「みなさんご機嫌よう 私は八雲 紫 この幻想郷の創始者よ」
空間を切り裂いてその口から姿を現したのは一人の女性だった
いきなりの事に驚いたのだが、それ以上に驚いたのは、のび太達がタイムマシン内で時空乱流を体験した時、時計ではなく無数の目になっていて、その目が紫と名乗る女性のいる空間の裂け目にあったのだ
のび太「あ、あなたが僕達を元の世界に」
ジャイアン「ちょっと待て」
ジャイアンは怒りに震えながらそして、押し殺した声で質問した
ジャイアン「お前…俺たちをこの世界に連れて来ただろ…!?」
スネ夫「ジャ、ジャイアン…?」
ジャイアン「あいつの変な穴の中に俺たちがみた目玉がある
…それならあいつが俺たちを落とした犯人だろ?」
スネ夫「そ、それじゃあ…!」
紫「えぇ、そうよ」
みんな「!!」
紫はあっさり自分がのび太達を幻想郷に連れてきた事を自白した
のび太「それは…どうしてですか?」
霊夢「紫…?あんたの好奇心でも、子供を連れて来る事を許す事は出来ないわよ…!」
霊夢は紫を睨んだ
紫はくすくすと笑いながら
紫「この子達はただの子供じゃないわ
それも幾多もの冒険を乗り越えてきた…
私はそんな彼らに興味を持って幻想郷に招いたのよ?」
その言葉にジャイアンは激昂した
ジャイアン「ふっざけんじゃねぇぞ!!そのお陰でどんだけ俺たちが危ない目にあったのか分かってんのか!!
てめぇの珍しいもん見たさで勝手にここに来させんじゃねぇ!!!」
机を叩き、鼻を鳴らしながら紫に向かって殴ろうとした
その時、霊夢を含めた幻想郷の住人4人は驚いた
それはジャイアンが怒った事に驚いた事ではない
ドラえもんとスネ夫、のび太がそれを止めた
せっかく帰れるのに、問題を起こしたくないからだ
ジャイアン「どけぇ!!こいつに一発ブン殴らねぇと俺は気がすまねぇ!!」
怒りを現にしたジャイアンに対し、紫は突如真面目な顔になりこう弁解した
紫「悪かったわ…
本来はここに連れて来ようと思ったけど、謎の力に妨害させられて魔法の森に飛ばしてしまったのよ
それに、今はあなた達を帰す事は出来ないわ」
のび太「え?それはどういう事ですか!?」
霊夢「…私が言いたい事は色々あるけど、紫
この子達に詳しく話しなさい」
紫「もちろんよ 実は…」
時間は遡り、のび太が学校の昼休みにジャイアン達に空想サファリパークへ誘った時、幻想郷の八雲家の屋敷では…
こたつに入りながら、スキマ(先ほどでた空間の裂け目)の中に顔を突っ込んでいる紫がいた
紫「うーん…」
?「紫様?一体何をしているのですか?」
紫「?あら藍、なんだがスキマの様子がおかしいの 今その点検」
藍「スキマの様子が?」
藍と呼ばれた一人の女性 名前は八雲 藍 紫の式神で九尾の妖怪
九尾の妖怪なだけあって、9本の尻尾が生えていて、頭には犬耳みたいなものが付いているが、それにあった帽子で隠されている
その隣にいたのはばけ猫の妖怪 橙(ちぇん)
二又の尻尾が特徴で、不思議な緑帽子を被っている
紫「そうなのよ
なんだか電気みたいなものが飛び散ってて、そしたらある場所にスキマが開いたの」
藍のスカートの裾を掴みながら橙はこう質問した
橙「ある場所って?外の世界じゃないんですか?」
紫「もちろん外の世界よ
でも何かおかしいのよねぇ…」
紫は開いたスキマを覗き込む
するとそこは大きな建物で、中から子供達がたくさん出て来て、外で遊んでいる
あぁ、ここは学校ね?
