「.....な、なんでですか?」
わからない
なぜそんなことをいきなり告げられるのか立香には理解できなかった
「人理焼却事件を終えた今、カルデアが存在している意味がないのだよ」
「で、でも魔術王ソロモンの企み以外にも特異点は発生するし、まだカルデアの存在意義はあるはずです」
「私たち政府がカルデアを設立させた理由の一番の目的は魔術王ソロモンの人理焼却の計画を失敗に終わらせることだ。それ以外に特異点が発生したとしてもこの世界とは切り離された無関係の世界、いわば
なっ、
そんなの間違っている
この世界には影響がなくても、助けを求めている者がいるならば......そんなの助けなきゃいけないに決まっているじゃないか
「救わなくてもいいモノなんて...ありません」
「フッ、正義感の強いのだな藤丸立香君は。だが君がいくら願ったところでカルデアを廃止することにはかわりはない」
「カルデアを廃止する...?!」
「あぁ、何度も言うが私達の目的は果たされた。いらないものは棄てる。ただそれだけだ」
カルデアを廃止するなんて...マシュやカルデアのみんなはどうなる...?
「そして今日ここへ君を連れてきたのは他でもない、この政府への勧誘だ」
「......?」
「君のような優秀な人材を棄てるほど私達もバカではないのではないのでね、藤丸立香君、君は特別に私達の元で仕事をするといい。君のしたい仕事も物も人も全て用意させよう」
それは俺だけカルデアから引き抜き、カルデアを見棄て、のうのうと生きろと...?
そんなのふざけてる...!
「人理焼却事件を見事解決させた優秀な君なら正確な判断を下すことは容易なことだろう?」
カルデアには多くのスタッフやダヴィンチちゃん、マシュ、それに俺と契約してくれたサーヴァントのみんながいる。
それを裏切るなんて...
「そんなこと俺にはできません」
その返答にマルスビリーから表情が消え、小さく眉をひそめた
「カルデアを廃止するのは嫌です、ですがもし仮にカルデアが無くなるならば......
俺はカルデアのみんなとその運命を共にします。
それにみんな人理焼却を解決したマスターと言っていますが、俺一人がやったわけじゃないんです、
「フッ...」
マルスビリーは立香の話を聞くと手を目に当て大きく笑いだす
「フハハハハハハハハッ!!藤丸立香!やはりお前は良い!棄てるにはもったいないモノだ」
「...」
「フッ、君にもう一度チャンスをやるとしよう、明日までに決断してこい。今日はゆっくり休んでよく考えてくるといい、くれぐれも私を失望させないでくれよ?」
そう言うとマルスビリーは黒服の男に、行けと言うと立香を連れて部屋を後にした