英雄王 作:西瓜風のメロン
「む?ここはどこだ?」
確か我は寝ていたと思うのだが、いつの間にか冥界のような所についてしまったようだ。
「ふむ、こんな洞窟のようなところで我がいるのは極めて遺憾だ。早急に帰ることにしよう」
飛び立とうとした瞬間
「ん?こんなところに誰だ」
洞窟の奥から聞こえてきた女の声。
「なぜ名乗らねばならん。我はこんな所にいきなり連れてこられ多少はイラついているのだ。殺されても恨むなよ雑種!」
姿を現した蒼いドラゴンに向けてバビロンを射出していく。
イラついてたとはいえ相手を見切るのも普通のことよ。
試しに中位レベルの武器で攻撃をしてみたが魔法陣で防がれた。
「ほう、雑種にしてはやるようだな。ならばさらに力を入れていくぞ!すぐにくたばってくれるなよ?」
「ほざけ!」
バビロンと魔力による戦闘で見事にそこら中穴だらけのボロボロ状態になっている。
「ふむ、雑種にしては良い動きをしているではないか。雑種には名を名乗って貰おう。何者だ?」
「私は龍王最強のティアマットだ!この名を冥土に置いていくんだな!」
「ティアマットか・・・覚えたぞ。ならば最強というのが名ばかりではないことを祈ろうではないか!」
戦闘を初めてどれ位の時間が経ったかはわからんがなかなか粘っているな。
少し驚かされたな。
だが!我のバビロンはそこまで甘くはない!
ドラゴンキラーやドラゴンスレイヤー系統の武器を取り出し、鬼神のごとく射出していく。
するとティアマットと名乗ったドラゴンは致命傷は避けてはいるがドンドン傷が付いていく。
やはりドラゴンか・・・我が相手とはやつも運が悪いことよ。
「ではそろそろ楽にしてやろう。光栄に思うがいい」
「ふざけるな!こんな所で死んでたまるか!」
・・・まさかドラゴンが人型になるとはな。流石に驚いた。
「ほう、なかなか面白いものを見た。それに免じて殺すのはやめてやろう。なかなか楽しめた」
そういって我はこのティアマットと名乗ったドラゴンの前から消えようとしたのだが
「ま、待て。私を殺さないでいいのか?」
「ふん、殺そうと思えば簡単に殺せるが、まさかドラゴンが姿を変えるとは思ってもいなかったからな。面白いから生かしてやろうと思っただけよ」
そう言うとなぜか光に晒され、普段寝ている場所へと戻っていた。
「何だったんだ?まぁいい、余興くらいにはなったであろう」
そう考え、我はまた眠りへとついた。
「どこに行ってたのですか!かなり心配したのですよ!」
「気にするでない。我とてたまには出かけることくらいするわ」
なぜか熾天使たちに心配されていた。
なぜだ?