マルスビリーの部屋を後にした立香は黒服の男と共にエレベーターに乗った
「気にいらないか」
突然黒服の服の男が話しかけてくると立香は少し驚いた
「あのお方はカルデアが少し嫌いでね、いや嫌いというより憎んでおられる」
「.....?」
立香はなぜ?と言おうとしたが先に黒服の男が話し出した
「さっき聞いた通りマルスビリー様はアニムスフィア家の長男で世界有数の魔術師でもある」
「それがカルデアとなんの関係が?」
「カルデアのマスター候補の一人として君が選ばれたならば、当然魔術師であるマルスビリー様も選ばれる」
「俺と同じくマスター候補だった....?でも俺以外のマスター候補のみんなはあの日全員死んで...」
「あの日マルスビリー様はあの場にいなかった。いや、すでにカルデアにはいなく、マスター候補からも外れていた」
「な、なぜ?俺よりも魔術師である人の方が選ばれる確率は断然に高いんじゃ...それも高位の魔術師なら特に」
「それはあの人には、いや....あまり話すと私が怒られる、この話はやめておこう」
黒服の男はその話の続きをするのをためらい、話すのをやめた
そんな事を話しているとエレベーターは止まり扉が開くと、さらに廊下が続いており、しばらく歩くいていると、とある部屋に案内された
「今日はここがお前の部屋だ、一晩考えて明日またマルスビリー様にお前の意向を言え、お前の意向次第でカルデアが存続するという可能性はなくはない」
「...ッ!それは俺がカルデアのマスターをやめればカルデアは助かるということですか?」
「あくまでもあのお方が判断されることだが、少なくともマルスビリー様は君を気に入っているようだ、機嫌がよければお前の要望も受け入れてくれることもあるだろう」
「一つ聞いていいですか」
「なんだ」
「カルデアが廃止になったらマシュやサーヴァント、カルデアのスタッフ達はどうなるんですか」
「君がカルデアのマスターをやめればカルデアは存続する可能性はある、もし君が断ったならカルデアは廃止、カルデアの人員は一人残さず消されるだろう」
「け、消される?」
「殺されるということだ、カルデアという存在を跡形もなく消し、君が行なった人理焼却事件の解決もすべてただの嘘、噂となる。逃げようとしても国家反逆罪として指名手配犯となり永久に世界から追われることになるだろう」
「んな,...」
「すべては君の判断に委ねられる、たったの二択問題だ、答えなど明らかだろう?」
俺がカルデアをやめればみんな助かる、マシュやダヴィンチちゃん、俺と契約してくれたサーヴァント達がカルデアにいられるなら俺はそれで...
一晩考える前に立香の中の答えは一つとなってしまった
そして立香は案内された自分の部屋へと入っていく