紫は見たことがあるようでここが何処なのか理解した
教室をみると、メガネの少年が三人に話している
その中に自分が今まで聞いた事のない話をしている
空想サファリパークや、ペガ、ドラコ、グリといったものだ
これを聞いた紫は
紫「私の知らないものを知っているのね〜
…面白い事思いついちゃった」
藍「…嫌な予感が」
藍は半ば呆れた様に言った
紫は自分が面白いと思ったものには首を突っ込んだりするので、その挙動に藍は振り回されているのだ
紫「なによぉ、私がいつも迷惑事を起こしてるみたいな言い方」
藍「迷惑事を起こしてますよね?」
そういうと紫は返す言葉がなく、「うぅ」と言って項垂れた
外来人と呼ばれる人は何処から来たのか
一つは外の世界の住人が道に迷い、たまたま幻想郷にたどり着くこと
もう一つは幻想郷の創始者の一人である八雲 紫が気まぐれに一人をスキマに落とし、幻想入りさせること
紫の面倒事とはこれのことだ
項垂れたと思ったら半ば開き直って
紫「ちょっとこのメガネの男の子について行こうっと!」
そういうと紫はスキマの中にひょいっと入っていった
藍「あ!紫様!…全く…」
ため息をつく藍に橙は「藍さま?」と心配したが、笑顔で「大丈夫だ」と言った
さて、これが大丈夫で済まされるのか…
その日の夜
のび太は布団を敷きながらわくわくしていた
のび太「明日はペガ達に会える!いやあ、今日は眠れるかなあ?」
ドラえもん「全く…君は調子いいね」
のび太「えへへ…」
わくわくして興奮気味ののび太だが、時刻は午後11時
早く寝ないと朝起きられなくなるので、無理に布団に入る
紫(…不思議な青いロボットも居たわね
これは凄いものをみたわ…!)
妙に視線を感じる感覚がする
のび太はふと、周りを見渡した
ドラえもんは押入れの中
道具の整理をしているようで、ふすまは空いていない
ではさっきのは一体…?
気のせいかと思ったのび太は布団に入るや否や、約3秒で深い眠りについた
紫「ふふふ…面白い人を見つけたわ…」
翌日
メガネの少年の家に昨日学校で話しをしてた3人が合流し、メガネの少年の部屋で談笑をしていた
紫は、彼らの足元に大きなスキマを作って、博麗神社に繋げて幻想入りさせようとした
しかし彼らは思いがけない場所に行く
なんと、机の引き出しの中に入ったのだ
これには幻想郷創始者もびっくり!
紫はスキマに身を隠しながら彼らの後を追う事に
そこには今まで見た事のない異様な空間だった
自分が使っているスキマに似たような不思議な感じだった
紫はスキマの中に隠れ、もう一つのスキマを作りのび太達を連れスキマに引き摺り込もうとし、力を込めた瞬間
バチィ!!
強い衝撃に紫は吹き飛ばされる
紫「っ!今のは!?」
紫はスキマからタイム空間を見た
するとタイムマシンの後ろから黒い霧のような何かがこちらに迫ってくる
時空乱流だ
紫がタイムマシンごと落とそうと大きなスキマを出そうとした時、その力がタイム空間を刺激し、時空乱流を生み出したのだ
(紫が入っているスキマは小さいもので、開けたとしても拳程度の大きさなので衝撃はそこまでなく、尚且つのび太達のいるタイムマシンの中に隠れていたため、タイムマシンに付いているタイムバリアによってタイム空間への力の干渉はされないが、タイムマシン外にスキマを作ろうとしたため、力の干渉により時空乱流が発生した)
紫「なによこれ!こうなったら…!」
紫は力を込めて先ほどより大きなスキマを作ろうとした
すると…
タイムマシン「ガ…ガガガ…ピー ザー…」
タイムマシンの音声装置が壊れ、タイムマシンにガタが来てしまい強い衝撃がくる
紫は構わずその衝撃に耐えながら、力を強めると
ジャイアン「おい…何だよ、アレは!!」
タイム空間がスキマに変わった
いや、スキマがタイム空間と混合したと言った方がいいのか?
