俺の個性は”決闘者” (改)   作:司目

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だが俺はレアだぜ

後日、進路希望書を『雄英』と訂正して再提出した日の帰宅する途中、ボロ雑巾みたいになった出久とヒョロイおっさんを見つけた。

というかなんで廃棄物運んでんだあいつ。

声を掛けたらなんかすごい焦って「なななななな何でもない!何でもないよ!!!!?」と首が取れんばかり横に振られた。落ち着け。そしておっさんが消えた。

話を聞いたら彼はどうやら海浜公園の廃棄物を掃除してるらしい。受験勉強に加えて奉仕活動とは此奴の精神修行僧か?

「俺も一緒に手伝おうか?」と声を掛けたが、なんか晴れ晴れした顔で却下されて家に帰された。「これはトレーニングだから!」と。そ、そうか・・・・、従兄弟(兼友達)が野球漫画の主人公になってしまった。絶対に許さねぇ!ドンサウザンドォォォォ!!!!

 

 

その日テレビを付けたら爆豪少年の名前が出てきて味噌汁を噴いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから受験までは自分の偏差値を上げる為、問題集を解きまくってたが、正直本読んでも分からなかったので出久に聞こうと思ったが同じく教室の机に必死に形相で食らいつく彼に俺は断念した。どうしよう俺あいつ以外アテいないんだけど・・・・ん?俺もしかしなくても出久以外に友達いない・・・・・?

 

まさかの今更発覚した事実に俺は一時停止した。その時襲ってくる背後からの爆破。

最近襲撃頻度が多すぎて出しっぱになっていた『魔法筒』に返り討ちになったのは案の定爆豪少年である。

受験勉強で他生徒からの襲撃は減ったが、爆豪少年は頭脳も天才だからあんまり勉強している様子は見られない。もしかしたら爆豪少年ならこの問題解けるかもしれない。

未だ突撃しようとする爆豪少年に「爆豪少年って俺より頭良かったよな」と言うと「当然だろクソナード!!!!!」と両手爆破しながら喰らいつく。

問題集を見せて「ここ教えてほしいんだが」というと「アア゛!?なんで俺がんなことしねぇといけねぇだクソが!殺すぞ!!!」と罵倒された。知ってた。

暴言と奇襲がコミュニケーションとなっている爆豪少年に今更怒ることなどない。

「確かにお前人に教えるとか出来なさそうだもんな。すまんかった。」と正直に謝ると「んだとコラ出来るわ!!!」と返された。

意外にも爆豪少年は暴言を吐きながらも分かりやすく解き方を教えてくれた。

暴言と奇襲をスルーすれば上手いこと教えてくれるので、次からは分からなかったら爆豪少年に聞こう。その度に襲撃されるだろうけど。

 

 

 

 

それから半年以上。日に日にやつれていく出久に若干心配して声を掛けたが、「鍛えてるだけだから大丈夫!!」と笑って断言された為何も言えなくなった。そこまで子供ではないし、自制心くらいあるだろうし大丈夫だろう。

俺は中学卒業までの時間を勉強して過ごしていた。最近問題集しか見てない様な気がする。

いや、違う。爆豪少年としょっちゅう喋ってるわ。アイツのコミュニケーション、罵倒と襲撃しかないからキャッチボールは出来てないけど。

というか学校行ったら放課後まで100%の確率で遭遇する。内申響かないように先生のいないところで襲撃してくる辺り流石爆豪。爆豪(器が)ちっさい。

正直ボッチ仲間の出久以外では爆豪少年しか同年代で喋る奴はいない。主に爆豪少年のせいで。

試しに一回会話のキャッチボールを試みて爆豪少年に「ヘドロ事件」の事から聞こうとしたら「コロス」と怒りの表情すらなく真顔で追い掛けられた。殺人鬼に追い掛けられている気分でした(小並感)

そんな襲撃の続く中、「爆豪少年」呼びしてたら本人から「その呼び方やめろやクソナード!!」と言われて同い年だったのを思い出したので、出久みたいに下の名前で呼んでみたら「クソが!!!!」と返された。やめろとは言われてないのでOKなんだと思う。反抗期って難しいな。

食らいつく勝己を【ネクロダークマン】がいなすのを見ながら、「前より強くなってるけど育て方間違えたかな」と零したら「死ね!!!!!」と直球で帰ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、時は流れて遂に雄英一般入試。試験会場の指定された席に行くと、奥の方に勝己と…なんと一個空けた横の席に出久がいた。「出久?」「…え゛ッ!!?」「・・・・」

俺に気付いた出久は目玉かっぴらいて固まってしまった上に震え出したので若干引いた。「ふ、ふふふふふふ札戯君ッッ!!?」「…ああ、うん。札戯君です。やっぱ出久も受けんの?」「う、うん!おおおお互い頑張ろろろう!!」「お、おう…。」

学校ごとに一塊に分けられてるんだろうと思うが、もう一回確認したが何度見ても俺の指定された席は二人の間。なんだこの席、気まず過ぎるだろ…。

 

受験担当講師のプロヒーロー『プレゼント・マイク』の登場でテンション上がってマシンガントーク繰り出す出久に「「うるせぇ」」と言いつつ真面目に実技試験について構える。

 

実技試験の方法はシンプルなポイント制で模擬演習場にて10分間の演習。

合計4種、難易度別の仮想敵を各々の個性で行動不能にし合計のポイントで合否が決まる。

因みに同校同士での協力はできない様バラバラだった。せやろな。

説明の途中で眼鏡が4種目の仮想敵についての質問を行い、マシンガントークをかます出久を注意した。なんか堅物っぽいなあの眼鏡。

そして4種目の0P仮想敵、プレゼント・マイク曰く「お邪魔虫(ドッスン)」。…薄々思ってたけど完全にマ〇オじゃねーか!!

 

 

 

演習場はなんというか、本物の街そのままだった。何処にこんな面積あったんだろう。

取りあえず位置について軽い準備運動をして位置につく。

 

 

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