ドラえもん のび太の幻想冒険記   作:BLACK(黒)

8 / 13
第8話 文々。新聞

 

 

 

 

 

 聖「………本当にうちのナズーリンがご迷惑をお掛けして、申し訳ありません…」

 

 

 ……何回聖さんは頭を下げたのか

 

 青狸騒動の主犯だったナズーリンは白蓮と慧音にこっぴどく叱られ、

 ドラえもんは頭が冷えたのか、落ち着きを取り戻した

 

 ス「…まぁまぁ、元はと言えばネズミ如きに星を壊そうとしたドラえもんにも非があるから…」

 

 の「そうですよ、だから許してあげて下さい」

 

 それを聞いたナズーリンは半ば涙目で

 

 ナ「……あ、ありがとう…君達は優しいな……」

 

 余程慧音の頭突きが答えたのか、慧音に怯えながら感謝した

 

 

 

 

 ド「………ごめんなさい」

 

 反省するドラえもん

 

 聖「いえいえ!貴方が謝る事はないですよ、ドラえもんさん」

 

 ド「でも…………」

 

 ドラえもんが見た方向には、のび太達がドラえもんを探してるとき、のび太がドラえもんのいる部屋の襖を開けた瞬間、レーザーガンを放って大穴を開けてしまった壁だ

 

 

 聖「気にしないで下さい、あれぐらい直ぐに直せますから」

 

 ジ「………はぁ、一時はどうなるかと思ったぜ」

 

 ス「ホントだよ…

 これじゃ命が幾つあっても足りないよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 のび太達は白蓮達と別れ、慧音の寺子屋に向かう

 

 すると

 

 

 

「号外号外ごうが〜〜〜〜い!!!」

 

 

 突如空を飛んでいる黒い翼の少女が、声をあげながら新聞を撒いていた

 

 のび太は舞い落ちてきた新聞に手を取り、読んでみた

 

 

 の「えーっと、ぶん…えっとなんて書いてるの?」

 

 ス「おい…ちょっと見せてみろ!(バッ)

 …【ぶんぶん新聞】?なんだこりゃ」

 

 し「?どうして途中に句読点が付いてるのかしら?」

 

 慧「あぁ、それは【文々。新聞(ぶんぶんまる新聞)】だな

 全くあの鴉天狗は…仕事が早いというか…」

 

 ド「僕にも見せて?」

 

 ドラえもんはのび太から新聞を受け取り、軽く見回すと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ド「…!み、みんな!ぼ、僕達が新聞に出てるよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 の「え!?」

 

 ジ「ガハハハハ!!全く俺は人気者だな!!」

 

 ス「読んでみてよ!!」

 

 ド「わかってるよ、ええっと…」

 

 

 

 

 

 ------------

 文々。新聞 ○✖︎号

 

【衝撃!! 里の襲撃を救ったのは子供達!?】

 

 ◆月⁑日Σ曜日、午前8時過ぎ 大群の妖怪が人里を襲い、東側の住宅等が壊滅してしまった

 本来妖怪は人里を襲うことはあまりない 襲うと博麗の巫女に退治されてしまうという事から、人里には手を出さないという暗黙のルールになっていたが、今回妖怪は多数の仲間を集め、朝から奇襲をかけるという騎士道精神もヘッタクレもない暴挙に出た

 

 これにより死者は出てはいないものの、20人以上が重軽傷を負ってしまった

 その中に今まで人里を守ってきた寺子屋のご主人、上白沢 慧音氏がなんと不意打ちにより大怪我をしてしまったそうで

 偶然近くにいた博麗の巫女が妖怪と対峙、博麗の巫女の力に妖怪はなす術なし…かと思われたが、多勢に無勢 他の妖怪に気を取られた博麗の巫女は負傷して動かない上白沢 慧音氏に向かっていく妖怪に気付かず、もうダメか……と思われたその時!

 

 ドカーン!と大きな音が出たと思ったら妖怪は吹き飛ばされていました

 

 なんと【空飛ぶ青いタヌキ】がその妖怪を吹き飛ばしたのです!

 弾幕が見えないのにも関わらず!

 すると後ろから同じく空を飛ぶ子供達の姿が!

