それでは「鈍感」どうぞ!
防衛任務が終わった後俺はランク戦ブースに来ていた。
「誰かいるかな、出水とか米屋とかいたらいいんだけど‥………」
「あら、桐ヶ谷君」
「桐ヶ谷先輩、防衛任務お疲れさまです」
「加古さん、黒江、こんにちは」
話しかけてきたのはA級7位の加古隊隊長加古さんと同じく加古隊の後輩黒江だ。
加古さんには戦術を教えてもらったり、よくロシアン炒飯を食べさせられている。黒江は、C級の頃に剣を教えてからなつくようになり、今でもたまに模擬戦をしている。
「1人なの?」
「はい、誰かいれば模擬戦でもしようかなと思いまして」
「でしたら桐ヶ谷先輩私としましょう」
「いいよ黒江。それじゃぁさっそく…
「桐ヶ谷先輩!」
声をかけてきたのはA級6位嵐山隊の木虎だ。
「おー、木虎。広報の仕事お疲れ様」
「桐ヶ谷先輩も防衛任務お疲れ様です」
「‥………チッ(タイミング悪いときに)」
「おー、桐ヶ谷」
「お疲れ様、桐ヶ谷」
「嵐山さん、時枝、お疲れ様です」
「桐ヶ谷~!俺とうとうアクロバティックツインスナイプ出来るようになったぜ!」
「おーすごいけど佐鳥、それ使う機会あるのか?」
嵐山さん、時枝、佐鳥も嵐山隊のメンバーだ。嵐山隊はA級としての実力も持ちながらテレビや雑誌、ボーダー新人入隊の引率など数多くの仕事をこなしている。
「あの!もしよければ私と模擬戦しませんか!」
「あ~‥…ごめん先に黒江とやることになってるんだよ、だからその後でな」
木虎は黒江の方を向くとそこにはものすごいドヤ顔をした黒江がいた。
「フッ‥………(ドヤァァ)」
「…双葉ちゃん、そういえばあなたもうすぐ防衛任務じゃなかったかしら?早くいかなくていいの?」
「大丈夫です後30分もあるので」
「早く行った方がいいと思うけど」
「そんなにかからないので問題ありません」
「「………………………………………………」」
二人とも笑って話しているようだが目がちっとも笑っていない。怖すぎる。
「なぁ嵐山さん、あいつらなんでいつも喧嘩ばっかしてるんでしょう?」
「さぁ、俺には分からん」
「………鈍感」
「モテる人って鈍いんですかね~」
時枝はため息を吐きながら言い、佐鳥は呆れたように言った。鈍いってなんのことだ?
そして、木虎と黒江が言い争って十数分がたった。
「こうなったら一本勝負で勝った方が先輩と戦いましょう‥………!」
「えぇ、それでいいですよ…!」
二人が模擬戦のために部屋に入ろうとしたら
「残念だけど黒江時間切れよ。そろそろいかなくちゃ」
「木虎もだ。今度の入隊日の打ち合わせが忍田さんとあるからいくぞ」
「………仕方ありません。桐ヶ谷先輩今度しましょう!」
「木虎さんじゃなくて私が先ですからね!それでは桐ヶ谷先輩また後日」
二人ともそれぞれの隊に戻っていった。
「………………帰るか」
<木虎side>
「今日は残念だったけど、今度は模擬戦やってそのついでに好きな食べ物とか趣味とか聞いて………いずれは付き合う………それはまだ早い!でも先輩との距離を縮める努力をしよう!」
<黒江side>
「今日先輩と模擬戦できると思ってあの時間にブースにいたのに………でも今度こそ模擬戦やって、その後一緒に遊ぶ予定とか………絶対に木虎さんより先手打たないと!」
乙女は色々大変である
ちなみに二人はアスナのことを知りません。
それでは次回もお楽しみに!