これは番外編の方で書くべきなのですが、記念でしかも「ある日」で済ませてしまうためこうしました。
二年生5人組だけでます。
今回の話の設定に関しては完全に私の思い付きで原作とは一切関係ないです。
ある日。もう少し具体的に言うのであれば「完二救出前のテスト後」だ。
「……花村」
「……はい」
二年二組の教室にて、花村だけ椅子に座っている。僕は花村の横に立ち、他の三人は窓際で様子を伺っていた。
「テスト結果が出たね」
「……はい」
「事件のことが気になるのもわかる。僕だって気になるから。けど、けどね」
「……はい」
さっきから「はい」しか言わない花村。オロオロとしてる三人。とりあえずチョップしたい僕。でも手が痛くなるからやめた。
「僕は花村に勉強を教えてきた。鳴上、天城だって協力してくれた」
「……ウッス」
「あ、変わった」
「流石にはいだけじゃ面白くないと思ったのかもな」
「花村やるねぇ」
能天気な外野は放っておく。
「僕が言いたいのはたったひとつ」
「……」
「何で紙ぐしゃってしたり寝たり、最終的にバックレたんだっ」
「三つじゃねーかっ!」
「まとめたらひとつ」
やっぱり花村はツッコミ体質。ボケたわけじゃないけどそんな感じの僕の発言につっこんだ。
「鳴上、そこの紙の束の数字読み上げて」
ちらっと紙を見た花村。さぁーっと顔色が悪くなっていく。
「そ、それは……俺の答案用紙!!」
「はい。読み上げてもらいます」
「鬼っ!」
学年一位の僕に文句言えんのか、と言ったらすぐに黙った。後ろの女性人からもえげつないという声が聞こえた気がしたが気にしない。甘やかしちゃダメなのだ。
教科は古典、数学、現代文、物理、日本史、英語。
「古典50点、物理55点、日本史66点」
「ここまでがちゃんと受けてた。どの教科がちゃんと受けてあの教科がサボったってのは一からチェック済みだから」
「あ、あたしより上のがある……」
「花村くんって暗記得意?」
「いや、やったらこうなったーー痛っ!?」
手が痛くなるから止めておいたチョップをやっぱりすることにした。前言撤回。やったらこうなったって必死に暗記したみんなに謝れ。
「……まぁいい。問題は残りだ」
「……」
花村は恥ずかしいのかうつむいている。
「……」
「有里、そろそろやめたら? 花村も反省していると思うから……多分」
鳴上、それはフォローじゃない。
……仕方ないか。なんやかんやで花村には借りがあるしね。
「もう五時半かー」
「……?」
「早く帰らないとなー でも今日の夜ごはん買ってないなー 誰か奢ってくれないかなー」
見事な棒読みだ。チラッと花村を見る。ポカンとしていたけど僕が言いたいことがわかったのだろう。
「しゃーねーな。俺が奢ってやる! 早く行こーぜ!」
「え? え?」
「??」
里中と天城はよくわかってないようだ。二人のことは鳴上ーー彼は早々に気づいたらしいーーに任せ僕と花村はジュネスに向かった。
◇◇◇
「ホント鬼だよな有里って」
「そりゃどうも」
「褒めてねぇ」
ジュネスのフードコートでビフテキを食べつつ花村と話していた。
「花村はちゃんとやれば出来る平凡タイプなのに」
「何だよ平凡タイプって。悪口にしか聞こえねぇ」
僕は花村の近くに一枚の紙切れを置いた。答案用紙ーー先程花村に返したーーの点数をちゃっかりメモったのだ。
「いくら僕が鬼だとしてもさ」
「……サーセン」
ーー数学15点、現代文20点、英語0点(英語に関してはサボっていたため、後にちゃんと受けて参考点扱いで22点)
「これは文句言えないよ」
全部平均点より下だけどサボらない順平の方がまだマシだと思ってしまう僕だった。