ラブライブ! ~恋愛、始めました。~   作:サンタ

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第2話

2年生の教室へやってきた絢瀬絵里と東條希は、近くに居た生徒に啓介を呼んでもらうようお願いをしていた。

「東條君。生徒会長が呼んでるよ」

「おう。わかった。じゃ、行くか。南さん」

「うん・・」

啓介とは違い恐る恐る啓介の後ろをついていくことり。

「お待たせ。希姉。それに絵里さんも」

「お疲れ、啓介」

「こんにちは。啓介君。それで後ろの子が南さんでいいのかしら?」

「ほら、南さん。」

「あ、はい。私がそうです・・・」

「ちょっと伺いたい事があるのだけれども・・・、昨日、理事長から【廃校】について話はありましたか」

「いえ、お母さんからは何も・・・、私も今日、知りました」

「そう・・・、ごめんなさいね」

「エリチ、どないするの?」

「そうね。やはり、理事長室に行って直接聞いてみましょう」

「そやね」

「南さん、啓介君。お時間ありがとう。それじゃあ」

「またね。啓介、また後で連絡するね」

啓介は理事長室に向かう二人を見送った。

 

その日の放課後、

「しかし学校が廃校か~。なんか実感わかないなー」

「そうだな」

「私、この学校好きなのに・・・」

「今、在学中の生徒がいなくなってからだろ。廃校になるのは・・・」

「でも、入学希望者が増えれば廃校にはならないって発表にはあったよね」

「確かに言ってたけど・・・、でも、その時、穂乃果は気絶してたじゃん」

「う、そうだけど・・・、教室に戻ってる時に張り紙があってそう書いてあったもん」

「そうは言っても、なんか考えがあるの?」

「皆でこの学校のいい所をアピールして、生徒を集めればいいんだよ」

「いい所って例えばどこです?」

「えーと、歴史がある!」

「他には?」

「えーと、伝統がある!」

「それは同じです」

「えー」

「おいおい、園田、穂乃果なりに考えたんだ結果だからあんまり突っ込んでやるなよ」

「ふぇーん、悠馬くん。ことりちゃん、海未ちゃんがいじめるよー」

「南さんはなんかないの」

「そうだね。やっぱり古くからあるってことかな~」

「「おいおい」」

「ことり、話聞いてましたか」

「あ、でも、少し調べて部活動では少し良いとこ見つけたよ」

「ほんと! ことりちゃん」

「といっても、あんまり目立つことはなかったんだー」

「例えば?」

「珠算関東大会6位」

「微妙すぎ」

「合唱部地区予選奨励賞」

「もう一声ほしいですね」

「悠馬くんの水泳個人関東4位」

「悠馬以外は地区大会で全滅だっけ」

「ああ」

「最後はロボット部書類審査落ち」

「あれはロボット部の奴に頼まれて提案したいい作品だったのに落としやがって・・・」

「だめだー」

「考えてみればもっと目立つところがあればもっと生徒が集まっているはずでしょう」

「そうだね」

「・・・・」

「家に戻ったらお母さんに聞いてもう少し調べてみるよ」

「俺も希姉に聞いてみるよ」

「私、この学校好きなんだけどな・・・」

「私も好きだよ」

「私も」

「まあなんだ、今ここでションボリしててもしょうがないだろ。今日は一旦帰って頭冷やそう」

暗い雰囲気が漂う中、悠馬の掛け声により下校するのであった。

 

 

・・・穂むらにて・・・

悠馬は穂乃果と共に穂むらに向かっていた。

「ただいまー」

「お邪魔します」

「あ、お姉ちゃん。お帰りー。それに悠馬さん、いらっしゃい。また、妹たちにお土産ですか?」

「おう。妹たちも好きなんだよ。ここの和菓子」

「それ、お父さんに言ったら喜びますよ。ところでお姉ちゃん、何かあったの?」

「う~ん」

「お姉ちゃん。お菓子あるけど食べる?」

そう言って小さな包装に包まれた和菓子を差し出す。

穂乃果は何も考えず「食べる」と言い、雪穂から出された和菓子を口にする。

「雪穂ちゃん・・・、あれ、あんこ入り」

「そうですけど・・・」

穂乃果は2個目を食べていた。

「て、これあんこ入ってるんじゃん!!」

「「気づくの遅!!」」

「あんこ飽きた!!」

「穂乃果。白あんもあるそうだよ」

「もっと飽きた!!」

と、居間で”飽きた!”を連発してたら、店先から来た穂乃果の母親(穂奈美)に怒鳴られ凹む穂乃果であった。

悠馬は、雪穂が寝そべっている横に一枚のパンフレットを見つける。

パンフレットは ”UTX学園案内”

「雪穂ちゃん。音ノ木坂行かないの?」

「そうですねー。私の学校まで ”廃校になるかも” って噂が流れてますし、、そういう噂もあるので今はまだ、考えてません。」

「そうか。もう、中学まで知れ渡ってるのか」

「悠馬さん。やっぱり噂はホントなんですね」

「ああ。でも、まだ、確定じゃない」

「どういうことですか?」

悠馬は、現段階で知り得る情報を雪穂に説明した。

もちろん穂乃果達と学校を救いたいという事も含めて・・・

「・・・・と言う事で穂乃果も凹んでたんだよ」

「へえ~」

そう言いながら寝そべってパンフレット見ている姉を見つめる。

その穂乃果はというと、パンフレットからある一文を見てしきりに葛藤していた。

「そんなわけで俺も帰るわ。穂乃果またな!」

「はい。気を付けて」

「バイバーイ」

店先で穂まんを購入しつつ、家に向かう悠馬であった。

 

・・・啓介宅にて・・・

「ただいま」

「希姉。お帰り」

「今日は南さんを呼んでくれてありがとね」

「いえいえ。生徒会も大変だろ」

「そうなんよ。特にエリチが・・・」

「・・・・・で、占ったんだろ。今後の事」

「さあ、どうやろね」

「そっか。まあ、無理すんなよ」

「お互いにね」

希姉のその一言に俺は

(その言い草じゃ、俺、面倒に巻き込まれるの確定か・・・、凹むわ・・・)

と肩を下げてしまった。なぜなら、希姉の占いは高確率で当たるから・・

その日、悠馬から連絡があった。

内容は ”頼む。明日の朝、UTXに来てくれ。”

 

翌朝、悠馬と約束した通りUTX学園に向かった。

そこには元気いっぱいの穂乃果と疲れ切った悠馬がいた。

悠馬に事情を確認したら、何やら穂乃果が確認したいことがあると悠馬を強引に引き連れ、巻き込むように俺に連絡をしたのだと。

そんな事をしていると穂乃果が

「悠馬くん、啓介くん、あのモニター見て!」

と言ってきたので、振り返りモニターを見ると

「UTX学園へようこそ!」

とアイドル風の格好をした3人組が映っていた。

「これがどうしたの?」

疑問に思い悠馬が穂乃果に投げかける。

「私、スクールアイドル始める!!!」

と、高らかに宣言する穂乃果。

その姿を見て驚く悠馬。

俺はいうと昨日の希姉との会話を思い出し、笑ってしまった。

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