ある天才は言った。
ここは私の世界であると
この世界での死は現実世界での死であると
この世界を攻略しない限り現実世界には帰れないと
誰もが信じられないようなことをその天才は淡々と伝え、どこかに消えていった。
誰かの悲鳴のような声を皮切りに広場は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した
まわりで騒いでるプレイヤー達と比べて、自分は随分冷静だったと思う。
たった一つの点を除いて。
「マジですか。」
茅場晶彦が配布した手鏡には俺の顔が映っていた。アバターではなく十何年と見てきた現実世界の俺の顔が。
アホ毛、目の腐り具合、なにからなにまで完全再現である。マジで?再現出来たのかよこの目。茅場晶彦の本気を見た気がする。
依然としてログアウトできないことから、どうやら本当にデスゲームに巻き込まれたらしい。
ここでゲームオーバーになったら、現実世界の俺も死ぬ
・・・・・・真っ先に妹の小町の顔が頭にうかんだ。雪ノ下、由比ヶ浜、戸塚、平塚先生、材・・・材・・・木材屋?
俺はあの世界に帰りたいか?
頭の中にそんな疑問が降ってわいた。我ながら恐ろしい事を考えたと思う。拒絶され、虐げられ続けたあの世界に俺は帰りたいのか?
「・・・・・・・・・当たり前だろ。」
思わず自分の頭を掻いてしまう。確かに拒絶された、虐げられた。それでも俺のために動いてくれた人だって確かにいた。マッ缶もラノベもないこんな世界にいつまでもいるわけにはいかねぇ。それに・・・・・・。
「小町を悲しませるわけにはいかねぇからな。」
なんだかんだいって大きな理由はこれである。小町だってれっきとしたブラコンである。確信を持って言える。じゃなきゃこんなダメ兄貴のことを気にかけてくれる訳がないだろう。
俺がデスゲームの中で死んだらショックを受けるだろう。悲しませるだろう。千葉県の兄としてそのような事態は看過できん。
さて、頭の整理もついたことだしこれからの事を考えよう。今、俺には二つの道がある。
一つはここ。始まりの町に留まり、ゲームがクリアされるのを待つ。
もう一つはこの町を出て、このゲームを攻略すること。
安全策をとるなら前者だろう。町の中は《圏内》といって体力が減ることはないらしい。町の中にいる限り死ぬことはないだろう。
しかし、ここで問題が発生する。誰もが死にたくないとこの町に留まるだろう。すると攻略に携わる人数は減る。そうなると必然的にゲーム攻略のスピードは減り、難易度は上がるだろう。
今の俺達には既にタイムリミットが存在している。現在およそ一万人近いプレイヤー達が植物状態なのだ。そのプレイヤー達全ての体調を何年も維持し続けるなんて不可能だ。いつか絶対に限界がくる。どのみち待っているだけでは死んでしまうのだ。
問題は他にもある。この世界にはプレイヤーキル、通称《PK》がある。敵はモンスターだけではないということだ。
この世界でのPKは殺人だ。そんな世界でPKする奴なんてでるわけがない。大半のプレイヤーはそうおもうだろう。
だが、この世界には法律がない。警察も罪を犯した人間を裁くものもいない。そんな世界でも大丈夫だと言える保証がどこにあるんだろうか。
モンスターならまだいい。一定のアルゴリズムで動いてくれるのだから。しかし、人間は違う。いつかシステムの抜け穴のようなものが発見され、圏内でも襲われるかもしれない。
そうなった時に自分の身を守れるのは自分しかいないのだ。その時のために強くならなければならない。
誰でも自分の身が一番大切だ。他人のために命をかけることなんてまずない。結局、信じられるのは自分だけなのだ。
自分の身は自分で守り、独りで生きていく。
・・・・・・・・・・・・なんだ。俺にピッタリじゃないか。
思わぬ発見にうすく笑ってしまう。
どのみち生き抜くには強くならなければならないし、現実世界に帰るには攻略を進めなければいけない。残された道は一つだ。
「やるしかねぇか。」
