麦わら帽子の英雄譚   作:もりも

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本気でヒーローを目指すなら

『手加減一切なし!!強烈な一撃で試合を終わらせたーーー!』

 

爆豪の一撃が決まった瞬間にミッドナイトが試合を終わらせた。それと同時に担架を声を荒げて呼んでいる。

観客はこの試合の決着に疑問を残し、釈然としない空気が流れる。善戦はしたものの、試合の後半は一方的な展開ですぐに試合を止めるべきだったからだ。

批難の眼差しがリングから引き上げようとしている爆豪にも向かれる。試合を止められていない以上爆豪が非難されるのはお門違いだが、演者に矛先が向けられてしまうのは仕方がないだろう。

 

「!?」

 

爆豪は舌打ちしてリングを後にしよう歩を進めるが自分の足を掴む感触に後ろを振り向き、その時に足早にリングに駆け上がっていた医療班も彼と同じく驚愕の顔をあげた。

 

「・・・ヒーローに・・なる・・・みんなを助け・・られ・・るヒーローに・・」

 

爆豪の足を掴んでいたのは目が虚ろで意識がないであろうコビーだった。力なく這い蹲りながらも手だけが爆豪の足を掴んで離さない。凄まじい執念だと感じざるを得ない。その光景に競技場内の全員が絶句した。

 

(悔恨を残すよりも出し尽くさせた方がいいと思ったが・・・ここまで入れ込めるのも一種の才能だな。目的のためなら自己犠牲も全く厭わないタイプ)

(メンタル的に言えば、ヒーローの資質を十分に持っている・・・残酷なまでにな)

 

相沢はコビーが無個性であることに残念だとただただ感じていた。彼に個性さえあれば誰にも劣らない最高のヒーローになり得たと思えたからだ。

医療班とともにコビーに駆け寄ったミッドナイトはこの状態を危険と判断し、自らの個性のフェロモンでコビーを強制的に眠らせる。足を掴んでいたコビーの手は力が抜けパタリと地に落ち、完全に沈黙した彼を医療班は慎重に素早く担架に乗せ持ち運んだ。

担架の上に乗せられた彼の体の大部分を覆う火傷と爆豪の爆発により大きく抉れたリングはまさにこの試合がどれだけ凄惨だったか物語っている。そんな空気感を一掃する意味も含めてか、この試合の後は長い休息時間が設けられた。

 

(すごい試合だった。僕もヒーローになるために頑張ってきたつもりだった。でも頑張ってこれたのはオールマイトの存在とワンフォーオールの力があったことが大きかったから。)

(僕が未だに無個性だったら絶対にあそこまでやれていない。)

 

(オールマイトは僕に次世代の平和の象徴になってほしいと言ってくれた。なら彼以上の意志を、覚悟を持っていなくちゃワンフォーオールを持つ資格なんて僕にはないぞ!)

 

次戦の二回戦第一試合の準備のため席を立った緑谷は廊下を歩きながら一人ごちる。彼は誰にも言えない秘密に責任感を感じていた。

うつむき気味に歩く緑谷に、探していたとばかりに大男が彼に声をかけてくる。

 

「おお・・いたいた。緑谷くん・・・だね?」

 

緑谷は声をかけられ顔を上げた瞬間、驚き顔を引きつらせた。

 

「エ、エンデヴァー!!??なんでここに・・!?」

 

声をかけてきた男はエンデヴァーだった。相変わらず不遜な雰囲気を纏っている。その雰囲気に緑谷も思わず身構えてしまう。

 

「君の個性見せてもらった。大地を震わせるほどの力の波動と衝撃波。素晴らしい個性だ。」

「まるでオールマイトを見ているようだった。」

 

エンデヴァーの言葉に緑谷はギクリと胸を打つ。

 

「知っていると思うが、君と対戦する焦凍はうちの息子でな。あれにはオールマイトを超える義務を課している。」

「そこで君との試合は有益なテストベッドになると思ってな。」

 

「!!」

 

「くれぐれもみっともない試合をしないでもらいたい。」

 

エンデヴァーの言葉に緑谷はトーナメント前の轟の言葉がフラッシュバックする。轟の炎を使わず母の力だけで勝ち上がるという言葉を。

 

「僕はオールマイトではないです。そして彼もあなたじゃない!」

 

緑谷は轟を自分の駒かのような口ぶりを実際にエンデヴァーの口から聞いて憤りを感じ、彼らしくない荒げた声をあげた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

医務室では、「治癒」の個性を持つちよ婆ことリカバリーガールにより傷ついていたコビーは回復していた。しかし回復の引き換えに体力を失ってしまう個性のためコビーは意識が戻ったものの酷い倦怠感を感じている。

