魔法夫婦リリカルおもちゃ箱   作:ナイジェッル

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第33話 『peace women』

 クロノ・ハラオウンの紹介により機動六課に匿われることになった、おしどり夫婦。

 最初は皆も驚きを隠せなかった。何せ平行世界の住人、しかも過去に敵対関係が成り立っていた人物達を内密に保護するということは、正直言ってグレーゾーンに限りなく近い、アウトだ。

 機動六課の任務を妨害した経歴=時空管理局の公務執行妨害、罪を犯した犯罪者という消せない事実。それを理解した上で協力関係を築いてきたのも違法。更に匿うとなると、機動六課は真っ白な部隊ではいられない。大きな負債を抱えたものとなる。

 

 それを承知で、クロノ・ハラオウンは彼らを機動六課に招き入れた。

 それを覚悟で、八神はやてはクロノ・ハラオウンの提案を受け入れた。

 

 全ては先を見通しているが故に。

 

 彼らの存在は、はっきり言ってイレギュラーの塊だ。

 ジェイル・スカリエッティに利用され、牙を向かれたからこそよく分かる。

 アレらは、敵にしてはならない存在であると。

 

 高町クロノも、高町なのはも、ジェイルと時空管理局のイザコザに巻き込まれた一般人。

 しかし彼らの影響力は、もはや巻き込まれただけの被害者だけで済まされるほど生易しいものではない。はっきり言って、強力な兵器と言っても相違ないものだ。

 

 一時的にジェイルの束縛から逃れられたからといって、此方に協力的だからと言って、あの夫婦をこのまま放置などできないという、クロノ・ハラオウンの判断。

 もし、再度彼らがジェイル・スカリエッティの魔の手に堕ち、機動六課及び時空管理局に宛がう駒にされればどうなるか。それこそどれだけの被害が被るか、想像したくもない。

 だからこその保護。どんな危険な爆弾のスイッチも、手元に置いておけば安心できる。しかも、それをジェイル・スカリエッティに向けることもできる矛にすらなる。

 

 そして上層部に知らせないことにより、平行世界の存在を時空管理局から隠蔽するという保険。

 

 自分の所属する組織すら、クロノ・ハラオウンは欺く。彼らの闇を、上層部の暗き部分を触ることのできる、提督の職についているからこその決断。

 もはや何者も信用していないのだろう。

 自分にとって、最善の手段を取り、抱えることに何の躊躇いも感じない。それは酷く、歪なあり方だと―――彼の義妹、フェイト・T・ハラオウンは思う。

 

 つまるところ、クロノ・ハラオウンは高町夫妻を『素材(カード)』と見ている。

 どう扱えるか、どうメリットがあるか、どのようにしてデメリットが発生するか。

 まさに人間としての情を割り切り、利益の有無のみを追及した見方とすら言える。

 

 「はぁ……あの義兄(ひと)、そのうち体を壊しちゃうよ」

 

 フェイトは機動六課隊舎の屋上で、空を見上げては、溜息を吐いた。

 彼は根っからのお人好しだ。人の弱みに付け込み、利用することを好んで行う男ではない。

 自分の心を偽り、反した行いは必ずいつか彼自身の精神を蝕むだろう。

 それを分かっていながら、自分は止められない。きっと彼はなのは以上の頑固者だ。過ちと認めるモノを修正することはあれ、自身の骨子となる信条は絶対に曲げることはない。

 

 「なーに溜息を吐いてるの? フェイトちゃん?」

 

 背後から声をかけられ、フェイトは振り返る。

 そこには栗色の長髪が特徴的で、人懐っこそうな笑みを浮かべる、可愛らしい女性が立っていた。そのほんわかしたその物腰は、さながら守りたくなるような愛らしさすらある。

 

 「溜息はね、幸福を逃がしちゃうって私のお母さんが言ってたよ」

 

 彼女は軽い足取りでフェイトの元に近づいてくる。その両手には、小さな紙袋が抱えられていた。とても香ばしい、甘い匂いがその紙袋から漂っている。

 

 「なのは……いえ、なのはさん……ですよね」

 「あら、あっさりバレちゃった?」

 「流石に長年の親友と間違えたら、拗ねられちゃいますから……なのはに」

 

 そう、彼女は平行世界の高町なのは。フェイトの親友である、高町なのはではない。

 顔はそっくりでも、雰囲気は誤魔化せないものだ。

 

 「エリオくんやキャロちゃんは見事に騙せたんだけどなぁ」

 「あの子達、魔導師としては確かに成長しているんだけど洞察力はまだまだみたいですね。後の訓練で、しっかり鍛えなくちゃ」

 「手厳しいね」

 「泣く子も黙る、鬼の教官ですから」

 「ふふ、その熱意はきっとあの子達に伝わってるよ。でも、あまり根は詰めすぎないようにね。何事にも緩急は必要不可欠だから」

 