紫はしまったと思い、スキマの力を弱めようとしたがタイム空間の力とスキマの力この2つの力重なり合ったスキマは制御することが出来ず…
突如強力な引力によって、タイムマシンは引き寄せられる
静香「ねぇ!このままだと吸い込まれてしまうわ!」
のび太「どうするんだよドラえもん!」
ドラえもん「だ…駄目だ コントロールが効かない!このままじゃ…」
その時、2つの力が協力な引力を作りタイムマシンを飲み込もうとした
その時紫は
紫「いけない!この空間に飲み込まれたらスキマの力を使っても帰る事が出来なくなる!!」
咄嗟に紫は飲み込まれる前に大きなスキマを再度素早く作り、のび太達をタイムマシンごと入れ、自分もスキマを使い脱出した
しかし、咄嗟に作っただけあって、本来繋がるはずの博麗神社には行かず、魔法の森に落としてしまうミスをしてしまい、本人も何処に落としたのかわからず、博麗神社に入ればわかるだろうと思い博麗神社でのび太達をまっていたのだ
帰る方法はここしかないのだから
時間は戻り…
紫「ここまでがあなた達をここに連れて来た経緯よ」
スネ夫「まさか一緒にタイムマシンに乗ってたとは思ってなかったよ」
静香「えぇ、そばにはいなかったし…」
ジャイアン「でも危ねぇ事をしでかしたのはこいつだというのはわかったろ?
こんなやつが俺たちを帰してくれるわけねぇだろ!?」
ドラえもん「…紫さん、僕たちを帰せない理由は一体なんですか?」
紫は難しい顔で帰せない原因を話した
紫「あなた達は特殊なのよ
あなた達がいた世界はこの世界の外の世界とは関係ないのよ」
のび太「…え???」
のび太の頭の上に?がたくさん
スネ夫「えっと…つまりこの世界の外の世界は僕たちがいた世界ではないから、帰す事が出来ない こういう事ですか?」
紫「えぇ、考えられないけれど私がのび太くんの家にいって見たんだけど、そこにのび太くんの家は無くて、代わりに小さなアパートが建ってたの」
アリス「ただ場所を間違えたんじゃないの?幾ら何でもそんなことは…」
紫「私もそう思ったわ …でも場所自体は正しいの
学校はあったけど何度も確認したけど、あなたの家は無かったわ」
紫の口から聞いた発言に一同は信じられなかった
のび太の家がない
たった1日で家が消滅し、代わりにアパートに変わるなど外の世界では不可能なのだ
紫は詳しく話した それはこうだ
スキマに電撃とともに現れたスキマは、外の世界ではなく別の外の世界に繋がってしまった
つまりパラレルワールドの別の世界に繋がってしまったという事だ
これでは例え幻想郷から出たとしてもそこはのび太達がいた世界ではなく、外の世界でタイムテレビも直したタイムマシンも使えないのだ
スネ夫「それじゃあ僕たちもう帰れないじゃんか!ママァ!!!」
紫「でも帰れない事はないわ ただ、時間がかかるだけだから」
のび太「どういう事ですか?
あなたのいうスキマを使ってここから出れても僕たちは元の世界には帰れないんですよ?」
紫「確かに私のスキマでは別の世界へ行く事は出来ないわ
でもその原因を突き止める事はできるわ」
ジャイアン「その原因を突き止めてどうすんだよ!
突き止めたぐらいじゃ帰る事は出来ねぇじゃねぇか!」
紫「いいえ、それは大切なことよ?
