「ア■■■スーーーー!!」
地球のどこでもない、世界のどこでもない虚無の世界。極限の光と、無限の闇が激突する。
幾多の世界が終わり、また幾多の世界が始まる。無限の闇へと、光の弾が襲った。
光が、叫ぶ。
「イ■ーーーー■ェブ!!ティ■■ロ■■■犬!!」
さらに、六つの光が生まれ闇へと襲う。光は弾丸となり、物理法則を無視した動きで、襲いかかる。しかし、闇はその光を容易く消し去ってしまう。
「ア■■■■ンス■■■カー!!」
巨大な光が、闇へと突撃する。辺りの闇を昇華させ、消滅させ、消失させ光の尾を帯びて無窮の闇を翔ける。
激突、スパーク。さらなる衝撃が空間を揺らす。しばらく拮抗したのち、光は弾かれた。
極限な光は、二つ存在していた。その二つーーーー二人は、人であった。その二人は、闇を祓う光を放ちながら闇の攻撃を避ける。
だが、完全には避けられず、二人の光の翼が抉れた。だが、行動に支障はない、ためらう、惑うことはない!
巨大な剣を持った人が、闇へと襲いかかる。それでも闇は祓われない。2丁拳銃を持った人が、幾多の光の弾丸を闇へと撃ち込む。
闇は、怯むことなくその二人を弾き返した。闇は、二人を飲み込むような黒い奔流を放つ。
地獄よりも黒い業火が、二人を襲う。
光が、二人を守るように広がり奔流を止めた。が、二人の表情は険しい。いくら巨大な力を持っても所詮は人である。人では、■には勝てない。その事実が、二人に突きつけられている。
「ははははは、はははははハハハハッ!!!!その程度か、その程度かその程度かその程度か!アイタス・ロータ、アルハザード・ラクティー!」
二人を、嘲笑う。
「その程度で、その程度で!よくこの我を祓うと、滅すると言えたな!!自惚れも甚だしいぞ!」
所詮、人は闇に、■に勝てない?■には■でしか勝てない?そんなことがーーーーそんなわけがーーーー
「あるわけねぇだろド畜生がぁぁぁぁ!!」
ここで死ぬ運命、その運命から逃れる術はない?ふざけるなーーーーふざけるなーーーー!
「ふざけるな、そのような運命などーーーー俺を縛る理由に値などせん!!」
それでも二人の目からは光が消えない。幾ら弾き返しされようとも、幾ら叩かれようとも、幾ら傷を負っても、幾ら死にかけようとも。
負けるわけには、いかない。
誰に、闇、■、自分。
違う。どれも違う。二人が絶対に負けるわけにはいかない存在。それはーーーー
「まだ、行けるんだろうな?」
「当たり前だっ、俺がこの程度でへばるかよ!」
両手で握る大剣に力を込める。まだ、尽きていない。まだ、全てを燃やしていない。
心を、魂を、体を燃やす。勝つために。既に体は限界のはずなのに、倒れてもおかしくはないのに。
それでも、力尽きることはない。逆に、力が奥底から湧いてくる。光が、さらに輝く。魂が、昂ぶる。
負けなど、存在しない。目の前にあるのは、勝利の二文字だけである。敗北など、ありえないーーーー
そして、旧神の印が結ばれ、目の前の闇を屠るための、最大の、最強の、極限の希望を呼び覚ます。
そのために、自らかに内臓している魔導書へと入り込む。
ーーーーーーーーーーーージーーーージジジーーーー
アイタス・ロータ。■■イ■■本最深部、接続(アクセス)完了。
魔力供給、安定。
封印、解除条件を確認、了承。
一号二号三号封印一斉解除。
抽出。
輝■■■■■へ■■ン、発動承認。
解放。
「最終封滅兵葬『輝■■■■■へ■■ン」
匣が、匣が、匣が開かれる。闇を屠るために、闇を祓うために、極限の光がその先へと加速する。
天へと登るその光は、まるでお伽話に出てくる龍そのものであった。こんなにも強いのに。こんなにも輝いているのき。
感じるのは、暖かさであった。
「開け、『■の■』」
鍵を、取り出す。闇を滅するために、己の半身を取り出す。
アルハザード・ラクティー。■コ■写■、最深部接続(アクセス)完了。
抽出、召喚承認。解錠。
使用許可申請。了承。
ク■■■ラ、起動。
扉が開く。闇を滅するために、そのための武器を手に執るために。
魔法陣ーーーー旧神の印ーーーーエルダーサインが描かれる。
そこから、巨大な銃ーーーー大砲が召喚される。究極の対滅兵葬でありーーーー己の■である、それを。
「貴様らーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
闇が叫ぶ。が、その叫びは二人の耳に入らない。闇は、既に二人へ干渉することは不可能となっていた。何故か?語るまでもない。
「あんまり人間を舐めんじゃねぇぜ、カミサマよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
大剣を光が包み、光の柱となる。その光は、なによりも輝いていた。天にまで昇るような光の柱。魂の鼓動。それをーーーー
「人間を舐めるなよーーーーたかが神の分際で!」
引鉄に右手を掛け、銃身を左手で支える。最早、銃ではないーーーー大砲と呼称するほどの大きさを持つ闇を滅する兵器。それをーーーー
放つ。
光の鉄槌を振り下ろし、光の激流が走る。
二つの巨大な光は、闇を飲み込みさらに強く輝いた。
輝きは、二人を包み込む。
二人は、その輝きの中でただ嗤っていた。何に対してかは不明だが、とても、満足げな顔だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「人として生き、人として戦い抜いた。その果てが、この結果なわけね。
浅はかだったわ、私の考えも。人に、ここまでの可能性があるなんて。
だからこそ、なのかしらね」
何もない、虚無の場所で金髪の女性は、閉じた扇子を口に当て笑みを浮かべる。まるで、物語の続きを楽しみにしているような子どものように。
「戦わなければ、生きている実感を掴めない者。戦いたいから戦い、潰したいから潰す。
面白いじゃないの。もしかしたら、■になる可能性もあったのかもしれない」
■ーーーーそれになる可能性。それは、万が一の可能性なのか。それとも、今回がただの例外なのか。
「招待してあげるわ、この世界に。幻想郷に。勿論、力は制限させてもらうけれどーーーー些細な問題よね、貴方達に限っては」
フフッ、と女性は笑みを浮かべる。
「せいぜい私を楽しませることね。ねぇ?アイタス・ロータにアルハザード・ラクティー」
女性ーーーー八雲紫は、その空間から姿を消す。
これから何が始まるのか、何が起きるのかは誰にもわからない。その果てに、何があるのかも。
これが、幻想郷に何をもたらすのかも。