コビーが意識が戻った時にはガープとボガードの二人が彼に看取っていた。

 

「すいません・・・鍛えてもらったのに、大した活躍もできずに・・」

 

治癒の反動で重い体を無理に起き上がらせ、申し訳ない顔でコビーは謝罪する。しかしあれほどの執念を見せられて咎める人間などいるはずがない。人とは感性がズレがちなガープも当然そうだった。ガープとボガード共に労いの言葉をかける。

ルフィも先ほどまでコビーを看ていたが、試合に控えなければいけないためもうココにはいなかった。今は二回戦の第一試合が始まっている模様で、その激しい攻防戦が起こす音や衝撃が医務室まで聞こえてくる。

 

「どうじゃったか?実際戦ってみての感想は?」

 

「・・・正直終わってみると・・僕が勝てるチャンスはなかったな、と思いました。唯一勝てる可能性のあった格闘戦でも完敗でしたし」

「やっぱり個性があるとないとじゃ埋められない壁があると感じました」

 

ガープの質問にコビーは素直に答える。彼はこの体育祭で改めて無個性のハンデがどれだけ大きいか感じ取っていた。その言葉からは目指してきたヒーローへの諦めを含ませ、顔を上げていなかったため見えないが目に涙を貯めているのは容易にわかるほど声は震えていた。

この2ヶ月間短い間ではあったが極限といってもいいほどに鍛錬を重ねてきた。その鍛錬はこれまで並以下の運動能力だったコビーを大きく飛躍させるものだった。しかし何事もやり始めはノビるもの。すぐに頭打ちになることは容易に想像がくる。おそらくコビーはその予測が立ってしまったのだ。どんなに鍛えても個性を持つヒーローの域には自分が到達できないと。

 

「ヒーローへの道は諦めるか?」

 

ガープの問いにコビーは答えることができない。そう簡単に結論を出せるわけがなかった。掛けられていた毛布を握りしめて体を震わせていた。

 

「わしはそうは思わんがな」

 

「え?」

 

普段から歯に衣着せぬガープが言った言葉に思わず顔を上げた。

 

「確かに今はまだまだ未熟じゃ。とてもじゃないが大概のやつはヒーローになんて勧めん。それに聞いた話じゃ日本はどうもヒーローに対する縛りが多い。無個性というだけで資格を持たせないじゃろうな」

 

「だがワシはそうは思わん。無個性だろうが関係ないと思っとる。」

「正義と強さを持った心があれば誰だってヒーローになる資格があると思っておるからじゃ。そしてコビー、お前はそれを確かに持っとる。そうじゃないと、ワシとボガードがわざわざお前を鍛える真似なんかするわけじゃろ」

 

ガープが柄にもなく熱弁を振るう。そして話の終着点は意外なところへと着地した。

 

「今、ブラジル政府の方からワシに帰還しろとの話がきておる。なんでもワシらの事務所がいなくなったことで拠点にしていたサンパウロで再び悪の火種が大きくなっているそうじゃ」

「情けない話じゃが、あの国はそういう国じゃ。いくらヒーローがいても足らんのが現状。反対に日本は厳しい振るいを掛けられる程度にはヒーローは足りている国じゃ」

 

ガープは導くように手をコビーに差し伸ばす。

 

「コビー!お前が本気でヒーローを目指すならば!ワシとともにブラジルに来い!」

「無個性のお前がヒーローになるには他を圧倒する経験と技術を身につけるしかないわい!その点でいえばこの国は最高の環境じゃ」

 

この想像の斜めをいく言葉にコビーは圧倒される。まさか自分がガープに誘われるとは。まさしくこれはスカウトに相違ない。この唐突さにコビーの頭はついていけなかった。

ガープの後ろにいるボガードはこれに賛成とも反対ともとれない我関せずな様子で腕を組んでいた。ガープとコビー二人の意思に任せる姿勢のようだ。

 

「・・・き、急にそんなこと言われても・・」

 

「今すぐ答えろとは言わん。祖国を離れることは簡単ではない上に、親御さんのこともあるからの。ワシらもまだ日本に残っとる仕事がある。数日考えて答えは出せばええわ」

 

世界でも知られる有数の事務所に誘われるなんて本来なら夢のようなことであり、ヒーローを志す者だったら誰だって二つ返事で首を縦に振るだろう。しかし先ほど挫折を味わったコビーが簡単に返答できることではなかった。

ガープとボガードはコビーに今は体を休めろと言ったあと医務室を後にした。一人になったコビーは突飛な話に元々の倦怠感も合わせドッと疲れがきたのか、大の字になって仰向けに倒れこんだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

