出久と一緒に登校した途端廊下で遭遇した爆豪が襲い掛かってきた。
突然すぎてビビったので【屑鉄の案山子】を発動させた。俺の前に現れた案山子に驚いて動きを止めたところに続けて【デモンズチェーン】を発動した。
大人げない気もするが奇襲してきたから慈悲は無い。しかも出久諸共爆破しようとしたからなコイツ。
先生がこっちに向かって歩いてきたので終了宣言して、爆豪に手を差し出したら振り払われた上に暴言吐かれてどっかに行った。プライドたけーな爆豪。
俺の個性についてしつこく喰いついてくる出久にスッと【デモンズチェーン】を見せると黙った。【デモチェ】いいよな。
学校終わって帰ろうとしたら先生に呼び出された。なんだ?と思ってたら俺の”個性”についてだった。生徒からの目撃情報で先生に俺が個性持ちということが判明したので、すぐさま母に連絡が回され、母さんが見たことない顔で俺を迎えに来て病院へ連れてきた。
母さんは喜色満面の笑顔で医者に俺の個性についての検査をするよう頼み込む。医者は深刻そうな顔で俺の個性について長い時間検査し、同じ位の質問をしてきた。結果、俺の診察表と住民票には”個性有”と変更された。一緒に帰宅している時母さんは俺に今まで見たことない笑顔で「貴方に個性が有って本当に良かった」と宝物に触れる様に頭を撫でる。”前”と同じ顔なのに記憶の中の母と違い、困惑して目を逸らす。
その際逸らした目線の先の路地裏から手を体中につけた不審者に遭遇した。思わず二度見してしまう。
ま、まあそういう個性もあるんだろうな・・・と通り過ぎようとした際じろじろ見られた上に「ふぅん」って言われた。マジで何なのアイツ。
帰ってから母さんは俺に「”個性”を見せて?」と頼んできた。だが「今日もう疲れたから明日でいい?」と俺が言っても母はしつこく頼み込んでくる。しまいには「見せなさい!」と肩を揺さぶられ命令された。
その際見えた母の表情を、俺は一生忘れられない。
気が付いたら「やめろ!!」と叫んで部屋へ逃げてしまった。部屋の扉の鍵を閉め、押し入れで情けなく震える自身の身体抱きしめる。部屋の外から俺の名前を呼んでしきりに扉を叩く母が知らない人の様で怖い。「ごめんなさい、悪かったわ、許して、出てきてちょうだい?今日の晩御飯貴方の好きなものにするわ。でも私は貴方の”個性”を知りたかっただけなの。」扉の前から離れる気配の無い母に、俺は大声で自分の知ってる限りの”個性”を内容を告げた。
扉の叩く音が止み、向こう側で母が嬉しそうな薄暗い声で言う。
「・・・・とっても素敵な個性ね・・・・」
何時からホラーがないと錯覚していた・・・?