今日限りで人間辞めます⁉︎   作:Arukabuto

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突起物?と出会い

 

「ん〜眩しい…ここは何処だ?」

 

いつの間にか寝ていたのか?東の方から朝日が見え、重たい瞼をあげ あたりを見渡すが、そこは自分の部屋ではなく、ましては自分でも全く知らない森の外れで寝ていたのだ。

 

少し先の方には小さな町が見えた。

もちろん自分の知らない町だった。

 

「いったいなんだって言うんだ⁉︎目が覚めれば知らない場所だし!だいいちここは何処なんだ‼︎」

 

思考が追いつかず頭を抱えた時、手には妙な感触があった。

硬くてとんがっている 突起物みたいなものが一本……

 

「なんだこれ?」

 

その突起物は明らかに自分の頭の上に立っている。 引っ張っても抜けない、ましては痛い……

 

幸い近くに水たまりがあり、俺は驚愕をしながらも水たまりの方に走り顔をそっと覗いた。

 

「嘘…だろ…⁉︎」

 

衝撃だった。

自分の頭には小さな角(つの)みたいなものがあり、髪の色が黒から紅葉のような紅(くれない)の赤に薄い穏やかな黄色。

 

そしてよく見ると服装も違っていた。

体の周りに包帯が巻いており、緑色のコートのようなのが一枚羽織っていた。

なぜ、今まで気づかなかったのかはさておき…

 

「もう訳がわからない…俺はいったいどうなっちまったんだ⁉︎」

 

そんな時、昨日の出来事を思い出した。

『お前の願いを叶えよう。』

確か、あの変な玉はそう言った。

 

「俺の…願い…?」

 

ガタッゴトンガタッガタッゴトン……

遠くの方から何かの音が聞こえる。

 

しばらくすると少し先の方に、馬車が一台こっちに近づいてきた。

馬車はそれほど大きくはないが、白い馬と黒い馬の二頭を連れている。

 

乗っている人は……

確認するより先に馬車がここまで来たらしく、「君、そんなところで何してるの?」と声をかけられた。

 

とても透き通った綺麗な声だ。

 

声の持ち主は、純白の長い髪に、髪からはみ出したとんがった耳まるで雪のような白いはだの自分と同じくらいの歳の女の子だ。

 

「えっと、なんと言いますか…目が覚めたらここにいて…」

 

正直に言って、なんと言えば良いのか…

 

「そうなの?よかったら町まで送ろうか?」

 

彼女がとても可愛らしい笑みで誘ってきた。

そんなの顔されたら断りづらい…

 

「ぜ、ぜひお願いします。」

 

今 鏡を見ればきっと赤面状態だろう。なんだか恥ずかしくなってきた。

 

ガタッゴトンガタッガタッゴトン……

 

会話は馬車の中でも続いた。

 

「ねぇ君何処から来たの?ここら辺では見かけないけど?」

 

「え〜と、と、東京から」

 

言動がおかしかったのか、彼女が何が疑問そうな顔をした。

 

「トウキョウ?初めて聞く場所だね…」

 

東京を知らない⁉︎彼女が田舎人かは知らないけど流石に東京を知らないなんて……

今日1日でもう何回驚いたことか。

 

「そう言えば、君 名前は?」

 

そんなの御構い無しに彼女は俺に質問を繰り出していく…まぁ名前なら大丈夫だろうけど…

 

「あぁ 俺、水澤 蒼太って言うだ」

 

だけどまた彼女は疑問そうな顔を浮かべている。 何かおかしいことなんかあったか?

 

「名前も変わっているね あ、私 エリナ・スノゥラ よろしくね」

 

「あ、あぁ よろしくな」

 

なんとか笑顔で返したが、頭から汗が滲み出ていた。

 

「そう言えば、ここ何処なんだ?見慣れない土地だけど」

 

「あぁ ここはライレッグ 自然豊かで、人と魔物が共存しているところだよ」

 

「魔物?そんなのいるの 危なくない?」

 

俺が心配そうに顔を見ると、エリナは笑って大丈夫と言った。

 

「基本的に魔物は危険じゃないよ…ほとんどは」

 

「今 ほとんどはって言ったよね!危ないのもいるのだよね⁉︎」

 

「でも、大体は人と一緒に協力して暮らしたりしてるから全部が危ないって訳じゃ…」

 

彼女はなぜか涙目になりながらも誤解を解こうと必死になっていた。なんなんだこの天使は‼︎

 

「ところであなた何処の種族なの?」

 

少し落ち着き、またエリナは俺に質問をして来た。

 

「種族?なんだそれ?」

 

「え⁉︎ あなた自分の種族がわからないの⁉︎」

 

そこまで驚かなくても…だけど種族ってなんだ?ゲームとかで言うタイプとか属性のことか?

 

「ちなみに、エリナさんの種族はなんなのですか?」

 

俺の質問を聞くと、にこりと笑い返して

 

「さん付けなんてつけなくて普通にエリナでいいよ。 後、敬語のいらないから」

 

「あ、わかった」

 

「それと、私の種族は妖精で、中でもスノーエルフって言う 雪の妖精なの。」

 

種族ってそのままの意味だったのか…

深く考えてた自分が馬鹿らしい…

 

「でも、蒼太は自分の種族はわからないのか〜………あっそうだ!」

 

何か閃いたのか、パァーっと笑顔になり手を叩く。

 

「私の知り合いにとても物知りの人がいるの‼︎もしかしたら何か知ってるかも‼︎」

 

正直に言ったら種族とかどうでもいいけど、そこにいけば何かの情報を得ることができるかもしれない。

 

俺はもっとこの世界のことを知らなくてはいけない…何処と無くそう思うのだった。

 

「そろそろ着くわよ! ここがライレッグで一番小さな町、ファスタールよ!」

 

子供がおもちゃを自慢するよかのように、エリナはドヤ顔を決めていたが、町は穏やかで活気があった。

 

「エリナ、その物知りの人のいる場所って…」

 

「あそこ、あの木の下にある小屋が私の知り合いの家」

 

少し先の方に、確かに小屋らしき小さな建物がある。物知りの人…いったいどんな人なんだろうか…なぜか少し不安になりながらも、馬車は、小屋までの道を進む。




どうも、Arukabutoです。
今回は一話目よりも少し文章を長くして見ましたがどうですか?
もう少し長くして欲しい、逆に短くして欲しいなど色々要望があれば言ってくださると嬉しいし、できるだけ改善していきたいです。
でも、やっぱり二話目にやっとヒロインが登場は遅かったかなぁ〜って今更ながら後悔しています。(涙)
僕の小説、「今日限りで人間辞めます」は一ヶ月に一回を心がけて投稿していただきます。

小説を作るのはまだあまり慣れてないので、これからも暖かく見守ってくださると幸いです。
それでは、次回でまた会いましょう。
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