俺の個性は”決闘者” (改)   作:司目

4 / 19
おい、デュエルしろよ

 

『ユベルデッキ』を校舎裏で調整してたら緑色の髪した男子を、金髪頭を中心にして数人が囲んでいる現場に遭遇してしまった。

どう見てもいじめの現場です、ありがとうございました。

 

あっちからは死角になってるみたいなんだが、

さっきからいじめグループのリーダー格だろう金髪の子がやたらと掌を爆破させている。掌痛くないんだろうか。

まぁでも、元大人としてはこの現場は見過ごせないんで声を掛けたら、標的をこっちに向けてきた。

向こうの金髪が俺の事知ってるようで『無個性のてめぇが!』とか怒鳴り、

緑色の髪の男子(マリモと命名)が俺を名前で呼んでいたような気がするが、全部スルーして”HEROデッキ”の手札から【E・HEROネクロダークマン】を俺の前(自分のフィールド)に召喚した。

 

案の定、突然現れた【ネクロダークマン】に周囲が唖然とし、男子が数名逃げ出した。

そりゃそうだ。こいつ皮膚赤色だし、敵にしか見えないもんな。そっちの立場だったら俺も逃げるわ。

だが何故か金髪だけが【ネクロダークマン】に立ち向かってきた。なんで立ち向かってくるん?

そういやコイツ(ネクロダークマン)の打点1600なんだけど大丈夫かな?と突っ立てたら、ネクロダークマンは金髪の腕を掴み合気道の要領で金髪を地に伏せ気絶させた。やだ・・・ネクロダークマン先輩カッコ良過ぎ・・・?

先輩は俺にサムズアップして笑顔(目元だけ。ちょっと怖かった)で帰っていった。お茶目だが超かっけぇ。

 

ともかく金髪を素通りしてマリモに手を貸した。

手を貸した途端、俺の名前を呟きながら、マリモが一気喋りだしてメッチャ怖かった。

 

取りあえず金髪放置して(慈悲は無い)自己紹介をしてマリモに「お前誰?」っと聞いたところ「緑谷出久だよ!?従兄のこと忘れたの!?」とツッコまれた。

ああ、(札戯の方の)親戚だったのか、そりゃ俺の名前も知ってるわな。

 

 

 

 

マリモ(改め出久)曰く、

 

「俺は出久の従弟」で「出久と同じく今まで無個性だった」らしい。

それを突然扱えるようになってたものだから驚いたそうだ。俺からしたら個性がある人の方が驚きだけどな。

彼にしつこく「君の個性って?」聞かれたので適当に「ああ!」と答えた。

気絶した爆豪(クラスメイト)を見てみると、一冊のノートが落ちてたのでパラパラめくってみると、俺が知ってるヒーローから知らないヒーローまでの情報が事細やかに書かれていた。

どうやら彼のものらしく出久に渡すと、彼は恐る恐る「馬鹿にしないの?」と聞いてきたので「なんで?」と返すと、

話を聞くと彼は無個性の為、ヒーローになる夢を馬鹿にされ否定され続けたらしい。

足元に転がってる(悪意的表現)爆豪少年はその筆頭で彼の幼馴染らしく、先程も虐められていたが、そこに俺が現れてあとはお察し。

 

元々”俺”と出久は従兄弟ではあったが仲は希薄だったらしく、まともに喋ったことは無かったらしい。切な・・・。

格差社会の闇を見た気がしてならないが、とりあえず置いておこう。

「なりたきゃ努力するしかないんじゃね。俺みたいな中途半端な時期に”個性”出るかもしれないし」と返しておく。

パッと顔を輝かせ、「そうだよね!!」と笑った。純粋でいい奴だ。

 

 

 

 

 

 

 

午後のチャイムが鳴ったのに爆豪が目覚めないので気絶したまま、彼の机に座らせておいた。

先生とクラスメイトが俺の事凝視してたが知らん、そんなものは俺の管轄外だ。

やったね爆豪少年!これで内申に響かないよ!

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。