アブソリュート・デュオ 《二人目の異能(セカンド・イレギュラー)》※作者就活のため休止 作:真実の月
《
「はたから見ればちょっと特殊な立地の学園……といったところか」
パンフレットに書かれていた周辺地図を思い出す。ぱっと見では、最近できた人工島を丸々使って作られた学校のように見えたことを覚えているが、実際は想像していたような勉強尽くしの学校ではなく、《
ふと立ち止まり、天高くそびえるといっても過言ではない高さの時計台を眺める。短い針は1を、長針は3を指しているのが見えた。
「そろそろ時間か……」
事前に渡された日程表によると、1時半から入学式開始となっている。
深呼吸をして、俺は再び講堂に向けて歩き出した。
俺が講堂についたのは全体で一番最後だったようだ。左右6列ずつ高級そうな椅子が並ぶ中、俺は一つだけ空いていた全く知らない男子生徒の左、入り口から見て左側最前列の一番壁側の席に座ると、すぐにマイクテストの音が講堂のざわめきの中に響き渡り、続けてまもなく入学式を始めるという旨のアナウンスと、司会の教師の自己紹介がされた。
司会なんかには興味ない俺は、講堂に入ったときに渡された進行表を見る。日程表に比べてスカスカの内容に違和感を覚えながらもう一度前を向くと、ちょうど理事長が式辞を述べるために登壇したところだった
「驚いているみたいね……」
後ろのほうからこそこそと話す声が聞こえてきた。
どうやら、俺に《
というのも、俺はパンフレットを見たとはいってもそれは立地と入学条件と寮についてと学費についてだけで他は全く調べていなかったのだ。
『そこの君、私語を慎むように』
と、司会の教師が後ろの席の奴らに注意したのを聞いて、俺は再び式辞に意識を向ける。それと同時に、理事長は気になる言葉を発した
『願わくば、汝がいつか《
その言葉の意味を考えようとした直後、理事長の口からは続けて俺が感じていた違和感を確信させる発言が飛び出た
『これより、我が校の伝統行事《資格の儀》を執り行います。隣の席の方をパートナーとし、それぞれのパートナーと決闘をしていただきますわ』
同時に会場のそこかしこから驚きの声が上がる。何かあるかと思っていたが、まさか決闘とは思っていなかった。
しかし理事長はその声を無視して淡々とルールを説明していく。
『負けた者、もしくは納得ができずに講堂から出たものは、《
理事長が言い終わると同時に俺の後ろからペアの交代を願う声が出たが、すぐに却下された。
俺は隣の生徒をちらりと見る。すでに覚悟を決めているようだ。
「おい。」
声をかけると、男子生徒はびくっと肩を震わせ、俺のほうを向いた
「戦う覚悟はできてるのか?」
「……できてるよ」
「なら、席を立ってお前の椅子から右に3歩進んでくれ。俺も同じ分左に離れる」
無言で頷き、俺の言ったとおり動くのを見て俺もたって左方向に3歩間合いを取る。
「すでに覚悟ができている者もいるようですわね。さあ、闘いなさい!」
「「《
理事長の言葉を皮切りに、俺と男子生徒の手に《
そして、俺たちが《
「うぉおおおお!!」
こちらの闘いは俺が《
勢いよく振り下ろされた《
「これじゃあ、人を超えたってレベルじゃない……なっ!!」
続けて右から左に《
「はぁああ!」
直後、槍を構えて男子生徒が攻撃を仕掛ける。
「くっ!」
槍を主な攻撃方法である突きではなく、棒のように振り回す打撃武器として使う戦法に、《
「でぇえええ!」
相手が振り下ろしてきた《
勢い良くぶつかり合った魂は、数秒の拮抗の後、《
「おめでとうございます、ですわ」
闘いを終えた俺に聞こえてきた言葉は、いまだ続く闘いの中に消えていった