所変わってリング上は凄まじい光景だった。

二回戦第一試合、緑谷VS轟。

 

方や己の個性の氷が体を半分覆っていながらもほぼ無傷である轟。方や腕と指がぐちゃぐちゃに骨折している緑谷。端から見ればどちらが優勢かは言うまでもないが、この試合に限っては様子が違った。

緑谷の壊れた腕は轟の攻撃ではない。自身の個性による自損。彼のリスキー大のバキバキ個性によるものだった。

 

(制御はできつつある。大会前より自分が制御できる範囲内の力を意図的に使えている。一回戦の現象がきっかけだろうが・・・轟少年相手ではそれでは通用しないか)

 

オールマイトは一回戦同様、緑谷を心配そうに観戦していた。

 

「手加減して一番になる?ふざけるな!みんなヒーローに・・・トップになるためにやっているんだ!」

「どんなに個性に恵まれなくたって、どんなに自分の限界を理解していたってそれのために全力で懸けているだ!」

 

緑谷は心操・コビーを思い出し、潰れた手を握り叫んだ。

 

「まだ僕は君に傷一つつけられちゃいないぞ!」

「全力で来い!」

 

轟は自分の境遇と目的を知ってなお左側の熱を使わせようとする緑谷に激昂する。戦闘には使わないと宣言した力、憎むべき父親の個性である力は彼自身忌んでいるものだ。

緑谷の言葉など知るかとばかりに氷結を使って轟は攻撃を仕掛ける。この試合で幾度となく見せた足元から伝う氷柱攻撃だ。緑谷は自損覚悟の攻撃を使い、またもや氷結を退けた。指を弾かせた衝撃だというのに凄まじい威力を放つ。

 

「なら・・近寄って直接凍らせてやる!」

 

手が潰れることになんら躊躇いがない緑谷に埒があかないと轟は前傾姿勢で緑谷へ詰め寄る。

しかし氷結の個性の反動か、彼の動きは鈍重だ。いつものキレがない。

 

(遅い!!)

 

緑谷は鈍い轟にカウンターを合わせ顔面を捉えた。

先ほどまでの凄まじい力ではなかったが、並以上の拳で轟の顔は弾かれ数メートル後方へ吹き飛んだ。

 

(・・ぐ・・こ、こいつ狙いやがったな)

 

顎など急所は免れたものの顔面を殴られかなりのダメージを轟は負った。それと同時に轟は普段の緑谷からは想像できないほどの意志の固さを感じ取った。

 

「僕もわかったのはさっきだけど・・優れた力を持つ人にはそれ相応の「責任」があると思っている。それがヒーローを目指す人ならなおさらだ」

「君も見たはずだ。僕は「さっきの試合」を見てその責任をすごく・・・すごく感じた」

 

「・・だからどうした!そんな責任俺の知ったことか!」

 

「君の力だろ!誰のものでもない君の力だ!」

「血とか!親とか!そんなの関係ない!」

 

「!?」

 

轟は幼き頃、ただ純粋にヒーローに憧れた。いつでも微笑み皆を笑顔にしてきたオールマイトに憧れた。しかし母の豹変と父への憎悪が彼を狂わせた。意図的に、そして母から望まれていなかった自分に流れる血が憎くて仕方がなかった。母が壊れた時、いつの間にか轟の目的は父への復讐に変わっていた。

ふと轟の頭に幼き頃母がまだ自分に愛情が注がれていた時の言葉がよぎる。

 

<血に囚われることなんかない、なりたい自分になっていいんだよ>

 

その言葉を思い出し、轟は大きく揺らぐ。

轟もコビーと爆豪の試合を見ている。方や無個性で自分と同様に血を恨んでもおかしくないコビー、そして才能は恵まれコビーに対し全力で応えた爆豪。その戦いには一切の不平や妥協がなかった。純粋にヒーローを目指す姿。まさに幼き頃の轟のようにヒーローに憧れ、目指す姿だった。

 

「僕は恵まれたと思ってる。・・・だからこそ期待に応えたい!なりたいんだかっこいいヒーローに!」

 

まっすぐ向けられた緑谷の目を轟はそらすことができなかった。

 

「・・・・・・・・ちくしょう、俺だってヒーローに・・・かっこいいヒーローに・・・くそ・・」

 

轟は俯き、小さな声で捻り出した。幼き頃に固めた決心が彼を覆う氷のように溶けていく。

左半身から炎を吹き出して。

 

「・・すごい」

 

