いつに増してメタくそで面白おかしなシナリオが楽しくて仕方ない作者です。
ああ、ドロップアイテム集めが辛い....。
今回の新鯖は結構好みでした。
この調子で、ケッツァルやレジスタンスライダーや今回の新鯖のような顔芸鯖が増えればいいなあ、と思う今日この頃です。
えっ?引けたかって?
...お察しください....。
大☆爆☆死しました、はい....。
今回は若干シリアスです。
sideぐだ子
エミヤさんとキャスターは自らのクラスを無視したかのように近接戦闘を繰り広げていた。
エミヤさんは手に持った陰陽柄の双剣で、キャスターは炎を纏わせた杖で、お互いを倒そうとしていた。
「なんでアーチャーとキャスターが殴りあってるのよ!両方とも遠距離とか小細工が得意なクラスなんじゃないの!?」
「落ち着いてください所長、おそらく彼らが特殊な例なのではないかと...おそらく。」
また所長がパニックになっている。
さっき霊夢が弾いた剣が所長の目の前に落ちてきてからこんな感じだ。
もはやお約束のレベルである。
ちなみに飛んできた剣はいつの間にか消えていた。
エミヤさんとキャスターの実力は拮抗しているらしく、なかなか決着がつかなかった。
そんな状況の中、ふと見ると霊夢が一枚の札をエミヤさんに飛ばしたのが見えた。
しかし、先ほどの攻撃と違い、速さも威力もほとんど無いように見えた。
当然、エミヤさんはそれに反応して札を切り払おうとする。
そして次の瞬間、私達は信じられない光景を見た。
なんと札がエミヤさんの剣に触れた瞬間、キャスターの攻撃を防ぐことができていた筈の剣はあっさりと砕けて消滅したのだ。
当然、キャスターはその隙を逃さずに畳み掛ける。
動揺したエミヤさんはその攻撃を捌ききると、キャスターを押し返し、バックステップで距離をとる。
「分かったわ、あんたの手品の正体‼」
霊夢はその様子を見て、何かが分かったようだ。
「...手品、手品か。あながち間違ってはいないが...それは私の剣のことかね?」
「ええ、そうよ。さっきからポンポン剣を出してるのを見て、不思議に思ってたのよ。いったい何処から出してるんだろうって。あんたの服装じゃそんなに大量の武器を隠すことはできないだろうし、かといって何処かに設置しているわけでもない。ましてや、知り合いみたいに空間のスキマにしまっていたわけでも無さそうだし。それに、キャスターはさっき『宝具を使い捨てる』って言っていた。ねえロマン、宝具ってそんな何個もあるものなの?」
『うえっ!?ボク?あっ、えーと、あっうん、宝具の所有数についてだね?』
「...あんた、サボってた?」
『そ、ソンナコトナイヨー...。っで!宝具の数はね、逸話の多い英霊なら3個以上持ってることもあるだろうけど、普通は1個か2個だね。』
「そう、だとすればほぼ確定ね。あんた、さっきから10個以上も宝具を使ってるわね?ロマンによるとそんなのは一部の英霊のみで普通はあり得ないらしいわね。だったら可能性はだいぶ絞られてくるわ。例えば、複数の物をまとめて1つの宝具としている可能性。例えば、あんたがその一部の英霊に含まれている可能性。...例えば、
「宝具を、作り出す宝具!?」
私達は驚き、同時に納得した。
確かに、宝具を作り出す宝具ならば、性質の違う宝具や、まったく同じ宝具を大量に持っていることも理解できる。
壊れたらまた作ればいいのだから。
「さっき飛ばしたのは、触れた物の魔力とかを散らすための札よ。そんな札に触れたとたん、あんたの剣は砕けて消滅した。でもキャスターはその剣を宝具と言った。つまり、あんたの武器は宝具であって宝具じゃない。魔力で作られた、本物に極限まで近い宝具の贋作、それがあんたの武器の正体で、宝具を大量に使い捨てる手品の種ね。さしずめ
「ッ!......正解だ、君は相当頭の回転が早いのだな。まさかこれほど早くに私の能力の正体を暴くとは...。」
『ちょっ、ちょっと待って!?武器を作り出す能力?そんなの....ッ!まさか、投影魔術!?』
「それこそあり得ないわ‼宝具を作ることができる投影魔術なんて封印指定級じゃない!そんなの聞いたことがないわよ‼」
所長とロマンが驚きの声をあげる。
投影魔術とは、そんなにすごい魔術なのだろうか?