それはあなた達のいた世界に行くための方法でもあるわ」
魔理沙「だーーー!!!わっかんねぇよ!!結論を言え!!結論を!!」
魔理沙は痺れを切らし怒りを露わにした
ジャイアンに似ている
ジャイアン以外はそう思った
紫はため息をつきながら話した
紫「私のスキマの中で原因を作ったあの謎の力、電撃と共にスキマが開いたあの力、それは何処から来たのか
もしその元凶がわかればあなた達いる世界に帰るきっかけが出来るのでは?」
ドラえもん「では、その原因を探ればいずれか元の世界に帰れる
そう言っているのですね」
スネ夫「いずれってなんか説得力ないなぁ…信用していいの?」
紫「任せて こう見えてもこの幻想郷の創始者よ
それにあなた達に迷惑をかけたのだから」
ジャイアン「ふん、信用できないぜ」
ジャイアンは紫を睨み付けたままそう答えた
霊夢「まぁ、帰れる方法がわかったことだし、あなた達今日はここに泊まりなさい」
のび太「え?いいんですか?」
霊夢「もちろんよ あなた達を放っては置けないわ」
ドラえもん「ありがとうございます霊夢さん!」
魔理沙「じゃあ私も」
霊夢「あんたはいらないわ」
魔理沙「おい!?せめて帰れでいいだろ!?いらないはないだろ!」
そのやりとりにのび太達は安堵を見せた
帰れない事はない 時間がかかるだけ
あの紫って人はこう見えても幻想郷では偉い人だ なんとかなる
のび太達はそう思った いや、そう思おうとした
紫「では私はその原因を探してくるわ
まぁ時間がかかるけど頑張ってみるわ」
霊夢「絶対見つけて来なさいよ
…さもないとあんたを退治するからね」
紫「わかってるわよ それじゃ…」
そして紫はスキマを閉め、消えた
(ふふふ、見つけてくるわ…今はまだね?)
アリスは紫がスキマを閉めるとき、不敵な笑みを浮かべてたような気がしたが霊夢に呼ばれて、思考が止まった
霊夢「アリス、ちょっとあの子達から離れた場所で話しましょう 魔理沙もきなさい」
魔理沙「ふいふい」
のび太「あ、僕も行きましょうか?」
霊夢「いいのいいの そこでゆっくりしてて頂戴 ちょっと今日の夕食の準備をするだけだから」
そう言って三人は部屋から出た
よくある事なのかな?と思いのび太はみんなの輪の中に入った
霊夢「…あの子のこと、どう思う?」
魔理沙「あのデカブツの事か?」
霊夢「ええ、あのジャイアンって子、机殴った瞬間一瞬衝撃波を出してたわ」
アリス「まさか!あの子達は普通の人間よ?」
霊夢「…まだわからないわ」
あのとき、ジャイアンは紫に対して激昂し、怒りのあまり机を叩き出したそのとき、衝撃波のようなものが出て来たという
まだ小さいが、机を叩いただけで衝撃波が出るというのは普通の人間ではまず無理な話だ
しかし、見た目は本当にごく普通の子供
本当にそんな子供達が能力者だと思えなかった
霊夢「とにかく、今日は私があの子達の様子を見るわ 何かありそうだし…」
魔理沙「あぁ、だから今夜ここに泊まれって言ったのか」
アリス「でもあの子達は悪い子には見えないわ」
霊夢「それは私だってわかってるわよ
でも良い悪いでこのまま放って置くわけにもいかないでしょ?
