俺の個性は”決闘者” (改)   作:司目

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原作開始
なぁにこれぇ


俺が”個性持ち”と判明してから母はずっと上機嫌だ。普段は俺の記憶と変わりない母だが、俺の”個性”が関わるとがらりと変わる。

”個性の無断使用”は法律上禁止されているのに母は家で俺に何度も「個性をみせて?」と言っては俺に個性を使わせようとする。却下しても、出来ない、と言ってもあの時の表情で俺を見つめてくる。そのくせ俺が”個性”を見せると一気に機嫌が良くなる。その視線が何故だか嫌で、逃げる様に”個性”の話を出さないように会話を避けるようになった。

”向こう”の母ならば俺は躊躇なく文句が言えたであろうが、”此方”の母は”向こう”と違い薄弱でやつれていて強く言えない。だが、だからと言って”カード”達へ向ける視線も嫌だった。

 

 

 

 

ともかく母以外は俺の生活は円滑に回っている。あの爆豪少年から庇ってからは学校ではよく出久と一緒にいる。出久は俺にヒーローについて詳しく教えてくれるが、俺の個性について興味津々といった様子で引く位根掘り葉掘り聞いてきた。途中でめんどくさくなったので罠カードを見せたら黙った。

そんなに嫌か【粘着落とし穴】。優秀やで?実体化できる【落とし穴】で対人向けのカードやぞ?護身用になるかもよ?

『僕が持っても意味ないから。』と断られた。カードゲームとしても使えるのに・・・。

 

 

最近の俺は専ら出久をOCGの勧誘に勤しみHEROを実体化させ、彼も俺を『オールマイトファン』の勧誘に勤しみ、コレクションを見せてくる。

出久からは『アメリカに実在してそうでカッコイイ!』と好評であり、俺の場合はオールマイトの『凄さ』に感動しっぱなしである。

時折俺のエースたちを緑谷家の庭で実体化させては二人で歓声を上げている。でもサイドの【暗黒界】と【魔轟神】を実体化させようとしたら死ぬ気で止められた。HA☆NA☆SE!

なんでや!現実世界じゃ最近は2500以上のモンスターとかすぐさま並べられるんやぞ!!OCGプレイヤーなめんなよ!?

因みに出久を”遊戯王OCG”に誘ったが断わられた。なんでだ!どこが悪かったんだ!答えてみろルドガー!

 

 

 

 

そんな毎日を過ごしていき、いつの間にか中学三年生の春。

 

振り返ってみると一日5回くらいの割合で爆豪他生徒から奇襲を掛けられた。曰く「無個性だったくせに生意気なんだよ!!」らしい。なんでや!!俺悪くないやろ!!!まぁ爆豪はなんか『俺が無個性だから』とかそういう意味じゃないっぽいけど。

襲撃の度にモンスター召喚したり魔法罠を発動していたが、そんなことを続けるうちに俺の『個性』の幅はどんどん広がっていった。

 

どうやらゲームの方のデュエルの方と変わりないらしく、モンスターゾーンに五体まで召喚できる上に、魔法罠ゾーンからも五枚まで発動できるらしい。

因みにフィールド魔法もゲームの方と変わりなし。

中一の時は2500の【ネオス】を召喚した瞬間ぶっ倒れていたが、使い続けるうちに3分までなら保つようになった。【ネオス】がHEROからマジのウルト〇マンになってしまった。

 

 

 

 

 

「えーおまえらも三年ということで、本格的に将来を考えていく時期だ!!

 今から進路希望のプリント配るが……皆!!!…だいたいヒーロー科志望だよね」

 

 

 

ならなんで聞いたんスか。

 

 

記入された進路希望書を撒いた先生に意☆味☆不☆明と申したい所存。それに合わせて個性を発動させて返事した生徒達にも同上。この空気で「いや俺違うし」と言うのには憚られるので黙っとく。爆豪少年が某死神の新世界の神のような勢いで堂々と雄英へ行くと宣言し高額納税者ランキングに名を刻むと宣言する。というか個性に反して内容が相変わらずみみっちぃ。

そこで先生から出久も同じく雄英希望と発表され、クラスの皆が出久へ口々に無理だという。

 

「こらデ「発動、【デモチェ】」ッッグッ!!?」

 

出久へ向かった爆豪少年へ俺からの個性がプレゼントされた。鎖で縛られ、暴れまわる爆豪少年へ無言の嘲笑。悔しいでしょうねぇ!静まったクラス全員と先生に俺は挙手をし、授業の続きを促した…のに!!何故か先生は俺に「ふ、札戯はヒーロー科行かないのか?」と聞いてきた。なんでや!なんで俺に矛先が向いたんや!?取りあえず俺は「家から遠すぎるので他の所行くんでいいです」と言うと「そ、そうか…」と言われ授業が再開される。授業中俺を見てくる爆豪少年の殺意の目線が物凄く怖かった。

 

 

 

授業終わって先生が退出してから教科書を鞄に詰めてる出久の席まで近づく。「おーい、出久一緒に帰らね?」「う、うん。僕今日早く帰ってノートまとめなきゃ」。不意に出久が落としたノートを近くにいた俺が取ろうとすると横から伸びてきた手にノートが盗られる。見上げると案の定不機嫌そうな爆豪少年とその他二人。

曰く「まだ話は終わってない」らしい。知らんがな、素直に帰ってくれよ。ノートを爆破する寸前に取り上げ、デッキからカードを引きそのまま召喚。選ばれたのは【スパークマン】でした。

【スパークマン】の登場で一瞬躊躇する爆豪少年達。そんな彼らに【スパークマン】は右手を前に出しそこから電気を放つ。その後”終了宣言”して痺れで硬直した三人組を置いて出た。

加減するよう言いつけてあるので、弱いスタンガンに当たったと思ってくれ。

 

 

途中の分かれ道までの間、「折角ヒーロー向きの個性なのに、雄英にはいかないの?」と聞かれたので「俺は近くて偏差値合ったところの方がいいな」と率直に言うと何故か驚かれた。俺の場合”個性”が向いていても性格が向いてないしな。「出久は雄英だろ?」「う、うん……やっぱり、変だよね…」「ヒーローに成りたいから雄英行きたいんだろ?おかしくねぇよ。それに、今の爆豪少年より出久の方が性格がヒーロー向いてると俺は思うし。」正直俺は友達として出久を応援するし。そう言うと出久の涙腺がブチ切れた。ナンデ!?慌てて涙を拭く出久に困惑しながら分かれ道へ来たので別れる。

 

 

 

帰宅すると母さんがキッチンにおり、今日の学校の事を聞いてきた。適当に答えた際「進路希望書出した」と言った際母さんが此方を笑顔で振り返ったのを見てこれは地雷だったと確信した。「勿論雄英のヒーロー科って書いたわよね?」

 

「…雄英じゃ偏差値足りないから他の普通科を「駄目よ」・・・・・は?」

 

 

 

 

 

 

「貴方の”個性”はヒーローに成るべくして宿ったのだから、ヒーローに成らないと

 

じゃ

 

 

 

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