これからの方針も決まったことだし、行動を開始しよう。とりあえずここにいるのは良くない。彼らは既に行動を起こしているだろうし、俺も動こう。
俺が言った彼らとは誰のことか。それはベータテスター達のことである。
彼らはデスゲームの開始を聞いたとき少なからず思ったであろう。
自分達はいま、他のプレイヤー達と比べて有利な立場にいると。
従来のゲームならプレイヤーの生活スタイルによってはログイン時間に差がうまれるため、ベータテスト時代の経験や知識などさほど問題にはならなかっただろう。
しかし、このデスゲームではそうじゃない。誰もがここで生活し、生きていく。常に命の危険に晒されながら。
そんな中では一度経験してるか、してないかでは雲泥の差がある。
だからこそ彼らは動いたのだろう。
自分達には知識がある。経験がある。だから大丈夫だと。
人間とは自分を良く見せようとする物であり、他者より優れようとする物である。
このデスゲームの中でもそれは例外ではない。ましてや最初から有利な立場ならなおさらだ。
彼らはより有利な立場に、他者より優れようと行動を開始したんだろう。
ならばそれを利用させてもらおう。
彼らはここら近辺ではレベリングをしないはずだ。始まりの町周辺はあっという間に狩りつくされるからだ。だからベータテスター達は始めから次の町を拠点にするだろう。
ならば彼らの後を追って行けば自分も安全に次の町に行けるということだ。つまりストーキングだ。こらそこ・・・・・・・・・ストーカーだわこれ。
というわけで、明らかに急いでるといったプレイヤーを発見。尾行を開始する。
なぜ合流しないかだって?決して俺が話しかけるのを怖がってるとかそういう事じゃないよ。ホントダヨ、ハチマンウソツカナイ。
・・・冗談はさておき、理由はちゃんとある。
それはベータテストと製品版では変更点があるかもしれないからだ。
先にも言った通りベータテスター達には知識がある。しかし、それが慢心につながる。
これだけのゲームを作り上げた天才、茅場晶彦のことだ、そこをついてこないわけがない。
ベータテスターと行動をともにすると、どうしても知識、経験からテスターを頼ってしまう。
それは危険だ。頼った結果、ベータテスト時代と違って死んでしまいましたなど目も当てられない。それに攻略が進むにつれ未知の部分は増えていく。他人ばかり頼ってはいられないのだ。
そういう訳で少し離れた場所からプレイヤーを尾行してる。
・・・・・・それにしてもあのプレイヤーはすごいな。さっきなんて街道にでてきたオオカミみたいなモンスターをすれ違いざまソードスキルで倒してたし。ベータテスターってみんなあんなに強いんだろうか?いや、まぁ楽できるしいいんだけどさ。・・・・・・・・あれ?結局頼ってないかこれ?
始まりの町を出てから2時間くらいたった。ようやく次の村についたようだ。我ながらいい作戦だった。テスターさんは敵を倒しながら町につき、俺は一切の戦闘をせずに街に到着。WIN-WINってやつだな(ゲス顔)
テスターさんはどこかに行ったようだし、俺も宿とって休もう。明日からレベリングだし。
ふぇ~働きたくないよぉ~。
翌日、9時半起床。目を開けたら愛しのマイシスターが居るんじゃないかなー、と淡い期待と胸に起きたが誰もおらず。・・・・・・・・・死にたい・・・。
死んだ目(デフォルト)でクッソかたいパンを食し宿を出る。この世界にはこんな料理しかないの?クリアまでもたないよこれ?
宿を出るとちらほらと村のあちこちにプレイヤーが見受けられた。それでも十数人くらいなのでやはり多くのプレイヤーがまだ始まりの町にいると予想できた。・・・・先は長そうだな。
ともあれまずはフィールドに出る準備をしなければならないな。
「オニーサン。ちょっとかナ。」
アイテムも揃えなきゃいけないし、多少なりとも装備を新調したい。
「オーイ、そこのオニーサ~ン。」
それにフィールドに出るとなるとやっぱりモンスターの情報も欲しいな。どこかで入手できるだろうか?