この世界は外の世界よりも平和かつ、危険なところなんだから」
霊夢はのび太達の一時的な保護者になり、機会があれば人里の家に暮らすようにさせるようにする そう考えていた
魔理沙とアリスは人里なら慧音もいるし大丈夫だろ、と納得した
慧音と呼ばれる人物は、寺子屋(今で言う学校)の先生で人里に現れる妖怪を退治し、人里の住民を守る女性の事だ
…幻想郷には女性しかいないのか…?のび太達も疑問に思っていた
アリス「それじゃ、私は帰らせてもらうわ」
魔理沙「じゃあな!霊夢、ガキンチョ!霊夢にいじめられるなよ!」
アリス、魔理沙は自分の家に帰るところだった
静香「アリスさん、人形ありがとうございます 大切にしますね」
その腕には上海人形が握られていた
アリス「えぇ、大切にね?…それじゃみんな、頑張ってね」
2人は神社を後にした
霊夢「…さてと、あなた達そろそろ夕食にしましょう」
気が付けば夕方になっていた
タイムマシンに乗った時は10時頃なのに対し、2時間しか経ってたいのに時間は18時になっていた
多少ラグがあったのだろう
霊夢「じゃあドラえもん、…呼びにくいからドラちゃんでいいかしら?
ちょっとご飯を運ぶの手伝ってくれない?」
ドラえもんは「もちろんです」と快諾し、しずかも「私も手伝います」と3人は台所に行った
霊夢「度々失礼な質問だけど、ドラちゃんってご飯食べれるの?」
ドラえもん「もちろんです!僕は高級ロボットですから!」
残った3人の少年は…
のび太「もうこんな時間か〜 なんだか眠くなって来たよ」
スネ夫「お前はいつも眠いんだろ?こんな時によく眠そうにするなぁ」
ジャイアン「まぁ考えていても仕方ねぇ
あの紫って奴は気に入らねぇが、あの3人は信用できる
俺たちを助けてくれたんだ」
ジャイアンは冷静を取り戻していた
未だに紫への怒りは消えてないが、自分達を良くしてくれる霊夢達(魔理沙…?)の事をありがたく思っていたのだ
ジャイアン「今は何処かに旅行に来たと思ってようぜ!いずれ帰れるんだし」
スネ夫「…そうだよね あの霊夢って人、凄く強そうだし紫さんは嫌でも見つけてくるでしょ」
ジャイアン「な?霊夢さんは俺たちの味方だ!それで十分だ!
それに俺たちはいざって時にはドラえもんがいるだろ!」
のび太「…そうだよね!なんとかなるよ
今までだってそうじゃないか!」
そののび太の言葉にジャイアンとスネ夫は珍しそうな顔をして「のび太にしてはいい事言ったな」
と一緒に言った
「そりゃないよー」とのび太は言ったが2人は笑っていた
それを見るとのび太も緊張が解けたのか、のび太も笑った
居間にいる3人には笑顔を取り戻し、明るい雰囲気に変わった
机の上には夕食が置かれていた
白飯、焼き魚、味噌汁、山菜のおひたし
質素ながらもどれも美味しそうだった
霊夢の「いただきます」の号令に合わせてみんなも「いただきます」と言い、のび太は味噌汁に手を出した
のび太「…美味しい!」
霊夢「よかった、あなた達の口にあって」
その味噌汁には魚の出汁を使い、豆腐や山菜が入っていて素材の味を引き出している味は、自分の母親が作ったような味だった
他の料理に手をつけてみるもやはり美味しい
夕食の後片付けをした後、霊夢はのび太達への布団を敷きながらこれからの事を話した
霊夢「明日は人里の方に行くわよ そこであなた達を紹介したいし、あなた達の住居をなんとかしないとね」
すると、ドラえもんは
ドラえもん「大丈夫です! それは僕たちでなんとかします」
霊夢「え?大丈夫なのあなた達だけで」
ドラえもん「任せて下さい!これでも未来の高級ロボットですから!」
胸にポンッと手を当ててドラえもんは自慢げにそう言った
霊夢は心配だが、紫が言ってたようにのび太達は普通の子供ではない
のび太達は自分達が思っているよりも強いのかもしれない