「先輩、投影魔術とは魔力を編み込んでナイフ等の魔術触媒を作り出す魔術なんです。でも、......」
マシュは少し沈黙したあと、戸惑うように続ける。
「本来ならば、投影魔術で作り出された物は非常に脆くて、実戦はおろか物に傷を作ることができない上に、しばらくすると世界の修正力を受けて消滅してしまうんです。.....ですが、あのアーチャーさんの剣は見ての通り、しっかりとした強度がある上に、壊されたりしない限り、手元にずっと残っています。そんなことは、絶対あり得ないはずなんです。ましてや、通常の神秘を遥かに凌駕する宝具を投影するなんて.....。」
「その通りだな、通常の投影魔術では投影した物の長時間の具現化、ましてや宝具の投影などは不可能だ。」
その時のエミヤさんは、顔こそモヤで見えないが、
「だが、少々違うな。」
自らを皮肉っているような口調で続ける。
「私の投影は少々特殊でね、私はただ剣を作るのではない。『自らの心の中を形にする』、それが
どんなにすごい能力でも、それしかできない三流。
如何に本物に迫れても、贋作の域をでない
エミヤさんの口調が皮肉めいている理由が、なんとなく分かった気がする。
「ッ!....ああ、分かった。━━すまないな、たった今セイバーからの命令があってな、『
エミヤさんは少し慌てたようにそう言うと、一振りの剣を投影する。
その剣は先端から捻れており、まるでドリルのような形状だった。
エミヤさんがそれを弓につがえた瞬間、エミヤさんを中心とした強力な魔力の胎動により、空間が軋んだ。
『ッ!不味いぞ!その剣から凄まじい神秘が検出された!おそらく大英雄なみの一撃が来るぞ‼』
「ああ、確かにありゃ俺の原初のルーンでも防ぎきれるか分からねえな。あらかじめ設置しておけばなんとかなったかも知れねぇが...こりゃ間に合わねぇな。」
「ど、どうにかならないの!?そ、そういえば霊夢!確かあなたいろんな持っていたわよね?それで防ぐとか「たぶん無理ね。」.....へ?」
「これは私の勘だけど......たぶん防御しても貫通するわよ、あれ。形状的にも性質的にも、何かを貫くのに特化してるみたいだし、宝具で相殺しようにもまだ明確な発動条件がいまいち分からないから、失敗したら確実に終わるわね。」
「ど、どうすればいいのよ‼?」
周囲が諦めたり混乱するなか、私は意外と冷静だった。
何故ならば、状況を打開する方法は、大方思いついていたから。
「マシュ。」
私は少し怯えている後輩に声をかける。
「宝具を、使って。」
「!?でも先輩、私は宝具が....」
「使えるよ、マシュならきっと大丈夫。だって、マシュは強いから。」
「.....いいえ、先輩。私は、弱いです。力を貸してくれた英霊に申し訳ないほど...。」
「確かに今は弱いけど、心は強いでしょ?」
「...え?」
「だって、この町に来たとき、初めてなのに敵に立ち向かって行ったでしょ?マシュは強いよ。だから英霊も力を貸してくれたと思うんだ。」
「.........。」
「大丈夫、マシュならきっとできるできる‼」
「....はい!」
「話はすんだかね?では、これで仕舞いだ。安心してくれ、文字どおり━━━.......一撃ですむ。」
わざわざ待っていてくれたエミヤさんは、改めて腕に力を込め、呪文らしき一節を詠唱する。
「
空間が悲鳴をあげているのが分かる。
魔力が、満ちる。
「
そして、
「━
魔弾は、放たれた。
to be continued...