ファーム戦記ディスガイア   作:ヨイヤサ・リングマスター

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 短いですが、ようやく最終バトルへと向かいます。
 あと、今更ですけど補足しておきますと、ラクギサは魔王クラスの実力があるだけで自分が治める魔界を持つ魔王ではありません。
 他の魔王と拳で語り合えるだけ強いだけで、ディスガイア世界ではあっちこっちをふらふらしていたのです。

 


第8話:見下すがいい、求めるがいい、殺してあげる♪

 5月3週 マスターズ・オブ・ブリーディング

 

 最初の四大大会はこの大会。そしてライバルとなるのはマジン種のガバーン。

 異世界出身とはいえ、魔王クラスの私からしてみれば、魔神だとしても相手にならないのに、この世界のマジン種なんて大したことないわね。

 

 

「ふん、貴様を潰すのは他のSランクの連中に任せようと思っていたが上手くいかないもんだぜ」

 

「あら? もしかして私に勝てるつもりでいるの?

 これまでの大会で私が手加減していたってのに?」

 

「手加減で勝ち抜けるほどSランクは甘くない。

 そんなハッタリでビビるほど四天王は甘くないということを教えてやる!」

 

 

 試合前の口上はただただ挑戦的。

 そんな自信家の相手を圧倒的力でねじ伏せるのって快感よねぇ~♪

 

 

「俺は“パワーと知性の戦士”ガバーン。雑魚を見下すために四天王をしている俺に手間をかけさせた貴様は容赦しねぇ!」

 

「私は“異界の魔王クラス”ラクギサ。殺しちゃったらごめんね♪」

 

 

 開始一秒。私の雷を纏った拳『獄雷ナックル』によってガバーンは消滅。

 会場は騒然となったけど、別に試合の上だから問題ないわよね?

 この世界どころか、元の世界でも使いこなせるのは私だけの専用技だし、私をピクシー種だと思っていた観客からは驚かれたかな?

 

 

「最初に謝っておいて良かったわ。

 あなた、本当に死んじゃうんですもの♪」

 

 

 問題なく私は優勝。まさかFIMBAも四大大会の四天王が死ぬことは想像していなかったんでしょうね。

 大会のルールブックには不幸な事故で選手が死亡しても問題ないって書いてあるけど、実際に選手が死ぬのはまずないらしいからね。

 

 

「……あの、ご主人様。やり過ぎたのでは?」

 

「気にすること無いわホリィ。

 私はルールに則って殺しただけだから」

 

 

 そうして少し騒がれはしたものの優勝。

 次の大会が楽しみね♪

 

 

 ◆ ◆ ◆

 

 

 8月3週 グレーとモンスターズ

 

 

 他の参加選手は全員棄権。

 いきなり四天王のレドンドと戦うことになったわ。

 

 

「貴殿がラクギサか。

 なるほど、ガバーンでは勝てぬはずだ」

 

「私の強さが分かったなら、あなたも棄権すれば?

 って言っても、カルナボ爺さんを直接殺したあんたを生かしておく道理はないんだけど」

 

「ふん、元より棄権など選択肢にはない。

 俺は強い者と死合えればそれで良いのだからな」

 

 

 なるほど、ドラゴン種だけあって戦闘狂ってわけね。女の私には今一つ理解出来ないわ。

 ……魔界での知り合いには理解出来そうなのが幾らでもいるけど。

 

 そして試合開始。すぐに奴の言うことを理解したわ。

 先制攻撃でこっちを燃やしつくそうって腹ね。

 

 

「流石の貴殿も俺のブレスには耐えきれまい。

 ドラゴンの炎は全てを焼き尽くす!」

 

 

 自分の技に絶対の自信を持っている……やだ、そのプライドをズタズタにしてあげたくなっちゃうじゃない♪

 私は何事も無かったかのように体にまとわりつく炎を、羽虫でも追い払うように振り払って先ほどと同じようにただ立ってレドンドを見つめる。

 

 

「なっ!?」

 

「驚いた? でも残念。

 私はあなたよりもずっと熱い炎を食らったことがあるのよ。

 そいつとのバトルで炎耐性80%まで鍛えられているのよね。

 この世界には炎耐性なんてものはないんだろうし、そもそものレベルがケタ違いなんでしょうけど」

 

 

 

 それなりに面白いけど、それでもこの程度のブレスじゃ私は焼けない。

 レベルの差でしょうけど、絶望は与えられたし、ひと思いにやっちゃいましょうか。

 

 

「滅・魔王玉!」

 

 

 私と弟子以外に使いこなせる者は無し。

 宇宙一……ではないにしろ、最強の一人に数えられる私の技の威力と美しさに悶え苦しむと言いわ!

 

 

「ぬわーーーーーーーーーーーーー!」

 

 

 炎耐性の概念はなくとも、炎を操り炎を耐えるドラゴン種の四天王は、私の作りだした炎の塊によって消滅。

 流石に二匹も四天王を殺すのは問題があるかもしれないけど、お互いに合意の上だしね。

 相手だって私を殺そうとしていたんだし、仕方が無いわ。

 

 

「ご主人様。残る大会は二つ。

 残りの四天王も殺すのですか?」

 

 

 あら? ホリィったらカルナボ爺さんを殺した相手にすら同情しているのかしら?

 その可愛らしさが人間的で、生まれながらの悪魔の私からすれば魅力だけど、これはよくないわね。

 

 

「ホリィ。あなたは私のお気に入り。

 いずれは私の側近で魔神として可愛がってあげるつもりなんだから人間的な考えよりも我欲を優先させなさい」

 

「我欲……ですか?」

 

「そう、我欲よ。

 私は悪魔でホリィは人間。その違いからなんでしょうけど、私はあなたを名人位に押し上げてカルナボ爺さんの果たせなかったFIMBA改革を成し遂げたら魔界に帰るわ。

 その時、私の隣に居るためにはあなたの人間的常識を捨てる必要があるの」

 

 

 別に捨てなくとも何とかなりそうだけど。

 特に魔王クラスには元・人間から悪魔になった奴も多いしね。

 

 

「まぁ、まだ半年はあるし、じっくり考えることね」

 

 

 二つ目の四大大会も制覇したホリィのブリーダーランクは八段。

 

 あと二つで名人位。この世界とのお別れも近いわね。

 

 

 




 「ハーメルン」の投稿もだいぶ慣れてきましたし、これはこれで便利に思うところもありますが、予約投稿と、予約投稿中の小説の修正は「なろう」の方が簡単ですねぇ~。
 なのでこの作品のサブタイが「第○話:」のうちは読むのを待ってください。
 投稿後にサブタイと一緒に本文を大幅に修正加筆中なので。

 実際、修正作業をほとんどせずに、投稿後に読みやすく直しやすくなったところでやっているのでw
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