轟が出した炎はアクセルをベタ踏みしているかのように唸りを上げる。それが発する熱は観客席まで届く。

戦闘では使わないと宣言した炎の解放にA組の数名は驚く。またこれまで意固地になっていた轟にエンデヴァーは歓喜の声をあげた。ようやく理解したかと。

 

「・・俺も責任を果たす。俺の「力」の全力を持ってな!」

 

「僕も負ける気はない!!」

 

リング上の両雄がフルパワーを捻り出す。轟は半冷半燃二つの力を同時に、緑谷は体全身をフルパワーに。

 

今までの試合とは比にならないほどの力の衝突に、ミッドナイト・セメントスが今度ばかりはと止めに入る。セメントスは両者の間に壁を。ミッドナイトはフェロモンを。

 

緑谷と轟の真っ向からのぶつかった衝撃は凄まじい破壊音を鳴らし、競技場を揺らした。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「報告します!昨日テネリフェ島の密輸ルートは赤髪の一団によって潰されたことが判明しました!」

 

「・・・奴らは今どこだ?」

 

「ハ!そのまま島に残り、休息をとっているようです!」

 

この報告が行われているのは煌びやかな装飾で埋め尽くす王の間。その部屋の窓から見えるのは情熱の国、スペインの首都マドリッド。

 

「フッフッフッフッフ・・こうも堂々と島の観光をされるとは肝の座った厄介な奴らだ」

「あの島は兵隊を含み何千と戦力がいたんだがな。おいそれと戦力をつぎ込むことも憚れる強さ・・フッフッフッフ」

 

「だが、どうする?あそこはアフリカと繋ぐ重要な要地。手放すわけにはいかないぞ」

「ドフィ!」

 

3メートルを超える大柄な男が玉座に座るラテン的な派手な身なりの男に問いかける。

 

「まぁ待て、所詮はヴィジランテ。犯罪者を相手にしてるんだ。やりようは無数にある」DON!

 

玉座に座る男はドンキホーテ・ドフラミンゴ。正統な血筋を持つ現スペイン国王にして、世界の武器販売ルートを牛耳る裏の王、通称ジョーカー。

彼が持つアフリカへの密輸ルートであるアフリカ北西沖にあるテネリフェ島(スペイン国内)に据えている裏の密輸組織が世界最強の一つに数えられるヴィジランテの一団「赤髪」に潰されていた。

 

 

 

「お前ら何浜辺でTVなんかの前にたむろってんだ?」

 

件の赤髪、その頭たるシャンクスという男がせっかく観光地で有名なテネリフェ島のビーチでTVの前に釘付けになる団員たちに問いかける。ドフラミンゴが言っていたように「赤髪」の一団は堂々と寛いでいた。

 

「前にエースにたまたま会った時、ルフィが日本のヒーロー学校に行ったって言ってただろ?」

「ちょうど今その高校内の大会がTV中継されてんだよ」

 

「へー日本の高校の大会がこんなとこまで放送されてんだな」

 

「学生のイベントとしては相当でかい規模でやってるらしいぜ。実際ここの高校はかなり有名らしいしな。確かOBにオールマイトなんかもいたはずだ」

 

「ほーオールマイトか。じゃあルフィは目標に着々と進んでるってわけか」

 

赤髪もニカッと笑い皆と同じようにTVの前に腰をかけた。

団員たちは学生たちのレベルの高さに感嘆の声を上げる。特に氷と炎を使う男子と超パワーを持つ男子の試合には興奮気味だ。惜しくも敗れたそばかすの少年にあっぱれと一様に拍手と口笛を鳴らした。だいぶ酒が回っている様子だ。その中で赤髪は一人感傷に浸っていた。

 

(もうあの時から10年近く経つか。約束の時が来ることを待ってるぞ。・・・この麦わら帽子を持ってな)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

第一試合は初めてフルパワーを解放した轟に軍配が上がった。緑谷との差は攻撃の射程の差だった。

派手な試合展開に観客は興奮しっぱなしだ。しかし雄英側としてはそう浮かれられない試合内容が続いている。

確かに今年の一年のモチベーションの高さとレベルの高さは感心するものがあるが、今までにないほどに重傷者も多い。学生の試合としてはどうなんだという疑問も出るのは致し方ないだろう。

だが相沢は校長だけはこの展開をほくそ笑んでいるだろうと考えていた。校長が考える巨悪に対抗できる逸材たちが凌ぎを削っているのだから。

そして次戦はその中心になりうる生徒、ルフィの出番だ。

 

「・・・・うっし!おれもみんなに負けてらんねぇ!!」

 

コビーの勇姿、緑谷・轟の熱い戦いを見て血をルフィは滾らす。

 

 

 

『二回戦、第二試合・・・開始!!!』

 

 






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