 彼らの素性は不明ですが、【ゴリラの妖怪に似た男の子】が妖怪に向かって殴りつけると、凄まじい威力とともに吹き飛ばして絶命させ、

【狐、河童を足して二で割ったような男の子】が、道具を使い妖怪の動きを封じ、【可愛らしい女の子】は上白沢 慧音氏の手当てを

 

 そして、博麗の巫女を不意打ちで倒そうと背後から妖怪が爪を突き出して襲いかかろうとした所をなんと100メートル以上ある場所から弾を撃ち出し、妖怪を倒してしまう【眼鏡の冴えない男の子】

 

 まさに神業!!

 

 

 この後も妖怪達に向かっていく少年少女+青狸は素晴らしいコンビネーションを見せて、そして里は平和を取り戻しました!!

 傍で見てた私【射命丸 文】も思わず釘付けになってしまいました!!

 

 里を救ってくれたこの子供達に大きな拍手を!!!

(そこには妖怪と対峙しているのび太達の写真が貼り付けられている)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ド「…………今後この子供達に密着取材を試みるので、お楽しみに!

 …だって」

 

 すると男の子3人は少し苦しそうな顔をしていた

 

 ジ「……なんか嬉しいような腹立つような…」

 

 ス「足して割ったような顔なのかな、僕ちゃん…」

 

 の「褒めてるのか貶してるのかわかんないね…」

 

 それを見ていた慧音はのび太達を元気付けた

 

 慧「何を言っているんだ!良かったじゃないか!

 新聞の内容がどうであれ、この事件を解決したのは君達じゃないか!

 もっと胸を張ってもいいんだぞ?」

 

 そういうと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ジ「へへへ!!そうだな!なんてったって俺様は日本一強い男、ジャイアン様だからな!!」

 

 ス「へへっ!それなら悪い気しないなぁ!

 僕ちゃんの自慢話のネタが増えて嬉しい気持ち(ニヤニヤ)」

 

 の「ハハッ、僕だってやれば出来るんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 青狸達(極端だねぇ……)

 

 

 そして彼らは引き続き寺子屋へと足を運ぶ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 寺子屋に着くと、そこには人集りが出来ていた

 

 何事かと思い、のび太は近づくと

 

 

「お!新聞に出ていた子供達だぞ!」

「あら!ホントだわ!」「やっと帰ってきたか!」

 

 そこには新聞を見てきた里の住人達だった

 

 慧「おい、みんな落ち着け!何があった!?」

 

「いや、さっき文屋が新聞くれてだな」

 

「私達を守ってくれたのがこの写真の子供達ですよね?」

 

 そういって新聞の写真を見せてくる

 

「それで俺たちはその子達にお礼が言いたくてここに来たんだ」

 

「まさか手伝ってくれた子が私達の命の恩人とは思わなくてね、改めて礼が言いたいのさ」

 

 そういったのは先程里の復興を手伝ったおじさんとおばさんだった

 

 の「お、お礼なんていらないですよ!」

 

 ジ「困った時はお互い様だからな!!妖怪なんて、この俺様に任せとけ!ガハハハハ!!」

 

「しかし、俺達は何もしないわけにはいかんよ!

 困った時は遠慮なくいってくれ!」

 

 そういうと、ドラえもんはハッと思い出し、おじさん達にこんなお願いをした

 

 

 

 

 

「では、この里に【僕達の家】を作ってくれませんか?」

 

 

 

 

 

 のび太達がここに来た理由は、人の交流と、自分達の住処を探すためだ

 自分達には建築の技術はなくて途方に暮れてたところだった

 …流石に厳しい場合は穴を掘って無理やり空間を作って生活をするが、あまり使いたくない手段だ

 人らしく、【家】をもって生活をしたい

 今はそう思っている

 

「そんなのお安い御用だ!大きい家作ってやるから待ってな!」

 

 おじさんはやる気満々 後ろにいるおじさんの部下であろう人達も意気揚々と声があがる

 

「部屋の間取りとかの意見が聞きたい、どんな家にするかみんなで考えよう」

 

 鉢巻を付けたお兄さんはのび太達に言ってくれた

 

 ス「それなら僕が間取りを決めるよ!」

 し「私はデザインを決めるわ!」

 

 スネ夫は早速建築の設計図(簡単に)を書き、しずかはどんな家にするかイメージを浮かべた絵を描いていく

 

 

 慧「…凄いな、君達は」

 

 の「…え?」

 

 慧「なんと言うか…【強い】」

 

 の「そんな、僕は強くなんかありませんよ」

 

 慧「そうではない、君達は【芯】が強いんだ

 私の教え子達よりもずっとな…」

 

 の「………慧音さんの生徒は…えっと、妖怪といるんですか?」

 

 慧「あぁ、妖怪と妖精が」

 

 の「妖精もいるんですか?やっぱり幻想郷って凄いんですね…」

 

 慧「まぁ鬼も幽霊もいるさ……私の教え子の中でとびきり頭が悪い妖精がいるんだ

 いつも手を焼かされてな…」

 

 それって僕よりも…?