「聞こえてるのカ?オーイ。」
とりあえず行動開始だ。さっそくアイテム屋と武器屋を探さな――。
「おイ!!そこの目が腐ってるオトコ!!」
「うひゃい!!」
ビックリしたー。思わず変な声出ちまったじゃねぇか。あと目が腐ってるって失礼だなこいつ。まぁ否定は出来ないんだけどね。
「やっと気付いてくれタ。ちょっといいかナ。」
「・・・・・・。」
一目見ただけでわかった。うん。コイツ絶対めんどくさい奴だ。関わらない方がいいな。逃げよう。
「しゅいましぇん。ちょっとありぇがありぇなので失礼しましゅ。」
めっちゃかんじまった。だが完璧だ。これなら逃げれる
「おいおい、そんなので逃げれると思ってるのカ。」
それ悪人のセリフなんですけど。
「はぁー。なにかご用ですか。」
「そんな露骨にイヤそうな表情するなヨ。オネーサン少しキズついちゃうゾ。」
ん?オネーサン?オネーサンっていったかコイツ。じゃあ女なのかコイツ。まぁどうでもいいんだが。
「用がないなら行っていいですか。」
「まァ待って待って。オイラはオニーサンの名前が知りたいのサ。」
・・・・・・ダメだろ。この手の奴に迂闊に情報を与えるのは危険だ。ましてやデスゲームと化したこの世界では自分の情報は大切にしなければ。
「なんでそんなものが知りたいんですか。俺なんてどこにでもいるニュービーですよ?」
「確かにニュービーならいっぱいいるんだけどナ。でも今現在この町にいるニュービーはオニーサンだけなんだヨ。」
えっ?なんでそんなこと分かんの?ベータテスターのプレイヤーネーム全員記憶してんの?千人近くいるんだけど。なにそれ怖い。
「はぁ。でも知ってどうするんですか。」
「そりゃあ・・・・・ナ?」
なんなのその間は。絶対悪用するでしょコイツ。
「イヤイヤ、勘違いしないでくれよナ。オイラはアルゴ。情報屋だヨ。」
なるほどね。情報屋として最前線のプレイヤー情報は持っておきたいというわけか。だが俺が教える義理はない。
「断る。」
「じゃあ、何かの情報と交換でどうダ?」
ふむ。流石に交渉事には慣れているようだな。これなら断わる理由もない。
「OK。それなら了承しよう。俺はHachiだ。」
「ハチか。ならハー坊だナ。」
うわっ。だせぇな。ネーミングセンス由比ヶ浜並だわコイツ。
「なにか不満でもあるのカ?」
「一切ございません。」
っべー。マジっべーわ。なんで考えてることわかったの?すっごい目が冷たいんだけど。
「とっ、とりあえずこの辺のフィールドのモンスターについて情報をくれないか。」
「わかっタ。」
早く終わらせて離れようそうしよう。
「想像以上だな、こりゃ。」
アルゴからモンスターについての情報を聞いた後、俺は森の中でレベリングをしている。平原でも良かったんだが他のプレイヤーが多かったのでこちらに来た。
そしてある一体のモンスターと対峙しているんだが、
ぶっちゃけすんごいキモイ。気持ち悪りぃ。
《リトルネペント》
第一層の森のフィールドに出現する植物モンスターである。
しかし、植物モンスターとは名ばかりで全然植物っぽくない。かろうじて頭の芽みたいなやつと腕みたいなツタがあるだけだ。
なによりもヤバイのは頭のような部分についているあの口だ。
巨大な牙はむき出しで常にヨダレのようなものが垂れている。そんな見た目が生理的嫌悪感をいだかせる。お前も似たようなもんだろって?あんなんと一緒にすんな。アレよりはマシだろ・・・・・・・・・・・・マシだよね?