 そういって彼女は紙袋の中から一個のパンを取り出した。

 ああ、この香ばしい匂いはパンだったのかとフェイトは納得した。

 見るからに美味しそうな、形の整ったクロワッサン。

 僅かに熱が籠っている。焼きたてだと、すぐに分かった。

 

 「良かったらどうぞ。自信作なの」

 「あ、ありがとうございます。手作り…なんですか?」

 「うん。私、元の世界だと夫と共に喫茶店を開いてるから。その人気商品の味をここでも知ってもらおうかと思って。ふふふ、美味しいよぉ?」

 

 自信満々の笑みで宣言するなのはに、フェイトは釣られて頬を緩ませた。

 茶目っ気があるというか、陽気というか。それでいて、大人の余裕を併せ持っている。

 なによりその子供のようで、大人のような、ふわふわした雰囲気はとても特徴的だった。

 

 「では、頂きます」

 

 彼女の好意に甘え、一口ぱくりとクロワッサンを頬張るフェイト。

 これでも女子相応のグルメだ。舌は肥えていると自負しているのだが―――。

 

 「美味しい………」

 

 月並みの感想だが、衣がサクサクしていて、中はふんわりしている。甘さも丁度いい塩梅。食感が楽しめて、それでいて美味。なんて王道な攻め方だろうか。

 隠し味で高いインパクトを残すのではなく、基礎という基礎を踏み固めて、高みを目指したクロワッサンだ。ここまで完成度の高いものを作るとなると、食通雑誌に取り上げられてもおかしくはないと断言できる。

 

 「……驚きました。お世辞でなく、本当に美味しいです」

 

 最初は不味くても美味しいというつもりだった。しかしその心構えは、失礼にあたると思い直すほど、文句のないパンだった。

 その反応になのははホッっと一息ついて、笑みを浮かべた。

 

 「良かったー。やっぱりこうして美味しいって言ってもらえるのは嬉しいな」

 「ええ、この味ならミッドチルダでも好評を得ますよ」

 「そんなに? うへへへ、これはクロノ君と相談して店舗進出を検討しなくちゃ。私達の喫茶店「翠屋」。遂に並行世界を股にかけるってね!」

 

 芝居がかった演技で、彼女は謳う。勿論冗談だろうが、実際にそれを可能とするだけの実力があるのも確かだった。

 

 「貴女は本当に、魔法とは深く関わりがないのですね。その喫茶店で、夫と共に、普通に暮らすことを至上の喜びとしている」

 

 この高町なのはの肉体にも、莫大な魔力が眠っているのだと検査で把握済みだ。やろうと思えば、幾らでも魔導師として上を目指せるほどの才能が秘められている。

 それでも彼女は、その才能を使うこともなく、平凡に生きている。喫茶店を営み、平和に生きてきた、一般市民と相違ない。

 

 「フェイトちゃんにとって、それは何かおかしいことなの?」

 「いえ……ただ、魔力をその身に宿しているのに、魔法を使わず、普通に生きていくことに後悔などは生まれなかったのかな……と、思ったりはします」

 

 魔法は多くの可能性に満ちている。それこそ彼女は法術なる力を行使できた存在であったと聞いている。それほどの能力を活かせず、一生を終えることに何か思うことはないのだろうかという、フェイトの下世話な関心だ。

 

 問われたなのはは青く広がる空を眺めて、ゆっくりと応えた。

 

 「好きな街で、好きな人と、好きな仕事をして、笑って、喧嘩して、時を過ごす。そんなありふれた幸福に、魔法は絶対に必要というわけじゃないからね……後悔とかは、今のところないかな」

 

 魔法が無くても人は幸せになれる。魔法に頼らなくても人は進んでいける。

 魔法少女は、既に卒業した。心残りはない。ただ、必死に築き上げた今ある平凡な幸せを噛み締めるように生きている。それだけでも十分だと、なのはは言う。

 なんて眩しいばかりの価値観だ。というか、とんでもない惚気を聞いた気がする。

 

 「それに私はね。この魔力を、巧く扱うことができないの。今は取られちゃってる、私のレイジングハートじゃないと何も起こらない。何も起こせない」

 「………レイジング、ハート」

 「うん。でも、こっちの私が使っているレイジングハートとは、まったくの別物」

 

 物理攻撃能力はなく、人の夢を叶えることに特化した礼装。

 祈願実現型のレイジングハート。

 それは扱い方を誤れば、何が起こるかも分からない万物創造の魔道具。

 こちらの世界であれば、ロストロギアに認定されるであろう代物。

 今はジェイル・スカリエッティの手中にあるという。

 