 僕より頭の悪い人なんてこの世に………あ、多目君がいたなぁ

 

 慧「まぁ頭のいい奴もいるんだが、みんな芯が強く備わってないんだ

 のび太達はみんなに無いものを持っているから強いのかもな…」

 

 の「………」

 

 自覚はないが、今まで小さくも壮大な冒険をしてきた

 そんな中、心の中の芯が強く育っていったのだろう

 

 普通の小学生が知らない場所で一年くらい家に帰れないと言われたらどうなるか?

 そんな事が考えられないぐらいのび太達にとってここは一種の【地獄】なのだ

 

 しかし、のび太達はこの状況をいかに楽しんでいるか、どう乗り越えるか

 そう考えていたのだ

 

 

 

 

 仲間がいたのかもしれない 心強い仲間が

 

 慧(なんだか君達が羨ましく思えてくるよ…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、家が出来るまで慧音さんの家に泊まって寺子屋に顔を出した

 

 慧音さんがいってた頭の悪い妖精は確かにいた

 それも僕が引いてしまうほど

 

 

 

 

 

 

 ハチャメチャな事があって2週間経った時、おじさんが寺子屋にきて

 

「おお 君達、遂に家が完成したぞ!」

 

 なんとたった2週間で家が完成したという

 

 しかしこれには秘密があった

 

「こんなに早くできるとは思わなかったよ

 流石ドラえもん君の【道具】だな」

 

 ドラえもんがひみつ道具を使い、お手伝いをしていたのだ

 

 そして、完成したのはなんと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【のび太の家】そのものだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 スネ夫としずかが設計図、デザインを考えてた時、しずかは可愛い感じの家を、スネ夫は大広間やら映画を見る部屋という幻想郷からしたら意味不明なものを考えてた

 それを見たドラえもん達は、「僕達も住むことを考えて作ってるの?」

 そう言われたスネ夫は「じゃあ何か良い案があるのかよ!」と反発

 

 するとのび太はおもむろに答えたのは「僕の家なんてどうかな…?」と

 最初は「なんでお前の家なんだよ」とか「場違いじゃないの?」といっていたが、彼らはよくのび太の家から冒険に出たり、時にはその場所で寝泊まりをした事もある

 もしも……もしも帰れない時があるなら…せめて【見慣れた物をここに作ろう】と

 

 その結果、【野比家】にしたのだ 場所は寺子屋の近く

 5人なんて楽に住める場所だが、家具等は無い

 

 

 この家を作るとき、もっとも苦労したのは【2階】だった

 

 人里には2階建ての家は無い

 人里の職人は今回初の二階建て建築だったのだ

 作り方等はドラえもんがタイムテレビのビデオ機能をつけて、2階建ての家の建築の動画をその職人に見せるというもの

 だが流石は職人、一回見ると理解したのか、その後の作業はスムーズに出来たという

 

 

 

 

 

 

 

 の「本当にありがとうございます」

 

「いや、いいんだ!俺達も貴重な経験が出来たし

 それじゃあ俺達は帰るよ じゃあな!」

 

 そういうとおじさん達は元の場所へと戻っていった

 

 

 

 

 人里は既に復興していた

 

 本来は1.2ヶ月は掛かるのだが、それもドラえもんの道具のお陰なのだろう

 

 

 ド「のび太くん、一先ず【お家】に帰ろう?」

 

 の「…うん!みんな!いこう!」

 

 

 のび太達はわくわくしながら、野比家に入っていった

 

 

 

 

 




今回のひみつ道具紹介

【タイムテレビ】 別名【未来テレビ】
過去や未来などを見るためのテレビで、どんな時代や場所でも見ることができる。また、特定の人物や一族を時代ごとに追うという機能もある。
テレビ機能が付いており、ビデオはもちろん、立体映像投影機能が付いている優れもの
『ドラえもんの大予言』より



文々。新聞はこんな感じでいいかな?
というか新聞作った事ないから当てずっぽうです
すみません(笑

のび太が寺子屋でお世話になってる所は、外伝で出す予定です
お楽しみに!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。