赤い瞳と赤い弓兵   作:夢泉

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 どうもはじめまして。pixivにて連載中の「赤い瞳と赤い弓兵」シリーズをハーメルンでも投稿させて頂きます。ちなみに、pixivでは8888という名前で活動しています。
 ブラック・ブレットは世界観のみといった感じです。本来のブラック・ブレットの登場人物は全然出さないつもりです。七星の遺産の謎やガストレア自体の謎には全く触れません。
 ブラック・ブレットもFateもアニメ知識のみですし、矛盾点やおかしなところも多々あると思いますが、よくにた平行世界だと思って許してください。
 文才はありませんし、読みにくいかもしれませんがご了承ください。もし変なところがあればどんどんご指摘ください。
 ここまで読んで「それでもいいよ❗」という心の広い人のみ読んでください。



プロローグ
~出会い~


 

 壊滅した街。赤黒い炎が舞い、どす黒い煙がそこかしこから揚がっている。ほんの半日前まであった人々の営みは見る影もない。先ほどまで人々の悲鳴や断末魔の叫びが街を包んでいたが、今は恐ろしく静かだ。時々思い出したように瓦礫の崩れる音が響く。小さなうめき声が聞こえることもあるから生きているものもいるようだ。まぁ、その人たちもそう遠くないうちに"ガストレア化"するか"ガストレア"の腹の中に収まるかするのだろう。

 

 「あぁ……落ち着くなぁ。」

 

 こんなことを言ったら不謹慎だよね。でも本当に落ち着く。こんなに心安らぐのは生まれてはじめてかもしれない。

 みんな私を怖がった。誰も私に優しくなんてしてくれなかった。

 "呪われた子供たち"ーみんなは私たちをそう呼んだ。大人も子供も男の人も女の人もみんなみんな私を否定して、石を投げてきた。お菓子をくれた優しそうなお爺さんも私が離れたら「穢らわしい。」って呟いてた。私の中にはウサギさんがいるらしくてみんなみんな聞こえちゃった。いつも町外れで耳をふさいでひとりぼっちで泣いてた。

 

 でも今は私へ向けられた言葉の刃はひとつもないし、石も飛んでこない。私はこんなことで幸せを感じている。美味しいものを食べたり、暖かい布団でお昼寝したり、学校に行って勉強したり、友だちと遊んだり…恋をしたり、そういう"普通"のことで"普通の幸せ"に笑っていたかった。

 

 「どう…し、て?」

 

 どうして私ばかりが、私が何をしたというの?

 

 気づけば目の前には"ガストレア"がいる。モード・マンティス、だろうか鋭利な鎌が大きく振りかぶられる。

 

 そこからはすべてがゆっくりだった。時が止まったような感覚に陥る。私の体も"ガストレア"もとてもゆっくり動いている。

 思考だけがはっきりしていて色々なことが頭に浮かぶ。これが走馬灯だろうか。私を"悪魔"といったおじさん、私が"呪われた子供たち"だとわかって「近づかないで!」って叫んだ仲のよかった女の子、私に汚い水をかけたおばさん、みんなの怖い顔が浮かんでは消えていった。

 

 

 迫り来る鎌は周囲の炎を写して朱く緋く輝いている。まるで何千何万もの人々を刈った死神の鎌のようだ。

 

 「い、や…だ」

 

 怖い。恐い。こわい。コワイ。

 死にたくない。死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない

 

 「たす…け、て」

 

 頭に浮かぶのはこっそり覗き見たテレビに出ていた"正義の味方"。

 誰かのピンチに颯爽と駆けつけて悪いやつらをやっつける。そんなものいないってことはわかってる。そもそもいたとしても、私みたいな化け物はたすけてもらえない。

 それでも、テレビで見た"正義の味方"はかっこよかった。時々"正義の味方"が私を助けに来てくれることを考えてた。そんなこと絶対にないってことは分かってても、胸がドキドキワクワクして幸せな気持ちになった。

  

 最後くらいあの幸せな夢を信じていよう。

 

 鎌が目前に迫る。

 少女は恐怖で目を閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「同調、開始(トレースオン)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「…………?」

 痛みは襲ってこない。恐る恐る目を開けると目の前には赤い大きな背中があった。

 

 

「やれやれ……。召喚早々これとは、とんでもないところに召喚されたな。」

 

 

 

 赤い外套を繕った浅黒い肌に白髪の男性は振り向いて言った。

 

  「問おう、君が私のマスターか?」

 

 

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