 「まぁその大切な宝物も、小さい頃に壊れちゃって……その時に、私は特別でもなんでもない、普通の人間に戻ったの」

 

 願望が叶う夢の礼装を手放し、一人の少女に戻った。

 何も後悔なんてなかった。夢が何でも叶うなんて力は、本来一人の少女が持つべきものではない。あれで良かったのだと、なのはは語る。

 

 「今の私は貴女達のように世界を護る力はないし、多くの人々をこの手で救うこともできない。でもね、そんな小さな存在でも、私達のお店に来てくれる人達を笑顔にすることはできるんだ」

 

 きっと、それは誇れることだ。例え世界を救えずとも、身近な人達に笑顔になってくれたら、それだけで満ち足りる。幸せだと感じることができる。魔法の有無など、ありはしない。

 

 「なるほど………確かに、貴女には魔法は必要ありませんね」

 

 あまりに無粋すぎたかと、フェイトは己を恥じた。

 彼女にとって、魔法はきっと幼少期にあった思い出の一つにすぎないのだろう。

 このパンの味とて魔法で再現しているわけではない。彼女の腕一つで創り上げられている。

 であれば、そこに超常の神秘に介在できる余地はない。

 

 フェイトは改めて確信した。

 彼女は、エースオブエースのように圧倒的な力を振るうこともできない一般人なのだと。

 戦う力もなければ、戦場で何かを為せる能力もない。銃弾であろうと、魔法であろうと、その身に当たれば儚く散る脆弱な存在。それが平行世界の高町なのは。

 

 そんな彼女を、機動六課は保護という詭弁の元、掌握しているに等しい。

 利用価値があるからこそ、高町クロノの弱点であるからこそ、匿っているという事実。

 その行為に加担する後ろめたさと、これらの責任と罪悪感を一手に引き受ける義兄の心境を想像してしまった。

 

 「ところでフェイトちゃんは、こんなところで何を悶々と悩んでいたのかな?」

 「え………?」

 「思い詰めてる顔をしてる……今の貴女は。せっかくの美人がもったいない」

 

 フェイトが黄昏る姿も、溜息を吐く姿も、彼女はきっちり見ていた。

 あまりにも暗い雰囲気を纏っていたからこそ、声をかけたのだ。

 

 「……そんなことは」

 「嘘が下手なんだね。今だって、辛そうな顔をしているのに」

 

 なのはの瞳は、まっすぐフェイトの瞳を捉えていた。

 その透明度の高い眼差しの奥底からは、ヒトの真意を問い掛ける光があった。

 きっと彼女には嘘は通じない。薄っぺらい装いなど、意味を成さないのだと理解させられる。

 

 「余計なお世話かもしれないけど、悩みがあるのなら聞くよ? 私でよければだけど」

 

 その優しい口調で語られる台詞には、心に溜め込んだものを吐き出させる力があった。

 

 「実……は………」

 

 気づけば、己の口は彼女に心情を伝え始めていた。

 不思議だった。彼女になら、この悩みを打ち明けてもいいのだと思えたのだ。

 もしかしたら自分は……まるで全てをあるがままに聞き入れ、受け入れるそのなのはの姿勢に、甘えたかったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 悩み事の全てを、フェイト・T・ハラオウンは平行世界の高町なのはに話した。

 何故クロノ・ハラオウンが貴方達夫婦を危険を承知で保護したのか。

 どういう認識のもとで、匿っているのか。

 その義兄が危険な綱渡りを平然と行い、そしてやり通そうとしている負担さえも。

 

 罵られても良かった。卑怯者だと罵倒を受ける覚悟はできていた。

 義妹であるフェイトも同罪だ。兄の考えに否定することもなく、受け入れている。それが最善だと、頷いている。例えそれが人の弱みにつけこんだものだとしても、仕方ないのだと思ってしまっているから。

 

 しかし、目の前のなのはは特に怒ることも、悲しくこともなく、大らかな雰囲気を保ったまま、最後まで話を聞いてくれた。そして、時折うんうんと頷いては納得しているような仕草までしている。

 

 「フェイトちゃんは、お兄さん思いなんだね」

 「え?」

 「だって、そのお兄さんの決断の覚悟を分かってあげている。辛さやしんどさを、共感できている。それはとっても優しいことだと私は思うの」

 

 なのはは非難するどころか、理解を示し、肯定したのだ。

 クロノ・ハラオウンの考えを。フェイト・T・ハラオウンの悩みを。

 

 「失望しないのですか? 私達は、貴女達の弱みにつけ込んで、保護するという名目上、管理しているようなものです。利用しているといっても過言じゃないのに」

 

 その問いに、なのはは首を横に振った。

 

