バカと桜と転校生っ! 作:小春
今回、姫路さんや美波、秀吉も少しだけ登場します☆
お楽しみに~(^◇^)
吉井君と出会って、教室に入れるようになるまで数分。私は、彼の隣りにいながら、四年間も会っていない弟の姿を思い浮かべていた。
ずっと会っていない私の双子の弟。
あの時は神童と言われるほどの頭脳を持っていた...はずなのに、現在はこの学年の最下層のFクラスの代表なんかに落ちぶれて...、なんとも嘆かわしい事態だ。
ちなみに、何故私が四年間も雄二に会っていなかったのかというと、私は中学一年の頃から、イギリスに留学していたのだ。
家族からの現状報告は受けていたが、高二の振り分け試験でFクラス行きだと知った時には、絶句した。
名前を書き忘れて0点なら、まだ分からなくもないが、代表になっているということは、恐らく実力なのだろう。
ついでに言っておくが、私がFクラスになったのは、テスト用紙に名前を書き忘れるという、よくあるバカなミスをしたからだ。
鉄人に聞いたら、実力は学年トップレベルだったらしい。
ようやく、「異端審問会」とやらが終わったらしく、教室の扉が開いた。
「おい、もうそろそろSHR始まる...ぞ...。」
そして、雄二が顔を出し、そういった瞬間に、顔をひきつらせた。
まあ、考えてみれば、当然の反応だろう。彼からみれば、優等生の鏡であるはずの私が学年最下層のFクラスの教室の前に立っていたんだから。
その後、雄二が、私の予想通りの発言をする。
「な、なんで真理亜がこんなところにいるんだよっ?!」
やっぱり慌てた。
そう思うと、意識していなくても自然と口元に笑みが浮かぶ。
もう少し弄っちゃおうかなっ♪
「う~ん、どうしてもって言うなら教えてあげないこともなくはないけど、それなら、どうして雄二がこのクラスにいて、しかも、どうして0点じゃないのか、教えてくれないと...嫌だなっ(^_-)-☆」
軽くウインクしながら、おちゃらけた感じで言ってみる。
「う...それなら別に言わなくてもいい。」
雄二やられたり~っ
なんてことを考えながらも、教室に入る。
何?これ。
私の第一声は、これだった。
誰でも、流石にそう思うだろう。床には古い畳、しかも机はなく、傷がたくさん付いたちゃぶ台。
そのうえ、黒板や壁には多数の落書きときた。まさに廃屋そのものだ。
ちなみに、今見たところ、クラスメイトは私を除いて全員男。やっぱり引く。
と思った時だった。
「おはようございます~」
「おはよう」
「おはようなのじゃ」
おっとりした感じで、フワフワした髪の毛が印象的な胸が大きい女の子と、茶色い髪を黄色いリボンでポニーテールにまとめたぺったんこな女の子、そして、サラサラした短い髪の、古風なしゃべり方をする女の子(男子制服着てるし男の娘?)がこの教室に入ってきた。
救いだった。男だらけのむさ苦しいクラスに、とりあえずは女の子が二人もいたんだから。
「あの、貴女は?」
ふわふわさん(仮)が私に訪ねてくる。
「あっ初めまして。弟がお世話になっています。坂本 真理亜です。宜しくお願いします。」
礼儀だし、この一年間、共に闘う戦友だ。自己紹介くらいするのが筋だろう。
「こちらこそ初めまして。私は姫路 瑞希です。坂本君のお姉さんでしたか~一年間、仲良くしてくださいねっ!」
ふわふわさん、改め姫路さんも自己紹介を返してくれた。見かけ通り、とても優しそうな人だ。
「ウチは島田 美波っ!よろしくね、真理亜!」
ぺったんこさん、改め島田さんも挨拶してくれる。
どうやら、このクラスはかなり雰囲気のいいクラスらしい。
成績は悪いけど、良い人が多いこのクラスに少し感心していたら、
「あー、そろそろ俺にも何か言わせてくれ。」
と、教壇前に立った雄二が言ってくる。
「ああ、ゴメンネ、雄二。もういいよ。」
それだけ言って、私は黙った。
「それでは、諸君に問う。このクラスの設備に不満はないかー?!」
「おおありじゃ~!」
こうして、我らがFクラスの戦争の幕は開いた。
いかがでしたか?
お楽しみいただけたでしょうか?
実は挿絵も描いてたりしてるんですが、紙に描いた絵をパソコンに取り込む方法が分かりません(汗)
ご存知でしたら、是非作者に教えてください<(_ _)>
あっ、スキャナーは家にあります!