そう思い、「あまり無茶はしないように」と釘を刺しておいた
客用の布団はあったのだが、5人分の客用の布団は流石になく、2人用しかなかった
しずかは霊夢と、ジャイアンとスネ夫、のび太とドラえもん、と分けて布団を使うことに
のび太達は4時間程しか時間が経っていないが、いろいろあって疲れたのか、直ぐに眠ってしまった
紫「さて、明日は楽しみだわ…!」
藍「全く…」
その翌日、朝日が登る前の薄暗い時間、霊夢は起床した
しずかを起こさないように静かに
今日はのび太達がいるので朝食の準備に取り掛かろうとした
その時
ガチャ ガチャ
別の部屋から物音がした
霊夢は何事かと思いその部屋にいくと、そこには見た事のない道具があちこちにあり、その中にドラえもんの姿があった
ドラえもん「あ、霊夢さんおはようございます」
霊夢「おはようドラちゃん これは何?ドラちゃんの道具?」
ドラえもん「ええ、そうです
いざっていう時に使えないと大変なので、メンテナンスしているんですよ」
「へぇ〜」と感心していると、霊夢は一つの道具を取って見た
霊夢「ドラちゃん、これって」
ドラえもん「!!霊夢さん、そのボタンを押しちゃだめ!!」
霊夢「(ポチッ)え?」
珍しい道具のスイッチを押した瞬間、霊夢は何故か体が軽く感じた
いや、軽くなったのではない 浮いているのだ
自分だけではなく、ドラえもんがメンテナンスのために置いたひみつ道具も、ドラえもん自身も、そこにあった家具すらも宙に浮いているのだ
霊夢「!?ドラちゃんこれって…」
ドラえもん「…重力調節器です。この部屋を無重力空間に変えたんです」
…霊夢がドラえもんのひみつ道具の凄さをしった瞬間だった
重力調節器のせいで無重力になっていたのを元に戻したところ、宙に浮いていた道具、棚が落ちそうになり2人が慌てて元の場所に戻した後
霊夢「…ふう、ごめんなさいね?勝手に触っちゃって」
ドラえもん「いいんですよ こうして僕の凄さをわかってくれたのなら!」
そう言うと、ドラえもんはまだメンテナンスし終わっていない道具をポケットから出して、謎の工具を使ってメンテナンスをやり出した
霊夢(あんな小さなポケットからあんな沢山の道具が…凄いわね…)
少し驚いたところで、霊夢は台所へ向かっていった
全員が起き、朝食終了後
霊夢「じゃあみんな、今から人里に行くからちゃんと付いてくるのよ?」
みんな「はい!」
霊夢が昨日言ったように、人里へのび太達の紹介、案内、そして住居探しに今から向かうのだ
霊夢「ドラちゃん、昨日あなた達空を飛んでいたみたいだけど…今日も飛べそう?」
ドラえもん「はい!バッテリーも回復しているので、じゃあみんな、行こう!」
そう言うとポケットから5本のタケコプターを取ってみんなに渡した
霊夢「それじゃあ行きましょう」
霊夢達は空を飛び、人里の方に向かった
霊夢「便利な道具ね 私も何本か貰っちゃおうかしら?」
霊夢は飛びながら冗談をいった
のび太「ははは…流石にそれはダメですよ」
霊夢「ふふっ冗談よ…!!」
霊夢は突然真剣な表情に変わる
ドラえもんは何事かと思い前をみる すると
スネ夫「煙…?」
霊夢「人里からじゃない!まさか…
ドラちゃん達!ここで待ってるのよ!」
そういうと、霊夢はスピードを上げて人里の方に向かった
のび太達も訳が分からず、霊夢の後を追うことにした
その先には民家が崩れて、その周りに獣に似た妖怪が大量にいた
人里が襲撃に遭ったのだ
【今回のひみつ道具】
『重力調節器』 別名 重力コントローラー
0Gから地球の100倍の重力を出すことができる機械
この機械が壊れると重力は元に戻る
--ドラえもん のび太の宇宙漂流記より--
今回からひみつ道具の紹介をします
オリジナルひみつ道具も含まれる事もあるので紹介がてら、後書きで紹介します
タケコプターやら何やらは割愛させて頂きます(笑