 「私達は利害の一致の上で、その誘いに乗ったの。利用し、利用される間柄……なんて、寂しいことを言うつもりなんてないけど、お互いに納得のいく形でこうして手を取り合ってる。そこに罪悪感を感じる必要なんてないよ」

 

 高町夫婦も、自分達の立場くらい理解している。

 所詮、高町クロノも、高町なのはも、本来はこの並行世界に存在することのない異物。

 まさに招かれざる客人そのものだ。それをどんな理由、どんな視点の元であれ、保障が成り立った保護してくれるならそれに越したことはない。

 

 「貴女のお兄さんは、私達に価値を見出してくれた。敵にしたくもないし、放置もできない。だから目に見える形で仲間に引き入れる。それだけの評価を示してくれたの」

 

 彼が高町夫婦を素材(カード)として見ていることなど百も承知。その上で、クロノ・ハラオウンは自分達を仲間に引き入れて保護するという判断を下した。その行為そのものが、違法に触れると分かっているのにも関わらず。

 

 「第一に、危険を犯してまで匿ってくれるのに不満なんてないよ。むしろ感謝してもし足りないくらいなのに。これで失望なんかしてたら、きっと罰が当たっちゃう」

 

 なのはは優しく微笑みを浮かべて、そうフェイトに伝える。

 

 「しかし……そうは言って―――」

 

 それでもまだ何か言おうとしたフェイトの唇を、なのはは人差し指でそっと触れた。

 フェイトの柔らかい唇が動くのを止めている指は、仄かな熱が篭っている。そしてなのはは、まるで聞き分けがない愛し子を窘めるように、こう言った。

 

 「そんなに気負わないで、フェイトちゃん。私はその方がもっと辛いから……ね?」

 

 その表情は、万人を射止める母性の貌だった。

 その声色は、子をあやす女の温もりだった。

 その願いは、人の心を優しく包むものだった。

 

 底知れぬ慈愛をフェイト・T・ハラオウンは見た。

 力無き存在が持つ可能性を直視した。

 

 ふっと肩の力が抜ける。今まで心の重しとなったものが、抜け落ちていく。

 抗えない。彼女の持つ不思議な力には、抗えなかった。

 

 「貴女という人は……相当な人誑しですね」

 

 フェイトは気づいた。

 この高町なのはは、天性の誑しだ。

 人の心の重みを軽くする、甘い蜜そのものだと。

 ただその言葉を、その優しい言霊を甘んじすぎると、色々と駄目になりそうな気がしてならない。過剰摂取するには危険な母性なのだ。気を抜くと、骨抜きにされかねない。

 

 「貴女には参りました……少し、肩の荷が下りた気がします」

 

 もう十分過ぎるほどの愛を頂いた。これ以上は受け取れ切れない。

 フェイトは自ら折れた。彼女の好意に甘え、気を楽にしたのだ。

 

 「なら、よかった」

 

 なのはは変わらず、笑顔を絶やさない。

 恐ろしい人だ。戦闘力云々では図れないものを、彼女は持っている。

 きっとそれは力以上に重要なものなのだとも、理解できてしまう。

 

 「私はそろそろ仕事に戻ります。まだ、遣り残した書類が残ってますから……今日は悩みを聞いてくださって、ありがとうございました」

 

 気づけばそれなりに時間が過ぎていた。

 長話をしすぎたと、フェイトは反省しながらその場を去ろうとする。

 流石に隊長クラスが勤務時間を疎かにすると慕ってくれる部下達に示しがつかない。

 

 「フェイトちゃん」

 「は、はい」

 「この世界のクロノくんも、色々と無茶を重ねてるみたいだから、家族の一員である貴女も彼を支えてあげてね? きっと、それだけでもだいぶ彼の負担を軽くできると思うから」

 「―――はい!」

 

 立ち去る自分に向かって託された言葉に、フェイトは力強く応えた。

 背中を押された。そんな気がした。

 彼にはエイミィという妻がいるから、自分の支えなど必要ないと思い込んでいた。

 そんなフェイトの逡巡を、高町なのはは蹴破ったのだ。

 

 結局、最後の最後まで、フェイトは平行世界の高町なのはの言葉に深く影響を受け続けた。そして機動六課内で悩みに耽る者達の元に、一人の人妻相談役が現れるという噂が流れるのも、そう時間は掛からなかった。

 

 きっと、彼女は魔導師などではなく、魔法使いなのだろう。

 

 人の悩みを受け入れ、人の心を癒し、人の背中を押す。

 そんな優しい特技(魔法)を持つ、小さく、弱い、ただの人間(魔法使い)

 

 高町夫婦を機動六課に招きいれたことによる変化は、微量ながらにも起こり始めていた。

 少しずつ、複雑に―――力強い大樹を支える根を張るようにして。

 

 


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