攻撃方法は腕をムチのように振るうことと、消化液を吐き出すことである。特に消化液には注意しなければならない。あの攻撃は装備の耐久値を著しく削るのだ。絶対に当たってはいけない。
「ふっ!」
リトルネペントの攻撃を紙一重で回避する。もっと余裕をもって回避することも出来るが、そのぶん動きに無駄が生まれる。これから先、敵のレベルも上がっていくことを考えると、早いうちからこのギリギリで回避していく感覚を身体に覚えさせた方がいい。
もちろん敵モンスターとの十分なレベル差も確保している。攻撃の予備モーションも大きいから基本的に当たらない。
「ここ!!」
腕を振り切り、無防備になった胴体?にソードスキルを叩き込む。体力が全損したリトルネペントはポリゴンとなって砕け散った。
しかし、何度かの戦闘を終えて疑問が一つ。
「急所どこだよ。」
そう、急所の位置が分からないのだ。動物なら喉、目などそれらしいところがいくつかあるのだが、こいつらにいたってはそれがさっぱり分からない。そもそも植物の急所ってどこだ。
こういう現実世界の動物からかけ離れたようなモンスターがいるとは思って無かった。さて、どうしたものか・・・・・・。
バァァーン
・・・・・・イヤだなー。なにかが破裂したような音がしたんだけどー、なんだかものすんごいイヤな予感がするなー。
そして、いつぞやも言っただろう。俺の悪い予感は大抵当たる。
「嫌ァァァーー!!」
少し時間がたった後そんな悲鳴が聞こえてきた。ああ、やっぱり当たったよ、コンチクショー。
???side
「はぁ!」
目の前のリトルネペントを片手剣ソードスキル《バーチカル・アーツ》で斬りつける。胴体を真っ二つに裂かれたリトルネペントは砕け散った。
しかし、技の硬直を狙ったかのようなタイミングで横のリトルネペントが腕を振るう。
「きゃあ!!」
避けることも出来ずに直撃してしまう。痛みこそないが全身を不愉快な衝撃が襲う。
・・・・・・どうしてこんなことに。
少女は考えていた。確かに途中まで順調だったはずだ。頭に花がついたリトルネペント、通称《花付き》を発見し倒すことに成功した。そこまではよかった。でもその直後、なにかが破裂したような音が聞こえた。
すぐに誰かが頭に実がついたリトルネペント、《実付き》を攻撃したんだとわかった。身の危険を感じその場を離れようとしたけど遅かった。
まわりに大量のリトルネペントがホップし、数秒で囲まれてしまった。
「わかってたはずなのに・・・・・・。」
モンスターPK。モンスターを利用して自分の手を汚さずにプレイヤーをキルする。ベータテスト時代からあったことだ。実際、自分も何度か被害にあったことがある。そして《実付き》が持つ特性はモンスターPKをするにあたりとても都合がいい。
《実付き》は攻撃すると頭の実を破裂させ、大量のリトルネペントを呼び寄せる。
ベータテスト時代でも多くのプレイヤーがコイツを利用したモンスターPKを受けている。
わかっていたはずなのに、知っていたはずなのに・・・!
油断していた。このデスゲームでのPKは殺人と同義。間接的とはいえモンスターPKをするプレイヤーなんているはずがない。そう思ってた。
「うっ!!」
マズイ。本当にマズイ。なんとか捌けているけど多勢に無勢。確実にダメージを受けてしまう。体力もレッドゾーンまできてる。
・・・・・・死ぬの?・・・・・・・・・こんな所で?
誰にも知られず、なんの意味も成さないまま死んじゃうの?
「イヤ・・・・・・イヤだよ・・・・・・・・・。」
身体の震えが止まらない。自分の命が減っていくのを感じる。
シヌ?
