英雄王 作:西瓜風のメロン
ゼウスから言われた通り、我は天界へと来ていた。
「ほう、久しいがここは変わっていないようだな」
我が向かっているのは第六天である。
第六天とはミカエルやセラフがいる現天界の中枢機関である『ゼブル』と呼ばれている場所だ。金色に輝く光輪を背にした神殿のような神々しい建物で、周囲には多種多様彩り鮮やかな草花が咲き誇っている。
「やはり黄金はいい。む?」
前から来ているやつに見覚えがある。確かあれは・・・
「ミカエルだったな。生きていたか」
「お久しぶりです。英雄王ギルガメッシュ」
「聖書の神のようなオーラは無いがなかなか近づけているではないか。我が最後に見た時はまだまだ餓鬼だったのにな」
「それは言わないでおいてください。それにあなたに言われるとこちらとしたら嬉しいことですが、あなたとしては複雑なのでは?」
「気にすることでない。少々複雑ではあるがな」
だが今になって気がついたが完全に神格化してしまっているではないか。
我はそれが嫌だったから求婚を断ったというのにな。
「ミカエルに聞く」
「なんでしょうか?」
「我は死んだはずだ。だがこうしてここにいる。なぜだか分かるか?」
「申し訳ないのですがこちらも天空神様から言われるまであなたが亡くなっていると思っていたものですからそちらの情報はまだ皆無なのです」
「そうか・・・なら仕方が無いな。それとゼウスから言われていると思うが我はこちらに住まわせてもらう。この世のものは我のものだ。気にすることではない」
「わかりました。私は他の熾天使や天使たちに言っておきますので気にしないでいただいて結構です」
それは有難い。我から言う事でもないしな。
「お前に任せる」
「わかりました。それと寝る所なのですがどうなさいますか?」
「どこでも構わん。だが質素なところだけは除外だ。それ以外の場所であるならばそこにしよう」
「わかりました。では以前、神が使っていた場所をお使い下さい」
「ああ」
寝る場所は何とかなったが明日からどうするか・・・。
次の日となり我は天界の散策をしていた。
適当に歩いていると前からなかなか力を持った女天使が近づいてきた。
「む?誰だ?」
「お久しぶりです。ギルガメッシュ様、元気してましたか?」
なんともやる気のなくす声よ。
「覚えてませんか?ガブリエルですよ?」
ガブリエル?あぁ、熾天使の一人で女天使最強と言われている娘か。
「思い出したわ。なかなかいい女になったではないか」
「あ、ありがとうございます」
「それで我に何の用だ?」
「偶然ここを通りかかっていた時に見つけたので挨拶しようと思ったんです」
いい心がけよ。まぁ良い。
「では我は行くぞ。堕天使や悪魔などの雑種にも我の復活を伝えなければいけないしな」
そうガブリエルという娘に伝えてからミカエルの元へと向かった。
さて、ミカエルに今の聖剣などを見してもらおう。良いのがあれば我が宝物庫に入れてやろうではないか。