとアストラも動けない。

 

 アスナ(「キリト君…!!」)

 

 倒れたままのキリトをキングが片手で拾い上げ、腹部にきつい一撃を入れた。

 

 キリト「ぐおっ…!!」

 

 キング「まだ寝るには早いぞ?アイツはこの程度じゃくたばらなかった」

 

 キリト(「カヤトは…これをずっと…耐えていたのか…」)

 

 意識のないカヤトに視線だけ動かし、どれだけの苦痛を味わったのか今のキリトには痛い程伝わった。

 

 キリト「がはっ…!!」

 

 さらに一撃入れられ、それが何度も繰り返される。

 

 アスナ「キリト君!!…動いて…動いてよ!!!!」

 

 完全に心が折られてしまったアスナにキングに立ち向かうだけの勇気はない。

 そういう風にキングはわざわざ仕向けたのだ。

 この瞬間を…自身が強者だと感じられる瞬間の為に。

 全てを平伏し、全ての者を統べる王の威厳を掲げ、敵を駆逐していく。

 その瞬間がキングにとって至福のひとときなのだから。

 

 キング「まだ数発しか殴ってないぞ?

 案外脆いんだな…」

 

 キリト「ぐ…」

 

 HPは既に全損しているが、どういう訳か死に戻りしない。

 さらに痛みが現実のものになっている為、感覚も薄れてきている。

 

 カストロ「くそ…!!」

 

 アストラ「こんな事…許される訳ないのに…!!」

 

 リーファ「もうやめてよ!!それ以上やったら…!!」

 

 キング「死にはしない。肉体的にはな…!!」

 

 ゲームの中で死ぬのはありえない。

 アミュスフィアは危険を感知すれば強制ログアウトに移行する。

 だが、そうなるのも最早時間の問題だ。

 キリトは意識が上の空で焦点が定まらない。

 

 アスナ「もう…やめて…。お願いだから…もう…」

 

 キングは拳を引き、アスナに視線を移す。

 

 キング「…なら女。貴様が代わるか?」

 

 アスナ「!!」

 

 アストラ「ダメですアスナさん!!」

 

 カストロ「キング!!やるなら私にしろっ!!」

 

 キング「貴様らには話していない。黙っていろ…!!」

 

 カストロとアストラに物理的に黙らせる為、重力魔法で2人を地にひれ伏させる。

 

 リーファ「アスナさん!!」

 

 アスナ「…」

 

 アスナはゆっくりと立ち上がり、キングに近づく。

 

 アスナ(「私がキリト君と代われば…もう彼は…傷つけられなくて済む…。私が…君を守るから…」)

 

 キリト「…だ」

 

 瞬間、キリトを支えていた腕に力強く握る手が伸びた。

 

 キング「!!」

 

 キリト「アス…ナ…には…触れさ…せ…ない…!!」

 

 握る力は次第に強くなり、キングのHPが僅かに減少していく。

 

 アスナ「キリト君…!!でも、それじゃあ君が…!!」

 

 キリト「オレは…大…丈夫…だか…ら…アスナ…は早…く逃げ…ろ…」

 

 キング「…」

 

 アスナに向いていた目線がキングに移る。

 その目はまだ死んでいないと言わんばかりにキングを睨みつけていた。

 

 キング「…とんだ茶番だ。…望み通り貴様から始末してやる」

 

 キングは両手剣を握り、天に向かって振り上げた。

 

 キリト「…!!」

 

 キング「…死ね」

 

 アスナ「ダメぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

 

 振り上げられた両手剣がキリトに真っ直ぐ振り下ろされる。

 アスナの今の距離では確実に間に合わない。

 もうダメだとキリトは腹を括った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 キング「!!」

 

 

 

 瞬間、キリトを支える力がなくなり地面に落とされた。

 キリトとアスナは何が起きたのかと原因を探る。

 キングは遥か後方まで吹き飛ばされ、キングが元いた場所には別の人影があった。

 太陽の光で一瞬誰だか分からなかったが、次第に光が弱まり人影が露わになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 タクヤ「キングぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!!」

 

 

 

 キリト&アスナ「「!!!!」」

 

 

 そこにいたのは紛れもないタクヤの姿だった。

 

 キング「…来たな」

 

 タクヤ「テメェ…!!殺される覚悟は出来てんだろぉなぁっ!!!!」

 

 タクヤは目にも止まらない速さで一気にキングとの距離を詰める。

 キングも両手剣を構え、タクヤを迎え打つ。

 両手剣を振られた瞬間、タクヤはキングの前から姿を消した。

 

 キング「!!」

 

 瞬間、キングは頬に違和感を感じる。

 それと同時にタクヤは上空からキングの左頬に拳をめり込ませていた。

 キングはそのまま地面に叩きつけられ、その衝撃で地面が大きく砕かれた。

 

 キング「がはっ…」

 

 初めてに近いキングの嗚咽が聞こえた。

 タクヤはさらにキングを蹴り上げ、岩山に叩きつける。

 

 タクヤ「こんなもんじゃねぇぞ?

 …仲間を傷つけたヤツは誰だろうがオレが許さねぇ!!!!

 立てよ王様ぁっ!!!平民代表としてテメェに下克上だ!!!!」

 

 王の眼下の元に平民の"英雄”が立ち塞がる。

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?
カヤトとストレアの脱落…。ズームとワードロンの脇役感…。キリトがフルボッコ…。
書いててこれありえるかぁ…とか思いましたが気にしません!
気にしたら負けだと考えます!


では、また次回!
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