「嫌ァァァーーー!!」
頭が真っ白になった。必死の思いでソードスキルを発動。突進技《ソニック・リープ》。前方に突進し、その勢いのまま相手を斬りつける。
目の前のリトルネペントはたおした。
バキン
「・・・・・・え?」
その直後イヤな音がする。今、聞きたくなかった音が。
ゆっくりと自分の手元に視線を向ける。
「・・・・・う・・そ・・・。」
折れていた。刀身が真ん中から。耐久値限界であった。
砕け散る剣。
もう自分を守るものはなにもない。
急激に世界が遅くなる。
全ての光景がスローモーションのように感じる。
目の前の怪物がその手を振り下ろす。
その醜い口はどこか嗤っているように感じた。
ここで死ぬ自分を。
「・・あっ・・・・・・。」
・・・・・・風が吹いた。
「・・・えっ?」
気付けば目の前にプレイヤーがいた。敵だったポリゴンを浴びながら彼は言った。肩越しに気だるげに、まるで全てを諦めたようなどこか哀しい目でこちらを見ながら。
「早く回復しろ。斬り抜けるぞ。」
「えっ・・・。はっはい!」
ハチside
眼前には大量のリトルネペント。後ろには一人の少女。
一言言わせてほしい。
やっちまったぁぁぁぁぁぁぁ!!!
いやいやいやいや!どうすんのこれ?!思わず飛び込んじゃったけどさ!
いや待ってくれ。弁解させてほしい。悲鳴が聞こえたじゃん?様子を見に行くじゃん?そしたらおそらくだが小町と同じくらいの娘が死にそうになってるんだぜ?普通飛び込まないか?えっ?行かない?そうですか。
なんていってる場合じゃねぇ。ホントにどうする。さっきの攻撃でほとんどのリトルネペントのヘイトがこっちに向いた。後ろの娘は回復の真っ最中。
選択肢一
ここにいるリトルネペントを全て倒して脱出。
無理だ。さっき斬り抜けるとか言ったが数が多すぎる。後ろの娘の回復にもまだ結構かかる。それに武器を持ってないことから壊れてしまったようだし。俺一人じゃキツい。
選択肢二
この娘を抱えて逃げる。誘拐じゃないよ?
これも無理だ。AIG極振りの俺のステータスでは人間一人抱えて逃げ切るのは難しい。
マズイな本格的に打つ手がないな。どうする。
「あっあの!」
「なんだ?」
「転移結晶を使いましょう!今ならモンスターもヘイトが切り替わったばかりだから襲ってきませんし、間に合うはずです。」
「わかった。俺もすぐ用意する。先に脱出しろ。」
「おっお兄さんから先に!」
「敵のヘイトは俺に向いてる。行くならお前からだ。」
「でっでも!」
「AIG極振りだから距離をとることくらいできる。早くしろ時間がねぇ。」
「・・・わかりました。」
少女は懐から綺麗な青いクリスタルを取り出した。
「転移、始まりの町。」
すると結晶が光を放ち、少女は光に包まれた。
おお、ホントにワープした。あんなアイテムがあったのか、知らなかった。
「さて・・・・・・。」
今初めて知ったアイテムを俺が持ってるはずもなく、依然として大ピンチである。
全て倒すことは出来ない。転移結晶なんてもってない。となると俺に残された手段はただ一つ。
逃げるんだよぉぉぉぉ~〜。
逃げることに関しては俺が一流。比企谷八幡、お前がナンバーワンだ。・・・・・・・・・なにそれ嬉しくない。
「うぉぉぉぉぁぁぁぁぁ!!」
比企谷八幡は逃げ出した!
しかし、まわりこまれてしまった!
なんてことはなく、俺は体力がレッドゾーンに入りながらも無事に村に戻ってきた。死ぬかと思った。いや、割とマジで。
それにしてもさっきのプレイヤーあれだわ。俺がストーキングした人だわ。気付かんかった。まぁこれでチャラだな、うん。
・・・・・・さっさと宿行って寝よう。
クソかたいパンを腹に押し込み、俺は一人静かに眠りについた。
いつかこのデスゲームから脱出することを願って。
読んでいただきありがとうございます。次も頑張っていきたいと思います。