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カルデアをやめる
みんなと会えなくなるのは嫌だけど
俺がマスターをやめれば何事も無く終わるんだ
立香は部屋にあるベッドに腰掛けながら目を瞑り只々ずっとカルデアの事を考え続けていた
「もう俺はカルデアにはいられない....か」
今までの人理焼却の長い旅路はとても辛いものだったけど、それでもサーヴァントやその時代の人達と会えたのはとても嬉しかったし楽しかった
いつかは終わるとは分かっていたけど、それでもずっとこのままがいいなんて、自分の勝手な都合で甘い考えだったのかも知れない
「みんな......ごめん」
立香は自然と目が熱くなっていた
自分の目から涙がこぼれるのがわかると両手で目元を抑えた
「謝らないでください、マスター」
ふと気がつくと立香の顔は何かに包まれていた
暖かくて何かいい香りがする
自分を守ってくれているような感覚に立香は深い安堵を感じた
涙でかすれた目を開けるとそこには薄く黒い肌があり、見上げると紺色の髪の毛をした少女が立香の顔を両手で包み込んでいた
立香はその人物が誰なのか一目で理解した
「せい.....ひつ?」
「マスターがカルデアにいちゃいけないなんてことはありません、マスターがいなきゃ私達の存在してる意味がありませんから」
「俺がいてもいいなんて...」
「マスターは私を.....私達を守ろうとしてくれているのですね」
「守る....俺は今までずっとみんなに守られ続けてきた、だから次は俺が守りたい、だから...」
「守るために、私達から離れるのですか?」
「.......」
立香は黙る
離れる、それが唯一のみんなを守る方法
それしかない.....
だけど......
「守るなら、堂々と私達の前で守ってください!」
.........ッ!
守るという事ががどうゆうモノなのか
みんなにとって幸せが何なのかも全て忘れてしまっていた
「みんなが幸せでいられるカルデアを守るためにマスターは決断していた、でも、そこにマスターがいなければ意味がないんです、
静謐....
俺はマスター失格かも知れない
自分の大切な者を守る方法さえわからなくなってしまっていた
失いたくないのなら自分の手で守る、守りたいんだ
「静謐、ありがとう教えてくれて」
「いえ、マスターが私達の側に....私の側に居てくれればそれでいいんです」
立香は心に決意する
俺は俺なりのやり方でみんなを守りたい
たとえそれが政府を裏切る行為になるとわかっていても....
「あと静謐、一つ聞いていいかな?」
立香は今一番の疑問に思っていることがあった
「なんでしょうマスター?」
「なんでここにいんの?」
「.........」
静謐は少し黙り込むとニコッと笑顔で
「ついてきちゃいました☆」