Fallout Fate/Zero   作:ミスターサー

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思い、重い、同盟

「・・・朝から早く申し訳ありません」

 

「いや、まさか101、お前から来るとはな」

 

「いえ、あ、前日の件は」

 

「そんな事は、もうどうでも良い」

 

「・・・さようで」

 

ライダー陣営の本拠地に101とライダーのイスカンダルが向かい合って座っている中

ライダーのマスター、ウェイバーは立ちながら二人の会話を見てハラハラしていた

 

まず、敵陣営に入るサーヴァントの定番といえば暗殺者のアサシンである

しかし101は正々堂々とチャイムを鳴らした後、イスカンダルに迎えられて入った

イスカンダルもイスカンダルだが、警戒もせず普通に入る101もどうかと思う

 

そして、このような事態、聖杯戦争では前代未聞の騒動である

しかしウェイバーは、そんな未聞なのを捨て、いつ、どんな時に戦闘するのかという空気の重さに焦っていた

 

「して、貴様は朝からドンパチ賑やかな戦争をしに来たのか?ん?」

 

イスカンダルがそう言うが101は欠伸(あくび)をし、答える

 

「魔術は秘匿な物ですから賑やかにしたら大変でしょ、だから戦争は夜にしませんか」

 

「そうか、ぬう・・・つまらん」

 

「つまらないって・・・、本気で殺る気有ったんですね

・・・さて今回はお話をしに来たのですが」

 

「話か、なにか良い事が有るのか?」

 

「えぇ、同盟を結びに来ました」

 

「同盟!?」

 

ウェイバーは驚いて声を上げ、続けて101に言う

 

「同盟なんて組んだとしても最後は一人だけしか生き残れない、それが聖杯戦争なんだぞ!!」

 

「まぁ、落ち着いてください」

 

「そうだぞボウズ、つまらん事で騒ぐな」

 

「つ、つまらないって、どういう事だ!

それに昨夜のコイツ等(101と運び屋)の行動は暗殺者タイプの行動だし、嘘を巧みに使う輩だぞ!!

信用にならないし、まして変な近未来的な銃を使う英霊だぞ!!」

 

ウェイバーは101を指差し、怒鳴る

 

「いや~、褒められると恥ずかしい物ですね」

 

「褒めてない!」

 

「まぁ、待て・・・せっかく来たんだ、理由ぐらい聞いても良いだろう

101よ、何故同盟を結びに来た」

 

「んと、アーチャー・・・金ぴかの鎧を着た男を覚えていますか」

 

「あぁ、宝具をこう・・発射した?奴で傲慢な奴だったな」

 

「あの男、私達と同じタイプのサーヴァントなんです

しかし、こちらの質量よりアチラの方が多い気がしますし、接近戦や狙撃戦の両刃持ちの強さを持ってると考え、聖杯戦争の中で最大な敵と考えたんです」

 

「つまり、貴様等二人合せての戦いで、じゃんけんという<あいこ>状態

さらに言えば、アーチャーはグー、チョキ、パーの三つ所持している状態だからコチラも危ないと?」

 

「えぇ」

 

「ふむ、・・・で、セイバーにこの話を待ち上げたか?」

 

「いえ、セイバーさんには悪いですが、言ってません

それ以前に斬られそうでなんか嫌です」

 

「・・・フラれたのか」

 

「戦闘から離れる際、目で見た限り、セイバーさんに嫌われました」

 

「ヌハハハ、そうか」

 

「で、いかがですか?」

 

「コチラとしては、余は受け入れても良いが

生憎マスターであるボウズがなぁ」

 

イスカンダルはウェイバーを見て溜め息を吐く

 

「なんだよ」

 

「なぁ、一度手を組んでみないか

それ相当の利益をもたらす同盟だと思うが」

 

文句がある顔でイスカンダルを見るウェイバーだが、イスカンダルの目を見てから少し考える

 

「・・・、こちらに有利な条件をいくつか入れるなら良い」

 

「よし、決まりだな」

 

「ありがとうございます」

 

「けど、お前等ジェミニを信じた訳じゃない!

いいか、今は信じるけど裏切ったら絶対許さないぞ」

 

「えぇ、分かってます

さて、条件のお話をしませんか」

 

ウェイバーはベットに座ると言う

 

「まず、お前達の正体は何だ?

魔術の欠片も無いし、宝具は近代的な物だ」

 

「手始めにそこからですか

私達はただの人(?)ですし、宝具の件は旧人類だったからと言った方が良いでしょうか

それとも未来人とでも言った方が良いのでしょうか

宝具に関しては曖昧で」

 

「ん?旧人類ってお前、何言ってるんだ」

 

「そうですね?核の抑止力という言葉を御存知で?」

 

「そんな科学的な言葉は分からないぞ」

 

「ボウズ、核の抑止力ってのは核兵器を持つ国を威嚇する為に核兵器を持って封じる事を言うのだ」

 

「へー、ってライダー

なんでそんな事を知ってるんだ?」

 

「テレビの番組で見たのだ」

 

「征服王イスカンダルがテレビで知識を得るなんて・・・」

 

101は頭を抱え、ウェイバーは続きを促す

 

「で、それがどうした?」

 

「私の時代は、それが崩壊した世界、いや時代なんです」

 

「つまり、なんだ?お前は余より人生の先輩ということか?」

 

「可能性としては、ですね

どちらにせよ、私達はそんな時代の英霊なんです」

 

「・・・、つまり未来の英霊だから宝具が現代兵器なんだな?」

 

「そう感じれば」

 

「・・・まぁ、納得いかないが良いか

次にお前は何を望んで聖杯戦争に参加したんだ?」

 

「さぁ?死んだ後にそんな事を考えてる暇なんて無かったですし」

 

 

 

 

 

 

 

「アナタが早く帰って来れるように、私は努力するわ」

 

 

 

 

 

 

 

「・・・、女の気持ちを信じないで裏切った罰だと思ってますから」

 

「?」

 

「・・・」

 

ウェイバーは首を傾げ、イスカンダルは目を伏せて言う101を見て、顔に皺を寄せた

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