もう、いいから構うなよ!   作:サガアキ

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第13話『「なんとかして能力バトル小説に...(攻斗)」「無茶言うな(作者)」』

前回までのあらすじ

頭にカブトムシが突き刺さった主人公、俺『木村 攻斗(きむら こうと)』のもとに謎の男子高校生が現れた。誰だ?こいつ。見たことない。

 

男子高校生は俺を見て、こう言い放った。

 

『すみません。まさかこんなことになるなんて...』

 

だよね?思わないよね?俺も自分がこんなことになるなんて思わなかったもん。

それにしても、いったーい!いやいやいや、マジで痛いよ!?頭にカブトムシが刺さってるっていう状況がワケがわからなすぎて既にイタいのに、肉体的にも尋常じゃないくらい痛いよ!?

ん?なになに?どゆこと?てことは犯人は『心』じゃなくてこの知らない男子高校生か?なんで?俺になんの恨みがあってこんなことするの?

 

なんでいきなり知らん奴にカブトムシを頭に突き刺されないといけないの?

「...」

「...」

お互いに沈黙。やっぱりコイツが犯人てことか。

 

気まずそうに男子高校生がゆっくりと口を開く。

「すみませんでした。攻斗さん。ちょっと手元が狂ってしまって。まさかカブトムシがあんなに綺麗な放物線を描いて攻斗さんの頭に吸い寄せられるとは思ってもみなかったので...。あ、あの!悪気はなかったんです!ただ...」

...ただ?

「自分にあったナイスなキャラ付けをしようと思って!!!」

 

よし。わかった。コイツはヤバイ奴だ。確実にヤバイ奴だ。さっきから気安く呼んでくるし。キャラ付け?何を言っとるんだね君は?百歩譲ってキャラ付けをしようとしたとしてもだ、カブトムシを人に向かって投げるのはやめなさい。危ないから。というか俺はコイツになんて言葉を返したら良いのだろう?コイツはヤバイ奴だから何をするかわからない。取り敢えず刺激しないように言葉をオブラートに包んで返そう。そう、刺激しないように。落ち着いて紳士的に。

 

「君は頭が可笑しいのかね?(真顔でど直球)いきなり見知らぬ人物にカブトムシを投げつけるとはどういう了見だゴラァァぁぁあ!!?」

 

心、爆笑。

...おい、笑うなや。

 

「こ、攻斗さん?落ち着いて下さい!」男子高校生が言う。

「う、うるせぇぇぇえ!!まず誰だ!?貴様は!名を名乗れいっ!!!」

 

「誰って...『進』ですよ。『鈴村進(すずむら しん)』。この前会ったばかりじゃないですか?ほら?『瞬』と『心』と一緒にいた!」

 

「...」

「...」またまた、沈黙。

 

『鈴村 進(すずむら しん)』?ヤバイ、全然思い出せない。

 

「し、知らんっ!!!誰だ!?貴様は名を名乗れい!!!」

「いや、だから名乗ってるじゃないですか!」

 

心 、爆笑。

頭に突き刺さっているカブトムシも驚くぐらい元気だ。

 

続く

 

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