うまく五人の心情を表せてれば良いなと思いますが、なかなかに難しいですね。
今回は心情だけなので文章としては短いです。
次回からはまた吹雪視点の本編に戻る予定です。
吹雪が艤装の整備のために会議室を出ていったあとの室内には5人の艦娘が残っていた。
ただ、特に話しをしているわけではなく、それぞれで先程の吹雪から聞いた話しを考えているようだった。
〈叢雲の場合〉
・・・正直、気にくわないわねさっきの吹雪。
吹雪の言っていた過去・・いや未来?のことがどこまで本当なのかはわからない。・・・いや、吹雪の艦娘カードのことや艤装のことを考えれば少なくとも嘘をいってるわけじゃないことはわかる。その事で吹雪が傷ついているのもわかる。そんなすぐには割りきれないこともわかる。けど、それに囚われてしまうのは違うのではないのか?
最初は、近づいた私たちの気配にすぐ気づいて主砲を向けてきて驚いたけど頼りになる姉だと思った。今だってあの子の強さは認めるわ。戦闘能力は私たちの誰より強い。・・・けど、心は誰より弱い。あの子の眼は何より“今の私たち”を見ていない。私たちは守られる存在じゃない。一緒に守る仲間なのに・・・やっぱり、気にくわないわ。
〈電の場合〉
・・・・吹雪お姉ちゃん、大丈夫でしょうか?心配なのです。私たちをとても気遣ってくれていて優しい人だなという印象が強かった。けれど、違和感もまた感じていた。私たちを見ているようで何か別のものを見ているような・・・小さな、小さな違和感。 さっきの吹雪お姉ちゃんの話しを聞いてわかった。あれは私たちを見ているようで前回の私たちを見ている・・・いや、求めてる?眼だったんじゃないだろうか?
・・・・今のままじゃ、何かいけない気がする。何がいけないと感じるのか説明できないのが自分でももどかしいのです。・・・・けど、心配なのです。
〈漣の場合〉
・・・・最初からなんか違和感の感じる視線だなとはなんとなく思ってたんだけどそゆことだったんですね。まぁ、なかなか壮絶な過去だとは思いますし、そこに縛られてしまうのも解らなくはないですが・・・もう少し私たちを見てくれてもいいんじゃないんですかねお姉ちゃん?
お姉ちゃんが守りたいのははたして“どちらの私たち”なのか・・・・けど、ここにいるのは“今の私たち”なんですよ?ほんとにわかってるんですかねあのお姉ちゃんは・・・・ 気に入らない、けど心配・・・ですね。
私たちはお姉ちゃんと同じ艦娘・・・・守られるだけの存在じゃない。早く気づいて・・いや、思い出してほしいものですね。
〈五月雨の場合〉
うーーん・・・吹雪ちゃん、大丈夫かな?なんか心配だなぁ。私が言うのもあれな気がするけどはりつめすぎな気がするんだけどな。
もう少し気を休めてくれても良いのに。
吹雪ちゃんの過去のことを考えれば分からなくはないけど、心配だなぁ。
私に何かできればいいんだけど・・・そういえば、駆逐艦としては吹雪ちゃんのほうが先輩なんだし、お、お姉ちゃんなんて言ってみる・・・とか?
なんかそうやって思い切り甘えてみるのも良いかも?
思い切り甘えて、ついでにお、お姉ちゃんも休める時間ができるなら良いことなんじゃないかな!?
よし!頑張れ私!!
〈白雪の場合〉
吹雪姉さん、大丈夫でしょうか?少し話してみてなんとなく分かってきた姉さんの性格。真面目で優しいけど物事を許容量以上に抱え込みすぎてしまう。 どこかで膨らみすぎた風船のように破裂なんてことにならなければいいんですけど・・・
姉さんの話によれば、姉さんの過去ではこの場に私はいなかった。ということは、既に姉さんの知っている過去からは今の時間は離れてしまっている可能性が高い。
この先、過去との差異はどんどん大きくなっていくんじゃないだろうか?今の吹雪姉さんは大きくなっていくだろうその差異に耐えられるんだろうか?
・・・・心配は尽きない。けど、今は私にできることをやっていくしかないんだろうなぁ。
5人の艦娘たちの想いは吹雪に対する不満や心配などそれぞれだ。
ただ、共通して持つ想いもある。“吹雪に前回のような思いはさせない”ことと“吹雪の隣で最後まで闘ってみせる”
この二つの想いだけは皆が共通して持っている想いだった。
最後のほうの共通の想いに関しては、それぞれの心情には特に書かなかったので分かりづらいかもしれませんが、もっと深い部分での共通認識みたいな感じです。
吹雪の過去を聞いた唯一の仲間ですしね。
最後に私の拙い小説をお気に入りしてくださった方々、ホントにありがとうございます。できる限り、完結できるように頑張りますのでこれからも読んでくださると嬉しいです。感想・コメントなどもあればどんどんお願いします。