今回は6月4週
~原作情報~
モンスターファームの世界における「FIMBA」という組織とは?
正式名称を“Federtion Internationnale de Monster Battle Association”という、早い話がモンスターバトル協会。
本来はモンスターの研究機関で、管理や大会運営も行う公的団体。
判明しているNPCの名前は、職員がオザワさん、大会実況がスギモトさん。修行地管理人の眼鏡はピエールくん。
FIMBA職員のお姉さんはピエール君のお姉さんらしいが名前は不明。
◆ ◆ ◆
今日は待ちに待ったFIMBA公式戦の日。
所詮はEランクだけに、相手は雑魚。
軽く燃やして軽く優勝したけど、どうにもそれだけじゃ済まなそうなのよね。
あ、大会でのバトルシーンは都合によりカットするわ。
「……何か用? さっきから私たちを付けていることは分かっているのよ」
優勝後に表彰され、やれ帰ろうかとしていたところに現れたのは、今回の大会に出場すらしていなかったモンスターのジェットくん(種族はライガー×ナーガのケルベロス)。
敵意は無さそうだけど、面白くない流れを感じるわ。
「ふっ、流石は僕だね。隠しても隠しきれないオーラに気づかれてしまうだなんて。
でも君のように美しく強いモンスターにならお近づきになりたいと思うよ」
ようするに私の腰巾着になりたいみたい。
「言っとくけど私はホリィに名人位を取らせる以外に興味はないの。
ほら、どっか行きなさい。しっしっ」
しかしこの程度でどっか行くなら最初から付けてこないだろう。
というより、私はこのジェットくんの考えが大体分かっているのよね。
「ふん、上手いこと君の懐に潜り込み、内から崩す計画だったけど力づくになりそうだね。
僕はFINBA四天王の一人レドンド様の配下の一人、ジェット。
この先脅威になりそうな君たちを排除するために来たのさ」
「分かり易い説明御苦労さま。
ようするに私が邪魔なのね?」
「正確には『君たち』だけどね。
君のブリーダーであるホリィさんも、数少ない名人位を得たブリーダーの助手だったんだ。
これ以上、FIMBAに名人を増やさないためにも死んでもらう」
私の実力を分かった上で殺しに来ると言うことは何かしら勝算があると思ったのだけど、これは違うのかしら?
試合ではないので本気の雷を落として灰すら残さずに殺したけど、すぐあとに続く第二第三の刺客が来るでもないし。
「さぁ、ホリィ。
敵は倒したし早く帰るわよ」
「はい、ご主人様、……んぁ」
首輪の鎖を軽く引いて歩くとホリィが甘い声を漏らす。
……やだもう。こんな声聞かされたらいじめたくなっちゃうじゃないの♪
ファームへ帰宅後、すぐにベッドへと直行した。
◆ ◆ ◆
ところ変わって別の場所。FIMBA事務局の一室。
三人称の地の文SIDEに思われるかもしれないけど、遠見の術で覗いているだけの私ラクギサの実況でお送りいたします♪
だって私はモンスターじゃなくて悪魔なんですもの。
「ジェットの奴が死んだようだが、敵の情報は何か得たのか?」
「大会では手加減していることしかわかりませんねぇ~」
声の主は……ふむ、四大大会でそれぞれトップを張っているレドンド、グレブ、ガバーン、アルバールのようね。
「僕が考えるに、彼女――ラクギサ選手がSランクに上がり、四大大会への参加資格を得るまでには一年以上もあるのでじっくりと情報収集に回るのが最適かと提案します」
「まだるっこしいこと言うんじゃねぇよ。
ぶっ殺しゃいいじゃねぇか!」
頭脳派きどりなのがグレブ。短絡的なのがガバーン。
これは大会で潰す時が楽しそうな会話ね♪
「ガバーン。少し落ち着いて物を言え。
グレブの意見とて間違ってはいないのだ。
アルバールはどう思う?」
「……zzZ zzZ」
「……では、アルバールの意見を取り入れ、しばらくは様子見をしようと思う。
ガバーン、お前も少しは大人しくすることだ」
「ふん!」
「そうですよ、ガバーンさん。
僕たちはFIMBAの利益のためにも戦い続けなくちゃいけないんですから、短絡的な行動で人気を落とすわけにはいかないんですから」
これにて私に対する話し合いは終わったみたい。
だけどその後の会話から推察するに、FIMBAは経済効果の大きいモンスターバトルを金儲けのために利用しているようね。行ってみれば八百長試合。
各大会の参加枠にFIMBAの息がかかったモンスターを参加させ、事前に決められた賭けの配当などを考慮し、少しでも運営側の儲けが増えるようにしているみたい。
……これは私が勝ち続けて四大大会を実力で制覇したら面白そうねぇ~♪
~後書き~
レドンド(ドラゴン×ゴーレム=ジハード)
グレブ(ヘンガー×ディノ=オメガレックス)
ガバーン(マジン×ナーガ=ガデューカ)
アルバール(ラウー×ハム=ウッキー)
懐かしい初代の四大大会ボス♪